アメリカ合衆国も日本国召喚に全力出演したいようです   作:スカイキッド

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まさか、お気に入り件数160件超えの総合評価300ptをこんなに早く達成するとは思ってもみておりませんでした……
いや何にせよ、これもすべて読者たる皆さまのお陰です。今後とも本作の応援よろしくお願いします!!




第8話「第二次フェン沖海戦」

 

 フェン王国に侵攻しようとしていたパーパルディア皇国の皇軍艦隊はフェン王国の都市ニシノミヤコの沖合いに迫っていた。

 

 大砲を載せた戦列艦211、飛竜を洋上運用できる竜母12、陸上戦力を載せた揚陸船101、皇国の主力飛竜であるワイバーンロード250騎、空も海も埋め尽くす大戦力である。

 

「前衛の戦列艦隊が消滅!!!」

「竜母が、竜母が沈みます!!」

「船が沈む! 助けて!!」

「いやだ、やめてくれ、死にたくない!!」

 

 ところが今、皇国艦隊はある敵と交戦する形で死闘の渦中にあり、戦列艦たちは次々と爆散し、炎に包まれて沈んでいき、そして上空のワイバーンロードたちはバタバタと墜とされていく。

 

 一方的過ぎるそれはもはや殺戮、それもそのはず彼らが戦ってるのは世界最強の空母艦隊、アメリカ海軍空母打撃群なのだから――もっとも世界最強は世界最強でも、違う世界の最強なのだが。

 

 皇国の戦列艦にイージス巡洋艦や駆逐艦の5インチ主砲弾か、またはF/A-18戦闘攻撃機の投下した通常爆弾やクラスター爆弾が大量に降り注ぎ、彼らは爆散して原型を留めぬままに海底へと沈んでいく。

 

 上空の皇国軍ワイバーンロードも、F-14E可変翼戦闘機の空対空ミサイルの餌食となるか、低空機動力に優れたF/A-18F戦闘機に後ろを取られ、後方から20mmバルカン砲により蜂の巣にされバスバスと墜とされていく。

 

 何とか射程圏内に突入し砲弾や火炎弾を放った戦列艦やワイバーンロードもいたのだが、それらは艦隊のCIWSとMTHELによりすべて空中で迎撃された。

 

 この戦闘は、最初は皇国軍ワイバーンロードによる米空母『ロナルド・レーガン』への火炎弾発射による一方的な戦闘開始から始まった。

 

 火炎弾はロナルド・レーガンの20mmCIWSによりワイバーンロードごと撃墜されたが、危機感を感じた米艦隊は自衛行動を開始した――ただし自衛行動という名の殲滅戦闘だったのだが。

 

 売られた喧嘩は買って出る、それも倍返しという形で。

 

 行動を開始した艦隊のイージス艦は一斉にVLS(ミサイル垂直発射装置)の蓋を開放、さらに5インチ主砲やCIWS、機銃の砲身をイージスシステムによる制御のもと一斉に向けた。

 

 そして上空警戒に上がった戦闘機F-14EとF/A-18が一斉に機首を下げてワイバーンロードをロックオン、また空母からも爆弾を満載した攻撃機が次々に上がった。

 

 そして――艦隊司令からの「地獄に堕ちろ(Fire)」の号令一下で米空母艦隊は一斉に攻撃を開始した。

 

 皇国艦隊から見て、突然に米艦隊の鋼鉄艦(イージス艦)が一斉に閃光に包まれたかと思うと、次の瞬間には艦隊最前列にいた戦列艦50隻以上とワイバーン80騎以上が爆発に呑み込まれ粉砕した。

 

 それから一分もせず、100隻の戦列艦が爆散して轟沈し、ワイバーンロードの6割が蒼空から叩き落とされた。

 

 あまりの惨劇に、皇軍戦列艦の中には命令を無視し無断で撤退を始め、結果的にそれが艦隊同士での接触・衝突事故を多発させ更なる混乱を招くに至った。

 

「間髪いれるな! 次弾撃て!!」

「撃て撃て! 弾はいくらでもある!」

「パーティへようこそ、栄えある米海軍人の諸君!!」

 

 完全なパニックに陥っていた皇国海軍人と異なり、逆に米空母艦隊の人間らはまるでこの戦場を楽しむかのように、艦長から新米水兵まで皆ハイになっていた。

 

 そう、これだ、これなんだよ。圧倒的な軍事力を持った自分たちが、一方的に喧嘩を売ってきた相手を逆に一方的に蹂躙する。ああ、素晴らしい、まったくもって素晴らしいじゃないか!

 

 それは久しき戦闘における勝利を掴みつつある米海軍人としての、そして自分たちのテクノロジーを信奉する米国民としての血が騒いだ結果だったかもしれない。

 

 いずれにせよ、米空母艦隊の人間たちは皆が皆、まるで狂気に取り憑かれたかのように目の前の戦闘に没頭し、まるで楽しんでいた。

 

 だから彼らが正気を取り戻したとき、すでに海面は鮮血と火焔で真っ赤に染まり、海面を漂うのは人と竜の(むくろ)か、黒く焦げた船の残骸だけしか残ってなかった。

 

 それほど皇国海軍にとって米海軍の実力というものは圧倒的すぎたのだ。

 

 この一方的すぎる戦闘は、ワイバーンロードによる空母ロナルド・レーガンへの火炎弾発射から僅か5分で終了した――もちろん、パーパルディア皇国艦隊の全滅という形であった。

 

 飽くまでも米艦隊の自衛行動として行われたこの海戦――後に『第二次フェン沖海戦』と呼ばれたこの海戦は、米艦隊の圧勝で幕を閉じた。

 

 数時間後、米空母艦隊は急行した日本海上自衛隊の護衛艦『たかなみ』と遭遇した。

 

 どうやら先ほどの空自偵察隊の報告を受け、この米空母艦隊を調べるために急行したらしく、米艦隊はそのままその護衛艦に案内される形で日本本土に向かった。

 

 すべては順調だった。

 

 ただ唯一、問題があるとするならば、それは皇国軍戦列艦3隻が戦闘のどさくさに紛れ、地球と繋がるワームホールを潜ってしまっていたことだった。

 

 そのことには、この時はまだ誰も気付いていない。




うーん、2000字オーバーしてしまった……
いや、むしろオーバーした方が良いのかな
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