仮面ライダー01<ゼロワン> × 新サクラ大戦 ー新たなるはじまりー   作:ジュンチェ

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スパロボ30でサクラ大戦組加入できました!

終盤に合流という形になっちゃったので次の周回は早めに仲間にしたいですね。宇宙適正とか微妙なのが痛いですが、霊子甲冑でそもそも宇宙やら技術的に厳しすぎる…

因みに撃墜数トップは真ゲッタードラゴン…君、真ゲッターの立場がないじゃないか。







乱舞!嵐を呼ぶあざみ忍法帖! Ⅶ

 …これまでのあらすじ

 

 

 

 華撃団大戦・ベルリン戦を乗り越えた帝国華撃団の前に現れた仮面ライダーディエンド=海東大樹はニューエイジドライバーを盗みだす。それを追うあざみと星児だったが、ディエンドと結託していた上級降魔・朧の罠にハマってしまう。

 絶対絶命の危機を助けに来たディケイド率いるロンドン華撃団とベルリン華撃団で退けるが、更に忍者とおぼき謎の老人が現れて衰弱するあざみへ帰郷を命令し…!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「たく、何なんだあの爺さんは! いきなり現れて、あざみを連れ出そうとしたり何考えてやがる!? こっちはあのドロボーライダーのせいでてんやわんやだってのに!」

 

 

 帝国華撃団・地下ドックに初穂の悪態が響く…。

 

 先のディエンド騒動から各華撃団はこの場に集合し、互いにすみれへ報告に向かった各隊長と消耗して医務室行きになったあざみと星児の以外は見知る顔同士が揃っていた…最も和気藹々なんて程遠い空気だが。

 

 

「取り敢えず、今は待つしかないわね。…クラリス?」

 

「…(なんだろう…あの時は私は何が引っかかったの?)」

 

 

 取り敢えず、下手にこの場が悪化しないように釘を刺すアナスタシア…その傍らではクラリスが何やら考え事をしている様子。あざみが幻術に堕ちていた時の『何か』が彼女の琴線に触れたらしいが…その正体が何か掴めずにいた。

 

 一方、さくらは中破した自らの愛機になるはずの無限の前に佇んでいる…。悲壮な表情に或人が気が付き、話しかける。

 

 

「さくらちゃん…大丈夫?」

 

「社長…。ええ、わたしは平気です。ただ、自分が情けなくて…」

 

 

 平気…というのは嘘だろう。

 先延ばしされ、やっと完成した新しい愛機は盗人に乗り回された挙げ句に破壊されたことに加え、運悪く両親が訪れたタイミングと重なり、よりにもよって両親の前で恥をかかされたのだ…。俯く顔からして、かなり精神的にも堪えているのは間違いない。

 

 

「自分を責めちゃ駄目だ。悪いのはあの青い仮面ライダーだし、無限は令士さんやヒューマギアたちが直してくれるよ。」

 

「…ありがとうございます。」

 

 

 気休めばかりのフォローを入れる或人…無いよりはマシだ。

 

 それとほぼ時を同じくして、エレベーターから神山を筆頭とした隊長陣が降りてくる…。その顔はやはり、険しいものだった。

 

 

「皆、待たせたな。今回の件について情報を共有する。落ち着いて聞いてくれ。」

 

 

 そして、神山は支配人室ですみれと仮面ライダーディケイド=士と共有した情報について報告する。

 

 まず、今回の件でやりたい放題を働いたあの青いライダーは仮面ライダーディエンド=海東大樹であること。並行世界を渡り歩く力を持ち、独自の価値観で動きまわり、『トレジャーハンター(とは名ばかりの盗人)』を自称する問題児であるらしい。無論、こんな輩を華撃団とライダー勢力のバックにつくオーマジオウは協力を仰ぐことなどしなかったが、何処で嗅ぎつけたのか太正世界にやってきて降魔に取り入ったと思われるとのこと。

 

 そして、彼の狙いは太正の1号を産みだすニューエイジドライバーと思われる…

 

 一方で、もうひとつ気になることを訊ねる初穂。

 

 

「神山、あざみと星児は…?」

 

「ああ、そっちは大丈夫だ。ドクターオミゴトの検診によれば、命に別状はなく、ふたりとも療養すればいずれ回復するらしい。ただ、あざみの消耗がかなり激しい…少し時間がかかるかもということだ。」

 

 

 なら、よかった。と胸を撫で下ろす…生身で瘴気と猛毒で構成された魔幻空間に居たふたり、命に関わらないに越したことはない。

 

 ただ、まだ問題はある。

 

 

「もうひとつ伝えたいことがある。俺達の前に現れたご老人は『望月八丹斎』、あざみの師匠だ。普段は田舎で農家をしているんだが、たまにあざみの様子を見に帝都へやってくるんだ。俺も何度か顔合わせしたことはあって、その時は飄々とした優しいお爺さんって雰囲気だったんだけど……。」

 

 

 望月八丹斎…忍の師範。その肩書きとは裏腹に、神山の初対面の印象は弟子想いな優しい老人だった。しかし、先の失態を犯したあざみへの詰め寄り方は顔見知りの神山でさえ凄まじい剣幕に息を呑み、まるで別人のようだった。

 やはり、師匠というのは時に厳しい者なのだろうか…

 

 

「今、あざみの処遇に関してはすみれ支配人が何とか説得している。華撃団の人事はそう一個人でどうこう出来るものじゃないしな…心配はいらないと思う。」

 

 

 その点だけわかるだけでも一安心。浮足立っていた花組もようやく落ち着きを取り戻す…。あと残るは…

 

 

(残る問題は…さくらの無限。パーツも工面はなんとかなっても、令士たちにこれ以上は無理をさせられない。しかし、光武ももう戦い続けるには…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 ★ ★ ★ ★ ★ ★

 

 

 

 

 

 

 さて、その頃…

 

 引っ掻くだけ引っ掻きまわして逃げおおせたディエンドは帝都の人気の少ない廃工場で変身を解除すると、自分に付き従うひとりの『仮面ライダー』に礼を述べる。それは手裏剣の鉄仮面にシンプルな忍者のデザインをした仮面ライダー…その名も『仮面ライダーシノビ』。令和が存在しなかった並行世界の未来のライダーである。

 

 

「やあ、助かったよ。もう君に用は無いんだが…」

 

 

 彼はディエンドの召喚ライダーである…だが、主の意思に従う素振りを見せずムスッと佇むばかり。何か思うところがあるようだが…海東は少し考えるとフン…と溜息をついて手のひらを振った。

 

 

「わかった、好きにするといいよ。だけど、くれぐれも僕の邪魔はしないでくれ。これから歌のレッスンがあるんだ。」

 

「…承知。」

 

 

 そのまま、海東は去っていき…残されたシノビは虚空を見つめ…いや、来るべき戦いの未来を見据え静かに呟く。

 

 

「―――力を誤った使い方をする者がいる…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ★ ★ ★ ★ ★ ★

 

 

 

 

 

 

 

 

「…では、大変お騒がせいたしました。では、また。」

 

 

 八丹斎は神山とすみれに見送られて帝劇を後にする。飄々とした田舎者のジジイの調子は忍者だと言われても知らない人間は誰も信じはしないだろう。普通に玄関から出ていく後ろ姿は失態を犯したあざみに圧をかけるように現れた先と比べ、別人である。

 

 さて、一先ずお引取りは頂いたが… 

 

 

「諦めていませんよね、アレ…?」

 

「ええ。いずれ、里に連れ返して修行を施し直すという意見を曲げませんでした。あそこまで、意固地な方ではなかったと思ったのですが…困りましたわね。プレジデントGの不在で混乱している華撃団大戦はともかく、今後の公演にも支障をきたしかねません…。」

 

 

 頭を抱えるすみれ。問題が増えるばかりで、解決しない…。ここで、隊員が欠けるなんて事態は帝国華撃団そのものに影響がでかねない…。無限が揃って、歌劇の花形をアナスタシアに据えているとはいえ団員が減ればその分だけやれる演目も限られていく。おまけに、さくらも精神的に摩耗しているのだからどうしたものか…

 

 …されど、俯いてばかりはいられない。隊長として神山は自らを奮い立たせる。

 

 

「…支配人、少し時間をください。俺は俺で出来ることをします。」

 

「神山くん…。いつも、苦労をかけますわね。頼みましたわ。」

 

 

 

 

 …一方、その頃、

 

 

「…イズ、なんとかならないかな。」

 

『メンタルケアはドクターオミゴトに任せ、セキュリティもマモルを巡回からエレベーター周辺の警護を中心としたローテーションに変更。これで可能な限りの対処にはなります。』

 

 

 食堂にて或人ら令和ライダー組も神山たちとは別に何か出来ないかを考えてはいたが…残念ながら、これといって打開策が浮かばない。帝国華撃団の根幹の組織運営に関わらない彼等としては仕方ないことであるが、元凶が同じ仮面ライダーである以上はやるせないが…尚更、ライダーで決着をつけるべきだろう。

 

 まず、不破のとる行動は…

 

 

「俺は他の華撃団のライダーたちと一緒にあのドロボー野郎の足取りを追う。恐らく、まだ帝都の何処かにいるはずだ。」

 

 

 足取りの捜査…確かに彼にはうってつけか。

 

 一方の唯阿は…

 

 

「私はメカニックたちの支援に注力する。天宮さくらの無限の修理に集中出来るように、飛電改装した無限とニューエイジドライバーを一括で私が面倒を見る。」

 

 

 メカニックとして、一層の裏方へ支援。本業がそっちなだけに令士も大いに助かるだろう…ただ、戦闘要員が削られるデメリットはあるが。

 

 さて、残る或人はどうするか…

 

 

「俺は……」

 

 

 

 

 

 

 

 

「――やあやあ、随分と『オムナイス』とは言い難い顔しているじゃないか君たち。」

 

 

 

 

「!」

 

 

 この空気を読まないダジャレは!? ふらりと現れたのはさくらの師匠でもある白秋…どういうわけか、盆栽を片手の彼女はインパクトは凄い。何もかもが空気を読まないどころか、ぶち壊しにかかっている。

 

 

「見事な盆栽が出来たのだから、すみれ支配人にあげようと思ったのだが。…君達の様子から見るに、また厄介事かな?」

 

 

 …しかし、すぐに何事かをあったかを覚る。

 

 流石、さくらに師匠と呼ばれるだけあると関心しつつも或人が『実は…』今迄に起こったことを伝えていく。あざみと師匠のこと…さくらが落ち込んでいること…そして、カクカクシカジカを聞いた白秋は頷く。

 

 

「…事情は大体わかった。だが、あまり私に力になれそうにはないな…あざみくんと師匠の関係はこちらは部外者だし。さくらに関しては、過剰に気を使い過ぎるのはかえって毒だろう。だけど、これくらいで折れるあの娘じゃない…きっと悔しさを糧に力を出せる時が来るさ。神山くんあたりが気分転換をさせてくれれば一発だと思うが…」

 

 

 直接の力ににはなれないが、アドバイスはくれた…流石、師匠。優しい。

 

 

「私が言えることはこれくらいだ。ところで、難だが…君達、盆栽に興味は……」

 

「ありがとうございます! 不破さん、唯阿さん行きましょう!」

 

「あ…」

 

 

 今度はこちらの話を…と思ったが、あっという間に或人たちはその場を後にしてしまった。やれやれ、忙しないことだと取り残された白秋は『まれやれ…』とテーブルの席に座ると盆栽を置いて、好物のオムライスを注文する。

 そこへ、入れ代わりにやってきたのはさくらの父である鉄幹だった。

 

 

「やあ、鉄幹さん久しぶりだね。顔をあわせるのはいつ以来か…。急に呼び出してすまない。」

 

「いいえ、娘も世話になっていますから礼を言わなければならないのはこちらですよ。…それで、その盆栽は?」

 

「ああ、一見すると中々見事なものだろう? 既に根は腐っているがね。」

 

 

 彼女が指で軽く枝を弾くと、あっという間に精気を抜かれたように枯れていく盆栽…月日が一瞬で経ってしまったような有様だったが鉄幹はこの現象を驚く素振りはない。ただ、白秋が何を伝えようとしているか察しかねるということが彼には問題だった…。

 

 

「白秋さん…?」

 

「時が与えるのは成長だけではない。一見、どんなに取り繕ったとしても、変化を受け入れられなくては歪み、腐り、やがて朽ちる。

 

 

 

 

 

   …人の業もまた然り。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





白秋師匠の言葉を意訳
「見かけとか肩書きに騙されんなよ。」

シアンのドロボー
「お歌とダンスのレッスンがある」←


 明日には転生カリバーさん更新できるかなぁ。

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