仮面ライダー01<ゼロワン> × 新サクラ大戦 ー新たなるはじまりー 作:ジュンチェ
ゼロワン最新話… まさかのアークワンが或人でという今回。流石に予想つきませんでしたわ。そして、次回から退場ラッシュに入りそうで怖いんじゃが…
ところで、サウザー課ってなんですか…
「俺は…仮面ライダーだ。」
男は不破を振り払うと、腰に1号オルタと同じベルトを出現させる。傷だらけながら鷲<悪の象徴>を貫く稲妻のバックルは昭和の香りをさせるが、似て非なる『異聞』からの系譜の証。拳をビキビキと構え、顔面や身体の随所に手術痕を隆起させると叫ぶ…
「ライダー… 変身!!」
直後、ゴオオオオオオオオォォォ!!!と赤黒い嵐が吹き荒れ或人やヒューマギアでさえ、よろめいてしまう。そんな中、男に強化骨格が纏われていく…彼の姿は『黒の飛蝗』で四肢には血を流すような赤いラインが走る。そして、何よりも眼を惹くのは血染めのような刺々しく大きい甲手…殴れば人間の頭など簡単に粉砕しえると存在感だけで語る鉄槌の拳。
彼は仮面ライダー…されど『悪<ALTERNATIVE>』。
技と対を為す『力』
悪 の 2 号
仮 面 ラ イ ダ ー 2 号 オ ル タ
もうひとりのオルタナティブの仮面ライダーである。
「やめろ、一文字ハヤト!! 君が行っても事態が悪化するだけだ!」
「黙っていろ。もう時間が無い。」
ウォズが制止しようとするも、強引にドアへと手をかけようとする2号オルタ。無論、不破や或人たちも黙ってはいない。それぞれ変身ツールに手をかけ、阻止へとかかる。尚、唯阿はこの異常事態を伝えるべくイズと司馬と共に帝劇内へ駆け込んでいた。
「なんなんだよ、コイツは!?」
【アサルトウルフ!!】
「わからないよ!? 取り敢えず泊めないと!」
【シャイニング・スチームホッパーー!!】
バルカンとゼロワン、両サイドから攻め立てようと拳を突き出す…… …だが
「「はああああああ!! ……!?」」
突きだされた2つの掌はまるで野球のミットのように2号オルタの両方の掌に吸い込まれていた。そのまま、拳は握りあげられゼロワンとバルカンはライダーシステム越しながら骨が潰れんばかりの激痛に悲鳴をあげる。
「「ぐ…ああああああああああ!?!?」」
「むんッ!」
直後、バルカンの顎に砲弾のような鉄拳が… ゼロワンには鎌鼬のような回し蹴りが顔面にクリーンヒットし地面へと投げ出される。恐らく、ライダーシステムを使用していなければ命に関わりかねない頭部への攻撃…軽減はされていたが、軽い脳震盪を起こしている彼等はそう簡単には復帰出来ない。
「邪魔をするな。用があるのはバカ弟子だけだ。」
「…待て……ぐっ!?」
グラグラする平衡感覚で手を伸ばすゼロワンだが、2号オルタには届かない。ゼロワンのシステムはまだ生きている…だが、生身の人間が扱う機械である以上は或人が立ち直らない限り真価を発揮することはない。バルカンもショットライザーで狙おうとするが、こちらも狙いが定まらない。
そんな時だった。
「師匠!?」
帝劇から星児がすみれ支配人と共に飛び出してきたのは…。いや、師匠? そう言えば、バカ弟子がどうとか言っていたが……まさか。
すると、2号オルタは拳をカチリと鳴らして握る。
「久しぶりだな、星児。……取り敢えず、歯を喰いしばれ!」
「!」
「やめろ!」
振り上げられた拳になんとか正気を振り絞り、咄嗟に割って入るゼロワン… シャイニングスチームホッパーの瞬発力で間に合いはするものの、立ち位置にタイミングも悪く身代わり防御は鉄拳にぶち抜かれ後ろにいたすみれ諸とも吹っ飛ばされてしまう。
「ぐああぁぁ!?」
「きゃあ!!」
「おふくろ…!! ぐぁっ!?」
この星児が気をとられたタイミングで2号オルタが掴みあげ、放り投げる。その拍子に星児の服のポケットが破け、ライジングホッパー・キーも飛び出してきて地面に乾いた音をして転がった。
「よくも…… よくも、おふくろを…!」
丁度、手元に届く位置…怒りのまま無意識に星児は這いつくばりながらも手を伸ばす…。キーを掴むなり、立ち上がると瞳を紫に光らせ、彼はスイッチを入れ起動する。 【 JAMP!! 】と音声は鳴るが、勿論のことキーは単体では何の意味を為さないアイテム…各種ドライバーとセットでその価値を現すのだ。変身なんて出来るだけがない…… はずが…
【 フォースライザー!! 】
「え!?」
突然、腹部に紫色のモザイク調な光が迸りフォースライザーが形成される。バカな!? 驚くゼロワンを他所に星児はフォースライザーへライジングホッパー・キーを装填し変身シークエンスへ…
「変身!! アァァァァァァァ!!!!」
【 フォースライズ! ライジングホッパーー!! Break down.】
黒い蝗の群に包まれ、雄叫びをあげながらなんと仮面ライダー001へ変身した星児。ただ或人のそれとは違い、激しい出血のように節々から紅い蒸気が噴き出して複眼は毒々しい紫色に変質している。システムの異常かはたまた変身者の差異かは不明だが、怒りの駆られるまま鬼のような勢いで2号オルタへ拳のラッシュを繰り出す。ライダーシステムだからこそ可能かマシンガンの集中砲火のような暴力の嵐を対し、甲手を交差させて落ち着き防御姿勢をとる2号オルタ。徐々にすぅ…と腰を落としていく様子を見た者は覚る
「お前に『よくも』などと言う資格は無い。」
…決着はもうつくと。
001のラッシュは容易く弾かれ牙を剥いていたはずの拳が腕ごと舞い上がり、がら空きの懐を晒す。そのまま、足払いされ転倒する001を2号オルタは右の甲手に黒いエネルギーを炎のように揺らめかせる…
「少し頭を冷やせ。
ライダーパンチ・オルタナティブ!!」
すみれが止める暇もなかった。冷徹な鉄拳が問答無用と炸裂…その瞬間、目を覆うしかなかった。
★ ★ ★ ★ ★
舞台に駆け込んできた唯阿から何かを聞いた途端、ランスロットが青ざめたのを見た…。続く外からの異常な感覚に思わず花組の誰よりも先に初穂は神山の制止を聞かず我先に駆け出していた。判っていたのは星児関連でとてつもなく良くないことが起こったということだけ。
焦るまま飛び出すと、視界に飛び込んできたのは見たことない仮面ライダーに踏みつけられた001から強制変身解除し元の姿に戻る星児の姿。激痛と衝撃のあまり白眼を剥く有様に初穂は頭の奥から感情が炸裂した。
「てぇんめぇぇぇぇ!!!」
同時に、胸の奥で何かが目覚める。彼女に由来する霊力の炎が怒りに呼応するように燃え上がり紫の熱で包みこみその姿を異形へと変えていく。
【 ヒ ビ キ 】
『オオオオオオオオオォ!!!』
「!」
炎を裂いて現れたそれに少女の面影は無く、金剛力士像や阿修羅を彷彿させる牙を剥く鬼…『アナザーヒビキ』が隆々とした体躯でハンマーを振り下ろす。唐突な展開に咄嗟に防御する2号オルタ…驚いた様子だったが、弾かれながらも受け身をとって頭の中で状況を噛み砕いていた…。
「アナザーライダー… 響鬼か。」
初穂が変身したアナザーライダー… 文字通りの仮面ライダー響鬼をベースにした怪人。タフネスさとパワー並びに、陰陽術の一種である音撃道を歪めたような炎や術を使う厄介な奴。間合いは近距離から伸びて中距離か…
体勢を立て直していると一息遅れてきた神山らが驚愕の顔をしていた。
「初穂!? そんな…」
「あれって、クラリスの時と同じ!?」
さくらはアナザーヒビキがクラリスのアナザーダブルと同様の存在と感じ取るが、解せずにいた。あの事件以来、降魔の急襲には皆が細心の注意をはらっていたはずなのに、またしても花組からアナザーライダーが出てしまったのである。
「初穂…?」
そして、何よりも星児の動揺が大きい。今まで、味方であった人間が突然に異形の姿となれば彼の精神状態は更に揺らいでしまう。しかし、そんな絶望に気がつかないのか執拗に2号オルタを狙うアナザーヒビキ。ブンブンとハンマーを振り回し、粉砕しようとするが、巧みにいなされカウンター拳が一発、ニ発、と叩き込まれて徐々に体幹が揺れてふらつき呻きをあげはじめた…。
『グル…ァ…!』
「アナザーライダーを生かしておく意味は無いな。」
「や、やめ…!?」
まずい!本気で畳み掛けにかかるのを察し声をあげる星児…
その時だった。
『まだその娘を殺されちゃ困るわ。』
一帯の時間が止まる。2号オルタも…神山たちも…
そして、ふらりと姿を見せたアナザーゼロワン… 動けない者たちを嗤いながら、アナザーヒビキに手を翳すと初穂の姿に戻すと『思ったより重いわね…』と俵抱えにしてその場を跳躍して離脱する。
それから、数秒後… 時間停止が解除されてつんのめる面々。2号オルタは脈絡無い展開と独特な嫌な感覚に何が起こったかを覚った。
「タイムジャッカーか…」
まあ、アナザーライダー関連なら関わってないわけが無いし特別に考えることはない。だが、星児は違う…数少ない自分に寄り添う人が失われたことに自分を支える中心ぐらぐらとしていた…
「初穂… 初穂‥?」
傷だらけの心、壊れるまであと少し
物語は尚も無慈悲に彼を追い詰めて…‥
機種変更したら文字打ち辛い。ギプス取れたけど腕のびない…
さてさて、現在の星児の扱いなんですが別に無意味なわけじゃありません。多少の挫折を乗り越えてな展開が良いという感想もありましたが、それじゃあ駄目なんです。これからぶち当たる試練や運命のためにもそんな多少程度の困難じゃ駄目なんです。詳しくは言えないですが… 彼が一番に新サクラ大戦本来の物語から変える歪な歯車なんです。その歯車が弾き出されてしまうのか、その歯車の意味は何なのか… そのあたりを考えてもらいたいですね。
では、感想お待ちしてます。