仮面ライダー01<ゼロワン> × 新サクラ大戦 ー新たなるはじまりー   作:ジュンチェ

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ゲッターロボアークとマギレコ観て思ったこと…

武蔵とマミさんが同じアニメのクールにいることって今後ありえないんじゃないかって。




乱舞!嵐を呼ぶあざみ忍法帖! Ⅱ

「――この本によれば、新生・帝国華撃団は帝都に迫りくる魔の手を討ち祓い世界を救う未来が待っていた…。しかし、ネオ・タイムジャッカー=レクスの手によりそのシナリオは消え、夜叉と呼ばれた存在は本来とは全く別人へとすり替わっていた。この物語の行く末は今は誰にも…」

 

 

「ねえ、なにしてるの…?」

 

 

 あざみはサロンにて、誰に説明しているかわからない…いや、デカい独り言(?)を喋っているウォズに遭遇していた。顔見知りの不審者とかどうしたものだろうか…はっきり言えば今は相手をしたくない。一応、仮面ライダーなので邪険には扱えないが…

 

 

「ああ、君か! 例のニューエイジドライバーを見に来たんだ。魔王様にもちゃんと報告しないといけないからね。何処にあるか知らないかい?」

 

「どらいばー…? ああ、新しい星児のベルトのこと? それなら、唯阿さんが色々調べるとか言ってたから地下のドッグにあるんじゃないかな。言伝はしておくよ。いくら、仮面ライダーだからって部外者はいきなり入れないから。」

 

「そうかい。なら、改めようか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あざみちゃん!」

 

 

 

 

 

「…社長とイズ?」

 

 

 ウォズに何とかお引取りをしてもらったのと入れ代わりで、話かけてきたのは或人。イズも一緒で、こっちは一体何の用なのか…

 

 

「あのさ、神山隊長が頼みがあるから来てくれって。」

 

「隊長が? …わかった、今いく。」

 

 

 用があるのは神山のほうか。来客の対応もあって手が離せないのだろう…仕方ない、行ってあげよう。そう思っていた時、イズが不思議そうに首を傾げていた。何かな?

 

 

『あざみさん、あなたはだれと話していたんですか?』

 

「誰って、ロンドンの……あれ?」

 

 

 ……振り向けば、誰も居なかった。

 

 おかしい。確かに自分はウォズと話していたはずなのに。気配も影も形も無くあの男は消え去っていた…。仮にも忍である自分に気取らることなく立ち去るなんて…

 

 

「あざみちゃん?」

 

「ううん、なんでもない。行こう。」

 

 

 こうして、或人たちとあざみはその場を後にする…

 

 その姿を曲がり角の陰から確認し、不敵に微笑むウォズの姿が。しかし、いつもとは何処か様子が違う…嬉々とする感情が滲む足取りで誰もいなくなった廊下を歩いていき、神山の部屋の前へ。そのまま、ドアノブに手をかけると中へ入り…クローゼットへと目を向けた。

 

 

「不用心だね、『泥棒』に入られるよ隊長さん。さて、流石にこの格好じゃ『お宝』の場所に行くのは無理があるか。」

 

 

 

 ウォズはフンッと笑うと自らの姿を脱ぎ捨てる…

 

 

 そこに、誰も知らない金髪の青年がひとり。白いジャケットを着こなすクールな雰囲気とは対象的に表情は幼子のように無邪気…やがて、彼はクローゼットから神山の着替を取り出す。

 

 

 新たなる波乱の種が…静かに根を下ろしはじめていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ★ ★ ★ ★ ★

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやあ、悪いね。あざみに社長も…」

 

 

 申し訳ないと苦笑する神山に連れられて、帝都の街を歩くあざみに或人とイズの3人。唐突な呼び出しの理由は買い出しに付き合って欲しいとのこと…なんでも、天宮夫妻は暫く帝都に居座ることになったらしく、長期滞在に必要なものあれやこれやと必要な物を買う必要が出たからだとか。別に或人とイズとしても吝かではない…戦闘とヒューマギアの貸出以外は特に何もしていないし、(或人に至っては歌劇の前座に出るためネタを練る無駄な足掻きをするくらいしかないので)むしろ大歓迎である。

 

 一方、あざみは不服な様子で俯いており…気がついた神山が覗き込む。

 

 

「あざみ、嫌だったか?」

 

 

 すると、不機嫌な上目遣いで彼女は神山を見返す。

 

 

「……神山、あざみに気を使ったでしょ。」

 

「…バレてたか。」

 

 

『?』

 

 

 気を遣う?イズは理解出来ない…神山は自分の仕事をあざみに手伝わせているいるのに?むしろ、気を遣っているのは彼女のほう…そんな不思議がっている一方で、話は進んでいく。

 

 

「あざみはそんなに子供じゃないんだから、気にしなくていいよ。独りには…もう慣れてるから。」

 

「そうか。それじゃ、宜しく頼むぞ。で、買い出しが一通り終わったら…ひろみさんの菓子処に寄ろうか。」

 

「………神山、きいてた? あざみは忍者だから、子供扱いは…」

 

「人の厚意は素直に受け取るのも、大人の一歩だぞ。」

 

 

 むう…とむくれるあざみ。

 

 可愛らしい表情と余裕の足取りの神山はまるで、歳の離れた兄弟のよう。微笑ましいが、一行はふと…進行上に見覚えがある人物たちがいることに気がつき、足を止めた。

 

 

「あれは…シャオロンたちだ。ユイさんに矢車さんも一緒だ。」

 

「お? 神山じゃねえか、ちょうど劇場まで行こうと思ってた。」

 

 

 シャオロンとユイ…矢車の上海華撃団の面々。大帝国劇場に向かおうとしていたらしいが何の用だろうか? こころなしか、ユイの顔も暗いし…矢車もいつも以上に不機嫌そうだ。

 

 

「シャオロン、何か用事があったのか?」

 

「ああ、まずはすみれ支配人に…ってのが筋だが…。まあ、お前たちに先に話しても良いか。どうせ、すぐに分かることだしよ。」

 

 

 あまり、良いニュースではなさそうだ。

 シャオロンもいつもの勢いが無い…。先に話しても良い…と言いながら、何かを口にするのを拒んでいる様子。これを見かねて、ユイが意を決して話す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――上海華撃団は…! …帝都を撤退することになったの…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ★ ★ ★ ★ ★ ★

 

 

 

 

 

 

 

 

「不戦敗!?」

 

 

 神山たちが驚くシャオロンからの説明はこうだった。

 

 レクスと夜叉によるアナザーライダー襲撃が起きた華撃団大戦の開会式…上海華撃団も無論、戦ったが装備をはじめとした損耗があまりにも激しく本国へ物資と人員の補填を打診した。このままでは試合に出ることすら厳しい…それに、帝都を護るため他の華撃団の補給分も含めて……

 

 

 

 しかし

 

 

 

 

 ――上海華撃団、帝都防衛ノ任ヲ解ク。本国へ帰還セヨ。

 

 

 

 

 本国政府からの回答は求めたものとは全く違った。渦中の帝都から離れろということ…華撃団大戦も神龍軒も何もかもを放り出して本拠地である上海へ帰国せよと冷たく言い放たれたのだ。無論、シャオロンとて喰い下がった…これでは、上海華撃団が臆病風に吹かれて逃げ出したように見えてならないだろと。今こそ、降魔どもや民衆に守り手としての偉大さを見せるときだと!

 

 それに対して、政府は…

 

 

 

 

 ――帝都ハ本来、帝国華撃団ガ護ル場所。既二建直シノ目処ガ

立ッタ以上ハ、コレ以上ノ介入ノ必要ハ認メラレナイ。コレ

ヲ持ッテ帝都防衛ノ任ハ満了トスル。

 

 

 

 反論が出来なかった…。あくまで、上海華撃団が帝都にいた理由は旧・帝国華撃団の『代わり』でしかないのだから。

 実際、歌劇もアナスタシアを看板に持ち直し、戦闘は無限が隊員分配備されて人員の問題も解消しつつある。また、星児の件でいざこざはあったものの、既に数回は降魔を退けた上に(飛電改装というイレギュラーがあれど)最強のベルリン華撃団を初出場で打ち破ったのだから一人前の華撃団として申し分ない。

 

 

「……別に、お前らが悪いとは思ってねえよ。むしろ、誇らしいぐらいだ。あんなヘッポコどもが、ここまで這い上がってきて…いっちょ前に帝都を護れるようになった。それが、本来あるべき姿なんだ。親を気取るつもりじゃねえが、――『ひとり立ち』するべきだろ?」

 

「シャオロン…」

 

 

 彼の言う『ひとり立ち』とは…帝国華撃団がもう上海を頼らないで自力で活動していくという意味合いか。それとも、自分たちが帝都を去るという意味合いなのか…正解は本人の胸の内にしか無い。ただ、語る背中は少し小さく…寂しく映る。

 

 そんな姿は傍らで聞くあざみにとっても、強烈だった。シャオロンからはまだ再建がままならない時は、かなりのキツイ言葉を何度も何度もかけられてきたのは忘れられそうにないくらいだが…あまつさえ、自分たちを認めて帝都を去ろうとするこの男が同一人物なのだろうか。

 

 

「ユイさんはそれで良いの?」

 

 

 一方、或人も上海の隊員であるユイの気持ちを訊ねる…すると、彼女は苦笑しながら応える。

 

 

「私はシャオロンがそう決めたなら従うよ。それに、このままいけばさ…帝国華撃団とはいずれ衝突することになると思う。それは避けたいんだ…さくらのことは好きだし、帝都も故郷も同然だと思ってる。争いたくないし…だから、ここは私達が引くべきなんだ。」

 

 

 本当は辛いんだろう、悔しいだろう…しかし、無理して彼女は笑顔を見せている。活躍の場も、何もかもを根こそぎ奪われる痛みなど身を引き裂かれるような想いだろう…されど、華撃団は国の一組織である以上は政治に振り回されるのは仕方ない。

 

 

「ああ、でもさ…帰るのはすぐじゃないよ! あの降魔やらタイムなんちゃらをぶっ飛ばしてアイツらの首を土産にしてやるんだから! それまで、ゴネて限界まで踏みとどまってやる!」

 

 

 まあ、ただで終わるつもりはないらしい。立つ鳥跡を濁さずとは言ったものだが、盛大に引っかき傷を遺すつもり満々だ。

 

 

 落ち込むばかりではない流石、上海華撃団……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「悪いが、そこを退いてくれたまえ!!」

 

 

 

 

 

「「「「!?」」」」

 

 

 

 

 

 その時、突如として桜色の無限が一行の頭上を飛び越えていった。

 

 続いて、三色光武が『私の無限をかえしなさーい!』と爆走し後を追う。

 

 

 

 何事かと把握する前に、アナスタシア機が神山の前へと停まる。

 

 

 

「アナスタシアか! どうした!?」

 

「キャプテン、大変よ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ―――――――さくらの無限と新型ドライバーが盗まれたわ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 つづく.

 

 





 それは、紛れもなくヤツさ!

 今回の最大の被害者…ウォズ。

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