アメリカ合衆国も日本国召喚に全力出演したいようです   作:スカイキッド

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投稿遅れちゃいました…
お詫びといっては難ですが、今日から40話までは毎日投稿させていただきます。
あと、皇国の設定は捏造過多です
 


第五章 皇国への侵攻
第36話「開戦」


 

 

 中央暦1644年4月20日 早朝――。

 

「作戦開始、作戦開始」

 

 司令部からの号令一下に発動された、米軍による対アニュンリール皇国侵攻作戦『異界の夜明け』にて、まず最初にアニュンリール皇国へと襲来したのは空軍だった。

 

 皇国近辺の空域に空中待機した戦略爆撃機100機、攻撃機150機、戦闘爆撃機100機、戦闘機200機のうち、皇国軍防空網の制圧を主任務とする第1波攻撃隊が、作戦開始の号令と共に皇国へと侵入した。

 

 その主力を務めるのは超音速ステルス戦略爆撃機B-1B、B-1R、敵対空火器制圧用の空対地ミサイルと制空権制圧用の中距離空対空ミサイルを搭載したステルス戦闘機F-35A、F-22Aからなる、合計80機の超音速ステルス攻撃隊である。

 

 B-1B、B-1Rの群れはレーダーによる探知を避けるため超低空から、F-22A、F-35Aの群れは囮となるために超高空から、各々がステルス性を失わない程度の持てる武装を施し、両者ともにマッハ1.1の超音速飛行でアニュンリールの防空網へと突入した。

 

 

ーー

 

 

 アニュンリール皇国軍の保有する魔導電磁レーダーの性能は現代地球におけるレーダーと比較するとたいした性能ではなかった。

 

「レーダーに反応! 距離……おい嘘だろ!」

 

 だがそれでも、各地にあるレーダー基地は、設置されてる魔導電磁レーダーにより米軍機の反応を捉えた。いくらレーダーが優れておらず、敵がステルス機であろうと、80機以上の航空機の襲来ともなると、少なくない電波の反射で敵機の接近を探知することが出来た。

 

「なんでもう防空網の内側にいるんだよ!?」

 

 しかしステルス機の探知は困難を極めるため、レーダーが米軍機の群れを捉えた時点で、米軍機は皇国軍防空網の内側に侵入していた。しかも幾つかの基地では、すでに米軍機が目と鼻の先にまで接近しており、攻撃される寸前であった。

 

「敵機、誘導魔光弾を発射! こっちに来ます!」

 

「待避ー! 待――」

 

 そして防空網制圧を目的とする米軍機の獲物は、もちろん皇国軍のレーダーであった。侵攻前に行われたU-2偵察機の航空偵察により、皇国軍のレーダー基地・空軍基地の位置は完全に把握されていた。

 

 皇国各地のレーダー基地を目標につけたF-35Aは、手当たり次第にレーダーや対空火器に対して対レーダーミサイルをぶちこんだ。

 

 

 

「哨戒中の戦闘機は遅滞戦闘に向かえ! 各空軍基地の稼働機は急ぎ離陸、迎撃を開始せよ!」

 

 各地のレーダー基地が次々と沈黙していくことを受け、皇国空軍防空司令部は急ぎ迎撃命令を出した。命令は上空に展開した空中管制機を経由して各空軍基地に届けられる。

 

 スクランブル命令を受けて、エンジン推力全開で、各空軍基地の滑走路から天の浮舟――皇国空軍の主力戦闘機ラフシーズが列をなして次々と蒼空に上がっていく。

 

 地球における第2世代ジェット戦闘機に相当するラフシーズは、僅か10分にして200機以上が各基地から離陸し、レーダーが破壊された地域へと急行した。全機は射程40kmの空対空誘導魔光弾を満載しており、またパイロットの士気も初の本格的戦争ということもあり高かった。

 

 そして――あっという間に彼らは撃墜された。

 

 敵機がいるであろう空域に急行したラフシーズ戦闘機隊は、ステルス機なため米軍機をレーダーで捉えらなかった。それどころか、F-22AとF-35Aが放った、誘導魔光弾の射程を大幅に凌駕する一方的な遠距離――100km近い遠距離からの中距離空対空ミサイルAMRAAMによるアウトレンジ攻撃で一方的に殲滅されたからだった。

 

 仮に米軍機に急接近できたラフシーズがあったとしても、1:10近くに相当する圧倒的キルレシオを誇るF-22A戦闘機とドッグファイトして勝てるはずもなく、あっさりと墜とされていく。

 

 数分にして100機以上のラフシーズが殲滅されたが、皇国空軍防空司令部は次々と迎撃機の追加を行った。

 

 ラフシーズのみならず、各地に存在する対空魔光砲や地対空誘導魔光弾の発射機(SAM)もF-35AとF-22Aの空対地ミサイルによって次々と狩られており、さらにECM(電子妨害)を米軍が開始したことで皇国軍は無線・レーダーが使えなくなり、防空能力の減衰は著しい。

 

 だがそれでも迎撃機を上げさせ続けた甲斐があり、総計して300機近くの迎撃機が上空にあった。だがそのころには内陸のものを残すレーダー基地はすべて破壊されていたし、さらに各地の空軍基地に爆装したB-1B、B-1Rの群れが来襲し始めていた。

 

 低空から超音速/亜音速で飛翔し現れたB-1B、B-1Rに対し、対空砲火を試みる対空魔光砲や地対空誘導魔光弾はなかった。すでに防空網制圧のためのF-22A、F-35Aがそれらを空対地ミサイルで叩き潰していたからだ。

 

 B-1B、B-1Rは目標である敵空軍基地の滑走路・管制塔・格納庫・燃料タンクなどの施設に対し、2000ポンドJDAM爆弾を大量投下する。高速による一航過で数十発が投下され、それらはGPSで正確に誘導された。

 

 飛来。

 着弾。

 炸裂。

 閃光。

 熱波。

 衝撃。

 爆音。

 爆風。

 

 瞬く間に様々な要素に襲われた施設には多大なる負荷がかかって倒壊、さらにパイロットなどの人員、燃料・弾薬などの物資、ラフシーズなどの機体、すべてまとめて吹き飛ばされていく。

 

 正確な誘導により基地外への着弾はゼロだったが、基地内への着弾は多数であった。基地の被った損害は、もはやその施設が使い物にならなくなるには十分すぎるものだった。

 

 わずか数十分のうちに先述のような事が各地で繰り広げられ、アニュンリール皇国内にある多数のレーダー基地、複数の空軍基地が沈黙し、皇国軍防空網はズタズタとなっていた。

 

 

 防空網制圧から30分後。

 今度はB-52爆撃機を始めとする空軍の戦闘機、攻撃機、戦闘爆撃機からなる軍用機約600機、加えて洋上の各空母から飛び立った海軍機約200機、合計約800機による大編隊がアニュンリール皇国を目指していた。

 

 アニュンリール皇国内の軍事施設、さらに生産施設や港湾施設などを制圧すべくフル爆装した彼らは、アニュンリール皇国を地獄へと変えるべく進軍する。

 

 




解説
・戦闘機ラフシーズ
皇国空海軍の主力制空天の浮舟。性能は第2世代ジェット戦闘機に該当するが、射程40kmの中距離AAMを運用可能。最高速度はマッハ1.5、稼働率が異常に高く、見た目は赤イ竹戦闘機だと想像してる。

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ついに!ついにですよ皆さん!
本作のお気に入り件数が800件を達成いたしました! 長かった…! 投稿を始めて4ヶ月と一週間、ついにここまで来ることが出来ました!今後とも本作をよろしくお願い致します!
 
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