環いろはちゃんと共依存的にイチャイチャしたい人生だった   作:風剣

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襲い掛かる現実

 理不尽というものは、生きていれば往々にして遭遇するものなのだろう。

 

 たとえば、病や故障による身体の不自由。たとえば、全容を知ることもできぬまま願いをダシに結ばれた致死の契約。たとえば、人や異形の振りまく悪意による心身への攻撃。

 それらほど極端なものでなくとも、個人の都合を考慮せずに襲い掛かる現実に遭遇し追い詰められることはままあるものだ。

 

 寒気が強まり、1年の終わりが近づくなかで少女たちの前に立ち塞がったのもまた、そういった類の困難であった。

 

「……………………………………」

「し、死んでる……」

 

 ようは、非日常と日常を行き来する多忙な魔法少女が学業に万全の態勢で挑めている筈がないという話だった。

 学校最寄りのファストフード店にて友人たちとシュウが座る席、そのテーブルに突っ伏すようにして力尽きる水色の髪の少女の目は若干虚ろだ。明らかに精魂尽き果てた様子をみせる水波レナに苦笑しながら席についた少年は買い込んだ軽食をテーブルに乗せる。向かいに座るシュウが買ってきたポテトやハンバーガーを自身の方へ寄せるのにようやく視線だけをそちらへ向けたレナは、深い溜息をついては力なく身を起こした。

 

「……アリガト」

「随分元気ないな、そんなに酷かったっけか」

「おかげさまで、赤点はどうにか回避できたけど……はあー憂鬱。今回はもう少し成績あげたかったんだけどね……数学キライ……英語もキライ……」

「まあ国語と日本史で70点超えられたのは上等だったろ、大慌てで勉強しだしたときは相当悲惨だったしな。大真面目なツラして『おかし』を『お菓子』って訳してたときはどうしようかと……」

「うるっさいわね!」

 

 少し調子を取り戻したようだった。からかい混じりに笑いかけたシュウに頬を赤らめながら憤慨したレナは、ふんすと鼻息荒く向かいの席に座るボンクラを睨みつけつつズゾゾと音を立ててストローでジュースを吸う。

 

「……まあ、今回はほんと助かったわ。ありがとね」

「お前がそこまで素直に礼を言うあたりよっぽど追い詰められてたんだな……」

「しょ、しょうがないでしょ! 進学もできないような点数取るつもりもなかったし、ももこたちと居るようになってから成績が落ちたみたいに思われるのは癪だったし……」

 

 当然のことではあるが、魔法少女にも家庭というものがある。

 

 必然、それに伴った束縛やしがらみもまた。

 レナの場合はそこまででもなかったが、彼女が魔法少女になってから――チームを組む魔法少女であり親友でもあるももこやかえでと交友を持つようになった時期から――テストの点数が露骨に落ち込むようになったのは、家族からそれとなく指摘されていたらしい。

 

 まあ、仕方ないことだろうなとシュウは思う。

 少なからず心身を消耗する魔女との戦いを繰り広げる魔法少女に勉学にもっと力を入れろというのが理不尽なのはわかるが、いつの間にか異星の悪徳業者と契約してた娘が人知れず怪物退治をしているのに配慮しろと家族に理解を求めるのも酷な話である。塞ぎこむ少女がポテトをぱくついていくのを見守る彼はどう言葉を選んだものかと悩みつつも定期テスト前にレナや親しい男友達としていた勉強の様子を思い返しながら焦ることはないと励ました。

 

「……伸びしろがあるのはいいことだと思うぞ? 今回の点数だってあちこちスレスレのところはあったけど赤点はなかったし、学年末までに遅れを取り戻せれば成績だってもっとあげられるだろう。レナなら問題なくできると思うぞ」

「ふんっ、お世辞なんか言ったって何も出ないんだから。……レナのことよりも、いろはの方はどうなのよ。そっちの方もアンタが見てたんでしょう?」

 

 魔法少女の事情をよくわかっていて、あまりムカつくことは言ってこなくて、遠慮する必要もなく大抵のことは言い合える。遺憾ではあったが、元来の負けん気の強さとややキツめの言動によって中学生になってから孤立気味であったレナにとってシュウは少なくともクラスのなかでは一番の──唯一ともいう──頼れる友人といえる対象ではあった。

 

 勉強に付き合って欲しいと頼んで二つ返事で了承され、自分の勉強はいいのかと聞いたときに「俺スポーツ特待だし別に成績が多少悪い程度じゃ困らないんだよな……」と返されたときはぶっ飛ばしてやろうかと思わないでもなかったが、いざ勉強をはじめれば教え方も丁寧だし根気強い。付け焼刃でカバーしきれない範囲の広さ故に一部の教科は悲惨の一言だったものの、もしかしたら魔法少女やる前より点を稼げていたかもしれない科目もいくつかあった――。

 自分と同じくその恩恵を受けていたのだろう友人のデレデレとした表情を思い浮かべながら聞いてみれば、向かいに座るシュウはといえばやや気まずそうに目を逸らしていた。

 

「どうしたのよ」

「ああいや、した。したよ。ただ――。……禁欲のメリットとデメリットをよくよく感じる時間だったなあって」

「?」

 

 何を言っているのかと訝し気な表情で目元を細めたレナだったが、若干遠い目になってるシュウはそれ以上のことは喋ろうとはしなかった。

 他の魔法少女同様にテスト期間中はいくつかの『事件』に遭遇しながらもひいこらと勉強に取り組んでいたものの、その間は学業を優先させスキンシップもほどほどにご無沙汰していたせいか……。途中からシュウと2人きりで勉強をしているとやたらと顔を紅くしてはもじもじしていた恋人の姿が目に毒だったなどということを胸の奥にしまい、いろはも勉強は頑張っていたぞとだけ言ってお茶を濁した少年は大口を開けてハンバーガーを頬張っていく。

 

「ハンバーガーは二口でたいらげちゃうようなもんじゃないと思うんだけど。もっと味わって食べなさいよ」

「むぐっ……。いや味わってるって。……どうしたんだよじっと見て」

「……いや、いろはがたまに弟みたいにみえるってアンタのこと話してる理由がちょっとわかる気がするなって」

「弟ォ~~~? どっちかというとあの寂しがり屋の方が妹だろぉ」

 

 ニヤリと笑いながら一蹴した少年の口端にケチャップがついていた。若干呆れたような目になっては手拭いを手に取ったレナは、身を乗り出して手を伸ばし彼の口を拭いてやる。

 

「ぬぐっ……」

「こーいうところよ。アンタも意外と抜けてるところあるわよね……そりゃいろはも変な拗らせ方するワケだわ、面倒見いいからねあの子……」

「釈然としない……」

「文句があるならいろはに言えばいいじゃない、どーせ試験終わったあとのデートでもするんでしょ?」

「……」

「今度は何よ」

「いや……今日は5時から灯花と待ち合わせてるんだよな……」

「は?」

「待てっ、違っ誤解だ!待て!!」

 

 とうとう3人目、しかも相手11才じゃないこいつ……! と爆速で結論をだし絶対零度の視線を向けてくるレナに汗を流しながら両手をあげるシュウ。

 マジでこいつ一回しばき倒してやった方がいいんじゃないかと剣呑な雰囲気を全開にする彼女に口元を引き攣らせながら、シュウは大慌てで誤解を解くべく声を張り上げた。

 

「マジで誤解だ!流石に俺もそこまで見境なしじゃねえよ、単なる買い物だって!」

「買い物ぉ? 誤魔化すにしたってもう少しあるでしょっ、クリスマスも近づいたこの時期によ⁉︎」

「この時期にだからだよ!」

 

 ──灯花の父さんのプレゼント、一緒に選ぶって約束してたの!

 

 

 

***

 

 

 

「酷い騒ぎになってしまった……」

 

 雑踏の中を進んで駅前の広場へと向かう少年の背は黄昏ていた。渋い表情で眉間を揉みこむシュウは、寒気のなかで白い吐息を吐き出しながら困り果てたように唸る。

 誤解を解きレナを落ち着かせるまではよかった。しかし半ギレ気味になった彼女に釣られ自分まで声を出してしまったのと、それをバリバリ友人に聞かれてしまっていたのが問題だった。

 

『なんだ、そういうことなら紛らわしいこというのやめなさいよ。ただでさえアンタの女性関係とか信用ならないんだか、ら……』

『騒がしいと思ったらやっぱレナちゃんやったか。……シュウと何やっとるん?』

『3人目だとか、すけこましだとか聞こえたから、どんな痴話喧嘩してんのかと思ったら、桂城お前……』

『やっぱ三股してんの!?』

『『違うわ!!』』

 

 それはもう周囲からの視線は酷いものだった。2人きりで相席する少年少女の距離感も近かったために周囲からも「そう」見えたのだろう、一気に集中した好奇の視線から逃れるべく大慌てでファストフード店を出たシュウは顔を真っ赤にして取り乱すレナをひとしきり宥めては友人を軽くしばき、精神的疲労を覚えながら灯花との合流場所へと向かっていた。

 自身もいろいろと迂闊だった部分こそあれど、ちょっと仲良くしてただけで付き合ってるだのどうだのと言われてしまっているのは普段クラスで話しかけないでオーラを出してシュウやその友人以外の異性はおろか同性とすらあまり会話したがらないレナにも原因があるのではと思わなくもないシュウである。

 無理強いはできないものの、高等部に進学する来年からはもう少し人当たりをよくして友人を増やして欲しいところだった、が──。そこまで考えて、シュウは軽く噴き出しそうになりながらくつくつと笑う。

 

「……少し前までいろはにしてたのと同じ心配じゃねえか、まったく……」

 

 懐かし気な表情を浮かべひとりごちる。

 元来の内気な気質のせいもあってかかつてはシュウ以外に親しい友人など同性ですらほとんどいなかったというのに、神浜に来てからの数ヶ月のなかでいろはも随分と友人が増えたものだった。今ではマギウスに所属する魔法少女を中心にファンクラブまで結成され、最高の恋人がいるのにがっつり浮気をしでかしたシュウに結構な義憤と怨嗟、嫉妬が寄せられている始末である。

 

 一部、シュウとしては複雑な感情を覚えないでもなかったが……最愛の少女が周囲に慕われているのは満更ではなかった。

 

(精神的にも成長したってのもでかいだろうが……いろはだってああも周りと親しくなれたんだ、レナもそこまで心配はないかな、っと……)

 

 クリスマスを数日後に控えた駅前の広場には既に大きなクリスマスツリーが飾られ、イルミネーションもキラキラと輝いている。シュウたちの通う学校も近いからか、冬休みを控えた定期試験を乗り越えた年若い学生たちが屯する姿もあちこちで散見できた。

 灯花と合流する時刻はもう暫く後だったが、騒いだ友人たちのせいで早々にファストフード店を出ていく羽目になったこともあり時間がだいぶ余ってしまった。しゃーないと適当に時間を潰すことにした彼は、最寄りの本屋に立ち寄ると気になる漫画を何冊か買ってゆっくりと合流の時間を待つことに決める。

 

「さぁって何にすっかなっと……。際どいシーンの多い漫画がみかづき荘だと読みづらいのは難点だよなあ……ん?」

 

 覚えのある甘い匂いが、鼻をくすぐった。

 漫画の陳列棚に向かい通り過ぎようとしていた本棚のひとつ、その間際から香った女の子らしい甘い匂いにぴたりと動きを止めた少年は1歩2歩と後退し棚の方へ戻ると匂いのした方向を振り返る。その視線の先には女性層をターゲットに据えてそうなファッション誌の並んだコーナーに立つ客に混じり、手に取った本に関心たっぷりの様子でぱらぱらとページをめくってる長い栗色の髪の少女の姿があった。

 

「……」

「……」

 

 真剣な表情で手にした冊子の内容に目を通す灯花。料理本なのか、色鮮やかな料理の写真と調理法が記載された冊子を読んでいるのを意外に想いながらシュウは背後から近づくと耳元に囁きかけた。

 

「灯~~~~花っ」

「!!??」

 

 ビクッッ!!と華奢な身体を跳ね上げ声にならない悲鳴を漏らした灯花に口元を弛め、しーっと口元に指を添え制止する。胸の中心に手をあてながら目を見開き「ビックリしたぁ……」と呻く少女の様子にニヤリと笑った彼は、彼女が手に取っていたレシピ本に目線を向け声をかけた。

 

「灯花が料理の勉強なんて珍しいな。意外とそういうのにも興味ある感じなのか?」

「め、珍しいってなにー? お姉さまたちがやってるのをみたら私だって料理に興味が湧いたりくらいするもんっ! ……えっ、なんでお兄さま、ここに……?」

「ん、早く来すぎたから待ち合わせまで時間潰してようと思ってな。灯花もその口か?」

「えっ、あっ、うん……。……うん、私も……マギウスでの用事も早く終わったから……ふふっ、そっか……お兄さまも……」

「?」

 

 目元を弛めて頬を染める灯花が嬉しそうにはにかんでいるのに疑問符を浮かべるシュウだったが、とうの彼女はといえば料理の参考書を棚にしまってはくるりと振り向き、満面の笑顔を浮かべ少年を見上げた。

 

「くふふっ、なんでもなーいっ。それじゃあ予定より早かったけれど……行こっか、お兄さま。今日はお願いね♪」

 

 

 

『おや、君は……。もしかして、灯花が話していた環ういちゃんのお兄さんかな?』

『あー……いや、強いて言えばご近所さん、です。はい……』

『?』

 

 初めて彼にシュウが会ったのは……妹分が長期の入院になって同じ年頃の友だちと一緒の病室になった頃だったから、11才の時か。ういやねむも入院していた里見メディカルセンターの院長でもある灯花の父は、穏やかな物腰と優しい眼差しの特徴的な痩せ気味の男性だった。

 ……あとで知った実年齢より二回りほど老けてみえたのは、気苦労の絶えない職場だからか娘の病状を案じてのことか。この人うちの母さんより軽そうだなと話しながら少し心配してしまったことは覚えている。

 

『そうか、それで君もいろはちゃんと一緒に……いつも娘が世話になっているようだ。君さえよければこれからも仲良くしてあげて欲しい』

『あっはい、それはもちろんです! 結構あのガ……ん゛っ 、灯花ちゃんもこう、まだ7才のくせして口がやたら回ったりあぶなっかしいけどいい子なのはわかるので!』

 

 オセロ、将棋、チェス……神童ぶりを遺憾なく発揮しシュウの持ち込んだボードゲームで「桂城さんよっわーーい♪」「くふふ、7才の女の子にこんなにボコボコに敗けちゃって恥ずかしくないのかにゃー? 次は手加減してあげよっかあ?」「あっあっ、そこ……はいざんねーん詰みでーす♡ 『今のなし』は聞かないからねー、どうせやり直しても結局私が勝つのは変わんないけど♪」と配慮と優しさと慎みの欠片もないクソガキ全開の煽り文句とともにボロクソにされた経験はシュウの理性と忍耐を培うのに間違いなく貢献したことだろう。ちょっと強く握れば折れそうな細い手をした病弱な少女相手でなければ流石の彼も手の一つや二つが出てもおかしくはなかった。

 ……いや、今でも同じことをされたら軽いチョップくらいなら出してしまうかもしれなかった。ねむやういがアレ相手に親友やれていたのはかなり尊敬していい部類の偉業かもしれんと、鼻歌混じりにシュウと並んで歩く少女の笑顔を見つめながら彼は思う。

 

「灯花は何かプレゼントに目星をつけてたりするか?まずはよさげなところから見て回って選んでいこうか」

「うんっ! ええとね、最初はプレゼントは腕時計にしようかなあって思ってたんだけどちゃんとしたのをもう愛用してるみたいだからこの冬で使いやすい手袋とか、マフラーとか……あとはネクタイとかもいいかなって!」

「おぉー、ちゃんと考えてるな……俺もみんなへのプレゼントとかどうすっかな……」

「えぇーお兄さままだ決めてないのぉ? 去年までよりずっと女の子の知り合い増えたじゃん、今のうちにどうするか考えておかないとあとは大変だよー?」

「マギウスの娘らにはクリスマスパーティでのプレゼント交換会に出す用のをひとつで、済ませられるからな……。そうするとあとは灯花たちと、みかづき荘のみんなの分と……」

「お姉さまのは?」

「いろは今日死んでたからな……。返されてきたテストの成績がよっぽど悪いようなら参考書でも渡そうかなって。……冗談だぞ」

「勉強なら私が教えてあげるのに……。くふふっ、お姉さまあんまり勉強に集中できてなさそうだったもんねー? お兄さまのせいじゃない?」

 

 ……。

 なにを馬鹿なと言いたいところだったが、否というには心当たりがないでもないのが気まずいところだった。クリスマスの活気に引き寄せられた魔女の撃滅、獣化の呪いとそれの解除のために一晩費やしての『発散』、ガールズトークで盛り上がりすぎて遅々として進まなかったという魔法少女たちでの勉強会、いろはとななかのエロ自撮り事件……。試験準備期間にて襲来したいろはの敗因といえるあれそれを思えば、その内の幾つかにはシュウも関わってしまっている以上責任がないと言い逃れはできなかった。

 

「……まあ、今回のが悲惨だったとしても流石に進学できないなんてことにはならないだろうさ。もっと時間をとって勉強に付き合う方がいいだろうとは、思うけど……、おっと結構混んでんな。灯花手。はぐれたらすぐ迷子になるぞー」

「あ……」

 

 クリスマスを間近に控えた賑わい。百貨店の入り口を抜けた段階で遭遇したひとごみに唸ったシュウの伸ばした手に灯花は目を見開き、すぐに微笑みを浮かべてはその手を握り返す。

 握り合った手は固くごつごつとして、大きくて。

 

 ……手袋なんていらないんじゃないかと思ってしまうくらいに、温かかった。

 

「……えへへ」

「どうかしたか」

「んんー。別に! さっ行こうお兄さま、お父さまの分のプレゼントを選んだらお兄さまの欲しいプレゼント選ばなきゃなんだからっ」

「俺ぇ? そんなおおげさなのは平気なのに……」

 

 楽し気に笑う灯花に引っ張られながら、穏やかに目尻を和らげる少年はそのまま彼女に連れられプレゼントの選出を続ける。

 百貨店を出た頃には、シュウと手を握り合う栗色の髪の少女の手には丁寧に梱包されたプレゼントがあった。

 

 





・灯花父
病弱だった娘がはじめて行ったプレゼント探しの買い物できちんと自分の目で選んで買ったプレゼントはネクタイだった。泣いた。正直フリーだったら娘の婿にほしいくらいシュウくんに感謝してる。

・シュウ
灯花父のプレゼントを一緒に選んだ矢先自分のプレゼント選びに。途中から着せ替え会が始まったためめちゃくちゃ時間がかかったが灯花が満面の笑みで贈ってくれたロングコートは大切に使うことに決める。

・いろはちゃん
テスト中ずっと「シュウくんたすけてーー!」と心で泣いていた。ギリ赤点は取らずに済んだ。
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