牛乳を取りに行った日に出会ったあの爺さん。
もしも攻めてくるとしたら相当厄介だろう。
まあ、私が負けることはないが…。
あれから数日が経っていた。
相変わらず電は牛乳を飲んでいる。
私はすることもないのでお風呂に入りにきた。
やっぱりお風呂は気持ちいい。
私がお風呂に入っていると誰か来たようだ。
入ってきたのは潜水棲姫と潜水新棲姫だ。
「あらレイじゃない。」
「ひひひ、お姉ちゃん珍しいね。」
確かに珍しいかもしれない。
私がお風呂に入るときは大体1人で入っているからな。
「ねぇレイ、暇だったら散歩に行かない?」
「どこまで行くんだ?」
「それはね……。」
話を聞くとどうやら日本を一周するらしい。
2人は前からたまに散歩に出かけているらしい。
楽しそうだから私も行くことにする。
「本当か姉ちゃん!それじゃあお風呂上がったら浜辺に集合な!」
そういうと深海新棲姫が走って風呂場から出ていった。
「あらあら、ありがとうねレイ。」
潜水棲姫は微笑みながら潜水新棲姫の後を追いかけていく。
なんかほっぽちゃんと港湾棲姫を見てるみたいだ。
さて私もそろそろ上がろう。
風呂から上がるとまずは電に一緒に行くか聞きに行く。
「行くのです!」
即答であった。
それから言われた通りに浜辺へと向かう。
そこにはもうすでに準備が整っている潜水棲姫と潜水新棲姫が待っていた。
「電ちゃんも一緒に行くのね。」
「あぁ、迷惑だったか?」
「迷惑だなんてとんでもないわよ。むしろ嬉しいわ。」
電の方を見ると早速潜水新棲姫と仲良くなっていた。
「それじゃあ行きましょうか。」
「電ちゃんいこ!」
「なのです!」
うん、微笑ましい光景だ。
今回は海上じゃなく海中を進んでいく。
普通は海上艦は海上しか走れないが深海棲艦なので関係ない。
ちゃんと海中を移動できるようになっている。
「はわわわ!すごく綺麗なのです!」
電の言う通り綺麗だった。
様々な魚が泳いでおり水も透き通っていた。
「ひひひ、凄いだろう!」
「凄いのです!」
それから他愛もない話をしつつ進んでいくと私の電探に艦娘の反応が出た。
しかもこれは海中からの反応。
つまり潜水艦ということだ。
まぁ攻撃して来なければ私も攻撃しない。
そういう約束だったしな。
「…?レイさん敵なのです?」
「あぁ、そうだな。まぁ攻撃されなかったら殺さないでいいだろう。」
「珍しいわね…。」
潜水棲姫の反応からするに今までなかったことらしい。
さてどうなることやら。
目視できる範囲まで入るといきなり魚雷を放ってきた。
「はわわわ!魚雷撃ってきたのです!」
全く出会い頭に撃ってくるとは。
しかも大切なお姫様に向かって撃つとはいい度胸じゃないか。
許すまじ。
「レイさんやっちゃってもいいのです?」
「あぁ、お姫様を攻撃したんだ。敵は殺すぞ。」
「はいなのです!」
何気にこれが電にとっては初陣となる。
だが電は前は艦娘であり今は深海棲艦。
普通に戦える。
ただ今回は海中戦だ。
主砲はもちろん使えない。
だけど電は私のトレーニングについてきているし、たまに近接戦の練習もしていた。
つまり電も武器がなくても戦えるということだ。
まずは魚雷に魚雷を当てて破壊。
その後接近して握りつぶす。
電の方もちゃんと殺せたようだ。
「ありがとうねレイ。やっぱり強いわね。」
「お姉ちゃんも電も凄かったぞ!」
無事に守れてよかった。
「それじゃあ散歩に続きしようか。」
「ええ」
「うん!」
「なのです!」
こうして私達は日本を一周して島に帰った。
今日は楽しかった。
また一緒に行けたらいいな。
みんな深海新棲姫のことをクソガキっていうのはダメだからね!