仮面ライダー01<ゼロワン> × 新サクラ大戦 ー新たなるはじまりー   作:ジュンチェ

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 最新話です。この話と次の話くらいで星児・初穂編は終了して華擊団大戦編に移る予定です。

 そして、今回は読む方にお話しておきたいことかあります。この小説は東映でもセガ公式でも何でもない私の妄想の産物で、文章の勉強とか特別にしたこともないので至らない箇所・場合は多々あると思います。ただ、話の流れは自分なりに考えていて、それを拙い文章でも書いてそれで読んで楽しいと思ってくれる方がいればという考えでやってきました。


 意見が欲しければ、アンケをやります。

 登場人物に対する私の考え方もそれぞれ読者の方と違うと思います。


 ですから、気に入らない展開があるなら読むことは推奨しませんし、無理強いもしません。公式で気に入らない展開があったと言われても『ああ、そう… でも、こっちは普通に楽しませてもらってるからね? 公式もこの小説の展開も変わらないからね?』としか言えないし、この登場人物の行動がおかしい、こんな展開をもっと早くやるべきだったなとか、もう流れが読めてる等々の不満がある方はもう私の出来ることはないです。今更、書き直す気もないし、今後の展開を前々から考えていた構想と変える気もないです。申し訳ないけど…


 最後に感想欄、こちらは私以外にも多くの方の目に留まることを注意してください。

 

 最低限のマナーをしっかり守って私の下らない妄想を楽しんで頂ければ幸いです。



鬼の涙 Ⅵ/人は何故、鬼になるのか

 …帝劇 支配人室

 

 

 

 初穂のアナザーライダー化や突如として来訪したハヤトについて話し合うべく、ランスロットやハヤト自身も含めた帝国華擊団の全員と仮面ライダーたちが集まっていた。

 目下、初穂のことを話し合うべきなのだが…帝劇に現れるなり大暴れしたハヤトにすみれ支配人や花組の面々も怒り心頭な上に、星児自身も数少ない拠り所だった初穂を失ったことにより心神喪失状態となり、視界が定まらないままソファーで呆然としている有様。空気は最悪である。

 

 そんな中、最初に口を開いたのはすみれ支配人だった。

 

 

「ガヴェイン卿…!何故、星児に手をあげたのですか?」

 

「理由?言うまでもないだろ。アイツは逃げた…一度目ならまだしも、これで二度目だぞ。少しは性根がある奴かと思ったが、とんだ見込み違いだったな。」

 

 

 彼女の問いに苛立ちながら吐き捨てるハヤト。その感情の矛先は同門のランスロットへ移る。

 

 

「ランスロット、貴様も何故すぐに連れ帰らなかった? 星児がここにいる限り、こちらが不利になるのは貴様とてわかっていただろうが。」

 

「それは…。星児は元々ここの出身だし、母親だってここに…」

 

「で? 何かひとつでも好転したか? 問題が増えただけだ。」

 

「…ッ」

 

 

 悔しいが、その通りだ。結局、花組と諍いを起こしただけで何一つ解決していない…むしろ、環境は悪化している。彼女は悔しげに歯を食いしばるが、見兼ねた神山が庇いにハヤトの前に立つ。

 

 

「ランスロットさんを責めるのはお門違いだと思います。問題なのは、あなたの行動ですよガヴェイン卿!」

 

「黙れ、小童。俺たちがロンドンで黙っていただけだと思うか?あの子への不当な扱いを取り下げさせるために色んな連中が動いている…ロンドン華擊団やそれに関わる多くの人間がな。それなのに、当のコイツときたら目を離した隙に勝手に逃げ出したに飽き足らず、他所の華擊団と揉め事を起こした。おかげで、アーサーの首にまで追及をかけられる羽目になってるんだ…一発は殴らねば気が済まん。」

 

「…!(ロンドンに情報が!? おかしい、すみれさんは内部処理をしたはず…)」

 

 

 なんと、星児の起こした問題は海を渡って知れ渡りロンドン華擊団隊長のクビをかけた責任問題にまで発展していた。しかし、一連のことは箝口令が敷かれて外部に洩れないよう細心の注意をはらったはずのことが、どうして知れ渡っている?洩れたにしても、いくらなんでも早すぎる…

 

 驚く神山や帝劇の面々の一方、代わって星児に詰め寄るのはイズ。

 

 

『星児さん、問題が既に多いのは承知ですがこちらの質問にも答えてください。何故、ライジングホッパー・キーを貴方は持っていたのですか?』

 

「…」

 

 

 星児は答えられない。彼とて預かり知らぬこと…何故、自分の手許にあるのか。どうして、使い方が解ってしまったのかさえ。

 そんな様子を傍で何食わぬ顔で仕掛けた張本人が見ているのは誰も知ることはない。ただ、こんな事態になるのは彼女とて想定外だが…

 

 

 更に一方では、唯阿が不破と共に星児のつかったフォースライザーの検分を行っていた。

 

 

「やはり… 滅亡迅雷由来の物とは違うかもな。奴等のドライバーなら、人間には扱えん。」

 

「じゃあ、奪われた押収品とは別物か。なら、何なんだこのベルトは…?」

 

 

 デイブレイクタウンで奪われた滅亡迅雷の遺産とは関係が無い…なら文字通り何処からともなく湧いてきたこれは何なのか? フォースライザーは昨今では主流の装着型変身ツールであり、昭和ライダーや一部の平成ライダー等に当て嵌まる体内から取り出し式のベルトではない。実際、星児の体内に還元されるような反応は起こらず、唯阿が今現在触れても静止している…。

 

 

(この坊っちゃんが元々隠し持っていた? いや、むしろ、あの場で形成されたような…そもそも、この世界の人間がどうやって仮面ライダーに?)

 

 

 まあ、後者のは非科学的な話だが。されど、このフォースライザー…目立った使用痕跡は無い。傷も真新しいものが多少、目を凝らせば確認出来るくらいの状態…‥先程、ロールアウトしたものを一回だけ使ったような。やはり、違和感がある。

 

 

「とりあえず、色々とゆっくり事情を聞くべきだな。」

 

「いや、コイツはロンドンに連れて帰る。これ以上は帝都に置いておけん。」

 

「そうはいくか。コイツは仮面ライダーにまでなったんだ。放っておけるかよ。」

 

「それはお前たちの事情だ。こちらの知ったことではない…。」

 

「何を!?」

 

 

 最中、不破とハヤトが処遇に割れる。ただ、落ち着きをはらおうとしているがハヤトは微かに焦っているようにも見えた。手をあげこそすれどやはり、弟子を案じているのか…確かに、ロンドンに戻れば彼の立場はまだマシかもしれない。少なくとも、今の彼は正式にはロンドンの人間なのだから…

 

 しかし、

 

 

「俺は… 俺は、隊長なんだ…!」

 

「なっ!?」 

 

 

 突然に立ちあがった星児は唯阿からフォースライザーを奪い取り、神山たちを突き飛ばし支配人室を狂乱する勢いで部屋を飛び出した。唯阿や不破も不意を突かれて対応出来ず、すみれも『星児…!』と手を伸ばすもふらいついてカオルに抱き留められる。よく見ると、化粧で誤魔化しているが顔色が悪い…ついには意識が混濁して倒れてしまい周囲から悲鳴があがる。

 

 

「支配人! くそ、星児も…!」

 

「神山さん、手を!今はすみれ様を医務室へ運びましょう。」

 

「星児くんは俺に任せて!」

 

 

 神山に彼女を任せ、星児を追う或人…さくらとランスロット…あざみもそれに続く。クラリスはあまりの状況変化にオロオロとするばかりで、アナスタシアは神山と共にすみれ支配人の介抱へ同伴した。

 

 ……状況の悪化は加速する。

 

 

 

 

 

 ★ ☆ ★ ★ ★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …初めて帝国華擊団に来た日。正直、思いの外のボロさですみれ支配人に首を縦に振った自分が正しいかどうかを疑った。これはもしかしなくても、誤った道を選んだじゃないか……と、当時の初穂。それでも、新しい自分になるためと踏みしめた第一歩の先は

 

 迎えが……たったひとりだったけど。

 

 

「聞いてるぜ、お前が初穂だな!俺が神崎星児、神崎すみれの息子で、現行の隊長代行だ。これから、演技以外の大半は俺が色々と教える。わかんないことは遠慮せず聞いてくれ!」

 

 

 ビシッとくる暑苦しい雰囲気の青年…これが、最初にあのトップスタァの息子だとは悪いが到底思えなかった。でも、アイツは親切…いや、親身だった。生活でも戦闘でも困れば駆けつけてくるだけではなく、総責任者の息子という立場でありながら帝劇中の雑務や時には外回りをすることすらあった…歳の割に明らか過ぎるハードワーク。どれこれも『全部、花組のため…』と片付けて笑うその姿にきっと強い奴なんだなと思ってた。

 

 

 ……あの日が来るまでは

 

 

 

「……なあ、聞いたか帝劇の忘れ形見。一人で外回りしているようだが誰も相手をしやしねえ。」

 

「当たり前ね。隊長代行なんて言っても、所詮は子供ですもの……いよいよ、帝劇のトップスタァもヤキがまわったかしら。」

 

「この間、通りすがりで見たけどヒデェ顔色だったぞ?なんで母親は止めない?」

 

 

 耳にした噂。まさかと思い、飛び出した曇天の外……そこには、雨に身も心も濡れた野良犬のような少年がひとり。帝劇では見せない姿に言葉が出なかった。それでも、初穂を見るなり強引に笑顔を見せようとする。ああ、そうか…いつもそうやって無理をしていたのか。誰にも見せずただ背負いこんでいたのか…

 

 

 

 

 

 ……せめて、手を伸ばそうと思った。だけど、どうしたら良いかわからない…言葉も届かないし、演劇もまだ自分以外の団員すら揃わない始末。

 

 

 大人たちは声をかける。わかっていながら、哀れみや侮蔑、嘲笑、無責任……あらゆる『悪意』がアイツを蝕んでいく。何故、誰も救おうとしない?頑張ってもがき続ける人間に唾を吐きつける真似が平然に出来るのか。……人間とはここまで冷たいのか。

 

 

 ーー許さない 許せない

 

 

 街中の影に踊り嘲る人影を。何も出来ない自分を…

 

 

 自分の中の炎を燃やせ

 

 

 

 

 

 怒りのままに全てを焼きつくせよと、廃工場でアナザーヒビキは一帯を火の海にして立ち上がる。それをアナザーゼロワンが面白げにその後ろ姿を見据えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ★ ★ ★ ★ ★

 

  

 

 

 

 倒れたすみれは医務室に運ばれ、ベッドに寝かされている。改めて見た彼女は酷くやつれていて、長い間蓄積された疲労は心身共に限界に近づきつつあったのだと悟る神山。共に看病するカオルも悲痛な顔をしていた…

 

 

「神山さん、既にご存知かと思いますがすみれ様は全て承知の上で坊っちゃんを帝劇から去るのを黙認しました。それが、『一緒に帝国華擊団を再建する夢』を裏切ることだったとしても…そして、坊っちゃんに恨まれても、その将来を案じてロンドンに送り出し、ガヴェイン卿に託したんです。泥を啜るのは自分ひとりで充分だと…」

 

「…」

 

 

 我が子が傷つき、歪もうとしているのが見ていられなかった…なんとかして救いたかった母の想い。ロンドンに預けるのは彼女としても辛かっただろう…しかし、本当に全てが悉く裏目に出てしまったのだとすると神山もやるせない思いがこみあげる。

 

 

「何を…何処で間違ってしまったんでしょうね。皆、善かれと思ってしたことがお互いを傷つけてしまう。目指す場所は同じはずなのに…」

 

 

 溜息が響いて、虚空へ消えていく…

 

 嘆きばかりが募っていくばかり。このままでは駄目だ…!

 

 

「俺が… 俺が星児を救ってみせます。すみれ支配人も…必ず。」

 

「神山さん…?」

 

「俺は花組の隊長です。隊長は仲間を見捨てない、支配人の口癖でした。」

  

 

 神山は立ち上がる。同じ苦しみを理解するからこそ…手をのばさなくてはならない。そう、ここで諦めれば自分は星児どころかさくらたちにも胸を張って隊長を名乗る資格は無いのだから。

 

 

 固めた決意を拳に秘め、彼は医務室を後にした…

 

 




 ゼロワン、とうとう最終回目前。主人公闇落ちのまま迎えるだけでも異質な最終回ですが、展開はどうなるのか。人とヒューマギアは手を取り合えるのか? 或人の『仮面ライダー』はどんな意図があるのだろう… 

 私としてはイズとゼアの復活エンドではないかと思います。イズのバックアップは無いとしながらも、ゼアのバックアップそのものであるゼロツードライバーは生きてますし、一度致命傷を負ったイズ(最初の滅亡迅雷との決戦)の意識がゼアにバックアップ(?)されていたような節がありますし、ゼロツードライバーが生きているなら可能性はあると思います。そして、衛星ごと破壊されたアークの意思ですが一方の海底には(恐らく)空っぽの元アークの衛星がある…これをゼロツードライバーと接続してゼアを復元してからイズを再生…そして、ハッキング機能を応用してヒューマギアに人間の善意を学ばせる。善意と悪意を学び、より人間に近くなったヒューマギアと人類の未来を模索しながら人間の仮面ライダーとしてゼロワン、ヒューマギアの仮面ライダーとして滅が対を為しながらも共存を模索していくエンドになるのではと予測。まあ、安直ですから外れそうですけど…


 それから、恒例のアナザーエピソードに続いて行くのではないでしょうか。予想に予想を重ねますが、アズは最終回を生き延び、影から暗躍する形になるのでは? そして、新しく仮面ライダーになる可能性が高いのは雷の弟である昴であると思います。メタ的な視点ですが、雷の復活に味方サイドにまわったことやせっかく作った仮面ライダー亡をオルトロスバルカン登場で今後、出しにくくするのはスーツを新ライダー(仮面ライダーイナズマ?)を作るためではと考えたからですね。ええ、浪漫もへったくれもないですが…   

さて、ここまで妄想に妄想を重ねましたが


 未知なるクライマックスのゼロワン

 新たなる歴史を描く、セイバー



これからも続く仮面ライダーの歴史、見届けていきたいと思います。それでは!
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