蛇王龍に転生したらしいwithメルトリリス   作:北8出口

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独自解釈、独自設定があります。


赤と白

「完全にやり過ぎね、マデュラ。」

 

「…ああ、やり過ぎた…。」

 

ジト目で見てくるメルトの言葉に俺は目の前の光景を見ながらそう答えるしかなかった。

目の前には草原が広がり湖がある光景ではなく、地獄のような光景が広がっていた。空からは雷が落ちているところもあれば、嵐のように強い風と雨が降り注いでいるところもあれば、猛吹雪が発生しているところもある。地面は大小様々なクレーターができているところもあれば、大地が割れている。また、湖は凍りついていて、あちらこちらでマグマが噴出している。

 

「メルトだって色々やってたじゃないか。あの大きく割れている地面はメルトの蹴りによるものだよ?」

 

「し…仕方ないじゃない。テンションが上がって楽しくなっちゃったんだもの。あなただって天候をめちゃくちゃに変えた上に、隕石を無数に振らせたじゃない。この光景は8割形マデュラのせいよ?」

 

「うぐっ…!それを言われると反論できない。アルバトリオンの能力が中々の万能具合で楽しくなったからな…。空も飛べることができるし、自然現象はほぼ再現できるってさすがはあらゆる天災を操るとされているだけのことはあるな。」

 

「それにマデュラの龍の姿は反則じゃない。私の全力の蹴りでやっと小さな傷一つしか付けられないなんてせっかく強くなれたのに自信なくすわよ…。」

 

「それは俺の鱗はORTの外郭でこの世のなにより堅く、柔らかく、気温差に耐え、鋭いし、最低でもクレーターを起こすほどの墜落をしても問題ない程の耐久性があるからな。メルトの義足の剣だって俺の鱗と一緒だろ?小さな傷一つ付けることが出来たんだし、そう落ち込まなくてもいいと思うよ。」

 

「慰めてくれるのね…。ありがとう。

 

メルトは小さく呟いた。

 

「まあ、いつまでも落ち込んでてもしょうがないか。それにしてもマデュラの龍の姿は大きいわね。いったい、どれぐらいの大きさなのよ?」

 

「確か、長さは約440m以上だったはず。詳しい長さは自分でも知らん。」

 

「それだけ大きくければ、ある程度の攻撃は何ともないでしょうね。しかし、大き過ぎて邪魔になるわね。」

 

「人型でほとんどの方が済むと思うから大丈夫だと思うよ。何なら小さくもなれるし。」

 

「ふーん、それならいいのかしら?ところでここはずっとこのままなの?」

 

「いや、その内また元どおりの光景になるみたいだから、ここから出て外の世界を見て回ろうか。ここには湖と草原しかないからあとは自分たちでどうにかするしかないからな。」

 

「まあ、そうね。外の世界を見て回るのも楽しそうだしついて行って上げるわ。あと、私は外では人形を集めたり、作ったりもしたいな。せっかく手が自由に使えるようになったんですもの。今まで鑑賞するだけだった人形を自分で作りたいわ。」

 

「そうだな、外では美味しいものも食べたいし、特に目的もないから色々な事をしてみるか。」

 

「そうね!じゃあ、早速行きましょうかマデュラ。」

 

「ああ、行こうか!」

 

そういうと、俺は目の前に黒い渦を作り出し、身体を巨大な龍から人型にしてメルトと一緒に入って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒い渦を抜けるとそこは森の中だった。

 

「ここはどこかしら?」

 

「さぁ、知らん。」

 

「これからどうするのかしら?」

 

「まぁ、とりあえず辺りを見渡すために空を飛びながら移動しようか。」

 

そういうと俺は身体を元のサイズの半分のサイズの龍の姿にに変化させた。

 

「これくらいの大きさなら、移動もしやすいだろう。メルト、頭の上に乗ってくれ。」

 

「分かったわ。」

 

「一応周りからは姿が見られないようにしておこう。」

 

俺は周りの自分の周りの光を操り、透明に見えるようにした。

そうしてメルトが頭の上になると俺は飛び上がった。飛び上がると、辺りは木々ばかりだった。すると遠くの方で何がが光った。

 

「今、あっちで何か光ったよね?」

 

「光ったな。どうする?行ってみるか?」

 

「ええ、辺りは木ばっかりだし、光ったところに行ってみましょう。」

 

光ったところへ行ってみると、赤い龍と白い龍が争っているようだった。その周りには様々な翼を持っている者がその龍達に攻撃している。しかし、その龍達は全く気にしていないようだった。その周りの者達の会話によると、赤と白の龍は二天龍と呼ばれているようで、周りの者達は天使や悪魔、堕天使のようだ。

 

「へー、自分以外の龍は初めて見たが小さいな。悪魔や天使、堕天使も初めて見たな。」

 

「マデュラと比べたら大抵は小さいでしょう。それよりもあの龍達こっちに気づいていない?」

 

「えっ、まじで?」

 

「「GISYAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!」」

 

そう言った瞬間、2頭の龍がこちらにブレスを放ってきた。

俺は慌てて、水のブレスで対抗した。その水のブレスはまるで水のレーザーのようだった。2頭のブレスは一瞬均衡したかと思うと、すぐに水のレーザーが押し返し、2頭に命中した。

 

「「GYAOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!!」」

 

2頭の龍は叫び声をあげた。

 

「あっちから攻撃してきたんだ。こっちからも反撃させてもらおう。」

 

「ええ、そうね。私も攻撃させてもらうわ。」

 

そう言うと俺は、口内に光を溜めた後、光り輝く巨大な球状のブレスを発射した。そのブレスが2頭に命中すると、蒼白い炎と共に凄まじい爆風が巻き起こった。爆風は周りにいた者何もかも全てを吹き飛ばした。

メルトはそれを確認すると、俺の頭の上で立ち上がった。

 

「思う存分、やってもいいのね?」

 

「いいが、気をつけて行ってこいよ。」

 

「分かったわよ、マスター。心配性ね。」

 

メルトはそう言うと、凄まじいスピードで2頭の龍の元へと向かって行った。

…………

 

遥か昔より、「天使」「悪魔」「堕天使」達は激しい戦争を繰り広げていた。争い始めた理由なんてとうの昔に忘れ去られており、このままいけば3種族とも全滅まではいかないものの壊滅的な被害は免れないことだけは確かだった。

そんな大戦のある日、神さえも倒しうるとされる「二天龍」が争いながらその大戦の戦場に現れた。その「二天龍」の戦いの影響で神や魔王達に壊滅的なダメージを与えた。

三勢力はこのままでは絶滅してしまうかもしれないとし、すぐさま停戦協定を結んで「二天龍」に反撃することにした。

しかし、「二天龍」は意にも介さず争いを続けていると、突然「二天龍」がある方向に向かってブレスを吐いた。すると、ブレスを吐いた方向から凄まじい水のレーザーが向かってきて、「二天龍」に直撃した。「二天龍」は叫び声をあげ、水のレーザーが飛んできた方向をみると、光り輝く巨大な球状のブレスが迫ってきており、「二天龍」に命中した。すると蒼白い炎と共に凄まじい爆風が巻き起こり辺りのものを何もかも全てを吹き飛ばした。

 

……………

 

「くそっ!いったい、何が起こったってんだ?!」

 

体勢を立て直しながら堕天使総督のアザゼルが悪態を吐く。

 

「サーゼクスちゃん、だ、大丈夫?!」

 

「ああ、大丈夫だよ、セラフォルー、そちらも無事かい?」

 

「こっちも無事だけれど、いったい、何が起こったの?!」

 

悪魔のセラフォルーとサーゼクスはお互いの無事を確認し合いながら、何が起こったのかを確認する。

 

「皆さん、無事ですか?!」

 

「ああ、俺らは無事だぜ。」

 

「こちらも無事だよ。他の味方は?」

 

「ミカエルちゃん、無事だよ。」

 

「他の味方も吹き飛ばされはしましたけど壊滅的なダメージはありません。一体、何が起こったのかでしょうか?」

 

天使の1人のミカエルが3人や、味方の状況を確認しながらそう言った。

すると「二天龍」の声が聞こえた。

 

「…おい、ドライグ。」

 

「…ああ、アルビオン。今の攻撃は中々効いた。防御力を倍加していなかったらかなり危なかった。」

 

「だろうな。俺もあのブレスの威力を半減していなかったら危なかった。あのブレスを放った奴は俺らより遥かに強い。一体何者なんだ?」

 

「二天龍」はそう言うと争いをやめ、そのブレスが飛んできた方向を睨みつけた。

 

「あれの龍は一体なんなんだ?」

 

「さあ、知らんな。確かなのは俺らより強いと言うことだけだ。」

 

「あれは何だってんだ?!」

 

アザゼルがそう叫んだ。

 

「あの黒い蛇のような龍は一体?」

 

「あのブレスを放ったのがあの龍だって言うの?!」

 

サーゼクスとセラフォルーが言う。

 

「ここにいても凄まじいプレシャーを感じます。」

 

ミカエルが冷や汗を流しながらそう呟く。みんなの視線の先には黒い水晶のような鱗をし、背部には鉤状の黒い水晶のような鱗が無数に携えており、目が赤い、巨大な蛇のような龍が空中に浮かんでいながらこちらを見ていた。

 

「あら、まだ攻撃は終わりじゃないわよ?」

 

そんな声がすると、「二天龍」に空から斬撃の嵐が降り注いだ。次々と「二天龍」の身体には傷が付いていった。

 

「un(アン)、deux(ドゥ)、trois(トロワ)! ワルツ・エトワール!」

 

メルトは「二天龍」達を吹き飛ばした。

 

「歯ごたえがないのにもほどがあってよ。」

 

そう言うと、メルトはマデュラの元に立ち去ろうとする。

 

「ちょっと待ってくれよ。」

 

「あら、何かしら?」

 

「お前一体何者なんだ?それにあの龍のことも知っているなら教えてくれ。」

 

「んー、そうね、私の名前はメルトリリス。あの龍はダラ・アマデュラと言うのよ。もういいでしょう?それでは、また機会があれば会いましょう?」

 

そう言うと、メルトは凄まじいスピードでマデュラの元へと向かって行った。

 

「一体何だったんでしょうか?」

 

「さあ、分からないわ。分かっているのはあの龍は二天龍より強く、ダラ・アマデュラと言う名で彼女はメルトリリスと言う名ということだけよ。それに彼女からは私と似たような雰囲気を感じたよ。」

 

「あと、あの女は神性を持っているぜ。」

 

「そうですね、確かにに神性を感じました。」

 

「それよりも、今は二天龍をどうにかしよう。先程の攻撃でかなりのダメージを受けたみたいだから今のうちだ!」

 

そうして「二天龍」は封印され、戦争は終結に向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま、マスター。戻ったわよ。」

 

「お帰り、メルト。無事みたいだな。まあ、見てたけど。」

 

メルトは俺の頭の上に座った。

 

「いい運動にはなったけど、少し物足りないわ。」

 

「まあ、おれのブレスでかなりのダメージを受けてたみたいだからな。それよりもこれから世界中を見て回ろうか。」

 

「んー、我慢してあげるわ。そうね、そうしましょうか。」

 

そう言って俺達は再び飛び去るのであった。

 

 




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