仮面ライダー01<ゼロワン> × 新サクラ大戦 ー新たなるはじまりー   作:ジュンチェ

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新サクラ大戦の敵キャラはとにかく朧がうざいと思ってたけど、ちゃんと戦えば割りと強いんじゃね? っていう妄想をぶちこんだ結果…



令和と太正 弐

デイブレイクタウン……かつて、2007年のヒューマギアの大反乱が起きたこの場所はサイバーテロリスト・滅亡迅雷netのアジトでもあった。最終決戦を終えた今でも、起動していない旧型ヒューマギアや他、ヒューマギアの計画に参加した企業のテクノロジー…そして、滅亡迅雷netの母体である人工知能アークやゼツメライズキーといった負の遺産もまだ眠る。

 

無論、これらをエイムズが放っておくわけがない。証拠品として、その大半を押収してトラックで輸送していた。 ……のだが

 

 

 

『『『Giiiiiiii!!!!!』』』

 

 

「何なんだよコイツらぁ!?」

 

 

今、デイブレイクタウンの外れにてトラックは襲撃を受けていた。しかし、それはマギアではないピンポン玉みたいなボディに手足をとってつけたような不気味なロボットの軍団である。バルカンはショットライザーで応戦し、バルキリーもギーガーを呼び出して一般隊員たちと迎撃するが如何せん敵の数が多く苦戦を強いられていた。

 

その様子をビルの上から眺める黒フードの青年がひとり。 ゴーグルに裂けたような口元の笑みをニヤニヤ浮かべ、戦いの行く末を観ていた。

 

 

「おうおうやるじゃねえか人間! 『魔操機兵』を相手にそこまでなるなんてよぉ???」

 

「貴様、滅亡迅雷の生き残りか!!」

 

「めつぼー……? なんだそりゃ。俺様は上級降魔『朧』だ。ま、どうでも良いから、さっさとその中身を渡してくれねえかなぁぁ? えぇ??」

 

 

滅亡迅雷ではない? なら、ゼツメライズキーや滅亡迅雷の遺産を狙う理由は何なのか?

 

その理由はバルカンにとっては、とっ捕まえてブタ箱にぶちこんでからでも良い。

 

 

「何だろうと、テメェをぶっ潰す!! お前も滅亡迅雷と同じ人類の敵だ!!!」

 

【アサルトウルフ!!】

 

 

アサルトウルフプログライズキーを取り出すと、呼吸をするようにロックを片手で抉じ開けショットライザーに装填。そのまま、銃口を朧へ向けトリガーを引く!

 

 

【Ready Go!! アサルトウルフ!!!】

 

 

「うおっ!?」

 

 

…放たれた狼のライダーモデルは朧に寸前でかわされながらも、跳躍して主の元へ。そして、バルカンは拳を掲げてライダーモデルを粉砕して装甲として纏い、アサルトウルフへとフォームチェンジ。立ちはだかる魔操機兵をジャンプの踏み台にして、異形のカラクリを操る朧の前へ立つ。

 

 

「オラァ!!」

 

「ヘッ!」

 

 

ショットライザーでの射撃からの突進。しかし、ヒラリヒラリと軽くステップをふみながらかわす朧…バルカンの弾丸は全て獲物をすり抜け、怒れる狼の仮面のすぐ横をせせら笑いが大手を振る。まるで、お前の動きなど手にとるようと耳許で囁かれているように…

 

 

「不破!! …うっ!?」

 

 

バルキリーも援護しようとするが、魔操機兵に倒されたギーガーが煙をあげて彼女に向かって横たわる。間一髪かわしたが、既にギーガーの残骸を踏み締める自分へと狙いを変えた魔操機兵が迫っていた。

他の隊員たちも、銃火器で応戦しているがこちらはライダーシステムより対応が利かず、蹴散らされたりなど酷い有り様。怪我人もあちこちで動かずぐったりしている者までいる。

 

 

「ゼロワンはまだか……!!」

 

 

最早、頼みの綱はゼロワンのみ。あの高い戦闘能力なら、正体不明の敵相手にこの状況を打破できるかもしれないという自らの不甲斐なさを実感しながらも唯一の望みだった。

 

今はこれ以上、犠牲を出さないことが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー斬ッ!!!

 

 

 

 

「!」

 

 

 

その時、魔の装甲を背後から一閃。 そこから爆発四散する魔操機兵…!!

 

ゼロワンが来たのか! …期待を胸に顔を上げたバルキリーが爆煙の先に見たのは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「帝国華撃団・花組 天宮さくら、見参!! 三式光武推して参るッ!!」

 

 

 

…は?

 

突然、現れたのはギーガーとも違うピンク色のロボット。ゼロワンを期待していた視線を飛び越え、握る刀を煌めかせ鮮やかな一撃。二撃。 左右を踊るように空を滑る刃を魔操機兵を瞬く間に捌いていき、あっという間に爆発と鉄屑の山々が出来上がる。

 

 

「凄まじいな、まさか飛電の新兵器か?」

 

「クソッ 華撃団の奴め、ついてきてたのか!! 烈喰<レクス>の奴め、何してやがった!?」

 

 

驚嘆するバルキリーと対照的に、歯軋りするまで苛立ちを剥き出しにする朧。そこへ、『余所見してんじゃねぇ!!』とバルカンの拳が飛んで来るがこれを片手で受け止めると、文字通りビル下へ蹴落とす。

陽動だけならと、遊んでいたが自分たちに攻撃が通る存在が来たのなら話は別。頭上に手を掲げ魔方陣を出現させると新たに魔操機兵を召喚させる。

 

 

「…いけ!!」

 

『『『Giiiiiiii』』』

 

 

 

数は多い……しかし、三式光武は…天宮さくらは焦らない。刀を構え、桜色の霊力を刀身に走らせる…。放つは必殺の咲き誇る一輪

 

 

「 蒼天に咲く花よ……敵を討て!!

 

 

 

……【 桜 ・ 吹 雪 】ぃいいいいいい!!!!!」

 

 

 

 

振り抜けば、正に迸る桜色の嵐。美しくも悪を許さぬ正義の風が瞬きすら与えずに魔操機兵を問答無用と一瞬で葬り去る。その圧倒的な戦力にバルカンもバルキリーも驚かずにはいられなかった。

 

 

「すげぇ。何なんだありゃ。」

 

「…未知の技術にエネルギー。何者なんだ……」

 

 

「ちっ!!」

 

 

この展開に舌打ちする朧。今、この世界では自分の全力を出すのは時間がかかる…。いくら相手は『旧式』とはいえ骨が折れるだろう。

 

さあ、追い詰めた。三式光武は切っ先を朧に向ける。

 

 

「さあ、逃がしませんよ! ここは何処ですか!? 元の世界に戻る方法は…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【 ALTERNATIVE SHINING IMPACT 】

 

 

 

 

『ハァァァァッ!!!!!!』

 

 

「きゃああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

 

 

突然、横から金色の必殺カットイン。稲妻の塊が、三式光武を強襲し先程の無双が嘘のように呆気なく弾きとばす。

 

それは、ライダーキックだった。

 

 

ただ、放ったのは仮面ライダーではなく、それを歪めたような異形。ゼロワンに酷似した…しかし、機械ではなく有機的な飛蝗の怪物は正史に戻った世界では存在してはいけない存在

 

 

 

『これが、令和の1号の力…! 素晴らしいわァ…』

 

 

…『アナザーゼロワン』。

 

タイムジャッカーにより産み出された令和のアナザーライダーであり、時間改変事件の元凶。ガラガラとねっとりした声で、恍惚と掌を太陽に翳す。そして、彼は朧へと視線を移す。

 

 

『朧、いつまで遊んでいるの? さっさと、ブツを確保しろと言ったでしょ。』

 

「うるせぇよ! だったらテメェ1人でやりゃ良かったじゃねえかよ烈喰!!」

 

『相変わらず口が悪いわねぇ…。』

 

 

朧に溜め息をつくアナザーゼロワン。まあ、良いと横転したトラックへ歩を向ける…。だが、これをバルカンとバルキリーが見逃すわけもない。

 

 

「止まれ、化け物!!」

 

「止まらなければ射つぞ!!」

 

『お好きにどうぞ。当てられるならね?』

 

 

「「!?」」

 

 

その瞬間、ヒュン!と異形の姿が消え、1秒満たぬうちにバルカンとバルキリーを凄まじい衝撃が襲い変身が解除された。そして、地面に投げ出された不破を踏みつけながらアナザーゼロワンはトラックを悠々と目指す。

 

 

『さ、頂くわよ。フィーニスと滅亡迅雷の遺産…』

 

 

「させません!!」

 

 

が、まだと立ちはだかる三式光武。蹴り破られた装甲が痛々しいが、火花を散らしながらも尚立ちはだかる。これに対し、アナザーゼロワンはまたやれやれと、溜め息…

 

 

『あら、帝都から来た勇ましいお嬢さん。勇気と無謀を履き違えると…

 

 

……こうなるのよ。』

 

 

【【【ギャアアアアア!!!!】】】

 

 

「!」

 

 

アナザーゼロワンの腹部から飛び出す、カマキリ・コウモリ・ドードーの全てゼツメライズキー由来であるライダーモデル。降魔と同じ怨念を発しながら、ドードーが馬乗りに三式光武を押し倒し、カマキリが鎌で装甲を傷つけ、コウモリが剥げた装甲に噛みつく。まさに鳥葬

の勢いで飢餓する獣のように三式光武へ喰らいつき、搭乗者のさくらが悲鳴が上がろうと止まることはない。

 

 

「きゃあああああああっ!! くっ、動いてよ! 光武!!」

 

 

 

操縦幹を前後するさくら…しかし、愛機は応えることなく計器は警告アラートを鳴らし、モニターには砂嵐がかかり景色が消えた。直後、メリメリと音をたてながら光武の頭のハッチがドードーライダーモデルの嘴に剥ぎ取られ、コウモリライダーモデルが唸りをあげて野晒しになった少女を覗きこむ。

 

 

『Giiiiiiii』

 

 

「まだ…だ! まだ……何もはじまってない!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ウィング!! オーソライズ!!】

 

 

 

 

 

邪悪な牙が少女に喰らいつこうとしたその時、弾丸がごとき勢いの影が群がる3体を蹴散らした。そして、ドンッ…ドンッ…と三式光武の周囲を牽制するように巨大な物体が跳ね回っている…。

 

それは『飛蝗』と『ハヤブサ』のライダーモデル。異形が産み出したものではなく、正しき者が召喚した獣。

 

 

「な、何…?」

 

「大丈夫?」

 

 

戸惑うさくらの前に、バイクで滑りこむ見知った顔。飛電ゼロワンドライバーを巻いた或人がハンドルを握っていた…。

 

 

「貴方は…」

 

「怪我はない?」

 

「は、はい!! 平気です!」

 

「良かった。待ってて、すぐにやっつけるから。イズ、その娘を頼む。」

 

 

無茶だ…と、叫ぶより早くさくらは横から伸びてきた手に『こちらへ。』と導かれていた。振り向けば、いつの間にかイズがおり手を差しのべている。いつの間に………

 

こうしている内になんとか取りつこうとするアナザーゼロワンのライダーモデルたちだが、コウモリは三式光武を守るように旋回するハヤブサに阻まれるわ、地上のカマキリとドードーは間合い入ろうものなら問答無用で飛蝗の後脚の威力をお見舞いされていた。

 

 

「………すぅ…」

 

 

準備は整う。後は自分が覚悟を決めるだけ。

 

深く息を吸い込み、相対する敵を見据えて或人は展開したプログライズキーをベルトへ勢いよく装填し叫ぶ!

 

 

「変身!!」

 

 

【 プログライズ!! Fly to the sky! フライングファルコン!! Spread your wings and prepare for a force. 】

 

 

直後、或人を包む黒のパワードスーツとこれに飛蝗とハヤブサのライダーモデルたちはエネルギーに分解され彼の装甲として再構築される。文字通り、変身…マゼンタと蛍光イエローのカラフルだがシンプルかつ鋭い戦士の姿がさくらと、舌打ちするアナザーゼロワンの瞳に映る。

 

 

………彼は人類とヒューマギアの未来を護る守護者

 

………仮面伝説を受け継ぐ新時代のはじまり『令和の1号』

 

 

 

 

 

「…アナザーゼロワン、お前を止められるのはただひとり。 俺だ!!」

 

 

 

…仮面ライダーゼロワン フライングファルコン。

 

 

 

これが、天宮さくらと仮面ライダーのはじめての邂逅…

 

オリジナルライダーとアナザーライダーが再び合間見える瞬間であった。

 

 

 

 

 

 

 

→参へつづく




★アナザーゼロワン(2代目)

(自分を大蛇●だと思い込んでる一般アナザーライダー)…というイメージボイスで脳変換してもらいたい。外見はウィルの変身した初代と同じだが、その能力はオリジナルのゼロワンの成長に呼応してか、より近いものになっている。…調子に乗ってカットインまで覚えた。

何者かが消えたはずのifの歴史からアナザーウォッチを持ち帰り、降魔と協力しているようだ。また、自身も降魔の力を一部は扱える様子。




★天宮さくら

我等が新サクラ大戦のヒロイン。何らかの理由で三式光武もろともゼロワンが護る令和の世界に来てしまった様子。原作と基本的に設定は変わらない、割りと面倒くさい正統派努力家幼なじみ。一応、神山とはもう再会はしている。

………憧れの対象である『真宮寺さくら』が関わると理性が蒸発しかけるらしい。

多分、助かったとしても不破さんが勢いあまって光武を完全にぶっ壊す可能性がある(白眼)



★朧

作者はうるさい小物以上に、新サクラ大戦では印象がなかったけどだからこそ二次創作補正で強化してやりたいと思ったキャラクター。そんなこんなで、アサルトウルフとすら渡り合うほど補正がかかった上級降魔のフードのほう。
愛機の『荒吐』を同僚の夜叉から『アラハバキなんてカッコいい名前の割りには字ヅラがゲロですね』と言われて落ち込む。











体験版は次回で終了だよ!! あのキャラクターが魔改造されて強くなりすぎぃになってるんだ。感想お待ちしてます。


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