デジモンアドベンチャー 優しさの少女と転生デジモン   作:Zelf

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衝動で書いてしまったお話です。




プロローグ
第一話 デジモンに転生する男


「選ばれし子供達に九人目、優しさの紋章の子供を追加してくれ!そんで俺をその子のパートナーデジモンにしてくれ!!」

 

 

 

俺は死んだ。具体的には覚えてない。ていうか普通に寝て、気づいたらここにいたわけだが…今、目の前にいる神様に聞いたら、ミスで大地震が起きて俺は家に潰されたらしい。俺の後ろにはかなりの人数の転生待ちがいる。

 

まるで閻魔大王に処遇を決められる順番待ちをしているようだ。魔人が世界中の人間を殺したりしたのか。

 

いや、それほどの規模ということである。日本どころか、アジアは殆ど壊滅状態らしい。こりゃやっちまったな、神様よ。

 

「お主が転生するにあたってその世界自体がやや変化することになってしまうが、良いな?」

 

「ああ!決まり文句は良いから、早く頼むよ!」

 

 この台詞、一つ前に転生した奴にも同じ事言ってた。本来存在しない者が加えられるのだから変化があるのは当たり前だとか何とか。そのことに前の奴は何故か反論していた。そいつは主人公に転生、というより憑依がしたくて、アニメで見ていたことを肌で感じたいだとか何とか。所謂主人公ロープレってやつ?

 

 俺はそんなのつまらんと思う。好きな創作の世界に行って、原作よりハッピーエンドにするのが良いんだよ。俺だったら敵に殺される好きなキャラを救いたいね。もう歩く死亡フラグとか言わせん。アイツも、コイツも、俺が助けてみせるぞ。

 

 その為には戦えるデジモンにならないとな。しかし原作に沿って戦って行くには普通のデジモンになっていては進化までに時間がかかる上に、現実世界ではついて行けない…そこで俺は思いついた。02でしか登場していない優しさの紋章の選ばれし子供達を初代に持ち込み、俺がその子のパートナーデジモンになれば良いと!

 

 

 

「よし、では送るぞ」

 

「あざっす!大変だろうけど頑張って下さい!」

 

 なんて考えながら聞いてたら終わってた。ついに俺の第二の人生(デジ生)が始まる。デジモンになるってどんな感覚なのか…楽しみでしょうがない。

 

 

 

 こうして俺はデジモンアドベンチャーの世界、九人目の選ばれし子供のパートナーデジモンとなった。

 

 

 

 

 

 

「ばぶ~?」

 

 

 

 あ、そっからね、りょーかい。

 

 

☆☆☆

 

 

 あれから何日経ったかは数えていない。視界もボヤボヤで、音も良く聞こえなくて、何かを待ちながらただ空を見つめ、跳ねる。そんな日々を送っていた。

 

 跳ねる、というのが意味不明だと思うが言葉の通り。俺、今跳ねることしか出来ない。頭の上にある物を小突いて遊ぶことしかやることがないのだ。いやウソ。本当は現実逃避よ、ウン。

 

 

 

「おーい!こっちこっち、早くーっ!」

 

「おー、いまいくー」

 

「はやくはやくー!」

 

「…げんきだなぁ」

 

 コロモン達の相手にしなきゃいけないこと。変に拒否したら泣き出すし、結構危ないことしようとするし…中身が大人だと、子守的な苦労を滅茶苦茶味わうことになる。それも普通の環境下なら問題ないと言えるのかも知れないが。俺の場合、「危ない」の基準が違うのだ。

 

 

 

 お分かりかと思うが、俺は元人間。あの子達、根っからのデジモン。そこで既に感覚違うんだよ。デジモンって結構ね、無茶っぽいことするんだよ。数メートルはある小さな崖から飛び降りたりとか。俺からしたら「赤ちゃん(幼年期Ⅱ)が何やってんの!?死ぬ気か!!」だけど、アイツらからしたら「何で来ないんだアイツ?」なんだよ。デジモンってやっぱ人間より強い生き物なんだなぁ。

 

 

 

 あ、そうそう。俺、どんなデジモンになるかは敢えて決めて無かったんだよね。好きなデジモン多くて決めれなかったよ…だから、神様にランダムでお願いした結果。

 

今の俺の容姿をちゃんと確認出来たのは、転生して視覚やら聴覚やらが正常に働き始めた頃。多分、生まれてから数日ってとこか?多分、幼年期Ⅱになりたてホヤホヤの頃。雨降った後の水たまりで見てみたら、全身茶色で頭に三本ツノが生えてた。犬っぽい(?)耳もある。

 

 

 

 どう見てもチョコモンです、ありがとうございました。いや、結構マジでありがとう神様。自分で言っといてなんだけど、優しさの紋章って言ったらどのデジモンだ?って悩んでたんだよね。02見てた人、ワームモンじゃねぇの?ってなっただろ?しかーし!俺はこの神様の采配にグッジョブ。

 

 何でか理由を説明すると、俺デジモン図鑑とか結構見てたんだけど、どーも優しさのデジメンタルで進化したやつって可愛い系の動物っぽいデジモンなんだよね、オポッサモンとかプレイリモンとか。でもそんな可愛い動物っぽいデジモンって誰?ってなるとさ…俺、男じゃん?可愛いデジモンになりたいって言いたくなかったのが本音。

 

 まあデジメンタルが全てってわけじゃないけどさ~…友情のデジメンタルだって雷系だけど、ガブモンの進化形って属性で言うと炎とか氷なわけだし。

 

 

 

 結局何が言いたかったか。ロップモンならアリ!完全体までなら確実になれるはずだし、アンティラモン好きだよ、俺!まあ、まだロップモンになるって決まってないけどな。デジモンはパートナーの人間の育て方によって進化先決まるって言うし。どんな子か、楽しみだな!早く進化したいっ!

 

 

 

☆☆☆

 

 デジモン達は皆、パートナーの少年少女達の事を語る。早く会いたい、待ち遠しい、そんなことばかり。

 

 もう何日、何十日、何百日と待ち続けている俺達だが、いつ来るかは分からない。せめて人間界の日時が分かれば、今が何年何月何日なのかとか、逆算することも可能なんだが…如何せん暇である。この暇な時間を利用して、出来るだけこのデジモンアドベンチャーの物語を頭の中で思い返すくらいしかやることがない。

 

 世代的にドンピシャだったことから、初代はまだ思い返せるんだが…02に関しては微妙、その続編だったtriは一度見たきりなので非常に怪しい。ブルーレイ、買っときゃ良かった…因みに、アニメはクロスウォーズまでは把握してる。ゲームの方はあんましだけど。一番昔で覚えてるのは…デジモンストーリーからか?まあそんなレベルである。

 

 ある程度の流れは覚えてるし、思い出せない物は仕方が無いな。今現在最も重要なのは初代の情報だから、問題ない。そうして思い返している内にいくつか問題点もあるわけだが、今は保留しか出来ないね。まあとにかく、初代の知識があるから余計な危険は避けることもある程度は可能だ。

 

 

 

 そして俺のことだ。今の俺は「チョコモン」だ。幼年期Ⅱ、技は“ダブルボブル”という、プゥッ!とやって飛ばすことが出来る“アワ”とは違う。粘着質な泡を沢山出せるんだが…これ多分逃げる用の技じゃね?攻撃するには中途半端というか…そんな遠くまで飛ばない。しかも量もそこまでじゃない。ダブルってどっから来た?って考えてたんだが、多分だけどこれグミモンと出すのが正解なんだな。グミモンとチョコモンって双子で生まれるらしいし。単品で生まれた俺には関係無い話である。

 

進化先は恐らくロップモン。テイマーズでは小春(シュウチョン)って子のパートナーデジモン、そしてその進化先は…成熟期ってトゥルイエモンで良いんだよな?暗黒進化がウェンディモンだよな?フロンティアで究極体も闇墜ちしてたが…俺のパートナーによってはそうなるかもしれないのか。いや、俺は善になって見せるぞ!もしパートナーが悪ガキだったら俺が矯正してやる!

 

 とりあえず今できることをした結果は、何とかスライム型で動くことは出来るようになった。転がるしか出来なかったのが跳ねることも可能になった程度だけど。“アワ”も大分上手く出せるようになったと思う。

 

この“アワ”って唾液?明らかに洗剤っぽくね?色もなんかピンクっぽいし…原理は知らんけど、一応今の必殺技なんだから練習しておくに越したことはないな、ウン。

 

 

 

一通り現状を思い返してみたが…あと出来ることって何あんの?子供達待つしか無いなら…あれ?よく考えたらさ、俺のパートナーってちゃんと8月1日にサマーキャンプ参加してんのか…?ヒカリちゃんは熱で参加出来なかったわけだし、参加出来なかった可能性も………や、やべぇ。そうなったら俺、完全にヒモじゃん。

 

 そうなったらヴァンデモン編からしか参加出来ないわけだが…え、かなり先じゃん。デジタルワールド時間で少なくとも二ヶ月は先じゃん。そんな待てねぇ…頼む!マジで頼む!土下座でも何でもするから、ちゃんとサマーキャンプ参加してくれぇ!!

 

 

 

「チョコモン、なにしてんのー?」

 

「なんかみつけましたん?」

 

「え、あー…わり、なんでもないからきにすんな!」

 

 

 

 マジで土下座したらしい。ヒモになる可能性があることが分かった今、せめてデジモン達と仲良くなっておかないといけない…なんかヒモする気マンマンに見えるだろうけど、違うからな?絶対違うから!チームワーク、大事!

 

 

 




こちらは月一でも更新出来れば良いかなと思っています。メインはもう一つの方の小説なので、そこについてはご了承下さい。が、最初はプロローグなので二話連続で更新しました。

タグについては今後増える可能性がありますので、そこについてもよろしくお願いします。また、この小説はオリジナルの話以外はアニメに沿った内容となります。分かりやすいようにアニメのサブタイトルをそのまま使わせて貰っています。つまりアニメのサブタイトルだったらその話丸々の内容なので、一万字近くなりますよって報告でした。
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