OVER LORD~Fallen Angelmemory~ 作:DDX
「すまなかった…この場で謝罪する。」
突然のプリずんの謝罪に誰もが困惑するしかなかった。
だが精神抑制が働いたモモンガがいち早くプリずんに問いた。
「プリずんさん!?どうしたんですか急に…」
モモンガの問いにプリずんは頭を上げないまま答えた。
「…我は長い間、オマエ達を放置していた。我がこうして戻って来たきっかけも我が友の言葉があったからこそだ。」
プリずんは心から後悔していた。
自分の心の支えであった仲間達との別れ…
もし、自分の体がこんなんでなければと何度も思った。
再会できると思い来てみれば孤独に1人のみでナザリックを守っていたのはモモンガだけだった。
「友1人に責務を押し付け…尚且つ、我はオマエ達に辛い思いをさせていたであろう。」
そんななか、彼らは意思を持った。
少なからずプリずんは彼らと話、触れあったことで彼らにも感情があると悟ったからこそ…
プリずんは“折れぬ傲慢”が発動していても彼らに頭を下げることができたのだ。
「…本当にすまな…「頭をおあげ下さい。プリずん様…」…アルベド。」
プリずんの隣に立ち優しく肩に手を添えたアルベドは言葉を続けた。
「どうか謝らないで下さい。至高なる方々の1人で貴方様が…そのような顔をすれば私たちは…余計に悲しくなります。」
「アルベド…だが……我は……「アルベドの言うとおりだ。」……友よ……」
隣に立っていたモモンガがプリずんに語りかける。
「私は押し付けられたなんて思っていません。寧ろ、頼ってくれたと思ってます。…それに」
するとモモンガはアルベドが触れている反対側の肩に手を添えた。
「…貴方は来てくれた。もし、貴方が居なければ私は本当に1人ぼっちになるところでした。」
「我が友よ………」
「そ、そうですよ!」
「ま、マーレ!?」
プリずんを励ますモモンガに気弱な筈のマーレが大声を上げた。
その隣にいる姉であるアウラですら驚愕した。
「よ、よく解らないこともありますけど…でも!!ボク、プリずん様が帰って来てくれて嬉しいんです!!」
「そ、それなら私だって!プリずん様が帰って来てくれて嬉しいんだからねぇ!!」
「マーレ……アウラ………」
「私モ、プリズン様ノ帰還二歓喜シテオリマス。」
「……コキュートス」
「私も愛しき御君であるプリずん様に会えて喜んでありんすぇ」
「……シャルティア」
「至高なる御身に仕えるのは我々には最大の喜びなのです。プリずん様が頭を下げる必要などございません。…それに私もプリずん様にお会いでき歓喜しております。」
「デミウルゴス…オマエまで……」
“折れぬ傲慢”により表情には出てないがプリずんの心は何かに満たされていた。
「………そうか。」
プリずんはまるで付き物が取れたような顔をし…
「……ありがとう……」ニコッ
綺麗な微笑みを皆に向けた。
ボンッ!!!
その瞬間、笑顔をみた守護者達の顔が一気に真っ赤に染まっていた。あのデミウルゴスさえ真っ赤になりコキュートスなんて口?をめっちゃガチガチさせていた。
「なっ、ど、どうしたのだ?」
守護者達の様子に困惑するプリずん。
「……もしかして・・・プリずんさん。“色欲の眼”が発動したんじゃ………」
「…あっ。」
“色欲の眼”
堕天使が持つスキルの1つ。プレイヤー又はNPCに対し魅力の効果を与える。このスキルには防御系の魔法やアイテムなどの効果を耐性無効にでき、自分よりステータスが低い相手は防げないといったチート設定がある。
つまり………
「「プリずん様ァァァッ!!」」
守護者1名+統括、発情状態へ………
「(さっきまでの感動を返せェェェッ!!!)」
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「くっ、酷い目にあったわ…」
「お疲れさまでした。我が父、プリずん様。」
なんとか暴走した二人を黙らせたプリずんに声をかけたのは裏階層守護者であるグレンであった。
「グレン…よく来てくれた。」
「我が創造主であるプリずん様の命ならば何処へでも参ります。………ですが」
言葉を詰まらせたグレンにプリずんはあることに気づく。
「グレン、我は確か第2と第6を除いた守護者達“全員”に来るよう指示を出した筈だが他の裏守護者はどうした。」
裏階層は1つの間に二人の守護者が存在するのだがこの場にいるのは四人だけだった。
「それが……他の裏守護者たちは目覚めておりません。」
「………はッ?」
chapter1-7 居場所と眠り end