仮面ライダー01<ゼロワン> × 新サクラ大戦 ー新たなるはじまりー   作:ジュンチェ

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燃ゆ!鋼が吹き荒れる平和の祭典!! Ⅲ

 エリスの声が狼煙となり、激突する正義と悪のふたつ。

 

 

 巨大なアナザー1号やアナザークウガ、降魔といった大型の敵は華擊団たちが…他のアナザーライダーは仮面ライダーたちが迎えうつ。平和の祭典は虚しくも戦場と化し、混沌が吹き荒れ満ちていく。

 

 

 観客席からその様子を『やっぱりか…』と溜息をついていたのはビルドドライバーを装着した戦兎と万丈。いつの間にか、或人たちの横にふらりと現れていた。

 

 

「警告はしておいただろ、後輩?」

 

「あなたは…」

 

「さぁ、いくぞ!!」

 

「は、はい!」

 

 

 促され、それぞれ変身ツールを構える5人。戦兎は2本のボトルを…万丈はクローズドラゴンをドライバーにセットし、ハンドルを回す。

 

 

 【【 Are you ready ? 】】

 

 

「「「「「変身!」」」」」

 

 

 【 鋼のムーンサルト!! ラビットタンク! 】

 

 【 Wake up burning !! Get クローズドラゴン! Yeah!! 】

 

 

 

 【プログライズ! ライジングホッパーー!!】

 

 【ショットライズ! シューティングウルフ!】

 

 【ショットライズ! ラッシングチーター!!】

 

 

 

 

 戦兎は兎の赤と戦車の青が織り重なる派手な仮面ライダービルドへ…万丈は青い竜の鎧を纏う仮面ライダークローズへと変身。ゼロワン、バルカン、バルキリーも変身を同時に終えると渦中の戦場へと踊り出る! まずは見舞いにとゼロワンとビルドのライダーキックがアナザークウガを弾きとばす。その巨体は呆気なく、地に落ちてひっくり返るとそこへ上海華擊団の王龍が馬乗りになり凄まじい連打を叩き込みアナザークウガはおぞましい悲鳴をあげた。霊子戦闘機が叩き出す火力ともなれば、倒しきれることは不可能でもダメージは蓄積する…並の仮面ライダーなら脅威になる巨体もかえって仇になってしまったのだろう。

 

 

「この前の借り、存分に返させてもらうぜ!オラオラオラオラ!」

 

「店の修繕費高かったんだから!」

 

 

 加え、アナザーバルカンの件で苦酸を舐めさせられた分の怒りも上乗せされているためか、シャオロンとユイ…どちらも容赦なく拳を撃ち込み続け異形が立ち上がることすら許さない。

 

 そして、怒りに燃えているのは彼等だけではないのである。

 

 

「我が魔王への不敬並びに冒涜…死に値する!」

 

 

【 ギンガファイナリー!! 】

 

 

 仮面ライダーウォズ、彼は主へ被せられた汚名に頭へ血を昇らせ普段から考えられないほど苛烈に攻めたてる。いきなり、最強形態ギンガファイナリーで空中に舞い上がるや隕石の雨が降りそそぎ爆撃。宇宙からの砲弾はアナザーライダーどころか、霊子戦闘機も巻き込みあちこちで悲鳴が上がりこれにはたまらずウォズに制止を叫ぶランスロット。

 

 

「ウォズ! 味方も巻き込んでるから!ストップ!!」

 

「生憎、今の私は阿修羅すら凌駕する勢い、この場を破壊し尽くし不忠者を灰にするまで止まる気はない!」

 

「あたしたちのほうが先に灰になるわ!?」

 

 

 我が魔王を貶められた万死の所業は赦されざるもの。しかし、あんまりなとばっちりを受ける側としてはたまったものじゃない…現に回避こそしているものの、ランスロットのブリドヴェンは焦げつきつつある。ただでさえ強力なギンガファイナリーの力、直撃しようものなら霊子戦闘機でもただでは済まないだろう。

 

 そんな合間を高速で駆け抜けていくキックホッパー。乱戦の戦場だろうが、クロックアップすれば簡単に抜けていける。魔操騎兵やアナザーライダーたちにちょっかいをかけていく形で戦況をひっかき回して味方を援護していき、よろめいた敵たちを次々とアーサーのブリドヴェンがバッサバッサと斬りさばく。

 

 

 各国の華擊団が奮戦する中で勿論、神山が率いる帝国華擊団も黙ってはいられない。

 

 

「…すごい。これが世界の実力か! クラリスとアナスタシアはベルリンの後方支援を! 初穂とあざみは負傷者の回収を軸に立ち回ってくれ! さくらは俺とついてこい!」

 

「「「「「「了解!」」」」」」

 

 

 散開する無限はそれぞれの戦いに。個人個人のカスタマイズが他華擊団より尖っている機体なだけに無理に一緒に行動するより、それぞれの適材適所に当てはめたほうがこの乱戦では賢明との判断だ。

 

 そして、一番の大獲物アナザー1号を相手をするは世界最強と名高いベルリン華擊団。巨体からの振り払いや突進をアイゼンイェーガーを駆り巧みにかわしていき絶え間なく重火力で圧していく…のだが……

 

 

「…くっ、啖呵をきってみたものの、決定打に欠けるか!」

 

 

 エリスはコックピットのモニターに映る残弾を確認しながら舌打ちする。確かに追い込んではいるが、その分だけ弾丸の消耗は激しく弾切れが目前に迫っていた。相手は特殊なタイプとはいえアナザーライダー…霊子戦闘機の攻撃は本来ならまともに通らない。されど、ここで攻め手を緩めてはこの巨体は縦横無尽にコロシアムを再び蹂躙して霊子戦闘機や人間たちを轢き潰していくのは容易に想像可能だ……だが、どうする?

 

 

「マルガレーテ! 彼は!?」

 

「残念ですが、通信が妨害されていて応答がありません。そして、私の残弾はもうじき切れます。」

 

 

 

 仲間に救援の可能性を訪ねたがその可能性は砕け散る。プレジデントGの戦艦に待機している『彼』ならばそこに積載されている武器や物資をアテに出来たのだが…。

 

 

「さて、どうする?」

 

 

『…ォオオオオオオオ!!!!』

 

 

 叩き潰さんと迫る地獄の鉄輪! その時…

 

 

「ぬぅんッ!」

 

 

 アイゼンイェーガーの前に飛び出したのは2号オルタ。なんと、回転する車輪を素手で掴み巨体の前進を強引に食い止めると掌からギィィィ!と激しく散る摩擦熱と火花に苦悶の声をあげながら、のしかかる異形を持ち上げる。流石にアナザー1号も予想外だったようだったが、もう遅い…既に車体は浮き後輪も空回り。既にデクの棒…

 

 

『ォオオ!? …オオ!?!?』

 

「スクラップになれ。ライダーパンチ・オルタナティブ!!」

 

 

 ドォォ!!と赤雷が走る全力のアッパーがバイクの下半身を激震させ、がら空きになった瞬間、懐へ神山駆る白い無限が飛び込んでつむじ風が如く斬り抜ける!

 

 

「はぁぁぁあああアアアア!!!!」

 

『ギャアァァァァァァァァ!?!?』

 

 

 鎌鼬が駆けたような切傷が血飛沫をあげ、アナザー1号は悲鳴をあげながらバランスを崩す…手でなんとか支えるもふと仰いだ天にはピリオドを撃ち込む一撃が待ち構えていた。完全な悪の兵器として成り立った仮面ライダーの姿の体現である自分では放つことがかなわないその技…

 

 

「ライダーキック・オルタナティブ!!」

 

 

 瞬間、穿ち貫かれる異形の頭蓋。目下、最大限の脅威であったアナザー1号は雪崩れのように崩れ落ち、それをバックに着地する1号オルタ。途端に周囲の観客席から歓声があがる…『やったぜ、仮面ライダー!』『信じてたよ!』と。しかし、1号オルタは裏腹に妙な違和感を覚えていた。

 

 

(なんだ……これだけの戦力の割に呆気ない…)

 

 

 アナザーライダーの大半が揃っている、本来ならかなり絶望的な状況なのだが仮面ライダーどころか霊子戦闘機にすら降魔と束になっても圧される始末。最初こそ肝を冷やしたが、あまりにも簡単な形成逆転がどうにも腑におちない…レクスはかなり狡猾な手段を用いてくると踏んでいたのだが。

 

 同様に2号オルタも首を傾げながら駆け寄ってくる。彼も同様の感触を抱いたようだ…

 

 

「おい、何かおかしいぞ。手応えがなさ過ぎる…」

 

「ああ。…嫌な予感かする。 そういえば、ゼロワンは!?」

 

 

 そうだ! 今、彼が太正の1号の代役を担っているのだ。わざわざレクスが出てきて彼を無視するとは思えない。…いや、むしろこの戦いそのものがゼロワンを孤立させるための罠だとしたら…?

 

 その時、2号オルタが彼方を指差す。

 

 

「…あそこだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 ★ ★ ★ ★ ★

 

 

 

 

 

『グゥアアアア!?!?』

 

 

 試合会場の外れにて、ゼロワン、バルカン、バルキリーの三大ライダーの猛攻に晒されるアナザーゼロワン。シャイニングアサルトホッパー形態でありながらも、ろくに対処出来ていない有様で獲物を追い詰める獣のような銃撃と特攻が乗るオリジナルからのキックに隙ひとつ与えないラッシュが着実にダメージを蓄積させていく…

 

 

『ふぅぅ…はぁッ!!』

 

「「「!」」」

 

 

 しかし、仮にもアナザーライダー…ここで意地をみせてアサルト部分を切り離すとオオカミの生首のようなエネルギー体を形成してゼロワンたちへ襲いかかる! 怨霊のように浮遊し、噛みつかんとするそれらに連携を止められ苦戦するが同時に察したさくらが光武で割って入り狼頭たちを一閃してなぎはらう。

 

 

「行きますよ! 決着をつけます!」

 

「ああ!」

 

 

 

 ―蒼天に咲く花よ、敵を討て

 

 ―稲妻の如き正義、魔を祓え

 

 

 刀身に霊力を迸しらせた光武とアタッシュカリバーにスチームシャイニングホッパー・キーを接続したゼロワンが血を蹴り、一気にアナザーゼロワンを肉薄する。後方へ跳んで逃げようとするも、既にタイミングは遅い…間合いから離脱は出来ない。

 

 

「…桜ッ吹雪!!!」

 

「はぁああああ!!!!」

 

 

 【 カ バ ン ス ト ラ ッ シ ュ 】

 

 

 

 迫りくる刀、剣… 必殺の連撃。だが、アナザーゼロワンは尚も余裕だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…かかったわね。』

 

 

「「!?」」

 

 

 

 

 避ける必要は無いのだから。不意に斬り裂かれるはずのアナザーゼロワンがグニャリと融けるように消えて代わりに背後から現れたのは腰をとぐろを巻く蛇のように低く落とし、居合いの構えをとる仮面の女…『夜叉』。すぅ…と手を柄にあてがい意表を突かれた獲物を刹那の合間に見定める。その直後…

 

 

「むんッ!!」

 

 

 

 ゴォ!!!

 

 

「うわあぁああああああああ!?!?」

 

「きゃああああああああぁ!!!」

 

 

 残像を残し、剣閃が真空を成すほどの抜刀がゼロワンと光武を横凪ぎに切り裂いた。愚かにも勝ちを手繰り寄せている気になっていた者たちには黒く抉れた傷跡が硝煙をあげ、無様に転がる。この衝撃で光武は機能を麻痺し、プラズマを走らせる。そんな哀れなオンボロの機体に夜叉は近づくとカメラ部分を覗きこむ。

 

 この時、さくらは意識が朦朧としたながらも気がついた…自分が憧れたあの『彼女』とこの急襲者が瓜二つなことに。

 

 

「…し、真宮寺さん?」

 

 

 さくらの呟きは気がつくことは無かったのか…或いは無視したのか…数秒程で興味が失せたように離れていく…

 

 

「弱い。弱すぎる…あの人たちの足許にすら至らない。こんなものが、帝国華擊団。」

 

 

 

 

 侮蔑の言葉を遺して。

 

 

 

 

 






 夜叉登場。そして、変身

 さて、いよいよサクラ革命の配信開始。普通に仕事ですが、帰宅してからゆっくりできたら…いいなぁ。

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