アメリカ合衆国も日本国召喚に全力出演したいようです 作:スカイキッド
ついにワームホールが完成し、派遣が決定した惑星αへの日本滞在米国人及び在日米軍部隊の救出部隊、その規模は控えめに言って大規模である。
だが救出部隊の編成を説明する前に、まずは現在の米軍の状況について説明するとしよう。
日本の転移により、米国は在日米軍戦力を全て喪失するに至り、その中にはニミッツ級原子力航空母艦『USSジョージ・ワシントン』を中核となす米第7艦隊第5空母打撃群も含まれていた。
第5空母打撃群という、一個空母艦隊とその周辺戦力の喪失は米国の極東における他国への軍事プレゼンスの低下をもたらした。
さらに、これを好機と見た中国による太平洋進出が活発化、5月には中国の人民解放軍と台湾軍が小規模ながら軍事衝突を起こし、第4次台湾海峡危機が発生するに至った。
米国は西海岸の米第3艦隊とグアム・鎮海の第7艦隊残存戦力を急派し、またB-52H戦略爆撃機による核パトロールの実施で威圧を掛け、何とかしてこれを抑えつけることには成功した。
だがこれによる影響を危惧した米国は台湾や韓国、さらにASEAN諸国に対して今まで以上の積極的な軍事援助を実施、また極東での軍事プレゼンスを再建すべく第7艦隊戦力の建て直しに掛かった。
いくら米帝プレイのできる米国だからって今すぐにそれをしろと言われてすぐに出来るわけがないのだ。
そのため、まず第7艦隊の中核を成す空母に関しては、退役していたが予備保管艦に指定されモスボール保存されていたキティホーク級空母『USSジョン・F・ケネディ』が『ジョージ・ワシントン』の代理として再就役し、これを充てている。
護衛艦艇に関しては予備保管艦に指定されていたタイコンデロガ級巡洋艦3隻、他に運良く転移に巻き込まれなかった第7艦隊所属の駆逐艦1隻と第3艦隊から回航された駆逐艦2隻によって再構成されていた。
艦載機も「航空機の墓場」と呼ばれるデビスモンサン空軍基地から、退役しモスボール保存されていた戦闘機F/A-18Cホーネットと、旧式の電子戦機EA-6Bプラウラーを人員ごと海兵隊からレンタルしており、後は他の海軍の航空隊から機をやり繰りして何とか構成している。
問題は人員だったが、これは他艦隊からの人員引き抜きや予備役人員の割り当て、また海軍教育過程の短縮や兵士採用基準の引き下げにより無理やり解決していた。
これにより何とかして新編第7艦隊は戦力として成り立っているが、もちろんまともな戦力とは言い難く、よって惑星αに転移したと見られる第7艦隊を救助し即座に戦力として復帰させることが最大の課題となっていた。
だが問題は、惑星αの状況を完全に把握できてないことにある。
少なくとも人間が宇宙服無しで活動出来ることは確認出来ている、だが惑星全体の状況は分かっておらず、一番の疑問と問題はその惑星に人間とコンタクトを取れる知的生命体が存在するか否かである。
……惑星αに文明国家は存在するのか?
……存在したとして、その国は好戦的な危険な国か?
……惑星αが怪獣映画に出てくるような危険な巨大生物の跋扈する世界ではないと完全に保証できるのか?
もしかしたら救助部隊はワームホールを抜け出した直後に現地の文明や生命体から攻撃を受ける可能性も存在する。
そういった訳で、いくばくか心配性染みた配慮をした米政府は、原子力空母を含めたミサイル駆逐艦、イージス巡洋艦、攻撃型原子力潜水艦、補給艦の計10隻以上の艦艇で構成される大規模な空母艦隊を派遣することで決定した。
日本国召喚の地球世界って日本消えた後どうなってたんでしょうね