今年もソロでバレンタインデーを過ごしちゃいます!
オリジナル小説も作って見たのでよかったら見てってください!
「そういえば今日はバレンタインデーだけど何かするの?」
そんな雷の一言で談話室が静寂に満ちた。
「…?雷、バレンタインデーとはなんだ?」
「え!?知らないの!?じゃあ私が教えちゃうわね!バレンタインデーっていうのはね、手作りチョコレートを作ってそれを誰かにプレゼントすることよ!」
「ほう…。それは楽しそうだな!」
中枢棲姫と戦艦棲姫は乗り気のようだ。
「ほっぽもやるー!」
周りのお姫様達も乗り気な様子。
「じゃあ決まりね!今日は美味しいチョコを作るわよ!」
「場所はここを使ってくれ。談話室が一番広い部屋だからな。」
「わかったわ!それじゃあちょっと部屋を改装するから待ってね!」
そう言って雷はみんなでチョコを作れるように、談話室をキッチンへと改装していった。
「しかし毎回思うが雷の妖精は一番の謎だな。普通の妖精であれば部屋を改装したりすることはできないし、そもそも食材を出したりはしないのだがな。
それは私も思う。
それに何も無いとこから食材を出すのは、妖精さんの技術じゃ無いと思う。
あれは妖精であって妖精じゃ無いんじゃ無いか?
そして私は雷の妖精を観察しているうちに気づいてしまった。
3人の妖精さんのうち一人だけレ級に似ている妖精さんがいる。
納得。
「よし!キッチンが出来たわ!それじゃあ私が先に作ってみるから、見てて!ちゃんとお手本となるように頑張って作るわ!」
そしてテキパキと作り始めた。
流石は給糧駆逐艦の雷だ。
伊達にこの人数のご飯を作っているだけある。
作り始めて30分程でもう型ができていた。
雷はハート型のチョコを作ったようだ。
そして後はチョコを冷やすだけとなった時、ありえないことが起きた。
なんとチョコを妖精さんが冷やしていたのだ。
ここはいつから剣と魔法の世界になったんだ……。
私は剣を使ってるから人のこと言えないが。
コンロの方をよく見てみると火力の調整を妖精さんが行なっていた。
もう何も言うまい…。
「できたわ!作り方はわかったかしら?わからないことがあったら私に聞いてね!」
さて気をとりなおして私も作るとしよう。
ロッ○の板チョコを大量に妖精さんにもらって鍋で溶かしていく。
さてどんな形を作ろうか。
私も無難にハート型でいいか。
こら、そこ。
元男の私に型のセンスを求めるんじゃ無い。
代わりに3段重ねのハート型のチョコにして見た。
これで文句はないだろう。
後は妖精さんに冷やしてもらって終了だ。
さてほかの人のチョコを見に行ってみよう。
まずは電からだ。
「ふふふ…。これぞチョコミルクなのです!」
電が作ったチョコは牛乳の瓶だった。
そして中にはちゃんと牛乳が入っていた。
だが電よ、牛乳入れてたら溶けやすくならないのか?
「大丈夫だったのです!そこは妖精さんの謎技術で溶けないようになってるのです!」
際ですか…。
ほっぽちゃんが作ったのは、私が前に渡した烈風をモチーフに作っていた。
完成度たっけぇなおい。
港湾棲姫のチョコは形が崩れていた。
人には得手不得手があるから大丈夫だよ…。
戦艦棲姫は自分の艤装の16inch三連装砲のチョコを作っていた。
中枢棲姫は妖精さんを作っている。
みんなクオリティ高いなぁ…。
そして部屋の中には食べきれないほどのチョコの山ができていた。
「ちょっと作りすぎたな…。」
「うむ…。」
「残すのはちょっと嫌ね…。」
「ゴクゴク。」
うーん、どうするか。
「そうだレイ。お前が前に行ってた鎮守府に持っていけばいいんじゃないか?」
おぉ!なるほど、その手があったか!
そうと決まったら自分たちが食べる分を確保し、残りは雷の出してくれたラッピング用のやつを使って綺麗に包み私の出した艦載機に載せていく。
ついでに私はメッセージカードを作った。
全て載せ終わると私は早速出撃した。
今回は艦載機にチョコを載せているから空を飛んでいくことはできない。
それでも私は海上を高速で進めるから大したことはない。
4時間かけて鎮守府近海までやってきた。
もう日も暮れ始めている。
私は艦載機を次々と発艦し鎮守府に向けてチョコの爆撃を行う。
そして全て爆撃しきると私は島へと帰っていった。
夕食はチョコだった。
とても美味しかったと言っておこう。
〜ショートランド泊地〜
俺は執務室で力尽きていた。
なぜなら前回の大本営に召集された際、なぜかレイがいてしかも大量の提督が殺されたからだ。
その後各地の鎮守府を周り最低限の自衛を行うようにと指示を出し、ついでに提督の素質を持つ者を探し回ったりもした。
そして一昨日やっとここに帰ってこれたのだ。
加藤元帥は今でも大忙しなんだそうな。
そんな時だった。
陸奥が執務室に飛び込んできた。
「提督空襲よ!大量の艦載機がこちらに向かっているわ!」
「何!?急いで対空を行え!」
「了解!」
こっちは疲れているというのに一体なんなんだ!
俺は急いで工廠へと向かった。
工廠が一番硬く設計されているのだ。
「提督、帰還した哨戒部隊がレイらしき個体を見たと言っていました。」
大淀が走りながら報告してくれる。
本格的に侵攻してきたか!?
それにしても外では対空攻撃の音しか聞こえず爆発音などは聞こえない。
やがて対空攻撃の音も聞こえなくなった。
どういうことだろうか?
もうみんなやられてしまったのか?
そんなことを考えていると工廠に大淀が入ってきた。
手には何やら包みを持っている。
「提督!これ見てください!」
包みを開けると中にはチョコが入っていた。
疑問に思っていると今度はメッセージカードを渡された。
『作りすぎたから食べて。』
綺麗な字でそう書かれていた。
「敵の艦載機が次々とこれと同じような物を投下してきて大量にありますよ。」
「紛らわしいんだよ!!」
その後ショートランド泊地に所属している全艦娘たちと一緒にチョコを食べた。
……意外に美味かった。