深海生活   作:ミクス

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第21話

私は今夢の世界でレ級と対面していた。

 

『なぁ、レイ。僕まだ状況がわからないんだけど説明してくれる?』

 

私に聞かれても困る。

正直なぜ私が復活できたのか自分でもわからない。

沈んでいたときのことをあんまり覚えてないし。

 

『むぅ。じゃあ艤装は?あんなのみたことないんだけど。』

 

そっちもよくわからない。

使い方とかは直接頭に入ってきたんだ。

 

『じゃあなにもわからないと?』

 

そういうことだね。

 

『まぁ強力な武器が手に入ったってことで結果オーライだね。』

 

つまりそういうことだね。

この力で今度こそはお姫様を守れるだろうな。

 

『ところでさレイ。』

 

ん?どうした?

 

『ここってさ夢の世界だよね?夢の世界でしか僕ら会えないし。』

 

そうだな。

 

『どこで寝たの?』

 

ん?

 

『いやだからどこで寝たのか記憶ある?』

 

そういえばどこで寝たんだろう?

確か私は戦って敵を全て殺して……。

そうだ、気を失ったんだ。

 

『それって大丈夫なの?』

 

……。

 

『……。』

 

まっまあ電達が回収してくれてると私は信じるよ!

 

『本当に大丈夫かなぁ。』

 

あっもうすぐ起きるよ。

 

『僕はレイの指示に従うからさそっちはそっちで頑張ってね。』

 

あぁ、任せろ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

結果はすぐにわかった。

 

「知らない天井だ…。」

 

私の部屋の天井は洞窟らしく岩(妖精さんが削っている)となっている。

しかし今私の見える天井は明らかに人工物、人間が作ったものだ。

私は敵に鹵獲されてしまったか?

だが拘束するための道具もないしどういうことだ?

そして私は気づいた。

私は今艤装を出していない。

艤装を出していない時は私は人間のように見えるらしい。

電が言っていた。

そういうことなのだろう。

私が漂流しているのを艦娘が発見しここに運び込まれたと。

それからもう1つ。

今私の周りに妖精さんが集まっている。

大体10人ぐらいか。

流石に妖精さんは気づくよな……。

と思っていたら3人の妖精さんが抱きついてきた。

しかもなんか1人は私の胸の谷間に入ろうとしているし……。

うざいので摘まみ出す。

妖精さんも負けじと入ろうとしてくる。

全くなんなのだ。

もういっそのことここら一帯を吹き飛ばすか…?

と思っていたら扉をノックされた。

うぅむ、とりあえずあまり喋らないようにしよう。

というか声でバレるじゃん!

なんとかしなくては…。

ガチャリとドアを開けて入ってきたのは明石だった。

 

「あっ起きてるみたいですね。今の状況とかってわかります?って妖精さんにものすごく遊ばれていますね…。」

 

ほら見ろ、明石も若干呆れてるじゃないか。

だから私の胸の谷間に入ろうとするんじゃない!

 

「うーん、とりあえず提督を呼んできますね。」

 

ドアを閉めて提督を呼びに行った。

さて声を出す練習をしよう。

 

「アー、アー、あーこれで大丈夫かな?」

 

うん、できた。

結構簡単だったな。

そして相変わらず妖精さんは突っ込んでくる。

……ここで私に付いている妖精さんを呼び出したら流石にまずいよなぁ。

ツノ生えてるし。

突然ドアがガチャリと開いて明石が入ってきた。

 

「だから明石ちゃんとノックをしろと言っているだろう!」

「あははは、ごめんなさぁい。で、連れてきましたよ。」

 

もう1人はここの提督だろう。

男だった。

テメェらそんなにハーレム作りたいのかー!

 

「って本当に妖精達に遊ばれてるな…。ほら後で金平糖あげるから散れ散れ!」

 

わーっと妖精さんが散っていく。

そして私の元に3人の妖精さんが残った。

さっきから抱きついてきたり胸の谷間に入ろうとしたりしていた妖精さんだった。

 

「いやーこんなに妖精に好かれている人は初めてみたよ。あっ僕は馬場涼平だよ。よろしくね。それで君にお願いがあるんだよ。それはね横須賀鎮守府に少しの間でいいから着任して欲しいんだ。君は妖精に好かれているようだし何より僕の勘がそう言ってるんだよ。あっこれもう大本営に報告しちゃってるから強制ね。あと君が漂流していたこととかは特に詮索とかしないから安心して。横須賀鎮守府では執務室に座っているだけでいいからよろしくねー。」

 

長い長い!

というか勝手に決めてるんじゃない!

なんなのだこの人間は。

こちらのことも考えずに勝手にペラペラと喋りやがって…。

島に帰るときにここは潰しておこう。

うん、そうしよう。

決定。

 

「もう提督!なに勝手なことしてるんですか!相手のことをもうちょっと考えてくださいよ!」

「大丈夫だって僕の勘が言ってるんだから。」

 

……うざい。

さっさとここから離れよう。

 

「いい、行く。」

「だから提督は…っへ?大丈夫何ですか!?」

「ほらね。そうと決まったら早速行ってもらおう。今日中には着くだろう。それじゃあ後は明石に任せるよ。僕は忙しいからね。頑張ってね。」

 

わかったからさっさと行け。

そして出て行った。

 

「はぁ、うちの提督がすみません。それよりも本当に大丈夫何ですか?2日間眠ったままだったんですよ?」

「大丈夫。それよりも早く行く。」

「わかりました。……というか自己紹介もまだでしたね。私は工作艦の明石です。よろしくお願いしますね。」

「私はレイ、よろしく。」

「レイさんというのですね。それじゃあ出発しましょう。あっちまでは私も同行することになっていますから。」

 

そんなこんなで深海棲艦である私が提督をすることになった。

仕方ない。

頃合いをみて脱出しよう。

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