仮面ライダー01<ゼロワン> × 新サクラ大戦 ー新たなるはじまりー   作:ジュンチェ

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燃ゆ!鋼が吹き荒れる平和の祭典!! Ⅱ

 

 

 

 

【これより、世界華擊団大戦の開催を… …なんとっ!?!?】

 

 

 開催宣言しようとしたプレジデントGの乗る空中戦艦の艦橋を踏み砕いてコロシアムの芝生に着地する。爆撃のような轟音を鳴らし、逃げれるはずもない参列していた無人の霊子戦闘機を轢き潰しながら雄叫びをあげる。途端に観客たちはパニック、阿鼻叫喚の渦となり我先へと向かおうとするが出入り口は次々と現れるアナザーライダーたちにより塞がれ行き場と平常心を失った紳士淑女は混沌の中、右往左往するばかり。

 

 意表を突かれた最悪のタイミングでの敵襲。華擊団たちは我先と我に帰った者たちから霊子戦闘機に乗ろうとするが、会場の液晶画面にアナザーゼロワンが映るやその動きを止める。

 

 

【どうか、皆様…ご静粛にお願いします。乱暴な形になりましたが、ワタシたちには敵対の意思は今はありません。】

 

 

 …確かに、アナザーライダーたちはこれ以上の動きは見せない。華擊団たちは警戒するも、構わずアナザーゼロワンは変身を解除してレクスの素顔を晒す。

 

 

【改めて、この場を騒がせたことお詫び申しあげます。ワタシはネオ・タイムジャッカーにして上級降魔レクス。今回は華擊団の皆様にお願いと…この世界の皆様に真実をお伝えに参りました。】

 

 

 人間の顔が見えたからか、観客たちも落ち着きを徐々に見せ液晶画面を見せはじめる。この異形を従える乱入者は一体、何を語ろうというのか…?意識が集中し始めるや、レクスはニヤリと嘲笑う。

 

 

【ワタシはこの時間の存在ではありません。ワタシのあるべき時間はある存在によって滅ぼされました。同胞や血肉を分けた家族に至るまで…根こそぎに。それはこの世界で、『降魔皇』と呼ばれる存在に…全てを破壊されたのです。】

 

 

 降魔皇…!?その単語が出てくるやどよめきが拡がり、最上階のVIPルームにいたすみれも眉を寄せる。彼は何を話そうとしているのか…

 

 

【かつて、この世界に現れた降魔皇は当時の華擊団の命を代償により封印されました。しかし、当時と同じ予兆が再びこの世界で起き始めている…そう、自らを正義の使者と嘯く『仮面の使者』たちがこの世界に現れはじめた。10年前と同じように…】

 

 

 …なんだと? 或人ら仮面ライダーたちの背筋に鈍く冷たい感覚が流れていく。確信があった、コイツは何か決定的に取り返しのつかないことを行おうとしている…!

 

 

【華擊団の皆様、本当の敵は貴方がたの隣で嘲笑っています…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …『仮面ライダー』と名乗る者たちこそが、正義を気取る邪悪の使徒! 

 

 

 

 

 そして、降魔皇とはッ!奴等の首魁たる時の王者・時空を統べる最低最悪の魔王『オーマジオウ』のことなのです!! 仮面ライダーは再び破滅を招くための尖兵に過ぎません!】

 

 

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

 

 仮面ライダーたちだけではない、この場にいる人々全員が驚愕…ウォズに至っては絶句していた。仮面ライダーが邪悪の使徒?降魔皇の正体がオーマジオウ?混乱する頭に更に、追い打ちをかけるようにレクスは空の時空を歪ませ、オーマジオウの姿を映し出す。生身の重火器を持つ人々などにサイコキネシス等々とおぼしき異能の力を振りかざし、飛んできたミサイルや弾丸も掌をかざしただけで爆発四散させる様はまさに魔王。何も事情を知らない者たちからすれば、まるで無辜の民を蹂躙しているようにしか見えない。

 

 

【彼らを…仮面ライダーを許してはいけません! 彼等を野放しにすれば最後、再び降魔皇・オーマジオウはこの帝都を蹂躙し尽くすでしょう! ワタシはそれを止めにきた! 悲劇を繰り返さないためにも、力を貸して欲しい。貴方がたの世界にある『帝鍵』を…それさえあれば、この恐るべき魔王を時空の彼方へ葬り去ることが出来る!! さあ、華擊団たちよ我等の軍門に下りなさい!全ては平和のために…!】

 

 

 ここで一気に演説を畳み掛けるレクス。混沌とした民衆たちは冷静な心理など保てるはずもなく、更にパニックへ。ろくな状況判断など出来ず、すると…誰かが叫んだ。

 

 

 

 

――見たぞ! コイツらは仮面ライダーだ…!

 

 

「え?」

 

 

 誰かが後ろ指を指す。

 

 途端、視線が或人たちに一斉に向けられる。『恐怖』『不安』…それらが、『敵意』の色を帯びて集中していく。誰が言ったかはわからないが、濁流の如き不規則な人々の意識が一点に束ねられ全方位が行き場を求める感情の眼差し。イズは察した、敵は何を狙っているかを。

 

 

『或人社長!』

 

「駄目だイズ、ここで逃げたら奴の思う壺だ!」

 

 

 逃げない…否、逃げられない。背中を向け走ろう者なら最後、決壊したダムのように自分たちは人間に圧し潰される。逃げおおせられたとしても、その先はないだろう。出来るとしたら己の潔白を叫ぶくらいだ。ならばと怒号が如く、ジリジリと迫る一般人たちに叫ぶ不破。

 

 

「オイ!! あんな得体のしれない奴のことを信じるのか!? 証拠なんて無ぇだろうが!!」

 

「無駄だ、不破。悪魔の証明だ…逆にそれは私たちの潔白も証明出来ない。こういった場合、集団心理的が優先される。」

 

 

 唯阿は冷静に状況を見ていた。不破の言い分は最もだが、得体が知れず尚かつ強大な存在だからこそ人間なんてものは簡単に正気を失うし見誤る。真っ当な根拠が無いならどうなるか、残るは膨れあがり決壊寸前の感情のみ。膨張が進み、狭まる包囲網の中で或人は尚も言葉で訴える。

 

 

「やめてください! 俺達は誰も傷つけるつもりはありません!! お願いです!!」

 

 

 

 

 …一方、神山も観客席の異変を察知し、無限の舵をきろうとしたがアナスタシア機がその肩を掴んで制止する。

 

 

「駄目よ、キャプテン。今、彼らを庇えば私達も巻き添えよ。」

 

「くっ…! しかし!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 −パァァァン!!!

 

 

 

「狼狽えたえるなッ!!!」

 

 

 

「「!」」

 

 

 

 その時、銃声がコロシアムに響き渡る。銃口を掲げる霊子戦闘機アイゼンイェーガー…駆るはベルリン華擊団隊長エリス。彼女の銃声は人々を我にかえさせ、恐怖をせき止める。同じく狼狽していた華擊団の隊員たちも彼女を仰ぐ……完全に空気の流れを奪いとった。全てのスポットライトが異形と恐怖から彼女へと主役を変えたのだ。

 

 

「レクスと言ったな、貴様。私はベルリン華擊団隊長のエリスだ。さて…民衆の心理を利用しようとしたようだが、そんな簡単に屈せられると思ったか?こんなもの所詮、勢い任せの恫喝だ。勢いさえ止めてしまえばどうとでもなる。」

 

【あら? 恫喝とは失礼ね。これは交渉… 交渉というのは持ちかける側が優位になるようにはじめるものじゃないかしら?】

 

 

 物は言いようと屁理屈をこねるレクス。ぶん殴ってやりたい気持ちが神山らにこみ上げてくるが、エリスは不遜に笑っていた。

 

 

「交渉とは互いにフェアな立場なのが建前としても紳士淑女のマナーだ、私達の世界ではな。さて、覚悟しろ。崇高な我等の聖地を穢した罪は重いぞバケモノども。」

 

【フン? 勝てると思って…?】

 

 

 

 

「言ったはず、…どうとでもなるとッ!!」

 

 

 

 

【!】

 

 

 巨大な異形を前にしても、揺るがない鉄柱の自信。次の瞬間、出入り口を塞いでいたアナザーライダーたちがふっとばされて芝生へと次々に投げ出されていく。そして、出入り口から現れたのは仮面ライダーたち。キックホッパーにウォズ、1号オルタと2号オルタ…既に、事件が起こりうるとこっそりと潜伏していたのだ。

 レクスは理解する…鼻先を潰しにきたつもりが、思わぬカウンターが用意されていたのだと。大衆は逃げ道が出来るなり、我先へと殺到し恐怖と混乱という手段は封じられる。

 

 

「甘くみたな我等を。さあ、あとは貴様を撃滅するのみだ。気兼ねすることはない、全員構えろッ!」

 

【…】

 

 

 エリスの声に続き、次々と霊子戦闘機たちは武装を構え異形の軍団と対峙。いざ反撃の時…

 

 

 波乱の開会式、火蓋がきっておとされた仮面ライダーと華擊団対アナザーライダーと降魔の軍団。空は曇天に暗くなる中、逃げ遅れた人々は見守る…さながら、正義と悪の天下を分け目の合戦を。

 

 

 …無辜の命、その采配は誰の手に。

 

 




Q、オーマジオウが降魔皇なの?

A.ある意味、間違ってはいない。



Q、アナザー1号や他アナザーライダーはどうやって復元?

A.タケシがやからした。(番外編で描く予定)



Q、ウォズは?

A.激おこ


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