レ級に近接戦闘について教えてもらって2週間が経った。
その間私はひたすらに身体を鍛えていた。
やはりレ級はすごい。
筋トレをするときも砲雷撃戦の演習をするときも、的確な指示でダメなところを修正していった。
おかげでかなり上達した。
さて今日も筋トレをして散歩でもしようかな。
「お姉ちゃん!会いにきたぞ!」
「ちょっとほっぽちゃん待ってよ〜」
おや?ほっぽちゃんと港湾棲姫か。
どうしたんだろう?
「お姉ちゃん!ほっぽ烈風欲しい!」
烈風か…
確か資材消費は少なかったけど確率が高かったはずだ。
でもここには建造ドックはなかった。
どうやって入手するか……。
「お姉ちゃん…無理だったか?」
ほっぽちゃんの後ろの方で港湾棲姫がニコニコしている。
……相変わらずここのお姫様は私に期待している。
やってみるか。
「わかった。やってみよう。」
「ほんとか!?ありがとうお姉ちゃん!大好きだ!」
ぎゅーっと抱きついてきた。
……可愛いは正義だ。
絶対になんとかしてやろう。
「ありがとうね〜。ほっぽちゃんのお願いを聞いてくれて。」
「可愛いは正義だ。安心しろ。ちゃんと約束は守るから。」
「うふふ♪」
『ぷはははははははははははw』
レ級ずっと笑ってるんじゃない。
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さて日課の散歩をしながら考えよう。
レ級の意見も聞きたい。
『うーん。烈風って元々艦娘の装備なんだろ?だったら僕はわからないな。』
それもそうか。
…一応聞いてみるか、妖精さん。
どこにいたのかは知らないが肩に乗っていた。
妖精さん艦娘用の建造ドックって作れる?
妖精さんが首を横に振った。
やはり無理か。
だとすると行くしかないか。
『うん?どこに行くんだい?』
敵の鎮守府さ。
『乗り込むのかい?だとしたら楽しいことになりそうだね!おらワクワクしてきたぞ!』
なぜそのネタを知っている!?
『もちろん君の記憶を見ているからね。』
さいですか。
なんでもありなんですね。
じゃあ中枢棲姫に知らせに行こう。
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「ん?しばらくの間出掛ける?わかった行ってきていいぞ」
中枢棲姫話が早くて助かるな。
さて許可ももらったし早速行くぞ。
レ級艦載機を頼む。
『はいよー』
馬鹿でかい艦載機に乗って出発。
『敵の鎮守府までひとっ飛びだ!』
いやアイアンボトムサウンドに行く。
『なぜだい?』
何故もなにも敵の鎮守府がどこにあるのかわからないだろう?
『あっそうか。うっかりしてたよ。』
どんだけ楽しみにしてんだよ…
そんなことを話していたらアイアンボトムサウンドに着いた。
飛行場姫を探すと海を眺めていた。
「飛行場姫。」
「あら?どうしたのこんなところまで。」
「ちょっと聞きたいことがあるんだ。いつも敵はどこからきてるんだ?」
「それなら私がさっきまで眺めていた方よぉ。あなたがきた後は艦娘も来なくなったから嬉しいわぁ。」
艦娘が来なくなった?
まぁ敵が来なくなったのはいいことだ。
「情報ありがとう。またくるよ。」
「もう行くの?そう、頑張ってね。」
飛行場姫と別れて海上を走っていく。
『艦載機に乗らなくていいのかい?』
たまには走って行かないとね。
しばらく走っていると敵の哨戒部隊と遭遇した。
軽巡2、駆逐4の水雷戦隊だった。
軽巡は五十鈴と阿武隈、駆逐は白露に時雨、村雨と夕立だった。
夕立との遭遇率高いなぁ。
そんなことよりレ級戦闘準備。
『まっかせてー!』
さぁ演習の成果を出す時だ。
敵は一斉に砲撃、その後反転して撤退していった。
………え?撤退?
とりあえず飛んできた弾を弾いていく。
レ級に教えてもらった近接戦の技術の一つだ。
これを使えば最小限の動きだけで済む。
さてレ級艦載機であいつらの後をつけてくれ。
『むぅ、わかったよ…。』
敵を追いかけているとこっちに向かってくる部隊を発見した。
こっちが本隊かな?と思っていると見えてきた。
さっきの水雷戦隊と合わせて12名。
連合艦隊となった。
追加されたのは戦艦4、空母2の部隊。
金剛型の4姉妹と翔鶴と瑞鶴だった。
レ級こんどこそ戦闘準備だ。
『空は任せて!』
戦艦の砲撃が飛んでくる。
駆逐や軽巡の主砲より少し重いけど弾くことは難なくできる。
「What!?Hey霧島ー!あれどうなってるネー!?
「…弾いている?お姉さま気をつけてください!」
駆逐が周りをうろちょろしているが無視だ。
まずは空母からやる。
「翔鶴姉!」
「えぇ!全機、突撃!」
今回は私は主砲と雷撃は使わない。
近接戦闘だけで対処していく。
海を蹴って加速する。
そして一気に間合いまではいる。
「ッ瑞鶴!」
瑞鶴を腹パンする。
ゴキゴキバキ!
一気に骨が折れていく。
「がはっ!」
そして上に放り投げてレ級に噛みつかせる。
グシャッ
「ああああああああああああ!!!」
うるさいから回し蹴りで翔鶴を吹っ飛ばす。
これで翔鶴も使い物にならなくなったはず。
そして道もひらけた。
周りを見るとレ級によって大破もしくは中破したやつが結構いた。
これなら進めるだろう。
ここから一気に鎮守府までいく。
鎮守府は意外と近かった。
そこで工廠と思しき場所を発見。
そこまで行こうとすると次々と艦娘が出てきた。
面倒だから主砲を解禁することにする。
レ級と一緒に主砲を撃つ。
避けられたようだ。
だがそれはどうでもいい。
そのまま突き進む。
近くにいた睦月を捕まえる。
捕まえたまま主砲を睦月に合わせる。
「どけ。」
私は睦月を人質としてとった。
周りの反応を見ていると驚いているようだった。
すると陸奥が前に出てきた。
「何が目的なの?」
「工廠を使いたい。ついでに明石も。」
まさか使わせてくれるのだろうか?
使わせてくれなかったら無理矢理使うが。
「提督を呼んでくるから少し待ってて。」
待っていると1人の男が出てきた。
こいつが提督か。
「はじめまして。俺は原田健二だ。」
「……レイだ。烈風が欲しい。工廠を使わせろ。」
「わかった。ただし条件がある。」
「なんだ?」
「ここで攻撃をしないことだ。それから睦月を解放してくれ。それともう一つ、お前は本当にレ級か?」
何を言うかと思えばどうでもいいことを言ってきた。
私は艤装無しでも戦えると言うのに。
「わかった。ここでは攻撃しない。艤装も消しておこう。そして私はレ級改fragshipのレイだ。これでいいか?」
「…それでいい。烈風が欲しいんだな?明石に作ってもらうから待ってろ。」
「わかった。もしも烈風を持ってこなかったら消し炭にするからな。」
そう言って健二とやらは工廠に入っていった。
そして30分後烈風を持って戻ってきた。
「これでいいな?」
烈風を確認する。
間違いなく私の知っている烈風だった。
「あぁ、これでいい。じゃあな。」
あとはこれをほっぽちゃんに渡すだけだ。
レ級に艦載機を出してもらって島まで帰った。
その後談話室に行きほっぽちゃんを探す。
ほっぽちゃんは港湾棲姫の膝の上で寝ていた。
……可愛い
「あらレイさん。どうかしたの?」
「港湾棲姫烈風を持ってきたんだ。」
「ほんとに!?ちょっと待ってね、ほっぽちゃんを起こすから。」
ほっぽちゃんをゆさゆさ揺らして起こしている。
あーもう!ほんと可愛いな!
「うみゅ……ん…お姉ちゃん?」
「ほっぽちゃんはいこれ。ほっぽちゃんのお望みの烈風だよ。」
「ッ!?烈風!?うわーいありがとうお姉ちゃん!!」
私はこの笑顔のために生きてきた。
もう死んでもいい…
『いや死ぬのは勘弁してよー』
ほっぽちゃんも笑顔にできたしこれでいいよね。
私の近接戦闘も十分効果的だったし良かった。
明日は何をしようかな?
ほっぽちゃん可愛いですよね。