仮面ライダー01<ゼロワン> × 新サクラ大戦 ー新たなるはじまりー   作:ジュンチェ

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遅ればせながら、クリスマスのおまけ番外編も投稿したよ!

クオリティは安定のクソ低さなのであしからず…




 感想おまちしてます。


燃ゆ!鋼が吹き荒れる平和の祭典!! Ⅴ

『さて、こちらも…』

 

 

 朧に無理やりゼロワンを起こさせ、拘束させると異様に大きい鋼色のプログライズ・キーを取り出すアナザーゼロワン。既に、他の仮面ライダーや華擊団たちが囲みにかかっているが問題はない。ここから先が本番なのだから。

 

 

「離、せ…!」

 

『あら、ここからが本番… お楽しみはこれからよ。』

 

 

【 HIDDEN METAL ABILITY 】

 

【 オーソライズ!! 】

 

 

 キーをゼロワンドライバーに翳してオーソライズ。同時にライジングホッパー・キーがドライバーから弾けるように排出され、代わりに持っていた鋼色のキーを装填、レリーフ部分を折りたたんでオーソライザー部分を覆う形で強引に接続。すると、紅いプラズマとワラワラと鋼の飛蝗の大群がベルトから溢れだしゼロワンは同時に襲いかかる激痛に悲鳴をあげた…!

 

 

「ぐ…ぁあああアアアアァアアアア!!!」

 

 

【 メタルライズ! 】

 

【 Secret material 飛電メタル!……】

 

 

 

 蛍光イエローの装甲かわ剥がれ落ち、再構築される鋼色のアンダースーツに大群が形成した巨大な飛蝗のライダモデルが覆い被さり血のように赤い妖気を放ちながら鋼の装甲を形成していく。厄災の鋼飛蝗たちを紡いで刺々しく重厚に…無機質に……、やがて権現する姿に離脱したアナザーゼロワンは口角をつりあげた。

 

 

 【 メ タ ル ク ラ ス タ ホ ッ パ ー …!! It's high Quality. 】

 

 

 『仮面ライダーゼロワン メタルクラスタホッパー』…本来ならまだ産まれてはいけない鋼の蝗害、悪意に染まるゼロワン。複眼からは人間の制御を司る赤が消え、血が通わない若草色が灯る。

 

 

 

 

 

 

 ★ ★ ★ ★ ★

 

 

 

 

 

 

 

「…あっ…ぐ…っ!?  ……え?」

 

 

 

 意識が朦朧とするような痛みからなんとか覚醒する或人… メタルクラスタホッパーに変身したままであるが、動ける。そして、今…自分がいる場所は…

 

 

「飛電インテリジェンス…? 戻ってきたのか?」

 

 

 飛電インテリジェンスの一階にあたる広間…即ち、令和の世界。ただ、人ひとり居ない上に何処か嫌な空気が立ち込めている。何故、令和の世界に戻された…?どうして誰もいない…?

 

 

 

 

『…或人。』

 

 

 

 

 …! 不意にかけられた声に振り向くと見覚えのあるゼロワンに似た藍色の仮面ライダーが… 

 

 

「父さん?」

 

 

 仮面ライダー一型。変身者は父でありヒューマギアの飛電其雄。死んだはずの男が目の前に…彼は哀しげに或人に話しかける。

 

 

『…やはり、未来は変わらなかった。アークの出した結論は変わらない、人は滅びる。己の産み出した悪意によって。』

 

「父さん? 何を言って…」

 

 

 

 

 

 

 

『その通りです。これが貴方の夢の行き着く先…』

 

 

 

「!」

 

 

 イズ…? また振り向くと彼女の姿が。しかし、その腹にはフォースライザーが装着され、その隣には仮面ライダー滅、迅、雷が並び立つ。いや、おかしい。彼女と並び立つこと自体がありえないが滅亡迅雷は既に壊滅し、その最期は見届けた…

 

 

「なんで、滅亡迅雷が…」

 

『当たり前だ。ヒューマギアが解放されない限り、人に悪意がある限り、我等の聖戦は終わらない。何度だって蘇る。人間が滅ぶその日まで…。未来は変わらない。』

 

 

 無慈悲に告げる滅。

 

 そして、イズはライジングホッパー・キーをライザーに接続すると仮面ライダー001へと変身し一型や滅亡迅雷のライダーと共に一気にこちらへ襲いかかってくる!

 

 迅の飛翔、滅の鋭い毒針、雷の刃、001の拳、明確な敵意が次々と迫り困惑など知るものかと牙を剥く。『やめろ!』と叫んでも聞く耳を持たない……そして、ついに手を振るうゼロワン。

 

 

「…止まれ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――ギュオオ!!!

 

 

 

「!!」

 

 

 あと一瞬のところで神山は無限のレバーをきり、突出してきた『それ』を回避した… といっても、左肩の装甲はガッツリ削られ内部が露出しプラズマが走る。突然、ゼロワンは神山の無限へ攻撃の矛先を向け、融けた鉄のような動きをする何かを武器として放った…。敵の策略による形態変化に警戒があと少しでも緩く、一歩でも踏み出していたら今頃コックピットを抉られていたかもしれないと冷や汗をかくがまずは或人の容態を確かめなくては…

 

 

「社長、一体どうしたんだ!?」

 

「ぐ…ぁああ……ァ…やめろ! やめろォ!!」

 

「社長、神山だ! 俺の声が聞こえないのか!?」

 

 

 

 

「ァ…ァアアアアァアアアア!!!!」

 

 

 しかし、ゼロワンは自身の装甲を削り、鋼の飛蝗の群れ『クラスターテンペスト』として神山や周囲の仮面ライダーたちに向けて乱射。予想外なところからの攻撃に戦いは大混乱へと包まれる。

 

 

「やめるんだ、飛電或人!」

 

「…ァ!?」

 

 

 このままでは、戦況が押し返されてしまうとギンガファイナリーの出力をあげて接近を試みるウォズ…だが、悪手だった。ゼロワンの眼には彼が飛翔し迫りくる『仮面ライダー迅』に映っていたのだ。すると、彼は手を翳し…

 

 

「ぁあああアアアア!!!!」

 

「何!? ぐあああああ!!」

 

 

 濁流の如きクラスターテンペストを放ち、一瞬で呑み込む。実に数秒…鋼の飛蝗の群に削りとられ変身解除され芝生に転がってしまう。

 

 ならばと、次々はキックホッパー…

 

 

「クロックアップ。」

 

 

【 CLOCK UP 】

 

 

クロックアップを発動し、速度で上回り無力化を狙う。されど、相対するゼロワンはクラスターテンペストを構成する『クラスターセル』を装甲から切り離し自身を覆う繭のように展開…高速で四方八方から攻撃し火花が散るも、肝心の本体には届かない。………そして、訪れる時間切れ。

 

 

【 CLOCK OVER 】

 

 

「…ちっ」

 

 

 現実時間に戻されるキックホッパー…ゼロワンはそれを滅と認識すると砲撃形態のオーソライズバスターを掴み引き金を引いた…!

 

 

 【 ゼ ロ ワ ン ・ ダ ス ト 】

 

 

「ぐわぁぁああ!?」

 

 

 クロックアップ終了を的確に狙った砲撃は完璧なタイミングで直撃。ウォズに続き、矢車も戦闘不能になり上海華擊団も穏やかではない。

 

 

「兄貴! テェンメェェ!!!」

 

「よせ、シャオロン!」

 

 

 矢車を傷つけられた怒りにシャオロンの王龍が神山の無限を飛び越え、炎のライダーキックを見舞うべく唸りをあげる!…それを見上げるゼロワンの眼に映るのは王龍ではなく、暴走し襲いかかるギーガー。咄嗟にドライバーにキーを押し込み、クラスターセルの分身を創るとこれのライダーキックで迎えうつ。

 

 

【 メ タ ル ・ ラ イ ジ ン グ イ ン パ ク ト 】

 

 

「ぐぁあああああああ!!!」

 

 

 競り合うことなく、分身のライダーキックは王龍の右腕を破断しバラバラとパーツが散らばった。シャオロンは無事なようだが戦闘続行は不可能だろう。

 一方、気がついたビルドは事態が想定以上の悪化が辿っていることに気がつき、加勢に向かおうとするがクローズが呼び止めた。

 

 

「戦兎!」

 

「なんだよ! ………ってまじかよ。」

 

 

 最悪だ。無力化したはずのアナザーライダーたちが次々と立ち上がりはじめる……あの厄介な巨体のアナザー1号やアナザークウガまで。アナザーライダーは結局、この場で倒しきれる存在はほぼ皆無。持久戦に持ち込まれれば敗北は必須な相手であり、だからこそレクスを抑えなくてはならなかったのだが…勝利の法則はより遠くなる。

 

 

『グゥ…ァアアアア!!!』

 

 

「ハヤト!」

 

「クソッ!復活しきる前に潰すぞ!」

 

 

 

『あらあら、そうはいかないわ。』

 

 

「「!」」

 

 

 オルタライダーたちもアナザーゼロワンが立ちふさがり動きを止められた。これにより、一気に瓦解していく戦力。アナザーライダーの無尽蔵な勢いにあちこちで悲鳴があがり、霊子戦闘機が大破していく爆発音が響く。炎が上がり、阿鼻叫喚…夢の舞台は蹂躙され燃えていた…。

 

 ゆらめき照らす橙の光に映えながら、次なる獲物を見据えるゼロワン。それは、尚もショックから動けずにいるさくらの光武…クラスターテンペストを操作し、禍々しい鋼の曇が狙いを定めるように渦をまく。

 

 

「まずい!」

 

「さくら!」

 

 

 咄嗟に庇いに入る神山と初穂。神山機が抱きしめる形で庇い、初穂機が身を挺して大挙して津波が如く推し寄せるクラスターテンペストからの盾となる。無論、そんな程度で防ぎきれるわけもなく、3機ともゴリゴリと音を立てながら装甲やフレームをを抉られていき無残な姿へ変貌していき、これからもたらされる衝撃だけでも凄まじいものだった。

 

 

「ぐ…ぉおおおおおおおおお!?!?」

 

「うぅぅ…ぐ!?」

 

 

「神山隊長! 初穂!」

 

 

 クラスターテンペストがコックピットまで到達するのもあと数秒とかからないだろう。その時は自分たちは鋼の飛蝗たちに喰い破られ肉片になる…

 

 

「うぁぁぁああ!! くっそぉぉおおおおおおおおお!!!」

 

 

 悔しく、虚しく吼える初穂。無限を限界を迎え…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――ドガァァァァァン!!!!

 

 

 

 凄まじい爆発が視界を覆ったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ★ ★ ★ ★ ★

 

 

 

 

 

 

 

 クラスターセルを装甲に戻しながら、爆煙の先を見据えるゼロワン…彼の見る世界は目の前のそれと相成っていないがあることだけは共通している。……それは、どういうわけか空間が歪に歪んでいることだ。

 

 …やがて、晴れてくると『銀色のオーロラ』が無限を庇うように遮っており、そこからひとりの青年と黒い無限が現れる。

 

 

「やれやれ、面倒なことになったな。」

 

 

 青年、『門矢 士』は溜息をつきながら、ネオ・ディケイドドライバーを巻きつけ装着。そして、黒い無限に告げる。

 

 

「コイツは俺に任せろ。お前が必要なのはここじゃない。」

 

「…」

 

 

 黒い無限は一瞥するようにカメラを動かすと、そのまま後退… 邪魔者は居なくなったと確認するとカードを取り出してゼロワンと対峙する。しかし、ゼロワンは彼を上手く認識出来ないのかクラスターセルを待機させるものの中々攻撃してこない。

 

 

「世界の嫌われ者は幻想にすら映らないか。」

 

 

 やれやれと、溜息をつくなり『本来の力』を宿したカードをバックルに装填し、変身シークエンスへ入る。

 

 

 

「変身。」

 

 

【 KAMEN RIDE …DECADE !!】

 

 

 

 バックルから飛びだす赤い板たちがゼロワンを牽制し、幻影が重なってスーツを形成した彼の頭部に刺さりバーコードのような顔面を形成しボディにマゼンタの色を発現させた。それは、まだ太正世界で確認されていない仮面ライダー…あらゆる並行世界を渡り歩き『悪魔』、『世界の破壊者』と恐れられるオーマジオウに届くやもしれぬ多次元世界においても規格外に部類される存在…

 

 

 

 ……『仮面ライダーディケイド』。その瞳は何を見る?

 

 

 

 

 

 

 




★メタルクラスタホッパー・キー(製造元不明)

 本来、サウザーが誕生してからでなくては誕生しないはずのキー。並行世界からレクスが持ってきたか或いは自力で精製した可能性もあり、原典の機能とはいくつか相違点が見られる。


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