アメリカ合衆国も日本国召喚に全力出演したいようです 作:スカイキッド
ワームホールを潜り抜けた先、原子力空母『ロナルド・レーガン』を旗艦とする救助艦隊の先遣隊は即座に状況確認に取り掛かった。
GPSは使用不能、だがレーダーを始めとするその他の電子機器は正常に動いており、観測機械によれば重力も大気の状態も気候なども全て地球のそれとほぼ全くと言ってよいほど同じである。
ところがレーダーに先ほどまで映されていた米国の海岸線は映っておらず、そして──先に調査に渡った宇宙飛行士らが報告した通り水平線が遠い。少なくともここは地球では無いようだ。
つまり艦隊は無事に惑星αに到着したらしい。
ひとまず艦隊は調査のため空母から艦載機を発艦させ、周囲の状況を確認することにし、次々に空母ロナルド・レーガンのカタパルトから艦載機が投げ出される。
発艦したのはなんと、トム猫こと可変翼戦闘機のF-14トムキャットである。
もう10年も前に退役した戦闘機だが、第7艦隊と共に消失した第5空母航空団の戦力穴埋めのため、「航空機の墓場」ことAMARC航空宇宙再生整備センターからモスボール保存されていたF-14Aを引っ張り出してきたのだ。
あの長い間米艦隊の空をフェニックスミサイルと共に護ってきた、あのトム猫なのだ。そんな伝説的・ロマン的な戦闘機が、
まぁそれは置いとくとして、ただF-14と言ってもこいつはただのF-14ではなく、この空母に載せられたF-14は全てアビオニクスやコックピットの計器、ハードポイントを最新のものへ換装する改装をしており、性能は第4.5世代機相当の戦力を誇る、似て非なる性能を持っている。
そのためこのF-14はトム猫を凌駕するトム猫という意味から『F-14Eスーパートムキャット』とも呼ばれていた。
もっとも、このF-14Eへの改装は飽くまでも戦力として使えるようにするための一時的なものであり、だいいち機体耐用年数だってギリギリの中古品であるため、その繋ぎの間に米海軍は急ぎ後継となるF-35CとF/A-18E/F等の最新鋭機の生産を急ぎ、戦力の穴埋めに努めている。
よってロナルド・レーガンが載せている
さて、発艦したF-14Eはハードポイントに戦術偵察ポッドを搭載して周囲の偵察活動を開始し、しばらくして東に飛んだ一機のF-14Eが二つの島の写真を撮影して帰還した。
その二つの島は向かい合った勾玉状の形をしており、それぞれの島にて中世地球程度の文明都市の形成が確認されていて、特に片方にはエド時代の日本のような町並みが存在していた。
その後、西に飛んだ別のF-14Eがとある船団の姿を撮影して帰還、それが持ち帰った写真は帆船の戦列艦とおぼしき艦艇が数百隻、海上を埋めつくしながら東に進んでいるものだった。
このままこの船団が進めば、この『ロナルド・レーガン』率いる艦隊と接触することが考えられており、問題はこの船団が何のために東に向かっているか、だ。
彼らは知らなかった。
この時発見した戦列艦の大艦隊がパーパルディア皇国という国の艦隊で、勾玉状の島国──フェン王国に侵攻しようとしているフェン侵攻艦隊だということを。
つまりワームホールはフェン王国沖合いに開通し、ワームホールを潜りぬけたばかりの『ロナルド・レーガン』率いる艦隊は、運悪くパーパルディア皇国フェン侵攻艦隊と遭遇しようとしていたのだ。
解説
・F-14Eスーパートムキャット
本作オリジナル兵器。機体不足に陥った米海軍がデビスモンサンでモスボールされていたものの中でも耐用年数に余裕のあるF-14A/B/Dを引っ張り出し、アビオニクス類とコックピット、エンジンを一式すべてF/A-18Fのものに換装した近代化改修型。機体耐用年数が短いため、飽くまでも後継機就役までの繋ぎである。
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やっぱ米国ならトム猫出さないとね
さていきなりパ皇戦。
どうなる、アメリカ軍!?