魔法先生ネギま!~神代の魔女~   作:NextChance

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  上 司  :実はさ、二週間だけ週六日勤務で頼めないかな?
         ほら、現場仕切れる人今二人しかいなくてさ。
NextChance:いいですよ!

なんて言うんじゃなかった!
日々ちまちま続き書いていました、はい。
と後悔して前書きを書いております。

シリアスが書けない事に今更気づいたZE☆

うん、ここおかしい!って文章や、
こここの方がいいんじゃない?とかあったら教えてください!

では、本編です。


第5話 英雄の息子だから

 

「それで?キミはどうする?」

 

隣を歩く少女が聞いてきた。

昨日の件だろう。

 

「どうもしないわ。いつかは“こちら側”に戻ってくることになっていたはずだもの」

 

そう言うと、アーチャーも納得は出来ないが、理解はしたと言う表情だ。

『魔法完全無効化能力(マジックキャンセル)』などと言うモノを持っている彼女、アスナはいずれこちらに戻ってくることになるだろう。

それが遅いか早いかだ。

 

「ただ、少し気を抜いていたわね」

 

「そうだな、英霊であった頃のキミならば、彼女の現在の状況を調べていない筈が無い。あの頃のキミは冬木の地、全てを監視していたからな」

 

「耳が痛いわ」

 

二人は何気ない素振りで話ながら校舎へとたどり着いた。

すると、前の方で、

 

「む、むむ無理です!エヴァンジェリンさんがいるかも知れないんですよ!?」

 

「だからって、あんた先生でしょ!」

 

と、なにやらもめている。

 

「あら、ネギ先生、おはようございます」

 

そこへメディアが挨拶し、

 

「ふむ、何かあったのかね?」

 

と、しれっとした感じで二人が話しかけた。

 

「え?あ、いや、なんでもないのよ?(吸血鬼とか魔法使いとか言える訳無い!)」

 

「あ、いえ、その・・・、なんでもないですよ!それじゃあアスナさん、先にいってますね!(そうだった!転校してきたばかりなのに、先生がいないんじゃ不安にさせちゃいます!)」

 

「え!?ネギ!」

 

ビュン!と音を鳴らせて校舎の中に駆け込んでいく。

三人してなにが起きたのか理解が追いつかず、ポカンとした。

 

「そう言えばアスナ」

 

それはメディアから発せられた。

初日に軽い自己紹介は交わされていて、呼び名も決まっていた。

 

「ん?どうしたのメディア」

 

「あの坊や、暗闇広がる夜に1人にしないように気をつけなさい。軽いけど死相も出てるわ」

 

「そ、それってどう言うこと?」

 

驚いた顔だ。

 

「私の占いは結構あたるのよ」

 

それを聞いたアスナがアハハと軽く笑った。

まぁ仕方ない、結局は占いと伝えたのだから。

 

「まぁ、気には止めておくわ」

 

そして占いとして伝えた内容は、エヴァと話あった結果、決着をつけるならこの日と決まった。

『麻帆良の大停電の日』

この日は結界も弱まり、この麻帆良を狙う侵入者がもっとも襲ってくる日だ。

だから、誰の邪魔も入らない。

他の魔法先生は防衛のため、ネギたちの戦いに手を出す余裕もなく、邪魔されず決着をつけることが出来る。

魔力だけは戻っているエヴァだが、結界自体には縛られている。

結界が存在するかぎり無限登校地獄は続く。

つまり、敷地外に出る事が出来ない。

本当の意味で自由に動けるのが『麻帆良の大停電の日』なのだ

 

 

 

 

 

今日も一日の授業が終わった。

荷物を持ち、エミリアと帰ろうとすると、

ネギが駆けつけて一言、

 

「あ、お二人には授業に関係したプリントをお渡しするので、職員室まできてもらってもいいですか?」

 

だった。

まぁ、転校してきたばかりなので、当然授業に追いつけるかわからない為、その確認用宿題プリントを渡された。

そこで挨拶をして帰ろうとしたが、

 

「すみません、教室まで一緒にきていただけますか?」

 

である。

さっきからあっちへいったりこっちへいったりと忙しい。

この子何考えてるのかしら?と、メディアが考えている間に教室へと着いた。

そして扉をあけると、

 

パーン!パパパーン!

 

と音がし、それがクラッカーだと気づいた。

 

「えへへ、急だったので少し遅くなりましたが、ようこそ!3-Aに!」

 

目の前でネギが言い、教室で待っていたクラスメイトたちが笑顔で迎えてくれた。

黒板には「歓迎会!」とデカデカと書かれている。

 

「ふふ、なんと言うか・・・、うれしいものね」

 

「そう・・・だな」

 

軽く微笑んでエミリアに声をかければ、テレたように頬を掻いていた。

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ・・・」

 

メディアは疲れた様にため息を着いた。

それはエヴァの別荘でのことだ。

歓迎会が終わり、放課後にエヴァのログハウスへと来ていたのだ。

別荘の研究室を使って研究しているのは、もちろん『無限登校地獄』である。

エヴァの魔力を奪う結界とのつながりは破戒したが、こののろいがある限りエヴァは自由ではない。

魔力の復活したエヴァならば解呪出来そうなものだと思われたが、あのサウザンドマスターがあらん限りの魔力を注いだくせに、適当な術式のため、いろいろこんがらがっていて面倒極まりない状況だ。

 

「ふぅ・・・」

 

またしてもため息が出た。

最初に聞いたときはそれこそやはりバカだったと思った。

サウザンドマスター=ナギが考えなしにやったのだろうと想像したが、それは半分ほどで、エヴァに少しでも日向の生活をして欲しいとでも思ったのだろう。

だからバカなのだ。

相手のことを考えてやった事なのは認めるが、だからってバカみたいな魔力である。

限度があるだろうと思った。

 

 

今日はエミリアがネギ達の警護をしている。

報告がないところを見ると、どうやら今日は何も無い様だ。

 

『マスター』

 

そうでもないようだ。

 

「何かしら?」

 

『寮の浴場で少し騒ぎが発生した』

 

ふむ、と考えはじめたが、

 

『静まったようだ』

 

考えているうちに終わったことを告げられた。

まぁ、ヘタな騒ぎはよくあることなので、別に気にする程でもないのだろう。

 

「まぁ、3-Aの子達はすごいバイタリティですもの、少しなら気にすることは無いわ」

 

『む、しかし、微弱だが獣の気配がする』

 

「わかったわ」

 

アーチャーの心配性にも困ったものだ、なんて考えながら研究室を出て、入り口に向かう。

別に別荘から出るわけではない。

入り口の方が外界とつながっている分、学園結界との接続が容易だからだ。

接続すると、頭の中に寮の内部が浮かんだ。

ネギたちを見てみればしゃべるイタチの様な生き物と、怒っているアスナ、イタチの様な生物を庇うネギ。

 

「ふぅ・・・、あれはオコジョ妖精・・・かしら?」

 

さすがに結界の接続が容易なだけで、別荘の中からではしゃべっているのはわかるが会話の内容まではわからない。

 

『どうする?排除するなら早いほうが・・・』

 

「いいわ、ネギの知り合いみたいだし」

 

『了解した。何かあれば私の判断で動くぞ?』

 

「えぇ、お願い」

 

そう言ってラインによる念話をやめた。

 

 

 

 

 

次の日になって、ネギの肩にあのオコジョがいた。

まぁ、知り合いの様だったので、使い魔にでもしたのだろうか?

 

「あんなものと一緒にはされたくないがな」

 

隣でエミリアが言う。

それはもちろんだと視線で返す。

最高位のゴーストライナーであり、英霊であるエミリアを使い魔なんぞと一緒にはしない。

こうして一日過ぎようとしていたが、

 

「動いたわね」

 

現在は放課後。

ネギがアスナと共に茶々丸を尾行中である。

返事は無いが、エミリアも隣にたっている。

 

「それにしても・・・」

 

メディアが見たのはネコとねこと猫!

茶々丸の帰り道はネコに彩られた状態だった。

ネコと戯れる茶々丸を見れてメディアは、今日はもう満足してしまっていたが、そろそろだ。

 

「アーチャー、もしもの時は・・・」

 

「了解した」

 

そう言ってエミリアは屋上から飛び降り、建物の屋根を跳んで走り去る。

 

「まったく、坊やはどうするのかしらね?」

 

 

 

 

 

 

 

>>ネギ

 

 

 

「契約執行(シス・メア・パルス) 10秒間!! ネギの従者(ミニストラ・ネギィ)アスナ・カグラザカ!!!」

 

人気の無いところで声が響きわたる。

これでもかと言わんばかりにアスナの動きが加速した。

 

「っ!」

 

予想外な速度に茶々丸の反応が遅れた。

 

「光の精霊11人集い来たりて・・・

 

―――これで決まる!

 

魔法の射手(サギタ・マギカ)!! 連弾(セリエス)・光の11矢(ルーキス)!!」

 

ネギはカモに言われたとおりに行動した。

これを当てれば倒せる、そう思った。

 

―――でもこれでいいのか?

 

そう思った瞬間、

 

「マスター・・・、私が壊れたあとのことは頼みます」

 

聞こえた瞬間ダメだと思った。

これじゃダメだと、これは違う・・・と。

 

「ま、曲がれぇぇぇぇーーー!!!」

 

だからとめようとした。

でも、間に合わなかったのだ。

だが、声が聞こえた。

 

「龍牙(コルキス)」

 

ドン!

 

光の矢が衝突し、砂塵を舞い上げて視線を遮る。

結果がわからないが、

 

カシャカシャ、カラカラ

 

それは音だけだった。

カラカラと乾いた音。

 

そこにいたのは頭の無い銀色の骸骨!

 

「りゅ、竜牙兵!?」

 

カモが声を上げる。

アスナもそれを見て恐怖しているのがわかる。

もちろんネギだってこんな完成度の高い竜牙兵を見たことが無い。

砂塵が晴れるとそこにはすでに茶々丸がいなくなっていた。

 

『敵を個別撃破するという考えはいいわ。』

 

声が聞こえた。

竜牙兵からだ。

 

『でも、あなたは修行で教師をするのでしょう?なら・・・』

 

ネギは混乱していた。

突然現れたと思ったら、まさか、竜牙兵から声をかけられ、あまつさえ自分の修行内容を知っていると来たのだ。

 

『生徒を殺してしまってよかったのかしらね?』

 

「ど、どう言う事ですか!?」

 

反発する様に言葉を返すネギ。

 

『さきの攻撃、あれは彼女を壊す、殺す威力を秘めていたわ。つまり・・・、あなたは彼女を殺そうとしていた』

 

ドクン、とネギの心臓が跳ねた。

 

「ちょ、ちょっと!突然出てきて何言ってるのよ!そんな事ネギがするわけ無いじゃない!」

 

アスナの言葉に間をおかなかった。

 

『でも、今のは死んでいたわよ、あたっていたら。』

 

その言葉でもう耐えられなくなっていた。

 

「ぼくは、ぼくは・・・・!」

 

走り出す。

後ろから声をかけられた気がするが、ネギにはもうとまれなかった。

 

 

 

 

 

 

 

>>メディア

 

 

 

「ふぅ・・・」

 

メディアはまたため息を吐いていた。

子供に対して少しきついことを言ってしまったが、これは誰かが言わなければいけないことだと思ってはいた。

流されるだけではいけない。

言われるままではいけない。

考えて行動しなくてはいけない。

 

―――彼は英雄の息子なのだから。

 

護衛と言うよりは親に近い心境のメディア。

まぁ、悪くはないとメディアも思う。

 

「無事エヴァに届けてきたぞ」

 

エミリアが隣に立った。

 

「そう、坊やは今森にいるわ」

 

「それは・・・、いいのか?」

 

苦々しい顔をしたエミリア。

子供が一人森の中と言うのは、エミリアとしてはいただけないのだろう。

 

「問題ないわ、今人と出会ったところよ」

 

ふむ、と言ってエミリアが考え込む。

 

「長瀬 楓、この学園では上位者ね」

 

「それでこれからどうする?」

 

エミリアの問いに、メディアは簡潔に答えた。

 

「監視は続けるけれど、何もしないわ」

 

「了解した」

 

会話を続けながら二人は屋上を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

「茶々丸が世話になったようだな」

 

ログハウスに着くと、まずはじめにそういわれた。

 

「問題ないわ、こちらからあなたたちを坊やにけし掛けたのだもの」

 

こともなげに言うメディアだが、茶々丸が死を覚悟したのは確かだった。

だからこそ、これはこちらの責任として考えるメディア。

 

「一応礼を言っておく」

 

エヴァが珍しい事をしたのだ。

まぁ、しょうがないのかも知れないが、それよりもメディアの目がキュピーン!と光り輝いた!

 

「それなら・・・、ねぇ?私に着させられるのは嫌なんだったわね?」

 

「ん?あ、あぁ」

 

メディアの唐突な質問に少し引き気味に答えた。

 

「なら、私と一緒に作りましょう!」

 

「はぁ?」

 

身構えていたエヴァが気の抜けた声を出した。

 

「私とあなたで服を作って、大停電の日はそれを着るのよ」

 

それはなんと言うか、

 

「エミリア、こいつをとめろ」

 

「私にはどうすることもできん」

 

エミリアはエヴァに即答したとさ。

 

 




自分はシリアスをシリアルに変えてしまう能力なんだと早々に諦め様かと思う。
ギャグのセンスもあるとは言えないし、今後がんばるしかないですよねぇー

―おしらせ―
1つ目
色々ご意見を聞かせていただき、宗一郎さまは出ない方向で行きます。
2つ目
ついで、活動報告なるものがあると教えて頂いたので、そちらでアンケートをとりたいと思うしだいです。
と言うことで、よろしければそちらの方で投票をお待ちしております。

というか、投稿直前に注意事項みたいにして、アンケートは活動報告などで行うようにって書いてあったよ。
気づかなかった・・・。



では、最近忙しくなってきたけど、
なるべく毎日様子を見にくる様にはします
今後ともよろしくお願いします(>Д<)ゝ”オネガシャース

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