アメリカ合衆国も日本国召喚に全力出演したいようです 作:スカイキッド
ちなみにアニュンリールの設定は情報少なすぎるので捏造マシマシです。
地球で大艦巨砲主義による軍拡競争が激しくなってきた頃。
米国は次の戦争相手をアニュンリール皇国として主眼を置き、これに対する戦争の準備を始めていた。
米国はあの後も、魔帝やアニュンリール皇国に関する調査活動を継続している。
具体的には、CIAやNSAの調査員らによる調査活動、外交官らによる各国からの情報の収集を行い、集めた情報を精査した。
他にも偵察衛星による宇宙空間からの観察、空軍のU-2偵察機による高高度からの皇国本土の偵察など、その内容は様々である。
その結果として、アニュンリール皇国に住む有翼人たちは、古の魔法帝国を作った光翼人の末裔であることが判明しており、アニュンリール皇国は魔法帝国――ラヴァーナル帝国の末裔であることも分かっている。
他にも、皇国は他国に対し自らが文明圏外国のように振る舞っている。
だが実際には文明の発展を他国に隠してるようで、皇国本土の発展具合が神聖ミリシアル帝国を凌駕していたり、国内に戦艦や空母らしき大型の近代艦艇が存在することも確認済みである。
他にも亜音速で飛行するジェット戦闘機のような存在や、ミリシアルも持ち合わせているような空中戦艦なる兵器らしき影なんかも確認されていた。
要するにある程度の文明レベルと戦力は把握しているのだ。
少なくともアニュンリールは、鬼人族たちの証言から、気分で核戦争を起こすようなヤバい帝国――つまりラヴァーナル帝国の復活を支援していることは分かっている。
そんなヤバイ帝国が出て来てもらっては困る。
ヤバイ帝国はもちろん、それの復活を支援する国も、米国は問答無用で叩き潰すつもりだ。
しかもラヴァーナル帝国が考えているのはおそらく世界征服だ。
となればそれを支援するアニュンリール皇国は手段を選ばない筈だから、解決手段は全面戦争しかないだろう。
だが厄介なことがいくつかある。
まず最初に、アニュンリール皇国の発展具合である。
アニュンリールはパーパルディア皇国のような近世文明でもなければ、グラ・バルカス帝国のようにWW2頃の文明でもない。
戦艦や空母の存在、都市の発展具合、さらに皇国への直接の偵察活動により、最低でも1950年代の地球国家並みの文明を持った国であると米国は判断している。
今までこの世界では文明レベルが極端に低い国家や存在ばかりを相手にしていたため、これは今までと異なり、中々苦戦しそうである。
もっとも、米国も地球ではイラクのようにあまり文明レベルの離れてない相手と戦争をした経験はあるので、負けるとは微塵も思っていない。
他にも厄介なことがある。
アニュンリールに関する情報を米国にリークしてくれた、鬼人族の代表者バハーラ。
彼は情報提供の見返りに、あることを要求してきた。
それこそが、アニュンリール皇国がグラメウス大陸で活動していた際、鬼人族から人質としてさらっていった鬼人族の姫君――鬼姫である。
アニュンリールは彼女を
バハーラら鬼人族にとって、自分たちの象徴的存在である鬼姫が帰還することは願ってもないことである。
それに米国としても鬼姫は実験動ぶ……もとい、様々な研究に使えそうな力を有しているとのことであり、是非とも彼女は入手したい人材だ。
これらを考慮した結果、アニュンリール皇国とは全面戦争でケリをつける。
ただし鬼姫の所在を特定し、これを救出したあとに、ということで決まった。
端から外交による交渉での解決など、米国は切り捨てていた。
これらが決まった米国は、急ぎ皇国に対する戦争の準備を開始した。
例えば、他国――もちろん惑星αこと異世界の国家である――との協議であったり、地球世界からの米軍戦力の持ち込みであったりする。
海軍は今回の作戦に、航空戦力として空母8隻と艦載機650機、水上戦力として戦艦5隻と戦略原潜2隻を含めた艦艇143隻を投入する予定である。
また、前回のグラ・バルカス帝国との戦争で出番のなかった空軍と陸軍もやる気満々だ。
空軍は異世界進出以降から生産を続けていた、新型機のB-52J、B-1Rを合わせた戦略爆撃機を合計100機近く持ち込んできていた。
戦闘機もF-22A、F-35のような高性能新鋭機からF-15E、F-16などの現行機、F-4、F-111など一度退役した旧式機まで全て投入する。
この他にもA-10、AC-130のような攻撃機、C-17、C-5M、MC-130Wなどの輸送機、KC-10、KC-135、KC-46などの空中給油機、EC-130、E-3Cなどの電子戦機まで多種類である。
空軍だけでも作戦参加機数は800機以上にのぼるが、これでもまだ戦力として足りてるかどうか分かってない。
なにせアニュンリールは空中戦艦なるものも保有しているのだ。
これがどれ程強いのか分からないが、全力で機を投入するに越したことはないだろう。
陸軍と海兵隊も同じようなものである。
彼らの大半を構成する陸上部隊は、グラメウス大陸派遣部隊から転用した米陸軍、米海兵隊の部隊である。
兵員数約15万、戦車約300輌を含む戦闘車輌約2,000輌と他車輌3,000輌、回転翼機(ヘリ)400機の大部隊だ。
その規模はかつてのパーパルディアにおけるそれを軽く上回る。
やり過ぎのような気もしなくもないが、とはいえ米国は昔から相手の戦力を見誤ることに定評があるのだし仕方ない。
例えば太平洋戦争の初期は日本の戦力に対して過小評価をしていたし、朝鮮戦争、ベトナム戦争、アナコンダ作戦のときも、常に相手のことを読み間違えてきた。
今回の場合もそうであり、米国はアニュンリールに対して過小評価――ではなく、
米国がそのことに気づいたのは、アニュンリール皇国の土地が地獄と化してからのことだった。
解説
・鬼姫
原作におけるエルヤのこと。アニュンリールが鬼人族から拉致していったが、色々と凄い力を持っているため、米国も何とかして手に入れられないかと欲しがっている。
・B-52J、B-1R
現実でも計画されている、戦略爆撃機B-52とB-1Bの近代化改修型。ただし現実では既存機の改修だが、本作では生産設備を復活させて新造中。ちなみにB-1Rは中距離AAMを搭載しマッハ2で飛べるので実質戦闘機。
・戦力見誤り
米国のお家芸の1つ。太平洋戦争では「日本が真珠湾を攻撃する筈がない」と決めつけて真珠湾奇襲されたり、アナコンダ作戦では敵兵数150~4000と桁すら把握せずに作戦を始める有り様。ただし戦ってるうちに敵戦力を把握していくため長期戦なら問題ない。(ベトナム除く)
今回の場合、米国はアニュンリールの戦力を過大評価してしまい、オーバーキルになりかねない大戦力を投入する。
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間もなく対アニュンリール戦で御座います。長かった…!