アメリカ合衆国も日本国召喚に全力出演したいようです   作:スカイキッド

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なんか途中からベトナムになりかけてますが深夜テンションで描いたのでご容赦下さい・・・

あぁそうそう、昨日ようやく日本国召喚六巻手に入れたんですよ! いやー、初っぱなから衝撃でしたね。ダラスってあんな見た目だったんか……。
これ以上はネタバレなので言えませんが、それより本編をどうぞ!
 


第17話「グラメウス侵攻開始」

 

 2017年1月初頭──

 

 全ての準備が完了し、ついに米軍によるグラメウス大陸侵攻は開始された。

 

 作戦開始に先立ち、グラメウス大陸の沖合いには「ヤンキー・ステーション」と呼ばれる空母機動部隊の遊弋地点が指定された。

 そこには2隻の空母――旧式原子力空母『USSエンタープライズ』、通常動力空母『USSサラトガ』が展開している。

 

 彼らは合流して一つの空母機動部隊を形成し十数隻に及ぶ多数のイージス巡洋艦とミサイル駆逐艦、原子力潜水艦に護衛され、また上陸部隊を満載した強襲揚陸艦2隻、ドック型揚陸艦3隻と共に展開した。

 

 作戦の順序として、まずはグラメウス大陸の南部にて大規模な上陸作戦を実施。

 続いて海岸堡を確保し、部隊を三つにわけて南のトーパ王国、北西の大陸内部にあるエスペラント王国、大陸内北東の鬼人族の国へまっすぐ進軍である。

 

 鬼人族の国は、エスペラント王国に日本の自衛隊が一時進駐した際に所在が分かった鬼人――ホントに鬼のような見た目をした亜人の住む国だ。

 とりあえず前線拠点としてここがちょうど良いので、米軍はまっすぐここに進軍である。

 

 そのためには、まず上陸作戦時に海岸堡を確保すべく、海岸付近の魔獣の一掃が第一目標とされた。

 

 

 

 

 作戦開始早々、グラメウス大陸には地獄が出現した。

 

 立ち上る黒煙、噴き延びる火焔、逃げ惑う魔獣たちの悲鳴、鼻腔を刺激する硝煙と焼けた肉の臭い、広範囲に渡る大規模な森林火災と、降り注ぐ砲弾爆弾の雨。

 

 グラメウス大陸には米海軍の巡洋艦や駆逐艦、フリゲート、沿海域戦闘艇の放った大小さまざまな砲弾と、多数のトマホーク巡航ミサイルが降り注いだ。

 空母の護衛を務めるタイコンデロガ級巡洋艦やアーレイ・バーク級駆逐艦、ズムウォルト級駆逐艦、インディペンデンス級LCSなどの艦艇による海上からの一斉攻撃だった。

 

 色々と開発が失敗して中途半端な性能となったズムウォルト級駆逐艦は、今回の作戦でトマホーク・キャリアー兼オーダーメイドで臨時製造した通常砲弾を載せ砲撃艦として、言ってしまえば「いらん子」扱いされて送られていた。

 

 さらに改タラワ級ロケット砲艦2隻の227mmロケット弾、合計2400発が発射され――その光景はまるで洋上の火山が噴火したかのようだった。

 連続発射された多量のロケット弾は、着弾数秒前で上空にて破裂、内部に梱包された多数のクラスター爆弾を撒き散らし、豪雨の要領で大地に降り注いだ。

 

 また他にも、アイオワ級2隻と同様に再就役したアイオワ級戦艦 USSニュージャージー、サウスダコタ級戦艦 USSアラバマの二隻の戦艦が40.6cm三連装砲から咆哮を上げる。

 

 このUSSアラバマは先に再就役したアイオワ級と比べてさらに旧式であるが、それでも再就役にあわせてアイオワ級同様の改修が施され、戦力的にはかなり力強くなっていた。

 

 

 これに加えてサラトガ、エンタープライズの2隻の大型空母からF-14F、F/A-18C/D、F-4、A-4、A-6、A-7などの旧式の戦闘機や攻撃機が発艦。

 彼らは物騒な航空爆弾やら何やらを胴体や翼の下に抱え、グラメウス大陸上陸地点の上空に飛来した。

 

 もちろんアビオニクス、エンジン換装など近代化改修を施してるとはいえ、全部「航空機の墓場」から引っ張ってきた旧式の退役機体である。

 それほど、異世界進出における旧式大型空母7隻の一斉再就役は海軍航空機の大量不足を巻き起こし、退役機の一斉現役復帰をせざるをえない状況を引き起こしたのだ。

 

 もちろんそれは不味いので、現在F/A-18E/FとF-35B/Cなどの新世代機の量産を急いでいるが、間に合ってないのが現状である。

 そのため今回のように旧世代機しか投入できない戦闘なども異世界では多々あったが、今回のようなモンスター狩りではこれで十分だ。

 

 

 これら現役復帰した退役艦載機たちは、ロデニウスや沖縄の基地から飛来した米空軍戦略爆撃隊のB-52、B-1Bと共に、その優れた兵装搭載量を活かして大量の爆弾の雨あられをグラメウスの大地に降らせた。

 

 無誘導爆弾、クラスター爆弾、大型爆弾、小型爆弾、誘導爆弾、焼夷爆弾、燃料気化爆弾など種類はさまざま。

 

 それこそ、条約により在庫処分待ちだったベトナム戦争時代のナパーム弾、超大型爆弾デイジーカッター(なぜか倉庫に残ってた未使用品)も山ほど持ち込み、これをグラメウスの大地に降らせ、広大な範囲の森を焼き払った。

 

 

 その様はまるで、かつてベトナム戦争における米軍のベトコンに対する攻撃とかなり似ていた。

 

 

 空を切り裂くジェットの轟音、翼を広げ獲物を狙う猛禽類のようなヘリの爆音、地を焼きつくすナパームのガソリン臭。

 

 降り注ぐロケット弾、地を焼き尽くすナパーム弾、周囲を凪ぎ払うように炸裂する榴散弾、甲高い音を上げながら地面に突進する2000ポンド爆弾。

 森を焼かれ、木を焼かれ、草花を焼かれ、土地を焼かれ、大気を焼かれ、地面を焼かれ、海岸を焼かれ、山を焼かれ、獣を焼かれる。

 

 ベトナム戦争時代のベトコンに対するトラウマが、何もないただの森を焼き討ちする()()を、米軍人らの体に刻み込んでしまったようだ。

 

 グラメウスは海岸まで魔物達で溢れていたが、そこにあったのはただただ轟音、爆音、悲鳴、喚声、そして魂消るのを告げる断末魔による地獄の大合唱。

 艦載機らによるナパーム弾までも使用した空爆と戦艦の艦砲射撃、改タラワ級ロケット揚陸艦によるロケット攻撃により、グラメウスの大地は完全に耕された。

 

 後には魔獣含めて何も残らなかった──()()

 

 焦土と化した海岸からは完全に魔物がいなくなり、この猛爆撃により多くの魔物たちも大陸奥地へと逃げ帰った。

 そしてその後方から、それを追撃するかのように海兵隊兵士を満載した多数の揚陸艇と、ヘリコプター多数機からなる空中機動部隊が上空に現れつつあった。

 

 この地獄のようなグラメウス大陸侵攻は、まだ始まったばかりなのだ。

 

 

 

 

 

 

 




 

ど う だ い !


なんか書いてたらBFV(ベトナムの方)のトレーラーが脳内再生され始めたんですよね。いやぁ不思議ですねぇ


解説
・USSニュージャージー
先に登場したUSSアイオワ、USSミズーリの同型艦にあたる、アイオワ級戦艦の2番艦。唯一ベトナム戦争を経験した戦艦でもある。本作ではアイオワとミズーリ同様に近代化改修とSLEP(寿命延長プログラム)を施された上で再就役した。なお、4番艦のウィスコンシンも再就役し地球世界にて活動中である。

・USSアラバマ
アイオワ級戦艦の前級であるサウスダコタ級戦艦の4番艦。博物館船にされていたところを引っ張り出され、SLEPと近代化改装を施し復活した。改装済みとはいえ性能的にはアイオワ級に劣る。動かせるわけないだろって? んなもんロマンがあれば全て解決するんだよ!(暴論)
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