深海生活   作:ミクス

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第26話

雷が仲間になった翌日さっそく雷の様子を見ることにした。

人間から深海棲艦もしくは、艦娘から深海棲艦となった者にはある特徴があった。

それは何か一つのことに異常に執着することだ。

私の場合は自分の居場所を守ること。

電の場合は身長を伸ばすために牛乳を飲み続けること。

雷の時はどうなるのだろうか?

そして私と電は雷が目覚めるのを待っていた。

 

「雷ちゃんまだ起きないのです。」

「そのうち起きるだろ。」

「もう10分も待ったのです。」

「いやまだ10分だからな?」

「こうなったらもう無理矢理起こすのです!」

 

そう言って艤装を展開した。

 

「何をする気だ電!?流石に撃っちゃダメだからな!?」

「大丈夫なのです!ちゃんと空砲を撃つのです!」

 

パーン!と強烈な音が響き渡った。

うぅ…耳が痛い…。

 

「ひゃあ!なっ何なの!?」

「ようやく起きたのです!」

「電後で演習しようか?」

 

にっこり微笑みながら死の宣告を行う。

 

「えっ遠慮しておくのです…。」

「まぁまぁそう言わずに、ね?」

「……ハイなのです。」

 

よし、進化した私の力を見せてやる。

ふふふ…。

 

「ここはどこなの?」

 

周りを見渡しながら聞いてくる。

 

「まずは自己紹介からしておこう。私はレイだ。よろしくな。」

「雷よ!かみなりじゃないわ!よろしくね!」

「電なのです。」

「それでここはどこなの?」

「ここは私と電、そして雷の部屋だ。今日から雷はここで暮らすことのなる。そして私が雷の面倒をみることになっているんだ。」

「そうなの?それじゃあ電と一緒に過ごせるのね!」

「なのです。電も嬉しいのです!」

 

明るくて元気いっぱいの娘だな。

だが肝心のアレがまだわからない。

一体何に執着するのだろうか?

 

「レイさん!これからよろしくね!何か手伝うことがあったら言ってね!いっぱいいーっぱい手伝っちゃうんだから!」

「あぁ、その時は頼むよ。それじゃあ談話室に行こうか。お姫様達に挨拶しておこう。」

「お姫様?」

「なのです!みんなとっても優しいのです!」

 

談話室に入って中枢棲姫の元へ向かう。

中枢棲姫は港湾棲姫とほっぽちゃんと一緒にいた。

 

「レイか。その様子だと今回も大丈夫だったようだな。」

「ああ、無事半深海棲艦へとなれたようだ。」

「雷よ!かみなりじゃないわ!よろしくね!」

「元気がいいな。私は中枢棲姫だ。よろしく頼むよ。」

「港湾棲姫よ。よろしくね。」

「ほっぽだぞ!」

 

相変わらずほっぽちゃんは元気がいいな。

 

「何か手伝うことがあったら私に言ってね!」

「手伝うことか…。わかった。手伝って欲しいことができたらその時は頼むよ。」

「私にいっぱい頼ってね!約束よ!」

 

やはり元気が一番だな。

さてこちらはこちらでやることをやろう。

 

「電」

 

びくんっと電の肩が跳ね上がる。

 

「外で演習しに行こうか。」

 

ガッチリと肩を掴んで引きずっていく。

 

「嫌なのですー!死んじゃうのですー!いーやー!」

 

そうして私は海に電を連行していった。




次回「演習」
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