INFINIT・D・STRATS~進化の価値は 作:カオスサイン
Side一夏
イギリス代表候補が俺の地雷を踏み、糞兄貴共々クラス代表決定戦に巻き込まれて数日…さくらはクラスのムードメーカーであるのほほんさんと波長が合ったのか微笑ましい数少ない癒し空間となっていた。
ちなみに愚姉と具政府の采配で強制的に寮生活になり、部屋割はクーリェと真琴、さくらとのほほんさん、俺がこの学園の生徒会長だという女生徒と同室となった。
更識家…日本の対暗部組織ねえ…俺達の保護と監視名目といった所だろう。
まあ関係者がいないのであればDゲームの事柄にまでいくら暗部でも辿り着けないだろう。
用心するに越した事はないのだが。
さてと専用機が届く迄適当にランク上げでもするか!
その頃、Side刀奈
「特に怪しい点は無しか…」
男でISを動かした織斑兄弟を政府命令で調査した結果、特に怪しい点は見当たらなかった。
「宏樹君は至って怪しい点はなし、だけど一夏君はなんだかねえ…」
過去に友人二人の失踪…壮絶な人生ね…でもこの胸騒ぎは一体何なのだろうか?
私は分からないまま報告に戻った。
翌日、クラス代表決定戦の日
Side一夏
「宏樹、一夏!お前達には国から専用機が支給される事になった」
「おお!」
「…」
愚姉の言葉に糞兄貴は歓喜の声を上げ、俺は心の中で嫌な顔になっていた。
確かに伝えてあった筈なんだが…コイツの強行か?
「織斑先生お言葉ですが俺の専用機は既に信頼出来る所に依頼済ですので。
それにもうじき届く筈なので」
「何?」
「お前!千冬姉の好意を無下にするのか!」
好意?合意(強引)の間違いだろ…。
「話を聞いてなかったのか?既に依頼済だと言っただろう」
「なら仕方無い…」
「ちっ…」
ここまで俺に対する糞兄貴の態度を見ても気が付かない愚姉…もう思考の隅に追いやっておこう…。
「織斑君達の専用機が今しがた届きました!」
漸くきたか。
「む、そうかならまずはオルコットと…」
「私が先にいかせて頂きます!」
「そ、そうか」
クーリェが立候補し彼女はアリーナへ向かった。
Sideクーリェ
「くっ!?…確かルククシェフカさんでしたわね?
たかが穴埋めの為の予備候補生だと侮っていましたが中々にやりますわね…!」
「…」
オルコットさんは私の「スヴェントヴィト」の敵ではなかった。
「オルコットさん、貴方に何があったのか知らないけれどそんな調子で戦ってたら少なくとも一夏には勝てはしないよ。
これは前座でしかないから!」
「あの男を随分と信用していますのね…ですが経験の差というものを教えて差し上げましてよ!」
「終わらせるよ」
「くうっ!?」
万に一夏が負ける確率は限り無く低いものの私はオルコットさんに忠告する。
まあ素直に聞き入れる筈は無く私は早々に勝負を終わらせた。
Side一夏
「もう終わったのか…『未幻』しばらくの間付き合ってもらう!」
クーリェが早々に終わらせた直後、俺は山田教諭から受け取った機体を纏いながらアリーナへと踊り出た。
「来ましたわね!って貴方その機体どう見ても初期設定すら終えていませんでしてよ!?私を舐めていらっしゃるの?」
「届いたのがつい先程だったから時間が取れなかったんだよ。
安心しろよ代表候補、その落胆を驚愕に変えてやるからよ!」
「ッ!ならお別れですわね!」
オルコットが構えたライフルを発射する。
が
「遅せえ!」
俺は難無く跳躍し回避する。
シュカさんに頼んで特訓した甲斐もあったてものだ。
それ以前にもランク上げの対戦でリュージさんみたいな射撃系のシギル持ちと相まみえた事もあるのでもう慣れっ子である。
確かにオルコットは代表候補としては能力が高いだろう。
だが俺が相対してきたDゲームプレイヤー達と比べれば実力は明白だった。
命懸けになるかもしれない俺達と下らない風潮に染まった彼女とでは差がありすぎるのだ。
「い、今のはマグレですわ!さあ、踊りなさい!私の奏でる円舞曲で!<ブルー・ティアーズ>!」
「生憎と俺は生粋のロック派なんでね!遠慮させてもらう」
オルコットはすぐに気を取り直してBT兵器を射出してくる。
だが既にその弾道は読んでいる!
「な、何故当たらないのですの!?」
「何もかもが温くてお粗末だからさ!」
オルコットが当たらない事にイラつきを感じ始めた時、未幻が一瞬の輝きを放った。
初期設定が完了したようだ。
「漸くですのね…手加減など致しませんわ!」
「!」
それを見たオルコットは先程よりもビットの動きを上げてくる。
だが!
「ちょっせえ!」
「なっ!?…<イグニッションブースト>で強引に突破するおつもり!?ですがダメージは免れませんわ!それにブルーティアーズは後二基ありましてよ!」
かかったな!
オルコットは加速した俺を見て強引突破しただけだと思い込み不意打ちが決まると思ったようだがそれは大きな間違いだ。
「強いて言うならコレが<幻光蝶>だあ!」
俺は未幻の背部ブースターに流し込んだダークマターを翼状に展開させて360度大回転!全てのビットを叩き斬り落とした。
「!?い、インターセプ…」
「遅い!どらあああー!」
「きゃあああー!?」
ビットを堕とされ驚愕を露わにしたオルコットは慌てて近接武装を展開しようとするも回転を止めずに振るった俺の幻光蝶の怒涛の連撃の直撃を受けSEが0となった。