アメリカ合衆国も日本国召喚に全力出演したいようです   作:スカイキッド

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最近ウイルスで休校になってるところ多いそうですが、自分は高専の人間なんで春休みとダブってるから意味無いんですよね。
ちくしょう他人が学校いってる間自分たちだけ休みという優越感に浸れる筈だったのに・・・!(クズ)
 


第22話「国際会議に向けて」

 

 

 2017年9月1日。

 

 この日、日本の航空自衛隊に最新ステルス戦闘機のF-35A“ライトニングⅡ”が配備された。

 

 F-35A、航空自衛隊が旧式化したF-4EJ/EJ改戦闘機の後継機として第4次F-X選定により選定した最新のステルス戦闘機である。

 日本の転移により納入が無期限延期されていたが、アメリカが異世界に介入したお陰で再び納入が可能となっていた。

 

 

 日本国は現在F-35Aを合計42機導入する予定で、日本の転移した世界の情勢の都合上、すぐにでも多数機を揃えたいところである。

 そのため本来予定されていた国内組立製造のほか、米国で製造されたものを直接購入するなどしており、数の確保に急いでいる。

 またこの他にもこの世界での情勢を考慮して、海自のヘリ搭載型護衛艦「いずも」「かが」を改造して軽空母にし、その艦載機用に垂直着陸機型のF-35Bが42機追加導入されるとのことだ。

 米国との交流が再び可能となったあとはF-35のみならず、納入が無期限延期されていたRQ-4無人偵察機も同様に納入が再開されていた。

 

 

 現在の日本では、これらの他にも幾つかの戦闘機や航空機の導入計画が進んでいた。

 

 日本の異世界転移後、今までと国外情勢が完全に一変してしまった日本国では、自衛隊の防衛戦略や戦術においてさまざまな変更を余儀なくされていた。

 例えば、この広大な世界では当然のように戦闘機には長い航続距離が求められるようになり、さらには緊急で展開するための超音速巡航(スーパークルーズ)能力、文明圏外の野戦飛行場でも運用できる野戦運用能力も求められている。

 

 

 その結果、日本はこの世界で技術格差を活かして稼いだ大金をはたき、試験的にいくつかの最新型の機体となる戦闘機を自衛隊向けに導入していた。

 

 例えば航続距離の長い機体として、米空軍の戦闘爆撃機F-15E“ストライクイーグル”をベースにした、F-15SE“サイレントイーグル”が6機のみ試験的に配備された。

 異世界進出した米軍向けに提案されていた機体で、試験運用のため生産されたものを日本が購入した形だ。

 他にも超音速巡航(スーパークルーズ)能力を持つ機体として欧州の“タイフーン”、“ラファールMk.2”、野戦運用能力を持つ機体としてスウェーデンの“グリペンE”などの機体も試験運用が行われてる。

 

 もちろん、自衛隊の兵器導入が及んでるのは空だけではない。

 

 海でも先述のヘリ搭載型護衛艦「いずも」「かが」を改造した軽空母のほか、新世代イージス艦である「まや」型護衛艦、新型である多機能護衛艦(FFM)の建造が進んでいた。

 

 

 

 

 

 さてそんな中、場所は宇宙規模で大きく変わって、地球世界はアメリカ合衆国。

 

 極東では半島の要人がマレーシアの空港にて暗殺され、半島北部から米国への威嚇と見られる大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験が繰り返されるといった、2015年の『半島危機』の余波が収まりきらないなど、極東で不穏な雰囲気が続いている。

 

 そんな中、米国大統領選では新大統領が決まり、政権の積極的な経済政策を期待した人々により市場が沸き立つなど、比較的お祭り騒ぎが続いている米国。

 

 このアメリカが介入している異世界(惑星α)では間もなくビッグイベントが開催される――そう、『先進11ヵ国会議』だ。

 

 これは惑星αでも有数の国際会議で、2年に1度の頻度で、異世界最強と称される国家、神聖ミリシアル帝国の港町カルトアルパスで開催される。

 

 五大列強国や準列強国など、異世界にて多大な影響力を持つ大国が参加し、今後の世界の流れを決定する重要なイベントだ。

 

 今回は実質的に列強の座から落とされたパーパルディア皇国に代わって、列強のミリシアルやムーの推薦で米国も招待されていた。

 ちなみに日本もエスペラント王国への救済、魔王軍撃退といった功績、実質的な東方世界の主であるなどの理由によって招待されている。

 

 要するに今回の会議に限っては先進1()2()ヵ国会議となるのだ。

 

 

 とりあえず参加にあたり、米国の本国の位置をミリシアルの外交官に尋ねられた。

 なので米国の外交官が(そら)――その先の地球を指差したら、白い目で見られたとかなんとか。

 

 仕方ないであろう、だって、本当に、宙の先の人間なのに――たぶん彼らからすれば古の魔法帝国よりも不可解に違いないだろうが。

 

 閑話休題。

 

 一先ずそんなことは置いとくにせよ、今回の会議ではこの世界の国々に対して米国からも聞いておきたいことがいくつかあった。

 

 例えば、以前制圧済みのグラメウス大陸の土地開発中に、何かのビーコンらしき物体――それも魔導制御された――が地中から発見された。

 

 米国が単独で解析したが、魔法技術がミリシアルのものを導入したばかりの米国では、ビーコンであること以外よく分からなかった。

 そのため日本に解析を依頼したが、結局日本も分からず、他に伝手のある文明圏外国でも正体は判明せず、分からないままとなっていた。

 

 このビーコンが何なのか、もしかしたら何か知ってるかもしれないこの世界の有力国家に聞いておきたいのだ。

 

 

 米国は知らなかった。

 それが『魔帝復活ビーコン』、かつてこの世界を地獄の底に突き落とし、恐怖で支配した古代文明の復活を支援するシステムであるということを。

 

 




 
解説
・F-35A/B
最新ステルス戦闘機。本作の自衛隊ではA型42機、B型42機の導入となっており、A型の導入機数が現実より63機少ない。

・いずも、かが
自衛隊のヘリ搭載護衛艦という名のヘリ空母。本作では現実よりも早くSTOVL空母への改修とF-35Bの導入が計画されている。

・F-15SE
F-15E改造のステルス戦闘機。

・タイフーン、ラファールMk.2、グリペンE
欧州クロースカップルドデルタ翼三銃士。どれが最強かって? グリペンの一強に決まってるよなぁ? (喧嘩売っていくスタイル)(なお航続距離と搭載量)。
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