環いろはちゃんと共依存的にイチャイチャしたい人生だった 作:風剣
選択を迫る
――どこから、話すのがいいかな。
旅行から帰った翌日の、放課後。「ここなら何があっても対処できる」といって屋上にいろはを連れてきた少年は、黒木刀を転がし屋上の扉を塞ぎながらそんな風に呟いた。
「黙っている分には良かったんだけどな。話すとなると爆弾じみた情報が多すぎて頭で整理するのもしんどくなる。……そういう点じゃあの人の記憶結晶は優秀だったのかもしれないけれど全体的に配慮がないからなあ」
気軽な口調でそんな風に語る彼の横顔は暗い。渋い表情で屋上の手すりに背を預けるシュウは暗雲に覆われた空模様を見上げながらどこか苦し気に唸った。
「……いろは」
「魔法少女の真実、死んだ筈の亡霊、神浜で展開される救済措置と魔法少女の救済のために動くマギウスの翼……。どれから聞きたい?」
そうやって、少女に問いかけた彼は。迷子にでもなったかのような、困り果てたような顔をしていた。
「――」
洗濯物を折り畳み終わったいろはの手が止まる。目を伏せた桃色の少女は、膝上に置いた自分の手を見ながら顔を曇らせ暫く俯いていたが……やがてはっと顔をあげると畳んだ衣類を持って早足で階段のうえに上がっていく。
リビングでテレビの前に座りながらその様子を伺っていたフェリシアは、同じく彼女を見守っていたキッチンに立つやちよに声をかけた。
「……なあ、いろはのやつどうしたんだ? 旅行から帰ってきた後からこう……暗くなったよな。話せばいつもと変わらない態度だけど……。やっぱシュウのやつが最近帰るの遅くなってきてるからかな?」
「……どうでしょうね。思い詰めているのは確かでしょうけれど……。環さんは、幼い頃からずっと桂城くんと一緒にいたのでしょう? 転校してきたばかりで環境の変化もあるでしょうし、今だって落ち着いている。暫くすれば調子も取り戻すでしょうけれど……あまり悪化するようなら声をかけて相談してもらうのが吉ね」
そんな風にフェリシアの疑念を誤魔化すやちよは気遣わし気に衣類を運んで行ったいろはの方を見やる。フェリシアに対して言った通り、表立って彼女が思い詰めた気配はない。それに関しては今はみかづき荘にいない少年のケアも関係しているのだろうが……、シュウが接しているときのいろはの普段と何ら変わらない笑顔を見ているいるだけに、彼が傍にいないときのいろはの落ち込みようは歴然としていた。
……先達の魔法少女としても、残酷な
(――フェリシアにはああ言ったけれど。環さんの直面する魔法少女の真実や、桂城くんの選んだ道は私にも無関係なものではない。もしマギウスの翼が謳う救済が本当だとわかったとき……2人は、そして私は、どうすればいいのか。……考えないと、いけないのかもしれないわね)
そして――畳んだ衣類を自室の戸棚にしまいこんだいろはは、リビングで向けられた同居する魔法少女たちからの気遣わし気な視線を思い出し嘆息した。
「やちよさんや、フェリシアちゃんにまで心配をかけちゃった……。ダメだなあ、私」
彼女の頭のなかを占めているのは、旅行から帰った翌日に恋人によって伝えられた魔法少女の真実――。少年が今までいろはにも相談せずに抱え込み煩悶していた、魔法少女となった少女たちの末路。
どんな願いでも一つだけ叶えるという条件と引き換えにキュゥべえと契約することによって魔法少女としての力と責務を負う少女たち。彼女たちの魂は魔法を行使するために肉体から剥がされソウルジェムにされることで魔法少女へと至り……そして、魂そのものであるソウルジェムに穢れを蓄積させた魔法少女は
祈りから生まれた魔法少女を、呪いを振りまく魔女へと変える希望から絶望への反転。魔女化によって生じる莫大な感情エネルギーを収集するインキュベーターによって構築された宇宙救済のためのエネルギー変換システムに捧げられる魔法少女たちは、契約した段階で終わらぬ戦いに放り込まれいずれは魔女となってその魂の熱量を宇宙に捧げる生贄となる。
自分たち魔法少女はいずれ魔女になってしまうこと。魔法少女の魂はソウルジェムというちっぽけな宝石ひとつに封じ込められていること。……これまで倒した魔女は、かつては魔法少女であったかもしれないこと。
嘘だと思いたかった。……嘘だと思ってくれても構わないと、肯定された。
『――俺としても、その方が気が楽だ。魔女がどうとか、魔法少女として戦ってきた意味とか……、いろははそういうのを背負いすぎる。今聞いた話はぜんぶ与太話だと思って忘れるのが、いろはにとっては一番楽な道だと思うから……忘れた方が幸せなのは、間違いないんじゃないかな』
その気遣いが、語られた内容が真実であると示す何よりの証左だった。
半年前に現れた、少年の家族を殺した黒樹の魔女……彼の仇によって殺された筈の利美智江がマギウスの翼に所属していたという情報とともに語られた情報の数々は、否応なしにいろはの心をかき乱す。
崩れる前提。倒してきた魔女は元は魔法少女だった。自分たちの戦ってきた意味は。……いずれ、隣で戦っていた仲間も、自分も――魔女になってしまうのか。
この事実を、少年はとっくに知っていて。……彼が悩んで、そして結論をだすときまで。いろはは、何の助けにもなれなかった。
目尻に透明な雫が浮かび上がるのを慌てて拭って。泣いちゃダメだとこみあげる激情を呑み込んだ少女は、深呼吸を繰り返し息を整える。
取り出した携帯の端末を操作し、ある画面で発信のボタンをタッチしようとしたいろはは、シュウの連絡先に指を落そうとして……画面の前で、指を止め携帯を傍に置いた。体育座りの姿勢で折り曲げた膝上に頭を乗せ俯きながら、か細い声で呟く。
「……ダメだなあ、私」
「シュウくんは今も、1人で頑張ってるのに……私は、へこたれて」
思い出すのは、穏やかに笑って大丈夫だと、魔法少女が魔女になることはもうなくなると断言した恋人の横顔。
今、桂城シュウはみかづき荘にいない。ここ数日、彼が帰るのはいつも夜遅くになってからで――、別のクラスにいる彼といろはが過ごす時間も、それに伴って著しく少なくなっていた。
「……会いたいよぉ」
大切な、本当に大切な妹だったういがいなくなって。出張にいく家族についていくのも拒絶しひとり残って。
いろはの胸の奥にぽっかりとあいた空白をこれまで埋めてくれたのは、彼だったのだと――離れて過ごす時間が大きくなった今になって、強く実感する。膝の間に顔を埋めたいろはは、家族とはぐれた子供のように声を震わせ、小さな嗚咽を漏らした。
今、桂城シュウはみかづき荘にいない。
マギウスの翼。魔法少女の救済を謳う組織に全てを賭けるといって、彼は参加を決めていた。
***
金切り声が響き渡る。
構築された異界の内部に張り巡らされたヴェールがべりべりべりと気味の悪い音をたてながら引き剥がされる。
花嫁衣装のそれを彷彿とさせる白いヴェールを幾つも巻き込むようにして墜落した魔女──。トラックじみた巨体を持ち上げる大きな翼をはためかせ宙を飛び回っていた魔女は、墜落とともに土埃に汚れ己に絡まったヴェールを千切りながら浮上しようとして、翼をへし折って彼女を墜落させた下手人に頭部を穿たれる。
翼のはばたきで莫大な推進力を生みだしていた翼をへし折り、墜落した魔女の頭部に飛び乗っては黒木刀で魔女の頭部をかち割った黒髪の少年。地に頭を沈めた魔女が痙攣しやがて動かなくなると、得物を頭部から引き抜いたシュウは結界が崩れ落ち住宅街へと様相を変えたのを確認し息を吐く。
返り血で汚れた頬を拭い、刃先から血を滴らせる黒木刀を竹刀袋に納めた彼は路地の方を一瞥する。所在なさげに佇む黒羽根の魔法少女ひとりを置いて物陰に引っ込んだ少女たちがこわごわと様子を伺うのに苦笑を滲ませた。
「……魔女は倒したよ。グリーフシードは落ちてる?」
「ひっ、ぇあ……、は、はぃ! ありましたあ!」
慌てて当たりを見回した黒羽根のひとりが、拾い上げたグリーフシード片手に駆け寄る。目深にかぶられた黒ローブで顔は見えないもののグリーフシードを渡す手つきもぎこちない、怖がらせたかなあと少し寂しくなりながらもグリーフシードを受け取った彼はじろじろと今倒した魔女の遺した呪いの種子を検分する。
「……よし、大丈夫そうだな。グリーフシードは貴重な資源だから壊すなって念押しされてたし止め刺す弾みで壊しちゃってたらどうしようかと思ってたけれど……」
ひとまずはノルマ達成かな、と。黒羽根に所属する運び屋……空間跳躍の魔法を用いるという魔法少女に渡すグリーフシードを納めたポーチに今晩の収穫を落すと、彼にグリーフシードを渡した黒羽根の少女はローブの奥でひゅっと息を吸い込みぶんっと勢いよく頭を下げた。
「え、えっとぉ……す、すごかったです! あの、魔女を倒せる男の子がいるっていうのは聞いていたんですけど……本当に1人で魔女を倒すなんて……! 助けに来てくださってありがとうございました!」
「あぁ、たまたま近くに居たのが俺だったから来ただけだし気にしないでも大丈夫だよ。……このグループは4人、か。あの魔女そんなに硬い訳じゃなかったし調整も受けてる魔法少女の4人がかりなら十分勝てたんじゃないのか? そりゃあ空飛び回って隕石みたいな勢いで突進かましてくるのは厄介だったし危なかったけれども」
そう問いかければ、救援を飛ばし近隣で他の黒羽根とともに魔女狩りを行っていたシュウに助け出された黒羽根の少女は沈んだ声音になって呻いた。
「それは……。実は、私たちはここでもう一体の魔女を相手取っていたんです。何度か学校の近くで魔法少女と戦っているのを見たことがあったから、逃げ足の速さにさえ気を付ければこのグループなら十分対処できると思っていて……。けれど追い詰めていたときに唐突に乱入してきた魔女に襲われて、混乱のなかで捕らえようとしていた魔女も逃げてしまっていて……」
「……マジか。寧ろよく無事だったな」
そんなことあるのかと目を見開く。いろはが調整を受けた今ならまだマシだが、それでもシュウといろはのみで使い魔に囲まれた場合まず選択するのは殲滅ではなく離脱だ。そのくらいには神浜における使い魔は手強いし、その主たる魔女ともなれば猶更だ。もう片方の魔女が逃げではなく突撃してきた魔女も含めた侵入者の排除を目論んでいれば想定以上にハードな状況になっていただろうことを悟り眦を吊り上げる。
「魔女が他の魔女を襲うだなんてことあるのか……? もしそれで負けた側を喰った魔女が強化されるとかあったらいやだなあ。とはいえ災難だったんだな、俺はもう戻るけれど誰もケガはないか? 回復の魔法を使える子がいるならいいけれどもし居なければ良い腕してるのを呼ぶよ」
「えっと……はい、私は大丈夫です。他の娘も魔女が突っ込んできたときに転んだ程度で特にケガはしていませんでしたし……」
シュウと言葉を交わす黒羽根が頷くのに追従した周囲の少女たちも「私も……」「大丈夫です!」と声をあげる。それを確認し頷いた少年の視線は、自然と他の黒羽根とも一歩離れるように距離を取り気まずそうにする魔法少女の方へ向けられる。
「えっと、それじゃあそっちの君は――」
「あっ、はははい!! ワタシ大丈夫、傷ひとつありません! さっきは助けてくれてありがとうございました! そ、その――本当にごめんなさい!!」
迫真の謝罪だった。直角になるように腰を折り曲げ平身低頭の姿勢になる少女に、頭を下げられた少年は困惑を滲ませ周囲の黒羽根と顔を見合わせる。
「……? いや、詫びる必要はないよ。今回のは明らかに突発的な事故みたいなもんだし。救援だって素早く出してくれたから怪我人や犠牲を出さずに間に合って……」
「私のせいなんです……ごめんなさい……退屈だなんてちょっとでも思ったばっかりに……」
「??」
要領の得ない言に疑問符を浮かべるが──彼女の妙な言動について問い詰めるほどの緊急性も余裕もなかった。この場にいる黒羽根にも自分の生活もある、門限が迫ってきている者もいるしそもそも多くの魔法少女が学生だ。この地域一帯の黒羽根を管轄する立場の白羽根に報告を行った後はひとまず解散をする運びとなった。
「――よ、ようやく着いたぁ……は、早すぎますよ魔女守さ――じゃない桂城さん……。……あれ、魔女は……」
「……あの、この辺りを担当してた羽根のグループもいないですよね。もしかして……」
「あ、うん。来てくれたところ悪いけれどもう魔女倒したから大丈夫。ノルマも問題ないし今日はここで解散しよっか」
「うぇ……そんな~~~~」
「私たちのグループに来てもらってから桂城さんに任せっきりなの本当に申し訳ないです……。こっちは使い魔を追い散らすのが精いっぱいなのに……」
「私たちだって真の力を発揮できれば魔女くらいなんとかなるんだよ? ……うぇえ、最初は秘密結社みたいでかっこいいと思ってたけれどこのローブと装備じゃやりづらいよぉ」
(自分本来の装備より他の魔法少女が凄い弱体化したとかいってる黒羽根として用意された武装の方が強いだなんていえない顔)
女が三人寄れば姦しいと言ったのは誰だったか。シュウに遅れ黒羽根の魔法少女が救援に駆けつけると一気に騒がしくなる。わらわらと集まってくる黒羽根の魔法少女に囲まれる姿はあまりいろはに見せたくないなあと思いながら少年はちょっと遠い目になった。
そんな彼の纏う上着の裾を、黒ローブの奥からゴーグルを覗かせる少女が遠慮がちに引っ張る。
「桂城さん、何かやることありませんか……仕事が早く終わるのはありがたいですけれど、ぜんぶ片付けられてしまうと流石に気まずいですし……」
「んー……」
気持ちはわからないでもないが、既に魔女は討伐しているし救援を出したグループも既に解散させてしまっている。どうしたものかなと頭を悩ませた彼は、そこで先程の罪悪感たっぷりに頭を下げた魔法少女の姿を脳裏に過らせたです
「でも……あ、そうだ。ちょっと、聞きたいことがあるんだけど――」
そうして、救援に駆けつけた黒羽根たちとも別れた少年は。人気のない夜道で歩みを進めながら、携帯を耳に押し当て黒羽根のひとりに通話をしていた。
「……へえ。読心。そういう魔法使える魔法少女もマギウスにやっぱいるんだなあ。瞬間移動使える魔法少女にもここに来て初めてあったけど正直感動したよ」
『同系統の魔法少女とも何人か顔見知りですけど多分そのなかでも随一ってくらいには私の読み取りの精度は高いですねえ。そっちに偏ったせいか対魔女に関してはほぼ無力なのでマギウスの翼を頼っていますけれど。桂城さんにも期待してますよぉ、しっかり私を守ってくださいねえ?』
「まあ手の届く距離で、無理のない範囲なら見捨てはしないよ。……それで、さっきの話だけれど……」
『ああ、特徴を聞いたときからなんとなくわかりましたよ。何せ調整屋の常連ですしね、良い意味でも悪い意味でも』
「……?」
『大怪我をして調整屋を頼って治療を受ける回数は黒羽根で随一ってことです。なんか不幸の星のもとにでも生まれたのかプライベートでも黒羽根として活動しているときでも結構な頻度で魔女に襲われたり事件に巻き込まれたり……。補正の少なめな主人公体質って感じですかね? 最近は銃撃事件に巻き込まれて解決に導いたとかー……導かなかったとかー……。神浜って魔女が多いせいか治安恐ろしく悪いですからねえ』
「……へえ」
情報通はいないかと聞いて紹介された黒羽根の魔法少女は、前評判通り……いや、評判以上の情報を抱え込んでいるようだった。
一気に規模をでかくするマギウスの翼もそうですけど調整屋で八雲さんとお茶してればいろんな魔法少女と会えますからと読心で得た成果を嘯く彼女は、飄々とした口振りで他者の情報を吹聴する。
『七瀬ゆきか。本人曰く「村人Aみたいな地味な娘」、ですけれど……んーちょっとあの顔で地味とか言われると破滅させたくなるな。まあそれはともかく、黒羽根の水準でいえば間違いなく優秀な部類ですよ。単独で神浜の魔女を討ち取れますし。問題はさきほど言ったようなトラブル体質、キュゥべえに願った彼女の願いは……聞きます?』
3サイズも教えられますよとぬけぬけと口にする彼女は一体どれだけの貸しを少年に押し付けようとしているのか。嘆息したシュウは通話を切りたくなりながらその申し出を淡々と断る。
「やめとくよ。……
『いえいえ。ところでこれは好奇心ですけれど……
「……放っておけないのは否定せんよ。身近にそういうのはいるし」
『へー……あ、どうぞどうぞ、続けて? 読心で根こそぎ情報獲るのも好きですけどこういう会話であれそれ聞き出すのも悪くないのです。
ぶつりと通話を切る。読心の魔法をもつ黒羽根の連絡先を表示した画面を見ながら、苦々しい表情で少年は呻いた。
「……いやな死生観だ。魔女化云々をぬきにしても魔法少女は死と隣り合わせだし否定できないのは事実だけれども……マギウスの理想が達成されたところで、本当に魔法少女が救われるものなのかね」
誰も答えるもののいない疑問。口に出した苦悩は、あくまで考えを整理するための一人言でしかない。……その筈だった。
宵闇に包まれた路地の奥から、応答があった。
「──魔法少女は救われる、それは確定事項だ。そのためのマギウスであり、翼だ……。その計画に穴はないし、如何なる障害が立ち塞がろうとも完遂されるように準備が整えられている。……それを知ったうえで貴方はマギウスの翼に加入したものと見ていたのだが、違ったか?」
「説明を聞いて理論や安全性を理解していても心配になるってこともままあるんだよ。それが直接影響するのが俺じゃなくていろはたち魔法少女だから尚更。……で、何の用だよ魔女守。こんな夜更けに地下水路のリベンジでも挑みにきたなら帰ってくれ」
「浸透打撃の対策はシミュレートが済んだ、回復魔法を用いる魔法少女が居合わせるならば再戦に異議はないが……今回は別件だ」
空間が裂ける。
虚空に走った一筋の線を中心に開かれたのは、異なる座標へ跳躍するための門か──。裂かれた空間から姿を現した「運び屋」の姿を見たシュウの顔が、何かを察したように苦々しいものとなる。
……いろはには、帰りが遅くなるとでも連絡しとくかな。ぽつりと呟いた。
「羽根たちが翼となって支える者。マギウスからの──里見灯花、柊ねむからの呼び出しだ。長い話になる可能性も考慮すべきだろうな」
シュウくんの好みのタイプは概ねいろはちゃんで固定されてるので引っ込み思案で自分に自信がなくてそれでも確かな善性と優しさを持っている女の子とかは放っとけなくなる
あとはシンプルに頼られること求められることが好き