デジモンアドベンチャー 優しさの少女と転生デジモン   作:Zelf

23 / 26
読んで下さっている皆々様、お待たせ致しました。

ここ数ヶ月、遅い時間の更新が続いてしまい申し訳ありません!

今回はかなり長めになっておりますので、ゆっくりお楽しみ頂ければと思います!


第二十三話  闇の城を攻略せよ!

 ヴァンデモンの襲撃に遭い、バードラモンがガルダモンに進化したことで何とか逃げおおせることが出来た俺達は、近くの山の麓の川で朝食の準備をすることにした。元々早い時間から休んでいた為か、戦闘後であってもまだ行動する元気があるらしい。子供達もかなり逞しくなってきたようだ。

 

 近くの森の中と川、二手に分かれて飲み水や食料を確保することになり、俺と結衣は森の中を探索する班で、木の実や果物を集めている最中のことだった。

 

「お兄ちゃん、これ何だろ?」

 

「これは…」

 

「確か、前にも見たことがあるような…?」

 

 一緒に森の中を探索していたヤマトとタケルが、木々が生えていない岩場のような場所に、地面に埋まっている灰色の何かを発見した。このゴツゴツした機械の円盤には、俺も見覚えがある。

 

「ゲンナイさんがファイル島やサーヴァ大陸で使っていた、ホログラムを映し出す装置ですよ!こんな所にあるなんて…」

 

 ああ、そういや光子郎はこの二ヶ月、ゲンナイさんを探して山の中を探し回っていたんだったか?ようやく見つけた手がかりってわけだな…ところでこの装置、どうやって動かすんだ?全く動く気配ねぇぞ?

 

「動かないね…壊れてるのかな?」

 

「僕が調べてみます」

 

「太一達を呼んだ方が良いな…ちょっと行ってくる。タケルはここで皆と待ってろよ」

 

「はーい」

 

 ヤマトが他の奴らを呼びに行っている間、光子郎が装置にパソコンのプラグを差し込んでカタカタとパソコンを操作する。暫くすると、装置の中心からホログラムが映し出された。

 

『おお、やっと繋がったわい』

 

「ゲンナイさん!」

 

『久しぶりじゃな、選ばれし子供達』

 

 映像も音声も、どっちも問題無いみたいだな。光子郎が有能過ぎるな、やっぱ。流石ジーニアスボーイと呼ばれることはある。

 

 

 

 丁度装置が直ったタイミングで、ヤマト達が戻って来て、全員が装置を囲むように集合する。

 

「やいジジイ、今度は一体何だってんだ?」

 

「さっきやっと繋がったって言っていたけど…私達に連絡をしたかったの?」

 

『その通りじゃ。お前さん達に良い知らせと悪い知らせがあって、どっちから聞きたいかな?』

 

「良い話は後に残すっていう手もあるけど…」

 

「ガッカリするのがオチだから、良い話から聞こうぜ」

 

『分かった、良い話からしよう。実はな、お主達の仲間が見つかったのじゃ』

 

 ゲンナイさんが話したのは、俺達の仲間…九人目の選ばれし子供が見つかったという知らせだった。名前も顔も分かっていないようだが、日本…現実世界にいることだけは分かっているとのことだった。ここら辺は、俺が転生する時に神様が調節したって言ってたっけ…実際にゲンナイさんからこう知らせられると違和感が凄いな。

 

 ここで言う九人目っていうのは、太一の妹である八神ヒカリのことだ。そして、そのパートナーデジモンは、ヴァンデモンの手下となっているテイルモン。ヴァンデモンはテイルモンのことは気づいていないが、ヒカリがデジタルワールドではなく、日本にいることを知り、選ばれし子供達を全員揃えない為にヒカリを殺すつもりでいる。これが、ゲンナイさんが言う悪い知らせだ。

 

「ヴァンデモンが日本に!?」

 

「そうなったら、大変なことになるわ!」

 

「何とか食い止めないと!」

 

『落ち着きなさい、子供達よ。あっちの方角にこれと同じような装置がある。その近くには、巨大な城があるはずじゃ』

 

 ゲンナイさんが指を指しながらそう告げた。少し距離はあるが、岩山の上の方に明らかに人工らしき建造物が見える。十中八九、あれがヴァンデモンの城だろう。あの山の麓に装置があるということか?

 

「その城というのが、ヴァンデモンの住処なんですね」

 

『うむ。まずは奴の城に近づき、内部の情報を探るのが良いじゃろう』

 

「分かった。一旦そこまで行ってみよう!」

 

 ヴァンデモンの城の場所までは流石に覚えていなかったから、ゲンナイさんナイスアシスト。とりあえず全員でゲンナイさんが言っていた場所まで移動を開始した。つーか、マジで久しぶりに見たな、ホログラム投影装置。コロッセオの前に見たっきりだよな?

 

ゲンナイさん、太一達がいなくなった後の二ヶ月くらいの間、ずっと何してたんだ?ヴァンデモンの動向を探っていたのか?いや、もしかするとそれ以外にもデジタルワールドの現在の状況を調べたりとかしていたのか?そこら辺も直接会った時に聞いておきたい所だ。

 

「でも、ヴァンデモンの城まで行ってどうするの?」

 

「そりゃ、何とかして俺達の世界に行くのを阻止するんだよ」

 

「この前、ヴァンデモン相手に俺達は手も足も出なかったんだぞ?」

 

「それは…」

 

 …この前っていうか、昨晩だけどな。あの時は殆ど原作通りの流れになってしまい、俺とピヨモン以外が全滅しちまったからな…ただ、それでも完全体二体で戦ったが、それでもヴァンデモンの方が上手だった。完全体に進化出来るようになって間もないとはいえ、あそこまで力量差があるとなると、やっぱ不安になるよな…

 

「確かにそうだけど、今回は何もヴァンデモンを直接相手にする必要は無いんだよ」

 

「どういうことだい?」

 

「私達の目的は、ヴァンデモンが私達の世界に侵攻するのを阻止すること。ヴァンデモンと戦わなくても、状況次第で何とか出来ると思う」

 

「成る程…ゲンナイさんはヴァンデモンが人間界に繋がるゲートの準備をしていると言っていました。そのゲートを破壊出来れば、人間界にヴァンデモンが行くことは出来なくなるということですね」

 

「その通り、でもそれは本当に状況次第。もし、もう人間界に行く準備が整っていて、いつでも出撃出来る状態だったら…ゲートを破壊する作戦は失敗すると思う」

 

「じゃあ、まずはヴァンデモンの準備がどこまで進んでいるか探るのが先決か」

 

 主に結衣や光子郎といった頭良い奴らが話を進めている。結衣が話している内容は、以前に俺達二人で話した時にも出たな…原作では、太一達は一度ヴァンデモンの城に潜入出来たものの、ヴァンデモン達の侵攻を阻止することはあと一歩の所で出来なかった。しかもその結果、翌日の二回目の潜入の時に警備が強化されたりと、こちらに不利な状況になってしまっていた。だったらいっそ、このままヴァンデモンを一度見送って、準備万全の状態で侵入した方が上手くいくだろう。

 

 

 

「皆、あれ!」

 

「先程のものと同じです。ゲンナイさんが言っていたのはこの場所のことで間違いないですね」

 

 そんな会話をしながら進んでいたら、ヴァンデモンの居城、その城壁のすぐ近くにホログラム投影装置を発見した。近くで見てみると…建造物があったと思っていたが、これ城じゃなくて都市って言った方がしっくりくる気がするな。立方体や直方体の建物がいくつも連なって建てられている。

 

『どうやら無事に着いたようじゃな。ここがヴァンデモンの居城じゃ』

 

「着いたは良いけど、どうする?ヴァンデモンの動向を探ると言っても、私達じゃ目立つだろうし…」

 

「それなんだが、ここは俺に任せてくれないか?」

 

 空の呟きに対し、俺は声を上げてそう主張した。当然、全員から視線を浴びることになる。中には、不安そうな顔をしている奴らもいる…というか、大半が不安そうだ。おい、どういうことだ?これでも俺はそれなりに活躍してきたと思うんだが?

 

「え、でも…」

 

「一人じゃ危険すぎじゃないか?」

 

「…いや、確かにロップモンなら、他のデジモン達よりは動けるかもしれない。今までずっと俺達はロップモンの聴覚に助けられてきたし」

 

 おお、ここに来てこれまでずっと何となくやっていた索敵の成果が認められるとは…ヤマト、お前ならちゃんと分かってくれると思っていたぞ。

 

「…ロップモンや、トゥルイエモンに進化すればヴァンデモンの居場所も探れると思うけど」

 

「よし、じゃあ決定だな。パルモン、俺をあそこまで持ち上げてくれねぇか?」

 

 かなり上の方にあるが、中には入れそうな穴がある。あそこから建物の中に入れるはずだ。確か、原作だとあそこから変装したアグモンとパルモンが侵入していたんだろう。今回に関しては、俺一人の方が動きやすいし、状況を探るには俺ほどの適任はいない。気をつけるべきは、俺の耳でも羽音が聞こえないピコデビモンか…いや、それ以外にも音を消す事が出来るデジモンがいるかもしれないな。気をつけねぇと。

 

「え、ええ…」

 

「いや、ちょっと待って」

 

 と、ここで何故か結衣からストップがかかる。って何でだよ?俺が一人で潜入して、ヴァンデモンの動向を探る。これは結衣も事前に同意していたはずだ。何でここで止めるんだ?

 

 そう疑問に思っていたが、結衣がデジヴァイスを取り出したことで理解した。念のため、トゥルイエモンに進化していけってことか。確かに、万が一戦闘になった時に今のままじゃ厳しい――

 

「…先に進化しないとね、チョコモン(・・・・・)?」

 

「…お、おう」

 

「…今、完全に忘れてたでしょ」

 

 何が、とは言わない結衣に対し、俺は何気なく返事する。

 

「いーや、別に?早く頼むぜ、結衣」

 

「ハイハイ…」

 

 …アンティラモンに進化して戦った後、幼年期に退化していたことを忘れていたわけではない。別に皆がロップモンの話をしていたから成長期だと勘違いしていたとか、そんなことは断じてないのだ。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 結果から言うと、私達はヴァンデモンの城に入らなかった。

 

 トゥルイエモンがヴァンデモンの城を探索し、ヴァンデモンがもう既に出撃することが出来る状態だということを知った私達は、話していた通りイチかバチかで乗り込むよりも準備を整えて乗り込んだ方が良いということになった。

 

 空ちゃんやタケル君が、九人目の仲間の安否を心配していたけど、太一君からデジタルワールドと私達の世界の時間の流れが違うことを聞いて納得してくれた。太一君が東京に戻っていたのが約一時間。たったそれだけの時間で、こっちのデジタルワールドだと二ヶ月くらい経っていたんだから、太一君達もビックリしただろうね…正直、私も実感が無いもん。

 

 とにかく、それだけ時間の流れに差があるのなら、デジタルワールドでの一日なんてたった数分…もしかすると一分にも満たないくらいの時間しか経過しないだろうということで明日に乗り込もうってなったんだけど。次はどうやって私達の世界に繋がる扉(トゥルイエモンが城でヴァンデモン達の会話を聞いて扉と判明した)を起動するかって話になって、その時にゲンナイさんに考えがあるということで、一度ゲンナイさんの家に向かうことに。

 

「それで、ゲンナイさんの家ってどこにあるの?」

 

『ふむ…』

 

「肝心な所でまた?」

 

 ホログラムのゲンナイさんの姿が消え、ミミちゃんがまた通信妨害か何かで消えてしまったのかと嘆いた。けど、すぐにまたゲンナイさんの姿が映し出される。

 

『ちょっと周りを見渡してくれ』

 

「え?」

 

「ん~…あ!あれ!」

 

『あの光の方向に進めば、儂の家に辿り着ける』

 

「分かった。それじゃ行こう!」

 

 木々の隙間から見える空に、何かの照明のような光が上に延びていた。それを頼りに移動してみると、ゲンナイさんのヴァンデモンの城から少し離れた所にある湖の中から出ていた。つまり…

 

「家って、湖の中なのか?」

 

「成る程…通りで二ヶ月山を探しても見つからなかったわけです」

 

「それより、どうやって行くんだよ?」

 

 そんな心配をしていたけど、池全体が光ったと思ったら、池が真っ二つに割れて、中から階段が現れた。その階段を降りろということだと察した私達は、その階段を進んでいく。階段のすぐ横が水で、魚なんかも泳いでいるのが何とも不思議な光景で…水族館によくある水中トンネルを何となく思い出した。

 

 かなり長いこと下っていくと、見えてきたのは和風な家だった。かなり大きいけど、日本にあってもおかしくないサイズの一軒家だ…ゲンナイさん、ここに一人暮らしなのかな。だとしたら掃除とか大変そう…ピッコロモンの時みたいに、掃除手伝えとか言われないよね?

 

「ごめんくださーい!」

 

「勝手に入りますよーっ!」

 

 

 

 入り口らしい門を潜って、玄関まで続いている庭に入ってみると…盆栽や池(何で池の中なのにまた池があるのか分からないけど)の近くに、人影を見つけた。

 

「ゲンナイ、さん?」

 

「よく来たな、選ばれし子供達」

 

「本物なのか?」

 

「ええ」

 

 ついに、本物のゲンナイさんと初対面。太一君と同じくらいの身長で、映像でも分かっていたけど立派なお髭だった。かなりお年寄りっぽいんだけど、杖も使わず足取りは軽いように見える。

 

「やいジジイ!お前に聞きたいことがある!」

 

「ちょっと、太一!」

 

「なんじゃ?」

 

「何で今まで直接出てこなかったんだよ!」

 

「出不精でな」

 

 …外に出るのが面倒くさいってことかな。だったらもっと普通の場所に家を建てれば良いんじゃ…?

 

「あの、ゲンナイさん。貴方のことを教えてもらえませんか?どうして私達を助けてくれるのか、とか…」

 

「そもそもアンタ何者だ?」

 

「人間?それともデジモンなの?」

 

「どちらでも無い。お主達を助ける理由は、この世界を救う為に必要なことだからじゃ」

 

「選ばれし子供達ってなに?」

 

「この世界とお前たちの世界を救うために選ばれた子供達のことじゃ」

 

「俺達を選んだのは誰だ?」

 

「選んだのはゲンナイさんなの?」

 

「…もういいじゃろ、今お前たちがしなければならんのは九人目の仲間を助けることじゃ、さぁ家の中へ」

 

 うーん、殆ど答えになっていない気もするし、はぐらかされた。でもゲンナイさんが言うことはもっともなので、私達はゲンナイさんの家の中へとお邪魔することにした。

 

 中では既に夕食の準備がしてあって、私達の為に用意しておいてくれたそうだ。何をするにも、ひとまず腹拵えということで、ありがたく頂きます。白いご飯とか、魚の煮付けとか、こんな普通な感じの食事なんて久しぶりな気がする…そのおかげか、とても美味しく感じた。

 

 夕食を全員が食べ終えた頃、ゲンナイさんが立ち上がって私達の方へ向き直った。

 

「そのままで良い、これを見てくれ」

 

「日本?」

 

「東京ね!」

 

「練馬区だ!」

 

 ゲンナイさんの後ろの天井から大きな地図が降りてきて、ゲンナイさんが扇子を振る度に地図が変わる。どれも私達人間にとっては馴染み深い地図だから、皆すぐに分かったみたい。

 

「ヴァンデモンの居場所を示しておる」

 

「練馬区にヴァンデモンが…」

 

「「あ!!」」

 

 突然、太一君とヤマト君が同時に声を上げた。どうしたんだろう?

 

「何だよ?」

 

「いや、大したことじゃない。お前は?」

 

「いや、俺も…ただ、光が丘だなって」

 

「光が丘?」

 

「私達が住んでいる世界の地名だよ」

 

「光が丘に、ヴァンデモン達が…」

 

「でも、まだ動いてはいないのよね?」

 

「ああ、こっちとあっちじゃ時間の進みが違うんだ、まだ大丈夫だって!」

 

「それにいくらヴァンデモンでも、何処にいるのか分からない九人目の選ばれし子供を探し出すのは無理なはず。まずは私達の世界の情報を集める為に動くはずだよ」

 

「いきなり暴れ出すってことは無いわけか…その点は一安心だな」

 

 ロップモンから聞いた話を踏まえても、その点は心配ないと思う。何体か暴走するデジモンもいるみたいだけど、基本ヴァンデモンの手下達は人間の生活に溶け込んで、九人目の選ばれし子供を探すようだし、実際に会ってみて、ヴァンデモンはとても賢そうというか…こう、無闇に暴れ回るようなことはしない気がする。効率とか、そういうのを考えて行動すると思う。

 

 

 

「とにかく、今は僕達も元の世界に戻らないと!」

 

「ジジイ!ヴァンデモンが使っていた扉を開くにはどうすれば良いんだ?」

 

「太一君…ゲンナイさんをジジイって呼ぶのは良くないと思うよ」

 

「そうよ、お年寄りには親切にしないと」

 

「わ、分かったって…」

 

「ちょっと待っておれ」

 

 ゲンナイさんが戸棚の…戸棚、というか壁一面が全部引き出しになっていて、三脚なんかも使って上の方にある引き出しを開けた。これ、もしかして全部の引き出しに何か入ってるの…?探すの大変そう…っていうか、中身全部覚えてるのかな。

 

「ほれ、これじゃ」

 

「あ、オイラのがある!」

 

「アグモンも!」

 

「これは?」

 

「カードじゃ」

 

「んなことは分かってるよ!」

 

 ゲンナイさんが持ってきたのは、何かのカードだった。表面にはデジモンの絵と…読めないけど文字が描かれている。裏面は全部同じみたいだから、これはトランプのカードみたいなものなのかな?

 

「ヴァンデモンの城の地下、扉の前に九つの穴がある。そこに正しい配置でこのカードを置くと扉が開くんじゃ」

 

「でも、全部で十枚ありますよ?」

 

「良く分からんのも一枚混ざっておる」

 

「正しい並びっていうのは?」

 

「それも…分からん」

 

 いつも通りなゲンナイさんに、全員で溜息をつく。まあ、こんなことだろうとは少し思っていたけどね。

 

「ま、いいや!適当に嵌め込んでみようぜ!」

 

「だーっ、ダメじゃよ!そんなことをしたら全くワケの分からん別の世界に飛ばされてしまう!」

 

 ゲンナイさんが驚きの速さで、カードを持っていた太一君の背後から飛びついた。

 

「そんなに世界って色々あるの?」

 

「そうじゃよ、それにお前たちも不完全に復元されることもある!」

 

「何それ?」

 

「えーつまりじゃな…」

 

 ゲンナイさんが紙と色鉛筆を取り出して、何かの絵を描き始めた。これは…ミミちゃんとパルモンかな。ゲンナイさんって絵が上手いんだね…

 

「お前たち二人が間違った手順で扉を潜ってしまうと…」

 

もう一枚取り出した紙にまた同じような絵を描くゲンナイさん。違うのは、ミミちゃんとパルモンが、お互いの姿が合わさったような感じの姿に描かれていること。

 

「こんな姿になってしまうかもということじゃ」

 

「それはイヤ~~~~~!!!!」

 

「だからヴァンデモンが呪文でやったことを、お前たちは自分の力でやらなければならんのじゃ」

 

「分かんないことばっかりなのに?」

 

「とにかくカードは渡しておく。今夜はゆっくり休むが良い、ここなら敵も襲ってこん」

 

 ゲンナイさんの言葉に従って、私達は少し早いけど就寝することにした。

 

 

 

 

 

 

 皆が居間の寝室で寝静まった頃、私と光子郎君はゲンナイさんの部屋を尋ねた。この世界のこと、デジモン達のこと、色々と聞きたいことがあるという光子郎君に私は随伴させてもらう形だ。

 

「この世界、僕達の世界に似てますが変ですよね?どうしてなんですか?」

 

「この世界が何で出来ておるか知っとるか?つまり、お前たちの世界で言う原子や分子にあたるものじゃが」

 

「データですよね?」

 

「左様、この世界にある全てのものはお前たちの世界のコンピュータネットワークに流れておるデータから出来ておる。だからこの世界が変だとしたら、それはデータが破損しておるか欠落しておるかじゃ」

 

 データが破損、欠落…分かりやすいのは、あの黒い塊に飲み込まれていた時のエテモンかな。あの時のエテモンの攻撃は、山やスフィンクスといった建物を飲み込んでいるような攻撃だった。あれは、エテモンの攻撃自体がデータを破損させるような一撃だった、ということだと思う。

 

「そうだったんですか。ところで、ゲンナイさんもデータなんですか?」

 

「うむ」

 

「でも実体はあるんでしょう?僕達みたいに」

 

「無い」

 

「それって、デジモン達と同じ存在ってこと?」

 

「それも違う。何故なら儂は属性が無いんじゃ」

 

「属性ですか?」

 

「この世界はデータで出来ておるんじゃが、デジモンはさらに固有の属性としてのデータ・ウイルス・ワクチンを持っておるのじゃ」

 

「成る程…」

 

 …あれ?確かロップモンの話だと、属性を持たないフリー種と呼ばれるデジモンもいるって聞いたような…そうだ、ゲンナイさんに聞いておきたいことがあったんだった。

 

「あの、ゲンナイさん」

 

「今度はなんじゃ」

 

「今、この世界と私達の世界が危機に陥っていて、私達が呼ばれたっていうのも分かったんだけど…デジモン達だけでどうにかならなかったの?」

 

「どういうことですか?」

 

「デジモン達は、私達人間よりも強い力を持っているでしょ?エテモンとか、ヴァンデモンとか…敵に強いデジモンがいるのに、この世界の為に立ち上がった良いデジモン達はいなかったのかなって」

 

「勿論いた。しかし、デジモン達だけではどうにもならんかった…じゃから、お主らが呼ばれたのじゃ」

 

「今はもういないの?」

 

「さぁのぅ…儂も全てを知っているというわけではない。今、善良なデジモン達がどこにいるのか、既に死んでいるのかも儂には分からんのじゃ。ただ言えるのは、唯一の希望と言えるのが選ばれし子供達だということなのじゃよ」

 

「そっか…私達と一緒に戦ってくれるようなデジモンがいるかもと思ったんだけど」

 

「まだ僕達が出会っていないだけで、何処かにそういったデジモンもいるかも知れませんね」

 

 実はこの質問、私じゃなくてロップモンに聞いてみるようにお願いされたことなんだよね。ロイヤルナイツ、とか、七大魔王?とか、そういった組織名っぽい名前が聞けないか確かめて欲しいって言われたんだけど…私の聞き方が悪かったのかな。

 

「そういえば、デジモンアナライザーは役に立っとるかね?」

 

「はい!でも、一つ気になる所がありました」

 

「なんじゃ?」

 

「これには、僕が出会ったデジモンの情報しかありません。他の方が見たデジモンの情報が見れないんです」

 

「成る程?」

 

「何とかなりませんか?」

 

「なる。ちょっとそれを貸してくれんか」

 

「はい」

 

「朝までには直しておこう。お主達ももう寝なさい」

 

「「はい」」

 

 ゲンナイさんと直接話すことが出来て、良かったかもしれない。ロップモンの話で、デジタルワールドのこととか色々聞けたけど…正直、一気に沢山聞いたからか、まだ良く分かっていないことも多いと思う。こうやって、デジモンについて色々調べていけば、ちゃんと理解もしていけるはずだ。

 

 問題無く私達の世界に帰ることが出来たら、ロップモンにノートを買ってあげなきゃ。これからのことを知る為にもね。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 翌日、ゲンナイさんの家を出た俺達は、またヴァンデモンの城に到着した。また俺がトゥルイエモンに進化して探索をし、警備を掻い潜れそうなルートを案内する。昨日のうちに時間をかけてヴァンデモンの城の内部構造を把握しておいて良かったぜ。ゲートまでのルートだけはしっかり覚えてきたからな。

 

 特に警備をしていたデビドラモン達にも見つかることは無く、例の扉までやって来た俺達。そこで子供達はカードを並べて、正しい並べ方を考えていた。

 

「うーん…良い奴、悪い奴、汚い奴」

 

「そうか?小さいの、普通の、大きいの!」

 

「貸してくれ。これでどうだ?弱い奴、まあまあな奴、強い奴。でも外れがどれか分からないな…」

 

「住んでる場所よ、陸とか海とか」

 

 太一達がカードの組み合わせを考えている中、光子郎と結衣、テントモンと俺は九つの穴がある台座を見に行く。

 

「ヴァンデモンが魔法で封印を解いたということは、きっと石版の絵も魔法に関係しているはず」

 

「そうだね。星やこの絵、タロットとかオカルトとかを連想するけど…」

 

「上の三つの絵…射手座と獅子座は十二星座にありますが、猿座は無いですね…」

 

 3×3の表、それぞれのマス目に星が描かれている。上の段が一つ星、二段目が二つ星、下の段が三つ星。表の外、上側には絵が三つ描かれていて、左にライオン、真ん中に弓を持つ人馬、右が猿。表の右側と左側にも何かあるが…これに関しては謎解きに必要無かったはずだから割愛だな。

 

「これはどうだ?」

 

「うーん、そうね…」

 

「無駄だよ」

 

「そんな、無駄なんて言わないで!」

 

「たとえそれらしい分け方は出来ても、何の根拠も無いじゃないか」

 

「それは、そうだけど…」

 

 丈がいきなりそんなことを言い始めた。アニメでもそんなこと言ってたな、確か。でも今までのオドオドしているような感じじゃなく、決意したようなそんな感じの表情をしている気がする。

 

 そして丈が、太一を真っ直ぐに見つめて話し始める。

 

「太一」

 

「何だ?」

 

「僕は、お前に任せる」

 

「な、何だよ急に?」

 

「無責任で言っているわけじゃないぞ。とにかく僕は、太一を信じる!」

 

 おっと…別に原作みたいに城が崩れ始めているわけでもないのにそんなことを言うとは。ちょっと予想外だったな…あれは非常時だから出る台詞だと思ってた。

 

「俺も!ここはリーダーの決断に従おう!」

 

「おいおい、いつから俺リーダーになったんだよ!?」

 

「俺達はお前がいなくなった途端、バラバラになった…それをもう一度集めてくれたのはお前じゃないか!」

 

「それは、偶々…」

 

「そんなことどうでも良い!何とかしてお家に返して!!」

 

「ミミちゃん…」

 

「…って、アタシ今まで言ってたけど、それじゃダメなのよきっと。もうワガママ言わない!」

 

「そうね!私達が変わらないと何にも変わらないわ!」

 

「だから僕は、仲間を信じるんだ!」

 

「タケルもそう思うだろ?」

 

「うん!もし別の世界に飛ばされても、皆一緒なんでしょ?だったら僕、怖くなんか無い!」

 

「そうだな!」

 

「太一君、私達に出来ることなら何でもするから!ね、光子郎君」

 

「は、はい!僕も最善を尽くします!」

 

〈やってよ、太一!!〉

 

「…分かった!」

 

 …ちゃっかり結衣も太一に任せたな。ま、別に良いか。こうして、太一は正式に俺達のリーダーとなった。元々リーダーっぽいことはしていたけどな。

 

 

 

 太一は考えながら歩き、やがて扉の前で立ち止まる。皆にもう一度、自分の判断に従ってくれることを確認し、太一はこう告げた。

 

「……よし、決めた!光子郎、結衣さん!二人が選んでくれ!」

 

「ぼ、僕ですか!?で、でも…」

 

「私も?」

 

「太一さんがそう決めたのなら、アタシそれが良いと思う!」

 

「でも、もし間違ったら…」

 

「誰も二人を恨まないって!」

 

「信じてる!」

 

「…というわけだ!」

 

「…光子郎君、やれるだけやってみよ?出来るかどうか、やってみないと分からないよ」

 

「…分かりました!」

 

 光子郎がカードを受け取り、再び台座の元へやって来た。まさか、結衣まで謎解きをすることになるとはな…

 

「光子郎はん、パソコンで何か分かりまへんやろか?」

 

「パソコンで…」

 

「…光子郎君、このカードのデジモン達の情報を調べてくれる?」

 

「分かりました!えっと…デジタマモンとトノサマゲコモンに会った人?」

 

「あ、僕だ」

 

「デジヴァイスを!」

 

 ゲンナイさんが改良したデジモンアナライザー。光子郎のパソコンのキーボードに、デジヴァイスが差し込めそうな凹みがあって、そこにデジヴァイスを差し込むとそのデジヴァイスの持ち主が出会ったデジモン達の情報を確認出来るそうだ。

 

 丈のデジヴァイスを凹みにセットすると、パソコンの中に丈の出会ったデジモンの情報が追加された。光子郎はトノサマゲコモンとデジタマモンの情報を調べる。結衣は、光子郎が調べた情報を聞いて、カードをグループ分けしているみたいだな…あれ?俺、ここの情報教えてなくね?

 

「…成長期が四体、成熟期が三体。完全体が三体。ということは…星の数が、レベルってこと?」

 

「だとすると、問題になるのは上の絵ですが…」

 

「この絵…これもデジモンなのかな」

 

「ということは…ちょっと待って下さい」

 

 光子郎がまたパソコンを操作し、画面にレオモンとケンタルモン、そしてエテモンの情報をピックアップする。

 

「あ、この三体かも!でも、レベルも違うし…」

 

「…!属性!」

 

 レベルと必殺技しか表示されていなかった状態から、それぞれの属性が表示された。レオモンがワクチン、ケンタルモンがデータ、エテモンがウイルスと書かれている。

 

「じゃあ、ここがそれぞれの属性だとすると…」

 

「殆どピッタリ合いますね…あとは、ここだけ」

 

 十枚のカードが殆ど組み分け出来ているが、問題なのはワクチン種の成長期の場所。ここだけがアグモンとゴマモン、二枚のカードが当てはまってしまう。どちらが正しいのか、二人で考えてみているものの、やっぱり答えは出なかった。

 

「…皆、分かったよ」

 

「ホントか!?」

 

「結衣さん…」

 

「私達に出来るのはここまで、皆の意見も聞いてみようよ」

 

「…そうですね。それでは皆さん、説明しますね」

 

 

 

 二人だけで解いた内容を、全員に周知させる光子郎。その間、俺は不快な音を感知してそっちを向く。殆ど真っ暗だから何も見えないが…この音、恐らくアイツが来てるな。だがこれくらいは既に想定済みだ。

 

「皆、気をつけろ。どうやら敵がこっちに来るみたいだ」

 

「え!?」

 

「…大丈夫なの?ロップモン」

 

「おう、問題ねぇ。ただ、そうだな…ピョコモン、ゴマモン、パルモン。俺と一緒に成熟期まで進化してくれ、敵を迎撃する」

 

「俺達は?」

 

「万が一、他に敵が来たときの為に他の奴らは待機で頼む。これでも過剰戦力だと思うしな…すぐ終わらせてくるさ!」

 

 完全体に進化出来るデジモンが三体もいれば安全だろう。そう考えて、ガブモン達に待機して貰うよう伝える。すると今度は丈が一歩前に出た。

 

「いや…僕達も行くよ、ロップモン」

 

「でも、まだ話し中だろ?」

 

「後はこの二枚をどっちか選ぶだけだから…太一君、後は任せて良いよね?」

 

「分かった!丈達はロップモンの指示に従って一緒に行ってくれ。他の皆はここで待機だ!」

 

 何と、もう殆ど説明は終わっていたらしい。結衣が太一にそう確認し、太一がそう皆に伝える。全員が頷き、それぞれ動き始めた。俺も結衣達が準備出来たのを確認し、敵の元へと駆け足で向かう。

 

「ねぇ、何でこのメンバーなの?」

 

「雑魚が大量みたいだったから、っていうのが一番の理由だ。ま、敵を見つけたら分かるだろ」

 

「それじゃ皆、進化を!」

 

 それぞれのパートナーデジモンが進化の光に包まれ、全員が成熟期へと進化を果たした。俺は結衣を抱えて先導して駆けていく。一分もしないうちに、不快な音の主を発見したので全員に止まるよう指示する。

 

「あれって…」

 

「何アレ、気持ち悪い~!」

 

「これで分かっただろ?」

 

 今、俺達の真上…天井を歩いているのは、蜘蛛型の巨大なデジモン――ドクグモンと、ドクグモンと似たような姿をしている小型の蜘蛛型デジモン――コドクグモンだ。ドクグモンの移動速度も速くて気持ち悪いが、恐らくミミが言ったのはコドクグモンの方だろう。ドクグモンの周囲を、大量のコドクグモンがカサカサと音を立てながら大行進をしている。

 

「成る程…確かに、このメンバーならやっつけやすいね」

 

「皆、行きましょう!」

 

「ドクグモンは俺が何とかする!イッカクモン、小さいのをある程度やっつけたらこっちの援護を頼む!」

 

「オッケー!それじゃ、行くぞ!“ハープーンバルカン”!」

 

「“メテオウィング”!」

 

「“チクチクバンバン”!」

 

 三体の必殺技が、コドクグモンの群れを殲滅していく。グレイモンも連れてくることを考えたが、太一のパートナーだしな。それに、グレイモンだとパワーが強すぎて城にダメージが入る可能性もある。城が強い衝撃を受けると、後々崩落してしまうらしいからな…出来るだけそんな状況にならないようにしたい。まあ、アトラーカブテリモンの必殺技でそうなったんだから、成熟期の必殺技なら多少は大丈夫だと思うが。

 

 コドクグモンがやられていく状況を見て、ドクグモンは俺達にヘイトを向け、蜘蛛の巣をこっちに伸ばしてくる。それをバードラモンが炎を飛ばして焼き払い、その瞬間に俺がドクグモンの背中目がけて跳ぶ。

 

「“巖兎烈斗”!」

 

「ギャアアアアアアアア!!」

 

 ドリルのように高速回転し、ドクグモンが悲鳴を上げた。そういやコイツ、喋れたな。まあ、ゆっくり話す必要も無い。このまま一気に倒させて貰おう。

 

 俺の攻撃に耐えきれず、足をバタバタとさせ始めたドクグモン。それを見た俺は動きを止め、イッカクモンに合図を出す。

 

「イッカクモン、ドクグモンの足下を攻撃してくれ!」

 

「任せろ!“ハープーンバルカン”!」

 

「これもおまけだ!“忍迅拳”!」

 

 イッカクモンの攻撃で足にダメージを受け、俺の攻撃でドクグモンが天井から完全に足が離れ、背中から地面に激突。勿論、俺は落下前に避難した。これでドクグモンは腹が丸見えの状態になった。

 

 天井をもう一度見てみると、コドクグモンは半数以上倒したみたいだな。ドクグモンが落とされたことで敗北を悟ったのか、生き残った奴らは引き返していく。

 

「さて、と…後はお前だけだな?」

 

「クッ…ヴァンデモン様ニ楯突ク奴ハ、生カシチャオケネェ!」

 

 体勢を立て直したドクグモン、奴の六つの目がチカチカと点滅し始めた。それを見た瞬間、俺はドクグモンへと一直線に駆け出す。

 

「スティンガーポレーsy――」

 

「オラァ!!」

 

「ンン!?」

 

 ドクグモンの必殺技は、毒攻撃である“スティンガーポレーション”だ。この攻撃は凶悪な牙から発せられる攻撃だが、糸に絡めたり霧状に噴射したりと応用が利く。今放とうとしたのも、霧状に噴射するつもりだったんだろう。そこで、ドクグモンが必殺技を放つ瞬間に顔面を蹴り上げてみた。

 

 するとどうだろう、ドクグモンは自分の真上に毒を噴射し、自分の体に毒を撒いてしまっている。その結果、ドクグモンは段々動きが鈍くなっていっているな…自分の毒が効くのか分からなかったが、効くのなら話は早い。

 

「ふっ!」

 

「ガハァ!?」

 

「トゲモン、頼む!」

 

「“チクチクバンバン”!」

 

「ギャアアアアアァァ!?」

 

 腹を殴って壁に叩きつけた後、トゲモンの必殺技による針で身動きが完全に取れなくなってしまったドクグモン。顔も真上を向いている状態の為、首だけこっちに向けて攻撃っていうことも出来ないだろう。圧勝だったな。

 

「よし、これで終わり!太一達の所へ戻るぞ!」

 

「うん!」

 

「倒さないで済むなら、それに越したことは無いですよね?」

 

「暫くは動けないだろうね…」

 

 

 

 ドクグモン達を撃退した俺達は、太一達の元まで戻ってみると、太一が丁度カードを置いた所だった。

 

「開け…ゴマモン!!」

 

 太一のその一言の後、扉がゆっくりと開いていく。どうやら、原作通りゴマモンにしてくれたみたいだな。もしアグモンを選んでいたら…どこに繋がったんだろうな?興味はあるが…まあ、もうこのゲートを使う機会も無いだろうし、気にする必要は無いが。

 

「開いていくぞ!」

 

「やったぁ!」

 

「太一!やったのね!」

 

「空、皆!」

 

「こっちは無事に終わったよ!」

 

「よーし、皆!行くぞ!」

 

 

 

 

 

 

 俺達はゲートを潜り、気づくと体は不思議な浮遊感に飲み込まれた。次に気がついた時には、体が何かに埋まっているような感覚と、全員を襲うヒンヤリとした感覚…って冷てぇ!?

 

「ぷはっ!さ、寒っ!?」

 

 どうやら雪に埋まったらしい。辺り一面、薄らと雪が積もっていて、少し離れた場所には祠が…そして、俺の近くには子供達と、デジモン達が同じように埋まっていた。どうやら子供達は皆気絶しているみたいなので、ひとまずデジモン達の方を掘り起こしていった。

 

 デジモンになってから、初めてやってきた人間達の世界。もっと感慨深いものかと思っていたんだが…何か、思っていたよりもあっさりしてるな。まだ実感が無い。人間達や、都市を見れば実感も湧くかもな…ま、それは追々だな。

 

 とにかく、どうやら無事に世界を渡ることは出来たんだ。あとは、ヴァンデモン達の野望を阻止するだけだ。ここから先が正念場…出来るだけ、デジモン達の犠牲を抑えてみせるんだと、そう気持ちを新たにした俺は…ひとまず、食料集めに行こうとするアグモン達を静止したのだった。

 

 

 

 





前回は殆ど原作通りだったので、今回はガッツリ変化を加えました。それに合わせてサブタイトルもアニメ準拠のものではなく変更しております。

今回は、前回行わなかったアニメ感想も再開したいと思います。下の方に感想を書きますので、ネタバレが嫌な方や興味ないという方はここでブラウザバックして頂いて大丈夫です。

来月は夕方とかに上げれれば良いな…なんて思います。読んで下さった皆様、ありがとうございました!
















































それでは、アニメ感想コーナーやっていきたいと思います。

とはいえ、何話からやっていなかったか覚えていないので、全体を通して感想を書いていこうと思います。

今のところ、自分が印象に残っている回が、クーレスガルルモンの回でしょうか。ブリッツグレイモンのようなポッと出感も無く、ちゃんと楽しめましたね。あんな感じの話を続けてくれれば見やすいのに、なんて思ったり。

気になった点としては、紋章探しということで全員がそれぞれ旅立っているわけですが…太一さん、貴方跳び回りすぎじゃないですか?太一さんとアグモンだけ移動距離半端なさ過ぎる。別に無理して太一さんとアグモンを出さなくても良いと思いますよ?まあ、もう殆ど全員が紋章を集めた判定らしいので、今更ですけども。

嬉しかった点は、登場するデジモンの声優さんに関してですかね?今日放送された分も見ましたが、エレキモンが無印の時の声優さんと同じ方だったのが嬉しかったですね~…あと、オレーグモンとかグラビモンもそうですね!ストラビモン(ヴォルフモンの進化前)もフロンティア意識だったと思います。そういうファンサービスと言うんでしょうか?単純かもしれませんが嬉しかったです。

あとは…そうですね、新しいアニメの情報とかも気になりますね。残念ながら自分は今年のデジフェスに参加出来なかったので、あまり詳しくないんですけども…02の映画もやるみたいですし、そこら辺が気になりますね…デジアド:、終わってしまうのか…?

色々と気になることだらけということで、全然まとまってないですが今回はここまでにしたいと思います。ここまでお付き合い頂いた方、ありがとうございました。また次回も、読んで下さると嬉しいです!


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。