ヘラ「ちょっ!?へっ!?えっ!?ちょっ!?何っ!?」
「ギャーギャーうるさいなぁー。発情期ですかこの野郎」
ヘラ「私は年中発情期よっ!ってそんなことよりもどういう事っ!?力が急に溢れてっ!」
は、発情期なんですね……それも年中……た、大変そうだなー(他人事)ま、まぁーいいや。
「ほれ。今ならそのヴェール破壊できるだろ?」
ヘラ「っ!?む、無茶言わないでよ!わ、私だって!」
「そういうのいいから………『やれ』」
ヘラ「っっ!!?………ふんっ!!」
何かしたようには見えないが、1つ言えることは、纏って水のヴェールが何か弾けて溶けるように無くなっただけはわかった。恐らくだが、結界には容量がある。抑えれるまでの容量が。その容量をキャパオーバーする程のマソを放出したために、一瞬で無くなったんだと思う。
…………てか真面目に考察してるけど、俺殺されない?大丈夫?
ヘラ「…………」
…なんか大丈夫そうだな。俺を見つめてどこか唖然とした、そんな顔してるから、恐らく大丈夫だ……うん。恐らく…あ、やべ、怖くなってきた。
「ほーら。やっぱり。…ヘラに奴隷紋を付けたやつは、ヘラより何倍も弱かった、要は中位魔族だって事だな。」
ヘラ「…………」
「………あの?聞いてます?」
ヘラ「へっ?えっ…ええっ!聞いてるわ!えぇ…聞いてますとも……」
「本当に聞いてた?なんかさっきから顔が上の空だけど…」
ヘラ「大丈夫…大丈夫だから……あんまその……私の顔みて話すな…//」
「えちょっ……酷い……」
「………これでいいか?」
ヘラ「うんっ♪問題ないよー♪」
何故だかヘラから30センチ離れて後ろ向いて話してる。何だこの状況。
「それで?お前はこれからどうすんだよ?」
ヘラ「んー……とりあえずは魔界に帰って私を散々コケにしてた奴をボコしに行こうかなーって思ってる。」
「あっ、マジで?ありがたいわー」
ヘラ「逆にそれ以外なんだと思ったのよ?」
「力が戻ったからまた俺を殺しにくるのかと」
ヘラ「ばっ!?……はぁ…そんなことするわけないでしょ?仮にも私は貴方に救われた身よ?恩を仇で返す気なんてサラサラないわ」
「……案外、魔界に住んでる奴らって人間ができてるんだな…」
ゲームのBOXの中でも…こういった会話をしてるのかな…そう思うと楽しそうと思ってしまうな。
ヘラ「……それより…さ…あ、貴方は…これからどうするのよ?」
「俺?」
ヘラ「そ、そうよ…っ」
「うーん。そもそも俺がここで何していいか分からないからな。とりあえずは仲間集め…と行きたいが、リーチェが充分に強いから、それは気が向いた時かな。当面の目的は、色々な待に行って、情報集めかな?」
ヘラ「そっ…そう……あ、あのさ…良かったら…なんだけどさ……」
「ん?」
なに?貴方を私の家来にしてやるとか?無理無理結構でーすって断ろ。
ヘラ「私も……その……仲間に…入れてもらえるかしら?」
「え?いいの」
リーチェ「はぁぁぁぁぁっっ!?」
「………か?」
監視役で俺とヘラのちょうど真ん中ぐらいに立ってるリーチェがとんでもない大声を上げた。びっくりした。例えヘラとリーチェが視線に入ってたとしても、俺2人に背中向けてるから急な叫びはマジでNG。心臓はち切れそうになる。
リーチェ「あんた!さっきまで私のマスターの命を狙ってた癖に何急に仲間になろうとしてるわけっ!?」
ヘラ「そ!それは!……その…本当にごめんなさい……私もどうかしてたわ…奴隷紋を破る事に専念しないで、ただただ身を投じることしか出来なかった…今思えば…本当に私は諦めて、殺される気で貴方達と戦ってたのかもね……」
リーチェ「だったら!」
ヘラ「…でも、彼は私についてる忌まわしい奴隷紋を取っただけではなく、こうして命までもを見逃してくれようとしています……流石にタダなんてのは図々しいと思ってます。……だから……だから、せめて、私の全てを捧げようと…その思いだけでも……伝えたくて……」
リーチェ「っっ……」
ヘラ「……わがままを言っているのは、私でも充分理解しています…ですが…ですが問わせてください……私を…貴方様の傍におかしてはくれませんか?」
「…………」
ヘラ「この救われた命…貴方様の為だけに使いたいのですっ……どうか…貴方様の意見を……聞かせてください……」
別にそんな大層なことはしたつもりは無い。ただこのデバイスにあった機能を試したかった…言わば実験台にしたんだ。そこまでお礼をされる気ではない。だから、ここは素直に言おう。
「ヘラ。気持ちはとても嬉しいよ」
ヘラ「っ!でしたら!」
「だが…今のままのヘラじゃ、俺は仲間に入れることは出来ない」
ヘラ「っっ…………」
「仮にも、俺は命を狙われた。そんな奴を今すぐに仲間に入れようとは……俺は思えない。すまないね」
ヘラ「っっっ………そう……ですか……」
分かる。絶対に悲しい顔をしてる。俺はくるりとまわって、彼女に視線を向ける。今にも泣いてしまいそうな顔をしていた。少し心が痛くなった。ちらりとリーチェに目線を向ける。
リーチェ「……っ…」ニコ
リーチェは俺の視線に気づくと、少し驚いた顔をしたあと、ニコリとこちらに笑った。……さてっと。仕事が増えたわ……
「……だが、それはあくまで現状のヘラじゃ信用出来ないって事だ。」
そう言葉を投げかける。俯いてた視線が、真っ直ぐにと俺の目を捕える。
「……決着をつけてこい」
ヘラ「っっっ!!」
「散々お前をコキ使ったヤツをぶちのめしてこい。清々しく終えた後、気持ちがまだ変わらなかったのなら……俺の所にまた顔を出してくれ。そん時は、お茶を出してゆっくり話し合おう」ニコ
ヘラ「っっっ!………はいっ………はいっ!!♪」
「うんっ♪……さてっと。リーチェ?文句はないね?」
そう言って、リーチェに視線を向ける。
リーチェ「♪……ふふっ♪マスターがそう言うなら…私は止めませんっ♪」
よく言うぜ。俺がリーチェに視線を向けて、俺の視線に気づくまで、ヘラを悲しそうな目で見てたくせに。顔に書いてあったぜ。
リーチェ(こんな悪魔でマスターを脅かした最低な女……だけど……私は彼女を…救いたい)
……ってね。俺に向けた微笑みは了解の微笑みじゃない。彼女を助けて欲しくての救いの微笑みだ。……本当に、人の目を伺って生活してなかったらこんな特技身につくはずじゃなかったのにな。
「んじゃなヘラ。また会える日を、期待しない程度に待っててやるよ」ニコ
リーチェ「ふふっ♪…それじゃーね。せいぜい次会うときまでには、マスターに相応しい女性として、来るように!……またね♪」
そう言って、俺らはその場から離れ歩く。
ヘラ「……はい……はいっ♪……約束…だからね…♪」
マスター♪
「しっかし……リーチェは本当に嘘が下手だぜ…」
リーチェ「っ!?…なんの事だか…私にはさっぱりです」プイッ
「素直にヘラを助けてやって欲しいって言えば、あんな周り口説い方法取らなくても良かったのによ」ナデナデ
リーチェ「あっ!あれはマスターも悪いですからね!?女の子に対してあのような言い方!」
「先に始めたのはお前だぜー?」
リーチェ「っっ…そ…それは……」
「なーに?嫉妬したのかぁ?」ニヤ
リーチェ「………だって……私がマスターの1番目だもん……」
「はいはい。そんな考えじゃこの先仲間増えても喧嘩するぞー」ナデナデ
リーチェ「……マスターは私だけじゃ不安なんですか?」
「不安って訳じゃないが、仲間は多いに越したことはないだろう?それに、仲間のメンタルケアや体調の管理をするのはマスターである俺以外に誰ができる?…このままリーチェばっかり頼るってのは、いつかリーチェの体が壊れちまうだろ?」
リーチェ「っっ……そ、そんな事……私…これでも丈夫なんですよ?」
「それでも!だ!少しは仲間に甘えることしなさい!全く!」ナデナデ
リーチェ「っっ……♪♪……まるで、もうヘラさんが仲間になったみたいな言い方ですね♪」
「あん?…どうだろうな…んでも俺の感だが……」
ヘラ「………話があるんだけど?」
?「っ!お前!主に向かってなんて態度を!」
ヘラ「あるじー?……あっれれー?おかしいなぁ?私のお腹にあった奴隷紋がさっぱり……」
?「っっ!?きさまっ!?」
ヘラ「はやく……マスターに会いに行かなくてはならないので…」
?「まっ!まっっ!」
ヘラ「……さよならっ♪」
?「ぶべらっっっ!!」
ヘラ「…………ふぅ…さぁ♪待っててくださいねっ♪我がマスターっっ♪♪」
「ヘラは来るぜ?超特急でな」
リーチェ「ふふっ♪私もそんな気がしますっ♪」
「……否定しないのな…」
リーチェ「だって♪私のマスターですよ?♪」
「それ一体どういう意味ですかね?」
リーチェ「さぁ♪」
「………まぁーいいや」
そうして、宿に向かって、その日を終えた……
話がだんだん適当になってきたって?……パズドラもだんだんインフレしてきてるでしょ?そういうこと(ダメです)
キャラの設定集とかそういう奴。
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欲しいっ!作ってくれ!
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あってもなくてもどちらでもいい。
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あって何の意味がある?(いらない)
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今後の展開やネタバレを防げるなら欲しい
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進展がある度に更新するなら欲しい