アメリカ合衆国も日本国召喚に全力出演したいようです 作:スカイキッド
P.S.
リアルの事情で忙しいので投稿遅れます。
2017年1月10日――
あれから5カ月が経過し、米国は異世界における再び新たなフロンティアを開拓するため、再び軍事行動を起こすべく準備をしていた。
新たなフロンティアとは、第三文明圏の存在するフィルアデス大陸の北にある巨大な大地、ずばり魔物大陸こと『グラメウス大陸』である。
その大陸は北にあり、人類の文明はほほ存在しないとされているが、代わりに多くの魔物と称される特殊生物(?)が生息しているらしい。
そして――米国は考えた。
ここを大規模な農地にしたり、もしかしたら何かあるかもしれない地下資源が手に入るのでは?
そして、ここにいる魔物を捕まえる事が出来たら、何かしらの医療関係の研究に使えるのではないか?
かつては魔王と呼ばれる、魔物の上位互換的な存在もこの大陸にはいたらしい。
だが、そいつは米国がこの惑星αに進出する直前に自衛隊が有害鳥獣駆除を名目に、南下してきたところを殺してしまったらしいのだ。
他にも自衛隊はエスペラント王国という大陸内唯一の人類文明国を拠点として、魔獣の討伐活動を行っているらしい。
だがそれだとしても、依然としてこのグラメウスには大量の研究サンプル……じゃなくて魔物がいるのは確かなことだ。
それにグラメウスはかなり巨大な大陸で、資源開発や農業開発、移民、開拓、軍事演習地、大規模実験場などなど、手に入れたら使い所には困らない。
しかも魔物がうじゃうじゃ居ることが問題となり、第三文明圏の国々やそれ以外の国々もこの大陸に攻め込んだり開拓地にしたりすることはないらしい。
ならば開拓するより他無い!
そういうわけで米国は、今回もまた異世界進駐米軍部隊を前面に押し出し、新たな土地にてフロンティア開拓が行われることとなった。
今回の作戦における参加兵力は空軍と海軍、陸軍と海兵隊――要するに四軍が中心となっている。また、今回は米軍から突貫的な新兵器が参加した。
それは2015年に米海軍を退役していたタラワ級強襲揚陸艦 USSナッソー、USSペリリューの二隻を再利用した軍艦だった。
甲板上に自走ロケット砲『MLRS』の227mmロケット弾12連装発射機を100基も敷き詰めたそれは、現代の制圧ロケット砲艦である。
一艦あたり総数1200発の『M26A2』227mmクラスター弾頭ロケット弾を一斉発射可能(実際には交互射撃だが)。
合計してサッカーコート1400面分(=東京ドーム約208個分)の面積にクラスター爆弾の雨を降らせることが出来る。
これが参加したのにはグラメウス大陸に棲む魔物の数の多さを考慮してのものであり、文明力の低いこの異世界では人海戦術が多用される。
朝鮮戦争で中華人民解放軍のそれを受けてベトナムとパールハーバーに次いでトラウマと化してる米軍は、この対人海戦術兵器がどれほど有効なのか調べたいという意図もあった。
またこの整地作業には、ロケット砲艦2隻の他にも面制圧を目的に多数の戦闘爆撃機や戦略爆撃機、海軍艦船が参加する。
また、人類未開の地であり不整地が多いとのことから、ヘリやティルトローター機などの回転翼機に兵士を載せ、空中機動戦を展開する予定だ。
もちろん、そのため陸上戦力はヘリ降下兵と空輸可能な装甲車輌──LAV-25装甲車、ストライカー装輪装甲車などを中心に構成することとされた。
それに敵は飽くまでも生物、統制の取れた軍隊とは異なり大してろくな抵抗も考えられないため、戦力は当然ながら皇国戦の時より少なくなっている。
だが、そんな少ない――もっとも前回と比較して、だが――兵力ですら、この世に地獄を作り上げるのがアメリカ軍。
今回のグラメウス侵攻……もとい開拓も、大変な事になりそうなのは、誰の目から見ても明らかであった。
解説
・改タラワ級制圧ロケット砲艦
ワスプ級強襲揚陸艦の就役に伴って退役したタラワ級強襲揚陸艦(全長250m、排水量4万トン)の二隻を米海軍が再就役ののち改造させ、艦首から艦尾まで伸びる飛行甲板の上に自走ロケット砲『MLRS』のロケット発射機を敷き詰めた現代のロケット揚陸艦。ウェルドック機能と航空機運用能力を完全にオミットされたが、代わりに驚異的な火力を手に入れている。
・スペック
全長:約250m
排水量:約4万トン
武装
227mmロケット弾12連装発射機×100基
5インチ単装速射砲×1基(弾着観測用)
※備考
本艦は設計上、射線に艦橋が入るため、左舷にしか照準不能である。また全てのデメリットを差し置いて火力だけを強化した結果、ヘリ運用能力が欠如した点は艦の運用に相当な支障を来たらしたようで、後にロケット発射機20基が撤去、空いたスペースにヘリ甲板が設けられた。