深海生活   作:ミクス

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第7話

「レイ向かう前にこいつを渡しておこう。」

 

中枢棲姫が渡してきたのは、ツノの生えた妖精だった。

ツノの生えた妖精なんて聞いたことがない。

 

「本来オリジナルの姫級しか持っていない深海妖精だ.。こいつが道案内をしてくれるし何かと役にたつだろう。」

 

流石未知の深海棲艦。

知らないことがどんどん出てくる。

 

「ありがとう、中枢棲姫。」

 

妖精さんよろしくね。

手を振ってくれた。

喋ることはできない感じか。

 

「よし行ってこい。」

「大丈夫さ!なにせ我々が建造した最強の戦艦なのだからな!」

「烈風あったら欲しい!」

 

………私って建造扱いだったのか。

人間を素材にした方が強い深海棲艦が生まれるのかな?

まぁ、私にとってはもうどうでもいいことだ。

そしてあいかわらずのほっぽちゃんだった。

 

「じゃあ行ってくる。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

浜辺にやってきた。

まずは艦載機からだ。

レ級準備はできてる?

 

『準備はできている。だがこの艦載機を発艦している間は、他の艦載機は発艦できないみたいだ。』

 

つまり?

 

『1機しか使えないということだ。』

 

なるほど。

だったらあっちに着いたら解除すればいいか。

よし…それじゃあ艦載機発艦!

 

『発艦!』

 

尻尾を向けた先から艦載機が…艦載機が……うん、艦載機だよね!

出てきたのはいつもの5倍ほどの大きさの艦載機だった。

まぁ乗れるからいいか!

艦載機を停滞させて……乗って……よし出発!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃談話室で……

 

「しかしどうやっていくんだろうな?」

「もしかしたら走るスピードが上がってるんじゃないかしらぁ?」

「……?どうした中枢棲姫?そんなにプルプル震えて。」

「…私の妖精が情報を送ってきたのだが……空を飛んでる。」

「「「「「「「は?」」」」」」

 

談話室にいた姫級全員の目が点になった。

こんな光景を見られるのはここだけであろう……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

艦載機の上……

 

私は叫んでいた。

なぜかって?

それはね…空を飛んでるから!

上から見る景色って綺麗だよね〜♪

そしてもう一つ。

私にとってこれが初陣だったから。

よく考えて見たら私は戦場なんて出たこともない。

戦闘の仕方は深海棲艦になった時に知識としてわかっているけどやっぱり怖い。

 

『あははは。何レイ怖いの?』

 

そりゃ怖いよ。

戦争なんてしたこともないし。

 

『僕も初めてなんだけど?』

 

そうだった。

レ級もつい最近生まれたばかりだった。

 

『大丈夫だって!本能のままに動けば死なないよ!』

 

本能のままにって…

まぁ少しは気分も楽になったよ。

ほんと助かるよレ級。

 

『いいっていいって。僕も楽しみだしね。』

 

死なないように頑張ろうかな。

トントンと肩を叩かれる。

 

「どうしたんだい妖精さん?」

 

妖精さんの指が指す方を見ると島が見えた。

おそらくあの島に飛行場姫の分体がいるのだろう。

さぁ戦闘開始だ!

………どうやって降りよう?

うーん……むー……飛び降りちゃえ!

そして敵の連合艦隊と飛行場姫のちょうど中間に落ちた。

バッシャーン!

 

『……レイ結構大胆だね。』

 

降り方を考えてなかったんだよ。

さてレ級艦載機は解除して普通に使えるようにしておいてくれ。

 

『あい、わかった。』

「なっ!?レ級が空から降ってきただと!?」

 

おぉぉ!長門さんだよ!

胸熱アタックよく使ってたなぁ…。

さて飛行場姫はまだ大丈夫そうだな。

飛行場姫と目配せ。

ふむふむ…上は任せろと。

まぁ私も出すがな。

さて状況確認。

敵は戦艦2、正規空母4、軽巡3、駆逐3の連合艦隊か。

戦艦は長門型の2人、空母は一航戦と五航戦、軽巡は夜戦大好き川内型、駆逐は…秋月と照月、それから私がゲームをしていた頃の嫁艦兼秘書艦であった夕立だった。

うーん夕立は殺したくないなぁ。

まぁ別にいいか。

その辺の感情も深海棲艦になって変わってるみたいだし。

 

「長門これはちょっと……」

「わかっている。提督レ級が現れた。しかも目が蒼い。それに艤装も見たことがない!撤退の指示を!」

「撤退…?させるわけないでしょう…?何度でも…みなぞこに…沈んで…いきなさい…」

 

後方からおびただしいほどの艦載機が発艦された。

ついでに私も出しておく。

と言っても誤差レベルだな。

ただ相手も同じぐらい出してきた。

そらそうか、空母4隻もいるからな。

そして対空要員として秋月と照月か。

先に駆逐からやるか。

主砲斉射ー!

ズッガァァン!ズッガァァン!

 

「私が殿を務める!急いで撤退し「あっ」っ!?」

「照月ー!」

「ねえ…さん…」

「いやぁぁぁぁぁぁ!」

 

命中。

いやー火力高いね。

この火力なら軽巡までは一撃かな?

あっレ級対空任せるね。

 

『まっかせてー!』

 

対空はレ級に任せて私は魚雷を放つ。

 

「許さんぞ!てーっ!」

 

砲撃してくるが見て避ける。

どんどん周りがゆっくりになっていく。

 

「っぽいー!」

 

あぁ夕立、遅いよ。

夕立の至近距離からの攻撃も難なく避ける。

 

「きゃあっ!誘爆を防いで!!」

「赤城さん!?」

 

対空要員が減ったから飛行場姫の艦載機も攻撃できるようになってきた。

そして私の放った雷撃が神通に命中。

「きゃあぁぁぁぁ」

「神通!」

「お姉ちゃん!」

「生きて……私の…分まで…」

「くっ、急ぎ撤退せよ!」

 

撤退させると思ってるの?

主砲を加賀に向けて放とうとした時

 

「貴様の相手は私だ!陸奥!全員を撤退させろ!」

 

長門が飛び出してきた。

えっなに主砲撃ってこないの!?

しかも結構速い。

 

「うらぁぁぁ!」

 

殴ってくるんかい!

伸ばしてきた手を掴んで逆に背負い投げをかます。

そして尻尾を上から振り下ろす。

 

「がはっ…」

 

流石は戦艦硬い。

だがこの至近距離で主砲が当たれば轟沈確定だろう。

 

「くくく、いつか私たちの提督が貴様を倒すだろう…!」

 

くだらない。

主砲を撃つ。

 

艦娘がいた方を見るともうすでに撤退していた。

私も飛行場姫の陣地まで戻る。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ありがとう、助かったわぁ。」

「間に合ってよかったよ。」

「それでオリジナルからの指示で数日ここにいて欲しいのだけれど…」

 

ん?どうやって…あぁ、妖精さんか。

 

「問題ない。それにまたくる可能性があるからな。」

「えぇお願いね。私は陣地の修復をしてくるから…。」

 

行ってしまった。

陸上型の深海棲艦は島が大きければ大きいほど力が強くなるらしい。

私の初陣は完勝と言っていいだろう。

敵連合艦隊には大ダメージを与え飛行場姫は守れた。

レ級もお疲れ様。

 

『うん楽しかったね!』

 

確かに楽しかった。

戦闘という行為自体が楽しかった。

 

『あははは、僕の影響が強いね。レ級という艦種はみんな好戦的だから。』

 

そうだったのか。

まぁいい私は自分の平穏が守られればそれでいい。

明日は何をしようかな?




戦闘描写って結構難しいですね。
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