仮面ライダー01<ゼロワン> × 新サクラ大戦 ー新たなるはじまりー   作:ジュンチェ

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ああ、身体が勝手に!?(本編開始)




ライダー・イン・太正/001
交わる新時代 壱


 

 

 

 

「滅亡迅雷netはぁぁ…ぶっ潰すッッ!!!!!!!」

 

 

という不破の雄叫びの直後、ぶっ壊れたのは彼が乗っていたさくらの三式光武だったが…。

『私の光武ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?!?』とさくらの悲鳴が響き渡り、唯阿が頭を抱えるこの場所はエイムズの研究ラボ…メンテナンス中のギーガーや大破したスクラップなど並んでおり、それを作業員たちが様々な機械を駆使して修理・解体などに従事していて忙しない。

 

そんな中に並ぶのが頭の皮を剥がされて無惨な姿になってしまった三式光武。ぶっちゃけ、ボロボロだったが不破さんがそれに興味本位で乗り込んだ挙げ句にトドメを刺して新サクラ大戦、完ッ!!…というわけではなく、取り敢えず動くところを見てみなくては、解析も解体もなんともと言う現場の声に応えた結果である。主であるさくらも、『私じゃなきゃ動くわけありませんから~』ってタカをくくり触るのを許してうっかりフラグをたてた瞬間的に、不破という男がどういう輩かを知っている唯阿はこの展開を知っていたとため息をつく。

 

 

「光武…光武… 私の光武……」

 

「不破……」

 

 

壊れたようにオロロ…と手を伸ばす彼女には流石に同情する。不破も上司からの『謝れ』という視線を察して、『あー、すまない。わざとじゃない。』と眼がぷらんぷらんとぶら下がる光武に乗ったまま謝る。あまりの哀愁が漂う光景に、不破さん触らせたらきっと壊すから責任押し付けて中までじっくり直接調べられるぜ…なんて考えていたメカニックたちも顔を逸らす。基本、仮面ライダーの世界の技術者なんて畜生のオンパレードなので、ぶっちゃけスポットライトが当たらないような者たちである故に、僅かながら良心の呵責はあったということか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……って甘い考えがあるお前たちが本当に、大好きだ★(エボルト)

 

 

 

 

 

 

 

10分後、見事に光武はあの愛らしい桜色の装甲とかは全部とっぱらわれて、無骨なフレームやコックピットも取り外したに飽きたらず1ピースのケーキでも崩すようにどんどん分解していくエイムズ技術者の皆さん。知ってるか? 仮面ライダーの世界の技術者って部類の人間はな、良心があっても好奇心か野心のほうが強いんだよ…? 科学者たるもの、欲望に忠実たれ。世界滅ぼしかけても尚、短パンアロハで開き直って大笑いできれば150満点オーバーだ。…机上の空論パンチで死んでください。

 

さくらも最早、勢いを止めることを叶わず挙げ句の果てに解析(解体)を担当した責任者から『…ただの化石ですな(ベネ●ト)』と唯阿に報告したのがあまりのショックでそれこそ、アンモナイトの化石みたいに真っ白になって隅っこに丸まっている。

 

 

「まあ、逆に言ってしまえば『太正』? でしたっけ…… その娘の話もまんざら嘘じゃないってことかも。」

 

 

で、光武をバラバラにした主犯のエンジニアタイプの青年ヒューマギア。エイムズへの滅亡迅雷net襲撃からハッキングを考慮して、隔離されていたのだが、彼のテロリスト壊滅を契機に呼び戻された彼を待ち受けていた三式光武の解析(解体)作業。そして、喜んで着手した結果がこれである。

 

取り敢えず、駄目だと思うが不破にさくらのフォローを任せて(人選ミス)唯阿は彼から話をきく。

 

 

「まあ、言うまでもないと思いますが我々の知る大正の時代にこんなパワードスーツみたいなものを作る技術はありませんし、動力部とおぼしき場所は既存のテクノロジーのどれにも該当しません。しかし、それ以外は何処なく既存技術の臭いを感じさせると言いますか…なんと言いますか……。」

 

「私もデータは見させてもらった。正直、これだけのものを組み立てるなら、何故もっと良いパーツを使わなかったのか… 調達できなかったのか、そもそも本当に技術が存在しなかった?」

 

「あの娘の話を信じるとして、『太正』の世界とやらは我々の時間軸に当てはめると平成どころか、まだ昭和ですから。」

 

 

太正の技術は確かに凄まじいのは後程わかるが、まあ比較対象がヒューマギアやギーガー…ライダーシステムなんて作ってる令和のテクノロジーとなれば『化石』なんて言われても仕方ないかもしれない。それを、愛着を持ってる年端のいかない少女の耳に入れてしまうのはどうかと思うが……

 

 

「…(空に現れた都市、あれを『帝都』と言っていたな。もし、この光武とやらが物的証拠になりうるなら…… 滅亡迅雷netの証拠品を奪った奴等は……)」

 

 

また別に、唯阿が気にかけていたのは先刻に自分たちを襲撃した謎の勢力。『降魔』と呼ばれる太正の世界に現れる異形の姿をした超自然的存在で、奴等はさくらの乗る光武のような『霊子甲冑』やその発展系の『霊子戦闘機』でなければ、対処は難しいのだとか。実際、戦った時もライダーシステムがですら優位とは言い難い状況だったのも事実。

最初こそは、さくらの言う全てを妄言と片付けようと思ったが…今、空に現れた都市など起こっている事態が無視は不可能としていく。

 

 

「…(だが、待て。なら奴等の狙いはなんだ? 滅亡迅雷の遺産で何を企んでいる? 降魔とやらはどうやってこの世界に来た?)」

 

 

そして、行きつく疑問。降魔が狙っていたのはデイブレイクタウンに遺されていた押収品のゼツメライズキーや滅亡迅雷独自のものとおぼしきライダーシステム。起動していないヒューマギアには目もくれずそれだけ奪っていった…。わざわざ、並行世界まで来て狙う価値があれらにはあったというのか?

 

 

 

『恐らく、この一件にはタイムジャッカーが関わっていると思われます。』

 

 

「! …イズ?」

 

 

そんな彼女の疑問に答えるべく現れたのはイズ。飛電の社長秘書たる彼女が直接ここに現れることは人工知能やそれに携わる法を守るエイムズとしては良くはないのだが、現状はそうも言ってられない。

 

 

『詳しくは飛電のラボで。天宮さくらさんもご一緒に…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★★ ★★ ★★ ★★

 

 

 

 

 

 

 

 

……炎を見た。あるゆるものを呑み込み喰らう炎を見た。

 

 

……魔を見た。 空を覆い、地を闇で閉ざすほど強大な影を見た。

 

 

 

 

 

 

焼け落ちる都市にはびこる異形の群。全てを討ちはらわんと、霊子甲冑と仮面の英雄たち… 燃えおちる都、絶望に人々が沈む中で彼らは決して諦めない。

 

 

正義の声高らかに、彼等は闇に挑む。たとえ、その先が勝利などではなく、無限の獄であっても……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……! あっつ…!?」

 

 

鈍い痛みに目を覚まし、飛び起きるとそこは病室。清潔なシーツによくあるアルミ製の受け皿や救急箱…ただ何故か窓が無い。まだハッキリしない頭で痛みをこらえながら、或人は自分に何が起きたかとここは何処なのかを考える。

 

……確かアナザーゼロワンを追いかけたのは確か。しかし、シャイニングアサルトホッパーにまで進化した奴の力は文字通りの互角だった。戦いは演算先読みあいの激しいものだったが、突然にライダーシステムが不具合を起こして動きが鈍り、その致命的な隙を突かれて必殺技のライダーキックをもらってしまったのである。

 

そのあと、朧気ながら誰かに抱きあげられたような記憶もあるが……

 

 

「…君、気がついたか。」

 

 

誰!? 右の見舞い者が座る椅子に見慣れない青年が座っていた…。多分、日本人だがスーツらしい洋装(?)に二刀流の携帯とはかなりのコスプレをしているようだが、この人が助けてくれたのだろうか…?

 

 

「ここは…?」

 

「帝国劇場の医務室だ。君は劇場の近くで倒れていたんだ。」

 

 

帝国劇場…? あれ、何処かで聞いたような。

 

 

「俺は神山誠十郎、帝国華撃団・花組の隊長を務めている。ところで、君は何者なんだ?」

 

「? …えと、俺は飛電或人… 飛電インテリジェンスの社長をしています。」

 

「社長…? 君がか? あまり、俺達と歳は変わらないようだが……」

 

 

うん? 最近は滅亡迅雷壊滅を伝える記者会見とか開いたけど、良くも悪くも飛電の名と一緒に有名になってきている自分を知らないのか? 名前はともかく、顔を覚えられていないとは…まあ、そんなこともあるか。

 

「って…そうだ、ゼロワンドライバー!? 無い…!? プログライズキーも!?!?」

 

 

ここで気がついた…ライダーシステムのものが全て無くなっている。まさか、落とした…!?

 

その様子を見た神山は少し考えると、意を決したという表情で或人を見た。

 

 

「君の装備品はこちらで預かっている。ケガをしているところ申し訳ないが俺についてきてくれ。」

 

「…は、はい。」

 

 

彼は立ち上がるとついてくるように促す。或人も状況が呑み込めないために、神山の指示に従い自分が寝ていたベッドをあとにするのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





ゼロワン、太正の世界へ…


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