深海生活   作:ミクス

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第5話

コンコン

レ級と喋っていたら誰か来たようだ。

 

「どうぞ。」

「あぁ、起きていたか。身体は大丈夫か?」

 

入ってきたのは戦艦棲姫だった。

 

「すごく気分がいいよ。」

「そうか…。他の姫たちも結構心配していたぞ。」

 

そうだったのか。

なら後で会いに行かないとな。

というか今気づいたが戦艦棲姫の喋り方が片言じゃなくなっている。

 

『それは深海棲艦になった影響だな。』

 

そうなのか。

ありがとうレ級。

 

『どういたしまして。』

「俺が倒れた後どうなったんだ?」

「お前が倒れた時は中枢棲姫が一番驚いていた。倒れるほどの激痛とは思っていなかったようだな。倒れた後は私がここまで運んでやったぞ。丸々2日眠っていたから後で談話室に行くぞ。みんな会いたがっている。」

 

ふむ、そんなに寝ていたのか。

 

「しかしあれだ、貴様艦種はなんなのだ?黒いフードにワンピースを着ている深海棲艦は知らないぞ?」

 

あれ?レ級お前って知名度低いの?

 

『いやそもそもレ級改fragship が発現したのはレイが初めてだ。』

 

まじかよ…。

俺結構すごいんじゃねえの?

 

「戦艦棲姫、俺の艦種は戦艦だ。名前は戦艦レ級改fragship だそうだ。」

「レ級改fragship だと?初めて見たな。」

「俺が初めて発現したらしい。夢の中でそう言われたよ。」

「ほぅ、やはり貴様で正解だったようだなレ級。」

「あっ、名前はレイと呼んでくれ。そっちの方がいい。」

「そうか、わかったレイよ。これからよろしく。」

「あぁ、こちらこそ。」

 

名前にこだわった理由は特にない。

 

「さぁ、談話室に行くぞ。みんな待っている。」

 

よし、俺のお披露目タイムだな。

談話室は俺の寝ていた部屋から近い場所にあった。

 

「さっき使っていた部屋はお前が使っていいからな。」

「ありがたく使わせてもらうよ。」

 

談話室は俺が会議室と思っていた場所だった。

入ると早速中枢棲姫がこちらに来た。

 

「おぉ、無事に深海棲艦になれているな。」

 

中枢棲姫の言葉に部屋にいたもののほとんどがこちらを見てきた。

おぉう、そんなに注目されたら緊張するぜ。

 

「お、起きたのか。」

「ほぅあれが…」

「我々姫級と同等の強さを感じるぞ。」

「だが見たことない服装だな。」

「かっこいい!」

 

品定めされるような目線。

やはり警戒されていたのか…?

そしてほっぽちゃんありがとう。

 

「無事に深海化ができたんだ。皆も認めてやったらどうだ?我々の同胞だと。」

「それもそうだな。」

「あれ……痛そう……だった…。」

「そういう話だったしな。」

 

俺これで認められなかったらどうなってたんだろう…?

ん?ほっぽちゃんどうしたんだい?

 

「お姉ちゃんよかったね!」

 

バッっと飛びついてきた。

……可愛い。

しかしお姉ちゃんか…。

俺本当に性別変わっちゃったんだな…。

 

「さて話は済んだか?ならば自己紹介をしてもらいたい。正直お前の艦種が分からん。」

 

そうだろうな。

俺が初めてらしいからな。

 

「俺は戦艦レ級改flagship だ。名前はレイと呼んでくれ。これからよろしく。」

「レ級改fragship だって?」

「あら?レ級はeliteまでしかなかったはずよ?」

「段階飛ばしているぞ。」

「ちょっと艤装を見せてみろ。」

 

そういえば艤装をまだ出していなかったな。

 

『お?艤装出すのか?』

 

レ級静かだったけどどうしたんだ?

 

『僕もここのことについてはわかっていた方がいいだろう?だからずっと話を聞いていたんだ。』

 

そうだったか。

 

『そういうこと。それに今から艤装出すんでしょ?やっと僕も外に出られるよ♪』

 

レ級は艤装に住んでいるんだったな。

あれ?じゃあ俺の艤装って自立型になるのか?

 

『その通り。基本的には僕が動かすよ。』

 

なるほどな…。

 

「じゃあ艤装を出すぞ。」

 

艤装を展開した。

まず腰から尻尾が伸びた。

これは知っている。

レ級の艤装だ。

だがしかしこれはなんだ?

背中からアームが伸びて35.6㎝連装砲が2門出現。

そして両足には脚部艤装と魚雷官が現れた。

これがレ級改fragshipの艤装。

火力と雷撃強化されすぎじゃね…?

尻尾はレ級が操作し航空戦と砲雷撃戦、そして自分で操作するのが2門の主砲と雷撃。

これが私の戦闘スタイルになりそうだ。

ついでに艤装を展開するとより深海っぽくなるようだ。

自分の呼び方も俺から私になってるし。

 

『これが外なのか…。早く海に行きたいな!」

「これがレイの艤装なのか…。」

「やはり普通のレ級の艤装と違うな。」

「でもこれで戦力が増加したのは間違いないわね。」

 

戦力の増加…?

 

「深海棲艦はそんなに劣勢だったのか?」

「そうだな。現在の戦況と我々について説明しておこう。」

「頼む。」

「現在敵はアイアンボトムサウンドまで攻めてきている。そこでは飛行場姫が守っている。」

 

……?どいうことだ?

飛行場姫なら中枢棲姫の隣にいるというのに。

 

「不思議に思っているな?ここに飛行場姫がいるのにどうやって守っているのかと。」

 

顔に出ていたかな?

 

「それはな、ここにいる飛行場姫はオリジナルだからだ。」

「そうアイアンボトムサウンドにいるのは私の分体なのよぉ。オリジナルである私が沈めばもうこの世界には、飛行場姫は発現しなくなるのよ。だからオリジナルはこの島で過ごしているのよぉ。ふふふ……。」

「じゃあ私も分体を作ることになるの?」

「いやレイは姫級ではないから分体は作られない。」

 

なん…だと…。

それじゃあ私は当たりどころが悪ければ死ぬ可能性があるのか。

 

『あははは、君には僕がついているんだよ?死ぬわけないじゃないか。いざとなったら僕が全力で本体を守るからね!』

 

そうだね。

私とレ級は一心同体。

死ぬことはない。

 

「だが安心しろ。レイは我々姫級と同等の力を持っているんだ。早々に沈むことはないだろう。」

 

頷いておく。

そうだずっと聞きたいことがあったんだ。

 

「一つ聞いておきたいことがある。」

「なんだ?」

「深海棲艦が戦う理由は何だ?」




主に喋っている深海棲艦は中枢棲姫、戦艦棲姫、飛行場姫、たまにほっぽちゃんです。
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