対魔忍独立遊撃隊『ソレスタルビーイング』   作:自己満足です

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話が進まない(笑)


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これからも亀更新で頑張って行きます。
コロナ騒ぎで大変ですが、皆様の暇潰しになれればいいなあと思います!


第8話「チョリースと鋼鉄と、ハムの人 Ⅴフェーズ」

上空30000m。

 

通常、飛行機が航空する10000mより3倍以上の高度で()()()()()()()()()があった。

 

全長150mを越える()()はリニアカタパルトと固定式大型コンテナを備え、輸送機というよりも()()()()と称するのに相応しい存在だ。

 

()()()()()()では他に見ぬ造形であり、また航空機としては破格の火力を有しているのは間違いない。

 

発艦準備を整えつつ、管制官からの指示を待つ。

 

視界には彼──グラハム・エーカーが追い求め、愛し、憎しみを抱き、宿命となった機 体(ガンダム)が目に入った。

 

その体躯は彼の知るそれより遥かに小さく2mほどだ。

 

だがその威容は少しも衰えることは無い。

 

 

「ふっ」

 

グラハムは小さく笑った。

 

 

「これぞ正しく乙女座の私故に、ということか」

 

 

その笑みには、複雑な感情が込められてきた。

 

『グラハム、間もなく()()が完了するよ』

 

 

友──ビリー・カタギリの声が通信機を介して伝わる。

 

ビリーはメカニックでもあるが、人手不足であるためにブリッジ要員でもあった。

 

 

「こちらは子細無い。 私とフラッグは何時でも行ける」

 

『了解だよ。──リニアカタパルト、電位上昇。 出撃スタンバイ』

 

リニアカタパルトに固定されているクルーズ(戦闘機)形態のフラッグは、発艦デッキに上がっていく。

 

 

『フラッグに小型コンテナを固定するよ』

 

 

小型コンテナは、大きさにして10×10㎝ほどしかない。

 

銃どころか、折り畳みナイフ1つ入るのが精一杯の大きさ。

 

しかしその堅牢さは、戦闘艦の主砲を受けても中身に傷一つつけないほどである。

そんな物に入っているのは、それ相応の物である。

 

グラハムの役目は、中身の運搬と()()()()()()()()である。

 

 

『ソウチャクカンリョウ! ソウチャクカンリョウ!』

 

 

マニュピュレーターを装着したサポートメカに乗り込み、球体小型メカ──『ハロ』が取り付け作業を完了したことを報告した。

 

 

『リニアカタパルト、スタンバイ完了。 ──発進タイミングをグラハム・エーカーに譲渡するよ』

 

「了解した! フラッグ! グラハム・エーカー、出るぞ!」

 

グラハムがリニアカタパルトを遠隔操作し、フラッグは射出された。

 

フラッグは一瞬にして──マッハを越えた。

 

フラッグは目標座標に向かって高度を維持しながら飛翔する。

 

その最中──

 

 

「ノリエガ女史の戦術予報通りだな」

 

 

グラハムの目はまるで獰猛な肉食獣の如く荒々しい光を宿しながら、されどその口調は何処までも冷静である。

 

フラッグの(センサー)を通して前方には立体映像として様々な情報が表示され、その中には()も含まれていた。

 

まるでトンボの羽のような翼を6枚持つ単 眼(モノアイ)の外骨格。

 

フラッグ内に納められてデータに、該当するものがあった。

 

米連の A M F (空中機動戦闘機)にカテゴライズされる単独飛行可能の制空戦闘用外骨格──ディンである。

 

ディンの6機編成部隊。

 

重突撃機銃(アサルトライフル)装備が4機、対空散弾銃(ショットガン)装備が2機。

 

米連が運用している最新型である。

 

だが──今回のグラハムの敵は()()()()()

 

「この動き・・・・AI制御か」

 

 

グラハムは機械的挙動で動くディンには、パイロットが乗っていないAI制御であることを看破した。

 

確かにAI制御機は強い。

 

人を越える反射神経。

 

正確無比の射撃。

 

恐怖知らずの格闘。

 

一子乱れぬ連携。

 

 

「精巧に作られた機械に人は破れるだろう! だが!!」

 

──ロックオン警報。

 

構わずフラッグは相対する。

 

──警告無しの発砲。

 

戦闘2機のショットガンに続き、後続4機のアサルトライフルによる弾丸の雨、嵐。

 

その弾幕を持ってしても、フラッグは止めれない。

 

 

「そんな道理!」

 

 

フラッグはパイロット(グラハム)からの要望を受け、エンジンに莫大なエネルギーを要求する。

 

エンジンはそれに応え、背部から強く輝く()()()()()()を吐き出し、フラッグを加速させる。

 

フラッグはかすり傷一つ負うこと無く、弾幕を潜り抜けた。

 

弾丸を凌駕する機体速度。

 

原初の粒子であるGN粒子は自然界の基礎的な力──電磁力、重力等──すべての特性を内包している。

 

そのGN粒子を制御化においてもなお、殺人的なGがパイロットを襲う。

 

 

「私の無理で抉じ開ける!!」

 

──追撃のミサイルの雨。

 

待ってましたとばかりに、6機が胸部に装備されていた6連装ミサイルを一斉発射。

 

回避不能。

 

グラハムは瞬時にそう判断すると、搭載火器──GNビームライフルを放った。

 

3連射された粒子ビームは3発どころか計5発のミサイルを撃ち落とし、オマケとばかりにディンを2機を落とした。

 

ミサイルの雨を、近接感知信管による爆発したミサイルの爆風の嵐を受けてもなお、黒い雷となって風を引き裂いてフラッグは空を舞う。

 

鋭角的な機動による殺人的なGは加速する。

 

それでもグラハムは、内から溢れる喜びに震えていた。

 

 

「流石はカタギリ! 良い仕事をする!」

 

 

グラハムはわずかな飛行で、フラッグの性能が向上していることに気がついた。

 

飛行速度だけでいえばフラッグはガンダムさえも凌駕していると、グラハムは確信した。

 

フラッグは量産を前提にした機体であるため、量産を前提とせずにたった一機で戦況を支配できるように開発されたガンダムとはかかった金額は一桁、二桁違うため、本来ならばフラッグは到底ガンダムに対抗できる機体ではない。

 

それにも関わらずガンダムに総合的には圧倒的に劣るとはいえ、ガンダムに勝る性能面もある。

 

それを可能としたのは、技術者としての優れたビリーの腕と、ピーキーに設定されたフラッグの性能を100%以上発揮させるグラハムの鬼才。

 

そして──

 

 

「この出力! 流石はガンダムの心臓部たる、オリジナルGNドライブ!!」

 

 

リボンズにより提供されたオリジナルGNドライブを得たフラッグ。

 

 

「この私──グラハム・エーカーと! ()()()()()()()()の前には、君たちは雑兵に過ぎぬ!」

 

 

ビリーによるGNドライブ搭載を前提にしたフラッグの改良型──GNフラッグ。

 

前世(MS)では()()()()()()()()()()()()ために粒子兵器が左腕のGNビームサーベル1本だけしか使用できなかったが、 今世 (外骨格)では十分な改良時間が確保された。

 

その結果──粒子兵器であるGNビームライフル、GNバルカン、GNビームサーベル2本を使用できる。

 

 

「時間が惜しい。 幕引きとさせて頂く!」

 

 

フラッグは旋回し、スピードを落としてディンに()()()背後を取らせた。

 

ディンはその行動に対して特にアクションを起こさない。

 

定石通りに背後からフラッグに狙いを定める。

 

ディンたちは照準を完了。

 

AIは状況から命中確率99.87を導きだした。

 

──逃れようもない5機分の弾丸とミサイルの嵐を浴びせる。

フラッグ()は撃破される。

 

AIはそう判断した。

 

躊躇も、遊びも、嘲りも無く──トリガーを引き、ミサイルを発射した。

 

直後──爆風が前方を覆う。

 

AIの未来予測通りに、フラッグ()は落下──

 

 

「「「「・・・・・・・・」」」」

 

 

しなかった。

 

それどころか、目の前に人 型 (スタンド)形態となったフラッグ()が表れた。

 

AIは予想外の結果に、処理が追い付かず一瞬フリーズした。

 

その隙はグラハムには十分過ぎる時間を与えた。

 

 

「あえて言おう! これが──グラハム・スペシャルだ!!」

 

戦闘機形態から人型形態に変形することにより、物理的に抵抗を増やしての急制動及び人型になったことによる攻撃パターンを増加させての奇襲。

 

グラハム・スペシャルは有効な空戦機動(マニューバ)であるが、そもそもフラッグは()()()()()()()()()()()()()()()()

 

それを()()()()()()()()()()()のは、繊細な機体制御技術と豪胆さを併せ持つグラハムだからこそだ。

 

グラハム・スペシャルは、大きなリスクも背負っている。

 

急制動に伴う殺人的なG、わずかな操作ミスで空中分解や墜落が簡単に起こってしまう──まさに諸刃の剣である。

 

「斬り捨て、ごめえええぇぇぇぇぇん!!」

 

 

フラッグは両手に掴んだGNビームサーベルを振るう。

 

上段斬り──

 

下段斬り──

 

右袈裟懸け──

 

左袈裟懸け──

 

4本の閃光が走り、遅れてほぼ同時に4つの爆発。

 

あっという間にフラッグはディンたちとの間合いを詰め、時間にして1秒と立たずに5機を簡単にバラバラにしたのだ。

 

人型形態であっても、フラッグの最大速力はディンを凌駕している。

 

フラッグは再び戦闘機形態に戻ると、目的地に向けて進路をとった。

 

 

 

 

 

第8話「チョリースと鋼鉄と、ハムの人 Ⅴフェーズ」

 

 

 

 

「マズいわねぇ」

「マズいねぇ~」

 

 

逃げ回っている内にアスカと出会った亮子。

二人は工場内に立て込もっていた。

それというのも──

 

 

「ヒャハハハハハハッッ!!」

 

 

重突撃機銃(アサルトライフル)を両手に持った外骨格が、弾丸をばらまき続けていたからだ。

 

 

(まったく、どうして米連の新型機が出てくるのよっ!?)

 

アスカが亮司を追い詰め、尋問しようと工場内に入った。

 

出迎えたのは激しい銃弾の雨だった。

なんとそこには、ジンの改良型である外骨格──『シグー』とジンが待ち構えていたのだ。

 

シグーからはヤバい感じのハイテンションの声も響き、それは間違いなく亮司のものであった。

 

シグーはジンと比較して細身で華奢な体型だが、各部に追加されたスラスターにより機動性・運動性が大幅に向上しており、高い汎用性を有している。

 

 

(シグー、ジン10機・・・・アンドロイドアームが無くても殺れるけど・・・・)

 

 

相手が理性を持っているならば、まだどうにか穏便に時間稼ぎもできただろう。

 

その隙に亮子を逃がし、敵を無力化する。

 

割と難易度は低い。

 

けれど──

 

 

(亮子を守りながらじゃ・・・・キツい)

 

 

亮子の運動能力の高さはアスカも気が付いたが、咄嗟の隙を付きここまで逃げてこれた判断力は意外に思った。

 

想定外に動けると知った。

 

それでも銃弾や外骨格相手には運動神経が良い、ぐらいでは何の意味も持たない。

 

対魔粒子による身体能力拡張により頑強さが上がっているとはいえ、さすがにアスカでもアサルトライフルの掃射を無効化は出来ない。

 

亮子に至っては、流れ弾のライフル弾を1発でももらえば致命傷だ。

 

シグーたちはアサルトライフルを乱射して、ジワジワと建物を壊しているのを楽しんでおり、下手に出ていけば蜂の巣確定だろう。

 

 

(にしても、弾切れしないってことは・・・・やっぱりライフルには魔術がかかってるわね。 うっすらと魔の気配を感じる)

 

 

アスカの予想は当たっていた。

 

アサルトライフルは生命力を弾丸に変換するおぞましい魔術が組み込まれ、リロードの度に使用者の生命力は削られていく。

 

これが通常状態ならば自身の体調に異状をきたしていることに直ぐに気が付くだろうが、今の装着者たちは()()()()()()()()()により常にハイテンションになっている。

 

このシグー及びジンは米連から奪った機体であり、魔界技術で悪趣味な改造が加えられている。

 

 

「ヒァハハハハハハハッッ!!! 最高だぜえええええぇぇっ!!」

 

「ハッハハハハハハハハ!!!」

 

「やほっおおおおおおおお!!」

 

 

シグーたちは高笑いをしながらさらに建物を弾丸で削っていく。

 

四方八方から上下──1階から2階まで──に、狙いなど無い無茶苦茶な射撃。

 

だからこそ、余計に危険になった。

 

それを窓際から外を覗き込んでいるアスカは、小さく舌打ちした。

 

狂乱の宴が続く中、亮子がポツリと聞いた。

 

 

「ねぇ、スカちゃん。 1つ聞いていい?」

 

 

亮子は猫かぶりの口調ではなく、真剣な口調で聞いた。

 

 

「何? 悪いけど、私が何者か、ってのは無しでお願い」

 

「大丈夫。 ──聞きたいのは、なんでこの状況で誰も来ないのかってこと。 あのロボットが無茶苦茶銃を撃ちまくって凄く五月蝿いよね?」

 

「それは簡単にいえば、結界ってやつよ。たぶん視覚と音響阻害もされていると思うから、いくら派手にやっても外からは分からないわ。 無論、ただの電波は妨害されてるから」

 

「それって・・・・救出は望めないってこと?」

 

 

その事実にさすがに亮子も顔が引きつる。

 

 

「ふふ、大丈夫。 ()()()()()()私の仲間が異常を感知してくれてる」

 

「え? さっきは電波は通じないって言わなかった?」

 

()()の電波、ならね」

 

 

アスカは普段は隠すためにやっている右手の手袋を外した。

 

そこには当然──鋼鉄の義手が存在した。

 

 

「特別製の義手は、色々秘密がたくさんあるの」

 

 

アスカはにっこりと笑った。

 

右手首を360度回すと、カチッという音が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

「掴んだ!」

 

「場所は?」

 

 

フルフェイスで黒のライダースーツらしき物を纏った男が、ハイスピード、ハイパワーを誇るハイスペックマシン──『スズキ GSXーR1000』を運転し、その後ろにはタブレットを操作するツナギ姿でメガネの男が乗っていた。

 

 

「モニターに送った!」

 

 

左右ハンドルには小型モニターが装備され、それは小さいながらもナビゲーションシステムが付いている。

 

 

「確認した。 ──飛ばすぞ! 強く捕まれ!」

 

「了解だ! ──おっ、おおおおおお!? 速すぎるっ!!!」

 

 

 

 

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