仮面ライダー01<ゼロワン> × 新サクラ大戦 ー新たなるはじまりー   作:ジュンチェ

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fgo.2万課金の末に村正と景清が…





 …来ませんでした(嘆き)


語られる過去。夜鷹の翼。 Ⅰ

「おいおい、どうしたんだ?揃いも揃って辛気臭い顔をして…」

 

 

 とぼけた顔をする星児… いや、戸惑わないほうがおかしい。軍服のような黒いパイロットスーツに身を包み、突然の帰還をしてきた彼。突然の展開に誰もが何を口にしたら良いかわからない中……まず最初に彼に問いをぶつけたのは神山。

 

 

「星児…お前、今までどこに… それに、その格好…」

 

「お?これか? 格好いいだろ? おニューの制服さ。流石、世界一はセンスが違う。」

 

 

 パイロットスーツは帝国華擊団でもロンドンのモノでもない。…いや、世界一? 待てよ、このスーツの意匠は何処かで… それに、襟にある鉄十字のエンブレムのバッジは!?

 

 

「ベルリン華擊団のエンブレム…!?」

 

「その通りさ。コイツはベルリンのスーツ、俺用の特注品。」

 

 

 彼の着るスーツはベルリン華擊団の物…その発言には花組たちは愚か、ロンドン組も耳を疑う。普通、自らが所属する華擊団以外のパイロットスーツに袖を通すなど普通はありえない…ましてや、特注品が造られるなどまるで隊員として所属していると同義だ。

 

 

「星児…これは、どういうことだ!!」

 

 

「兄さん… 俺はもう帝国華擊団でもロンドンでもない。

 

    ――――世界最強の華擊団、ベルリン華擊団の一員なのさ。」 

 

 

 

 ―――!?

 

 その場、全員に衝撃が走る。特にランスロットの動揺はかなり強い…

 

 

「何を言ってるのさ、星児。笑えない冗談はやめろ…」

 

「冗談じゃない。ここに司令書もある。プレジデントG勅命のな。」

 

 

 星児が懐から取り出した封筒の中身…突きつけられた書面はしっかりと転属の旨を書かれたプレジデントGのサイン入り。これだけでも充分だが、ダメ押しとばかりに非情にも証人となる来訪者が現れる。

 

 

「勝手に話を進めるな星児。まずは、私の挨拶からが先だろう。」

 

「貴方は特別待遇とはいえ、下っ端なんですから立ち振る舞いを考えなさい。」

 

 

 ベルリン華擊団隊長の『エリス』にあざみほどの小柄なオレンジのツインテールの娘『マルガレーテ』…もうベルリン華擊団加入はどう足掻いても否定出来ないまで証拠が揃ってしまっていた。更に混沌と混乱が拡がる中、すみれ支配人は事情を確認するため、話を進めようとエリスに向き直る。

 

 

「ベルリン華擊団隊長、エリスさんですね。先の奮闘ぶりはわたくしも見ておりました。」

 

「はっ! 旧・帝国華擊団のすみれ様にそのように言って頂けるとは光栄の極みです。」

 

「しかし、連絡も無しに来られるのは些か礼儀に欠けるのでは? それに、星児のことについても説明をお願いします。」

 

「その点はお詫びします。しかし、直接伝えるべきことがあるため失礼を承知で参りました。今更、言うまでもなさそうですが、ミス・すみれ…あなたのご子息をこちらで預かることになったことです。」

 

 

 やはり、星児のベルリン所属は嘘では無いらしい。すると、『待った!』と声をあげたのは今まで沈黙を続けていたアーサーと神山だった。

 

 

「エリス隊長、その話が事実ならこちらの育てていた隊員を話を通さずに引き抜いたという形になりますよ。下手をすれば国同士の問題になることは承知の上か?」

 

「それに、無限は帝国華擊団の機体だ。なんで、ベルリン華擊団が所持しているんですか!?」

 

 

 神山はともかく、アーサーは静かながら声に怒りを滲ませていた…。それはそうだ、いざこざがあったとはいえ、いずれは正規の隊員に起用を考えていた見習い隊員を事実上、ベルリンに横取りされた形になる。無論、ロンドンとしては面白くない…それくらいはわかるはず。

 すると、エリスは『…そろそろか。』と呟くと告げる。

 

 

「間もなく、プレジデントGによる全華擊団に向けた公式会見が開かれます。それをご覧になって頂ければ全てが理解して頂けるかと。」

 

 

 

 ――なに?

 

 確かに今回の襲撃に関して会見を行うとは通達は予めどの華擊団にも入っていたが、今回とどう関係あるのだ? そんな各々の疑問を他所に、指令室のモニターに映像が映り…プレジデントGの姿が現れる。会見ということで、こちらの様子も声も届かない一方的なものだ。果たして、彼は何を語ろうというのか…

 

 

【華擊団諸君、こちらプレジデントGだ。先の襲撃、手痛い打撃をこちらも被ったが…まずは君達の奮闘を讃えよう。奇跡的に死者はなく、怪我人も数えるほど。あれだけの戦力相手によく戦い抜いた…流石、華擊団の名に恥じないモノノフたちだ。感謝する…】

 

 

 相変わらず鼻につく話し方だ。事実上の華擊団…W.L.O.Fの最高幹部とはいえ、いかにも上から見下す雰囲気は聞く側は心地よいものではない。…そして、とってつけたような称賛もそこそこに『…だが』と本題に彼は続ける。

 

 

【今回、これで露呈したのは華擊団同士の連携力の脆さ…個々の力は際立つ物があれど、此度のような有事になれば初動はもたつき、各華擊団で好き放題に非効率に対処にあたる始末。もっと、組織系統がしっかりしていれば、被害は抑えられたのではないか? 人々に不安を与えることは無かったのではないか? 私はそう思えてならない…】

 

 

 一転して小言。確かに国の垣根を超えた連携がスムーズに出来れば、彼の言うとおりな結果だろう…出来れば苦労しない。国が違うということはいくらW.L.O.F.の傘下だろうが別組織だ。足並みを揃えるのは至難の技だ。これだけなら現場を知らない上司の理想妄想だが『さらに…』と彼は続けていく。

 

 

【いくつかの華擊団が監察対象としている特記対象『仮面ライダー』という者たちについても懸念がある。敵の言うことを鵜呑みにするわけではないが、残念ながら我々に被害を出した輩もいるそうだ。】

 

「…!」

 

 

 映像が切り替わり、映し出されるのは仮面ライダー夜叉にメタルクラスタホッパーで暴虐の限りを尽くすゼロワン。これには或人も思わず顔が引きつる。クラスターテンペストで霊子戦闘機を破壊する様子までバッチリ映されており、これでは何も知らない人間から見れば悪魔そのものだ。これを見せてプレジデントGは何を意図しているのか…

 

 

【…だからといって、彼等全員の拘束は考えてはいない。全てが悪の使徒と断定すればそんなことは敵の思うツボだろう。よって、仮面ライダー諸君にも名誉挽回の機会を与える。これから、生まれ変わる我々と共にあることを願うよ。…これより、W.L.O.F.は改めての華擊団大戦の開催並び、全ての国の垣根を越えた『世界統一華擊団』の設立を宣言するッ!】

 

 

 ――世界統一華擊団…!?

 

 衝撃的な発表に花組は愚か、ロンドンや上海たちも目を見開く…… 国の垣根を越えるとは聞こえはいいが、いくら有事とはいえ簡単なことではない。そんな夢物語を自分たちのトップが言っているとなれば正気を疑う。…ただ、ベルリンと星児のみは特にリアクションを見せることなく平然と構えていた。

 

 

【――これに先駆け、華擊団大戦のルールを変更する!】

 

 

 

 

 

 

 

  ――1つ、演舞部門の廃止、試合は命を賭けた実践形式へと変更

 

 

  ――1つ、敗北した華擊団は即解散。解散と同時に世界統一華擊団へと吸収される

 

 

 

  ――1つ、特記対象『仮面ライダー』を保護している華擊団は特記戦力としてこれを正式に華擊団戦力として編入させ、華擊団大戦に出場させることを義務付ける。尚、特記対象が即時に承諾しない場合はその華擊団は失格扱いとし、拘束させてもらう。

 

 

 

 

【…以上だ。この大戦の勝者こそが世界統一華擊団のリーダーとなり指揮をするその栄誉を、誰が賜るか楽しみにしている。各華擊団…健闘したまえ。】 

 

 

 画面越しの一方的かつ理不尽な発表が終わる。

 

 歴戦の猛者であり、修羅場を超えてきたすみれですら開いた口が塞がらない有様の会見。何をどう言ったらわからない…沈黙が流れる中、フッと笑いながらそれを破ったのは星児だった。

 

 

「つまり、そういうことだ。国境なんて意味が無くなる…そして…俺達、ベルリン華擊団は世界統一華擊団の中心となるのさ。いやはや、改めて聞いてもぶっ飛んでるわコレ。」

 

 

 改めて聞いた… 即ち、プレジデントGは予めベルリン華擊団に話を通していたということか。そして、すみれは流れから星児がベルリン華擊団に居る理由を察す。

 

 

「そして、あなたと黒い無限は旧・華擊団の象徴…世界統一華擊団のプロパガンダというわけ?」

 

「やっぱり、頭が回るねおふくろは。そのとおり。プレジデントGが失意の俺に手を差し伸べて大役を任せてくれたってわけ。それに、作戦成功の暁には俺は帝国華擊団の隊長の席が約束されてる。」

 

 

 旧・華擊団の忘れ形見…確かに、その肩書は国境なき華擊団の統率のプロパガンダとして星児は申し分ない。見返りは帝国華擊団隊長の椅子…つまり、神山を追い落としてとって代わるということ。無論、花組や神山本人も黙ってはいない。

 

 

「お前、まだそんなことを! 俺達とやり直したいって言ったのは嘘だったのか!」

 

「おいおい兄さん、俺は隊長を諦めたとは一言も言ってないぜ? 勿論、今の花組も認めてない…その上、俺の居場所すらない帝国華擊団。 だったら、いっそのこと俺自身の手でトドメを刺してやるのも『愛』じゃないか?…だろ?」

 

「……本気で言ってるのか?」

 

「本気だよ。再建に命を燃やして走ってきた俺にはその権利がある。」

 

 

 『愛』とまで抜かす…なんと身勝手な。怒りが信じようとした心の分だけ振り幅が大きく膨れあがる…ギチチと拳を握る神山。勢いよく振りあげられた手は…

 

 

 

 ――バシッ

 

「やめろ、神山。」

 

「ランスロットさん!?」

 

 

 後ろからランスロットに掴まれて止められた。すると、彼女は愛剣を引き抜き切先を星児の喉元に突きつける。…鉄の本物の刃、やろうと思えば簡単に人肌などバターより容易く切れる鋭さだが星児は微動だにせず彼女を不敵に笑う…それは、怒りに任せる騎士への嘲笑か或いは…

 

 

「…見損なったよ。君が簡単に権力を前に尻尾を振るような奴だなんて思いたくはなかった。こんな程度の奴にわざわざ海を超えてきた自分にすら情けなさを感じるほどにね。」

 

「ロンドンには悪いな。そうだ、難ならお前を俺の帝国華擊団の一員にしてやっても良いぜ?プレジデントGに口添えすれば、副隊長を任せても……」

 

「それには及ばない。アタシたちが優勝すれば良い…それだけのことだ。」

 

「優勝ねぇ? 前回、決勝戦でベルリン華擊団に手も足も出なかったのは何処の誰だっけな。」

 

 

 星児の煽りに更に空気は悪くなる…このままいけば、斬り合いになってもおかしくない。流石に血が流れる事態になれば、華擊団大戦の出場にも関わる事態…或人も固唾を呑む一触即発。これは止めなくては…と前に出ようしたその時

 

 

「……星児、ひとつ聞きたいことがあります。」

 

 

 すみれが再び問う。この状況においてまだ拭えない疑問があった。

 

 

「本当に、プレジデントGが本当にそんな都合の良い条件を出したから誘いに乗ったと?」

 

「そうだよ。でなきゃ、何であんな奴の下に…」

 

 

 

 

「そこが腑に落ちないんですよ。毛嫌いしている輩に決して同調しないあなたが、プレジデントGにいくら好待遇をチラつかされてもなびくはずがない。

 

 ……なら、実際は逆…『呑まざらえない条件』を突きつけられたのでは?」

 

 

「…!」

 

 

 星児の顔色が変わる。ランスロットに剣をつきつけられても尚、あった余裕は翳りを見せ、神山たちも異変に気がつく。図星を突かれた?…だとしたら、話は根底から覆る。『プレジデントGの甘言に乗った』ではなく、『プレジデントGに脅された』ということだ。

 

 すると、マルガレーテがわざとらしく声をあげる。

 

 

「あーあ、バレちゃいましたね。」

 

 

 バレた? すぐに『黙れ!』と遮ろうとした星児だが彼女は止まらない。

 

 

「ご察しの通り、好待遇の話は出鱈目です。嘘でも突き通せるならと黙って見てましたが、流石に見苦しい3文芝居はここまでですよ。」

 

「やめろ…!やめろって言ってんだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全ては、あなたがた、帝国華擊団とロンドン華擊団を救うためです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





唐突にプリコネ(アニメ視聴のみ)と仮面ライダーセイバーのクロスオーバー思いついたんですよね。

美食殿にファルシオンのオリ主が延々とヒモる話……あれ、これアマゾンズでは…

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