アメリカ合衆国も日本国召喚に全力出演したいようです   作:スカイキッド

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今回から魔帝に関する話も混ぜていきます。
 


第四章 戦間期
第31話「未来への警戒」


 

 

 2018年11月3日

 

 グラ・バルカス帝国がすべての侵略行動を停止し、ミリシアル他列強諸国による声明を受け入れてから7ヵ月が経過した頃。

 

 アメリカは先進12ヵ国会議のあと、惑星αの各地にて伝わる古の魔法帝国――魔帝、ラヴァーナル帝国への調査を本格的に行うようになった。

 理由はもちろん、先の国際会議にてグラメウス大陸にて見つかった謎のビーコンらしき機械を作ったのがラヴァーナル帝国であることが判明したからである。

 

 ビーコンは魔法で動いていることが米国の某研究機関(日本派遣支部)における調査で判明している。

 どのような調査をしたのかは不明であるが、それは重要ではない。

 

 問題は、このビーコンを作るにはかなり高度かつ精密な技術――地球における21世紀前後の技術力が使われていることである。

 

 つまりそのビーコンを作った国はかなり高度な技術力を持っていると考えられたのだが、それがまさかの1万年以上前に消えたラヴァーナル帝国が作ったというのに、未だ稼働していることが会議にて判明した。

 米国からすれば1万年以上も前にそんな技術的に進んだ国が存在していたことはもちろん、1万年以上も稼働する精密機械を作れる技術を持つ国が存在していたことには心底驚かされた。

 だとすれば、どうも21世紀先進国並みか、それ以上の国家である可能性もあった。

 

 しかも先進12ヵ国会議においてはラヴァーナル帝国が近いうちに復活することが予言されている。

 

 最初、占いによる予言ということもあって米国側はあまりマトモに話を聞くつもりはなかった。

 だが、報告を受けた米大統領も事態を重く見たために、ラヴァーナル帝国に関する大規模な調査を行うことを許可した。

 

 もしかしたら自分たちと同じ技術力の国家がいきなりこの世界に現れるかもしれない――。

 米大統領の命令により、CIAやNSAといった情報機関の人員が惑星αに派遣され、他にも米国国務省は外交官に調査命令を出すなどして情報を収集し、精査した。

 

 その結果、ラヴァーナル帝国がトンでもない国であることが判明した。

 

 ラヴァーナル帝国は進み過ぎた文明ゆえ、かつてはこの世界をすべて支配していたらしいが、非常に傲慢だったらしい。

 そのため支配下に置いた他種族を家畜以下の存在として扱い、他国に奴隷の差し出しを拒否されると()()()()()()()()というのだ。

 

 もはや傲慢なんてレベルではない。

 

 理不尽な要求を断っただけで核兵器を使用するなんて、()()()()()()()()()()

 

 しかもあまりに傲慢すぎて、進み過ぎた文明ゆえに驕り高ぶり、ついには神に弓を引いたとされている。

 その結果として神々は怒り、彼の国が支配するラティストア大陸に大隕石を落とそうとしたのだが、彼らは国全体に結界を張り、大陸ごと1万年後の未来へ転移して隕石から逃れたのである。

 

 それが1()()()()()()の話。

 

 そして――。

 どう考えても、間もなく復活する。

 

 武器兵器のレベルも判明している。

 ラヴァーナル製の古代兵器をリヴァース・エンジニアリングして運用している神聖ミリシアル帝国を元に、様々な可能性が浮上した。

 

 超音速ジェット戦闘機やミサイル、核兵器に相当する兵器はもちろん、さらに空中戦艦のような超兵器の所有も考えられた。

 より具体的には最低でも1970年代アメリカの軍事技術力である。

 

 こんな危ない国が復活されてはたまったものではない。ところがラヴァーナル帝国に関する調査の過程で、ほかにもあることが判明した。

 

 

 アニュンリール皇国が、ラヴァーナル帝国の復活を支援している――。

 

 

 それは件のラヴァーナル製のビーコンが見つかったグラメウス大陸の国家、鬼人族の国にて外交官が調査した際に判明したことである。

 

 アニュンリール皇国は南方の大陸に存在する国家で、文明圏外国でありながら広大な土地を支配しているため、この前の先進12ヵ国会議にも招かれていた。

 しかし偵察衛星がアニュンリール皇国の国土を撮影した写真によると、文明圏外国家でありながら何故かミリシアル以上の進んだ文明の存在が確認されている。

 

 しかも偵察衛星で確認されたところによると、アニュンリールの港にはミリシアルのものと同じような、ラヴァーナル帝国の古代兵器に似た戦艦なども確認されている。

 

 どうにもラヴァーナル帝国の技術を持ち合わせながら、それを隠しているようなのである。

 

 証言者はバハーラという、鬼人族の国にて暫定代表を務める鬼人で、そんな立場の者が嘘を吐く可能性も低い。

 

 しかもグラメウス大陸侵攻時に発見した魔王城や、グラメウス大陸にて活動するアニュンリール皇国の工作員が使用していたと見られる仮拠点では、複数の証拠となる書類や証拠資料が(一部は日本の手によって)回収されており、信憑性は高かった。

 

 狂ってる――。

 

 理不尽に核兵器を持ち出すとは、そしてそんな国の復活を手伝う国とは、さしものアメリカでさえもそんな感情を抱かざるを得なかった。

 

 米国はもしもの時に備えて、各国との間でラヴァーナル帝国やアニュンリール皇国に関する情報の収集や連携の緊密化、さらに対アニュンリール戦争の作戦立案を開始した。

 

 




 

米国「狂ってる…」
魔帝「お前に言われたくないわ」

※米国は核バズーカとか作ったりしてました。

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お気に入り件数700pt突破かつ、総合評価1500pt突破かつ、UA数7万突破……ッ!?
まさかここまで来れるとは思ってなかったので、ウレシイウレシイ…

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