アメリカ合衆国も日本国召喚に全力出演したいようです   作:スカイキッド

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最近更新遅くなってしまい、ホントーに申し訳ございません
ですが時々書き溜めを訂正してそれを少しずつ投稿していこうと思います。

追記:2020 4/3
スペースプレーンをX-30からX-37Cに変更。


第13話「パーパルディア大空襲」

 

 

 米軍は皇国沖合いの制海権を奪取した。

 

 制海権奪取後は、作戦第二段階となる。それは米空軍戦力により、パーパルディア皇国に対して戦闘爆撃機と戦略爆撃機を多数動員し、皇国国内の陸軍基地と工業生産施設の全滅を狙った戦略爆撃である。

 

 今回の作戦のために米国はワームホールを通じて地球から持ち込んだ、重量物運搬船改造の人工衛星打ち上げ艦を8隻と、重量物打ち上げロケット(HLV)多数、さらに『X-37C宇宙往還機(スペースプレーン)』2機をこの世界に持ち込んでいる。

 

 それを利用して米国は現在、この星の惑星軌道にGPS衛星を40基も打ち上げている。

 

 そのおかげで現在、惑星αと米国が呼称するこの世界ではGPS機能が異常なく機能しており、巡航ミサイルの誘導も航空機のGPS航法もすべて問題なく行える状態となっていた。

 

 

 それでは今回の作戦戦力を説明する。

 今回は多数の目標を一気に叩き潰すため、大量の爆弾を積んだ大型戦略爆撃機、誘導爆弾を載せ精密爆撃を行う攻撃機と戦闘爆撃機、そしてそれらを護衛する戦闘機からなり、作戦参加機は総計すれば400機に昇る。

 

 戦略爆撃機は「航空機の墓場」からモスボール状態のものを引き出し最低限再運用出来るように改装したB-52HやB-52Gと、同じく引っ張ってきた退役済みのB-1B“ランサー”などの戦略爆撃機を改装ののち再就役させて地球から持ってきていた。

 

 戦闘爆撃機や攻撃機は現役のA-10CやF-15Eなどの機体、また退役モスボール済みのところを引っ張りだしたF-111シリーズとAC-130Hといった機体から構成される。

 

 護衛戦闘機も現役もしくはモスボール状態から引き摺り出したF-15やF-16にF-4、現役バリバリのF-22Aラプター、試験も兼ねて最新機のF-35AやF-15SEサイレントイーグルなどが参加。

 

 それどころか実戦における実地試験のため、なんとB-21、F-15X、B-1R、B-52J、MQ-47B、MQ-58、MQ-25などのまだ採用されてなかったり、開発中の最新航空機までもが数機だけ参加しているほどだった。

 

 

 

 さて、そんなわけで実施された作戦参加機400機によるパーパルディア皇国への戦略爆撃であるが、その結果はもはや爆撃演習と言っても過言ではない有り様となった。

 

 まず、各地の皇国の軍事産業地帯には大挙したB-52やB-1Bといった戦略爆撃機により絨毯爆撃が実施され、ほとんどの都市が廃墟も残らないような荒地に変えられた――強いて言うなら民間人犠牲者を減らすため避難勧告のビラをばら蒔いた後だったが。

 

 沿岸地帯の住民は先の米海軍による猛攻撃を目撃してたため全員逃げたが、内陸部に住んでいた人間はそれを目撃してなかったし――それにプライドの高い皇国の人間なのだ、逃げるはずもなかった。

 

 

 皇国軍の主要軍事基地も、A-10の30mm機関砲アヴェンジャーが建物を木っ端微塵に粉砕し、F-15Eがバンカーバスターを様々な施設に落として、AC-130が上空を旋回して105ミリ/40ミリ砲弾の雨を降らせ、MC-130が投下したMOAB(モアブ)でなにもかもが消し飛ばされる。

 

 たまーに爆薬と信管を詰め込んだトイレだったりバスタブだったりキッチンシンクだったりも落とされるが、それはご愛嬌。

 

 こんなのを喰らったら当然どんな軍隊でも行動できる筈がないが、皇国軍は迎撃のためにワイバーンオーバーロード500騎(以前の空襲時に飛んできたのはほとんどが海軍所属騎だった)が出撃した。

 

 しかしそれらは全て護衛のF-22AとF-15に墜とされ、それのみならず、元から皇国軍には亜音速飛行する米空軍機に通用するまともな迎撃手段がなかったためにまともな迎撃が困難だった。

 

 そのため、皇国側にまともな対空戦力が無いと発覚すると、誘導爆弾を搭載していた機はちゃんと高高度から落としていたが、無誘導爆弾を抱えてた爆撃機はほとんどがイタズラ染みた超低空爆撃を行った。

 

 B-1BやF-111、A-10のような元から低空からの爆撃を考慮した機ならまだしも、F-15EやF-16のような一応は低空爆撃も出来る程度の機体どころか、鈍足鈍重機なB-52でさえもが低空爆撃を行う始末。

 

 彼らが低空爆撃を行った言い分はこうだ。

――「スリルがある!」

 

 そんなスリルを求めたおかげで、B-52の内1機が超低空爆撃中に対空砲火――皇国がこの世界の近代文明国から密輸した20ミリ対空機銃――による攻撃を受けて被弾するという因果応報な事態も起きたが、「成層圏の要塞」の渾名は伊達ではない。

 

 その巨体と8発のエンジンからなる生存性の高さにより被撃墜機や撃破判定された機体は1機もなく、むしろ対空砲陣地は襲来したA-10によりお返しとばかりに撃った弾の数百倍の数の30ミリ機関砲弾を喰らい沈黙した。

 それに考えてもみてほしい。

 これは全体――全作戦参加機数400機のうち、僅か1機のみの被害、つまり0.25%の被害でしかないのだ。ぜんぜん大した被害ではない。

 

 この大爆撃の結果、パーパルディアの三大皇国陸軍基地と飛竜隊基地、そしてデュロを始めとする全ての軍事工業都市は完全に叩き潰され、文字通り何も無くなってしまった。

 

 民間人に対する無差別な爆撃は制限されていたが──とはいえビラ撒きによる勧告後には民間人がいようがいまいが徹底して各地の都市を米軍は叩き、少なくとも空爆による爆弾類の嵐にあったそれらの地域において爆撃前の面影は全くなく、完全なるやり過ぎ(オーバー・キル)であった。

 

 そういったわけで、このアメリカ軍によるパーパルディア皇国攻略作戦の第二段階は幕を閉じる事となった。

 

 そして、作戦第三段階も間髪入れぬ間にすぐさま行われる事となっていた。

 

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