バレンタインなのでちょっとしたお話をなのです♪
本編では時間がなかったので今回はこっちで書かせていただきますのです。
キャラ崩壊などがありましたらどうかご容赦くださいです。
ここはこの世界とは違う異界のお茶屋……
ある日…ナザと猫姫の部屋
「ねぇ、姫ちゃん」
「なんにゃあナザ?」
「今日、雑誌で見たんだけどもうすぐ、ばれんたいんっていう人間様達のお祭りがあるんだよね?」
「お祭りって言うか…まあ、バレンタインは大切な人にチョコを送る日にゃあ」
「チョコレートですか?じゃあ、私たちもやっても良いの?」
「別に問題ないにゃあ♪ところで……誰に送るのにゃあ?」
「もちろん、店主とオーナーに決まってるじゃん♪」
「……まあ…予想どうりにゃあ」
「でも、どうしようチョコレートっていっても、いっぱい種類があるのですし」
「そうにゃね、フブキさんは何でも良さそうだけど、甘ければにゃあ、でも問題は黒さんにゃあ」
「オーナーって確か、甘い物、店主ほど好きじゃなかったよね?」
「フブキさんほどの甘党じゃないけど、嫌いではなかったはずにゃあ」
「うーん……二人が喜んでくれるチョコレート……どんなのだろう…」考え中
「確かに悩みどころにゃあ」考え中
「………うーん……」
「うーんにゃあ……」
「そうだ!」ポン
「なんか良いの思い付いたのかにゃあ?」
「うん♪ これなら、店主もオーナーも喜んでくれるよ♪」
「さっそく、材料買いに行こう」ガシ
「あ!ちょっと待つにゃあ!一体何を作るのか教えてにゃあ!」ズルズル
「行きながら話すから♪とりあえず市場へ全速前進!」バサッ!
「市場じゃあなくて商店街にゃあーー!しかもそんなセリフどこで覚えたのにゃあーーー!」抱えられながら
「……あれ?市場ってどっちだったっけ?」
「おいにぁあ!」
***************
ほぼ同じ頃……白上と黒上の部屋
「黒ちゃん!もうすぐバレンタインだね」
「あぁそれがどうしたんだよ?」
「バレンタインだよ、黒ちゃん!大切な人にチョコを送る日だよ!」
「だからそれがどうしたって聞いてんだよ!好きな人でもできたのか?」
「そんなわけ無いじゃん!もちろんナザさんと猫姫ちゃんにだよ!」
「なんだよ…あいつらかよ」
「だから、一緒に作ろう黒ちゃん?」
「はぁ!どうして私まで作らなきゃいけないんだよ!」
「こういうのは二人でやるのが良いんだよ」
「理由になってねえよ!」
「……黒ちゃん、ナザさんや猫姫ちゃんのこと…好きじゃないの…」ジー
「ぐ……」
「大切な人に日頃の感謝を伝えるのもバレンタインだと思うよ?できたら
「ぐ、ぬぬ……確かに、ナザのやつには料理だったり、家事のことで世話になってるし、猫姫も何だかんだで遊び相手になってくれたり……確かに大切な奴らだが……」
「じゃあ決まりだね、黒ちゃん」
「……仕方ない、私も手伝う」
「でもどうしよーどんなのが喜んでくれるかな?」
「普通に市販のチョコで良いんじゃないか?ナザなんてコンビニの板チョコでも喜びそうだし」
「さすがにもっと良いのあげようよ、やっぱりここは手作りなのがいいよ」
「私も言えないがフブキ、お前手作りチョコなんて作ったことあんのか?」
「もちろんないよ!」即答
「即答すんなよ!」
「じゃあ、二人で練習しようよ」
「私もかよ!」
「ほら、そういうとことだからさっそく材料買いに行くよ!」グイグイ
「あ!ちょっとフブキ!引っ張るな!!」
*************
バレンタイン前日
店の台所
「さぁ姫ちゃん!頑張って作ってこう!」
「まさか……カカオ豆から買ってくるとは思わなかったにゃあ……」
「だってこの方が細かい調節ができるからね♪」
「ほんとにナザの料理へのこだわりは感服するにゃあ」
「じゃあ作ってこう、私がカカオ豆の殻とばく芽を抜くから、姫ちゃんはすり鉢でカカオ豆をすりつぶして」
「そういうのなら任せるにゃあ」
・
・
・
・
「よし、これぐらいでどうかにゃあ?」
「うん、これくらいで大丈夫だよ ここから砂糖とミルク入れていくから混ぜて」
「了解にゃあ」クルクル
「どうかにゃあ?」
「いいよ、ここからこのすり鉢を45度のお湯に入れて、バターいれるからさらにかき混ぜて」
「ふんっにゅ!固くなってきたにゃあ」
「姫ちゃん頑張って、なめらかになるまでかき混ぜて、あとときどき確認のために舐めてみて」カチャカチャ
「ナザは何を作ってるのにゃあ?」グリグリ
「チョコレートにかける抹茶ソースを作ってるんだよ」カチャカチャ
「抹茶ソースにゃあ?」
「うん、店主特製のお茶葉と砂糖をしっかりすりつぶして、牛乳をちょっとずつ加えて作るんだ」
「想像しただけでも美味しそうにゃあ」
「これなら店主やオーナー喜んでくれるよね?」
「絶対喜んでくれるにゃあ」
************
同日、家の台所
「黒ちゃん!電子レンジじゃあ焦げちゃうよ!ちゃんとお湯で溶かさないと!」
「うるさい!ちまちまお湯で溶かしてられるか!こっちの方が早い!」ジタバタ
「ちゃんと本通り作らないと美味しくできないよ!」
「あーーも、わかったよお湯で溶かせば良いんだろ」
「じゃあ、黒ちゃんはチョコを溶かしててね、私はクッキーの生地を作ってるから」
「えっと……ボウルにバターと黄身を入れてかき混ぜていくと……」クルクル
「なあフブキこれどれくらい溶かせば良いんだ?」
「ちょっと待って今生地作ってるから」
「手が離せないなら私に貸せ」
「あ!待って黒ちゃん!ボウルから手離したらダメ!」
「は?」プカ
「あー黒ちゃん!ボウルにお湯がー」
「くそ!急いでお湯出さねえと」
「こんな調子でちゃんと作れるかな……」
**************
バレンタイン当日
「店主ーオーナーちょっと来てもらって良いですかー?」
「どうしたのナザさん?」
「なんか用か?」
「いいから来て下さいです♪」
(黒ちゃん、ちゃんとラッピング終わった?)小声
(そっちこそちゃんと終わったのかよ)小声
(もちろん……でもこんなので喜んでくれるかな……)
お店の席にて
「店主、オーナー今日は何の日かご存知ですか?」
「知ってるよ、今日はバレンタインでしょ」
「正解にゃあ」
「そんなん知ってて当たり前だろ」
「はい、なので……」コト
「これを作ったのにゃあ♪」コト
「んな!?」
「なにこれ…」
「バレンタインのチョコレートなのです♪♪」
「これ…作ったの?ナザさん、猫姫ちゃん!?」
「そうだにゃあ」
「はい」
「すごいなこりゃ……」
「ナザがチョコから作りたいっていうから、カカオ豆から作ったにゃあ」
「え!カカオ豆から作ったの!」
「はい、その方が二人とも喜んでいただけると思いまして♪」
(うーこんなの見ちゃったら出しづらいよー)シュン
(出しづれー)
「どうしたのですか店主?暗い顔をして」
「あ、あのね…ナザさん、猫姫ちゃん、二人に私達でバレンタインのチョコクッキーを作ったんだけど受け取ってくれる?」
「……」
「……」
「え、えっとー」ソワソワ
「マジかにゃあ!?」
「本当ですか!?店主、オーナー!?」
「う、うん、こんなのできだけどあげるね」
「いえ、いただけるだけでもう嬉しいのです」キラキラ
「そんなに嬉しいもんか?」
「当たり前にゃあ、フブキさんや黒さんが作ってくれたものを喜ばないはずがないにゃあ」
「そんなにいってもらうとそれだけで照れちゃうよ」
「店主、食べても良いですか?」
「うん、良いよでも、ボロボロだけど大丈夫?」
「むしゃむしゃ」
「むしゃむしゃ」
「どう?」
「うまいか?」
「「おいしいです」にゃあ」
「そ、そうなの、こんなにボロボロのクッキーなのに?」
「おいしいのはおいしいのにゃあ、しかもフブキさんや黒さんが作ってくれたのなんて美味しくないはずがないのにゃあ」
「え、でもこんなクッキーだよ……」
「店主、オーナー……」
「なんだ?」
「な、なにナザさん?」
「料理というのは別にただ味が美味しいだの見た目がきれいだのではないのです…重要なのは作ることへの思いなのです♪このクッキーには店主達が私達のことを思って作ってくれたのだということが伝わってくるのです」
「ナザさん……」
「……」
「だから…そんな暗い顔をしないでくださいです♪」
「そうだね、ごめんねこんなおめでたい日なのに二人とも暗い気持ちしちゃって」
「そんなことないにゃあ、フブキさんと黒さんが喜んでくれるだけで私達は嬉しいのにゃあ」
「ささ、固くなる前に私達が作ったチョコレート食べてくださいです♪」
「そうだね、じゃあいただきます」
「モグモグ」
「モグモグ」
「どうですか?」
「美味しいよ二人供!」
「甘いのあんまり好きじゃないがこの抹茶ソースが抑えてくれて食べやすいな」
「やったにゃあ♪ナザ!」
「そうだね♪姫ちゃん♪」
「それに何より……」
「?」
「?」
「二人の気持ちがいっぱい伝わってくるよ!」
第3話を読んでいただきありがとうございます。
初めてのバレンタインのお話でしかも当日大急ぎで作ったのでまとまってないところとかもあったかと思いましたがそこはお許しくださいです。
バレンタインといってもふぶき屋なので恋愛というよりはやっぱりほのぼの系になってしまいましたね。
本編、番外編共々どうか待っていてくださいです。