仮面ライダー01<ゼロワン> × 新サクラ大戦 ー新たなるはじまりー 作:ジュンチェ
【 KAMEN RIDE… DIEND!! 】
神山に変装していた青年が引き金を引くと銃口から幾枚のライドプレートが飛びだし、色とりどりの残像が踊る。派手な変身フェーズは牽制にもなり、容易く上海華撃団たちを怯ませると残像が男に重なりスーツを形成してシアンに輝いたライドプレートが頭にバーコードのように刺さって並ぶ。
この太正世界にて現れた新たなる仮面ライダー…
ディケイドと同じく並行世界を移動する旅人…
……そして、世界の価値あるお宝を盗む『怪盗』。
「『仮面ライダーディエンド』…海東大樹。以後、お見知りおきをってね。」
「そんな…!仮面ライダーがどうして…!?」
さくらをはじめ華撃団たちに動揺が拡がる。この太正世界に来訪した仮面ライダーは今まで自分たちの味方をしてくれたというのに一体、何故!? そんなリアクションに対し、ディエンドはやれやれと溜息をついた。
「仮面ライダーなら味方だなんて認識が甘すぎるよ?オーマジオウの意思と別に、自由に動く仮面ライダーだっているのさ。――この世界の行く末とかどうでも良いけど、今回は色々とカンに触るんだよねッ!」
【 ATTACK RIDE BLAST!! 】
そして、無慈悲に乗り捨てたさくらの無限をシアンの弾丸で撃ち抜く。
「私の無限ッ!?」
「テメェ!」
ディエンドにとっては霊子戦闘機などただの玩具…なれど、さくらにとっては新しい希望を容易く砕く様に怒りを剥き出しに飛びかかる上海華撃団。しかし、ディエンドは仮面の下で不敵に笑うと、ディエンドライバーをブンッと振るうと同時にさくら機を喰い破ってシアンの弾丸が雨霰と次々と空中の王龍の装甲を穿つ。そのまま、上海の龍は容易く捩じ伏せられてしまった。
「こ、この…!」
「王龍! 動いてよ!」
強い。そして、対人だろうと全く躊躇いが無い。
役立たずになった機体の中でもがくシャオロンとユイを尻目に、余裕を見せる足取りで帝国華撃団に近づいていくディエンド…そして、バイクで追ってきた或人と対峙する。
「そのドライバーを返せ!それが無いと世界が滅びるんだぞ!わかってるのか…!?」
ゼロワンドライバーを装着し、臨戦体勢へと入る或人…それに対し、急にディエンドは軽快な足を止めた。『はぁ…』と小さく溜息をつくとニューエイジドライバーを片手でポンポンと投げ玩びはじめる。
「…――『わかっているのか?』そっくり、そのまま返すよゼロワン。
仮面ライダーとして生きるということは、決して人間として死ねるという意味じゃない。
君たちは何も理解していないのさ…神崎星児を太正の1号にするのはどういう意味を持つか…彼にどんなおぞましい運命があるか…何も知らされていないんだろ?」
「なに?」
どういうことだ…? 星児を仮面ライダーにすれば、全てが丸くおさまるのではないのか?
確かに、オーマジオウもディケイドも1号オルタも『世界を救うには太正の1号を見つければ良い』としか言わなかった。しかし、どうして星児が太正の1号になり得るかは誰ひとりとして話そうとしなかった…。振り返れば、令和世界の産物であるフォースライザーを使えたり、時に夜叉から我が子と呼ばれ執着されたりと謎が多い。いくら、元・帝国華撃
団団員の忘れ形見とはいえ不自然な点に平成ライダーたちは誰も疑問すら持つ素振りさえない。
確かに不可思議と言えばそのような気もする。
「都合の悪いことは何も話さないのさ。他の仮面ライダーも… 神崎すみれもね…?」
「!」
「戯言をッ!」
その時、虚空を裂いて飛んできたあざみのクナイ。反射的にディエンドはそれを銃撃で迎撃すると、素早く背後に滑り込むあざみが盗人の手許からニューエイジドライバーを奪い返してふわりと或人の横に降り立った。
一方、奪いかえされたディエンドは『へぇ…?』と特に悔しがる様子も無く獲物を失った掌を握ったり開いたりしていた。
「やるじゃないか。その身のこなし…忍者かな、お嬢ちゃんは?」
「おとなしく縛につけ!もう逃げ場はない!」
光武と無限がディエンドの周囲を固める…一見すると、もう袋の鼠といったところだろう。しかし、彼は余裕を崩さない…こんな程度は危機のうちにも入らない。
新たにカードを取り出し、ネオディエンドライバーにセットすると引き金を引く。
「数の優位か…そんなもの、僕に通用するわけないだろ?」
【 KAMEN RIDE… KAIZA!! 】
「「!?」」
すると、再びカラフルな幻影が舞い新しい仮面ライダーが現れる。丸い紫複眼を『Χ』と分割されオレンジ色のラインが全身に走るそのライダーは完全にディエンドとは別世界の産物。『仮面ライダーカイザ』が召喚されたのだ。
そう、ディエンドの能力はディケイドの能力とはある意味反対…別世界の仮面ライダーの召喚・使役こそが彼の真骨頂である。
「それと、出血大サービスさ!」
加え、指輪パッチンをすると空に銀色のオーロラが現れ落ちてきたのは3機ギーガー…ハッキングされたのか、着地すりなり帝国華撃団へ向けジリジリと距離を詰めてはじめる。何が大サービスだ、大迷惑この上ない。
「それじゃ、これは頂いていくよ!」
「え?」
そして、ニューエイジドライバーを手に揚々と逃げていくディエンド。『何!?』とあざみが自らの手許を見れば袋とじされた干しナマコが握られている…まさか、奪い返す刹那にすり替えられたのか!
すぐに追おうとするもカイザとギーガーが立ちはだかり、行く手を阻む。
このままじゃ……地団駄を踏む彼女だったが、それをズイッと後ろに押しやり或人が前に出る。
「ここは俺がなんとかする!あざみちゃんはあの仮面ライダーを…!」
「社長…。わかった。」
無限が無い以上、殴り合いは分が悪い…なら、ここは追跡に徹するべきだろう。あざみが離脱するのを支援すべく或人はゼロワンドライバーを装着…キーを起動する。
【 JUMP!! 】
「変身!」
【 プログライズ!ライジングホッパーー!! 】
飛蝗のライダモデルがカイザとデルタを牽制…そのうちにディエンドを追いかけにまわるあざみ。ゼロワンに変身した或人はアタッシュカリバーを片手にカイザへ立ち向かうのだった。
★ ★ ★ ★ ★
「はぁぁ…!」
さくらは怒り心頭だった。
盗みに入った泥棒に念願の新しい愛機は破壊され、よりにもよって両親が訪れている時に恥をかかされた。頭に血が昇った彼女は昂る感情のまま刀を振るいギーガーに立ち向かうも勢いに光武が追いつかない。元より旧式な上に騙し騙しの補修で繋いできた機体が随所から火花を散らし、いよいよ限界を迎えようとしていた…。
「蒼天に咲く花よ、敵を討て…!」
「待て、さくら! 光武がもうもたない!!」
神山の制止もきかず、悲鳴をあげる機体に鞭打ち必殺技を放つべく刃を掲げる光武…
しかし、それをただ見ているギーガーではなく、機体からワイヤーが飛びだし光武に喰らいつくと高圧電流を走らせ中のさくらにまで凄まじい激痛のダメージを与える。
「きゃあああああああぁ!?!?」
「さくら!? クソ、俺の無限は…!」
この状況、一向に到着しない神山の無限。それもそのはず、海東は逃げる際にしれっと霊子戦闘機の移送システムのパネルを破壊してきたため、有人だったクラリス機とアナスタシア機からまだしも、無人の無限をすぐに届けられる状況に無かったのである。
もう一方、クラリスとアナスタシアは連携で中・遠距離向き同士の特性を活かし、射撃で牽制しつつギーガー2機を削っていた。近寄らせなければ怖いものはない。
「アナスタシアさん、飛電改装の力を使います!」
「わかったわ。」
一気に流れをこちらに寄せるべく飛電改装の力を開放しようとするクラリス…
「いけないなぁ、そういうのは…?」
「!」
…だったが、ゼロワンを蹴飛ばしたカイザがベルトからカイザフォンを外して『3821』と入力、同時に何処からともなく巨大な鉄の塊が彼女の無限を弾きとばした。
襲ったのはバイク…否、球体の前輪に放射状に備わるおぞましい数のブースターと無限をも超えるサイズ迫力は最早、ロケットか何かに近いと言っても良いだろう。カイザが2号ライダーである仮面ライダーファイズの世界は令和世界に比較してもインチキ地味た科学の産物がある…その中で指折りに入るのがこのモンスターマシン『ジェットスライカー』である。
「な、何なんですかあれ!?」
御尤もだ。太正世界もそこそこ異端な技術はあるが、あそこまでスタイリッシュに殺意が全開なものは早々無い。そんな驚愕する彼女にミサイル弾がズラリと並ぶミサイルポッドを展開し見せつけると『ひっ!?』と悲鳴をあげるタイミングで無慈悲に雪崩のようなミサイルが襲いかかり、アナスタシア機巻き込んで大爆発を起こす。
「きゃああああああぁぁ!?!?」
「うッッ!?」
「クラリスちゃん、アナスタシアさん!?」
助けに入ろうとするゼロワンだが、その前にカイザが立つ。焦るゼロワンを見下すように高圧さを出しながら間合いを詰めていく。
「別にね、君達を殺したいわけじゃないんだ。俺には何のメリットも無いし…ここは大人しく退いてくれないかな?」
「黙れ!なら、そこを退け!」
【 ブレイキングマンモス!! 】
ふざけるな!カイザの挑発にブレイキングマンモスで応じるゼロワン。ギーガーと同じ機体が時空を歪め現れ、それに搭乗するとカイザを蹴飛ばして次にジェットスライカーに飛びつき殴りつけて破壊。続けて光武に放電するギーガーを殴り飛ばして、倒れていたさくら機を庇いにかかる…だが……
「そっか…じゃあ、死んでもらおうかなぁ?」
「なっ!?」
残っていたギーガーが今度はブレイキングマンモスに組みつき動きを封じる。それを確認すると右脚に専用のデジタル双眼鏡カイザポインターを装着…続けてカイザフォンのエンタースイッチを押すとベルトから右足へエネルギーが充填されていく…トドメを刺す気だ。
【 Exceed Charge 】
「はあっ!」
飛び上がるカイザ…突き出さる右足のカイザポインターから黄色く鋭い槍のようなマーカーが放たれブレイキングマンモスを釘付けにし、同時にゼロワンの脱出を封じる。このままいけば、必殺技・ゴルドスマッシュでゼロワンは或人諸共粉砕されてしまうだろう。されど、暴れるも拘束は固く未動きひとつろくにとれない…
「くそ!くそぉ! 動けぇぇ!!!」
――ガッ!!
★ ★ ★ ★ ★
「な…」
あと少し…実に文字通りにあと一歩が届かなかった。カイザのゴルドスマッシュは割り込んできた紅き炎の鉄槌に阻まれ不発に終わる。
「悪い、遅くなったぜ社長!」
「! その声は…!!」
カイザを薙ぎ払い、音撃鉄槌・灼熱御神楽ハンマーを肩にかつぐは紅の無限。搭乗するは勿論、初穂…しかし、彼女の愛機はより輝きを増した装甲と戦鬼を思わせるラインが施された姿になっている。その名も…
「コイツがアタシの新しい力だ!『飛電改装・音撃響鬼・紅』…さあ、悪い子は何処だ?」
ディエンドの簡単な行動とか経緯の説明
ディケイド「アイツは面倒臭いから今回は外そ。どうせろくなことにならん。」
オーマジオウ「せやな。」
ディエンド「は? 知らんうちに仲間はずれにしとる? なら、掻き回してやるわ。ん?太正の1号? あー、取り敢えず色々の事情はあるみたいだけど、星児をさっさと仮面ライダーにして片付けたいわけか…なんかそれも気に入らんわ。よし、魔王様にしばかれんくらいに敵に協力したりとかしよ。ついでにお宝もゲッチュ。」
ゼロワン「 な ん だ お 前 」←いまここ
因みに星児はこのままいくと、地獄から来たママにオギャって世界終わらせる√か千翼√or真ゲッ●ー√という地獄の選択肢。