とある科学の電閃飛蝗《ライジングホッパー》   作:フォックス少佐

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急遽書いたので変なところがあるかもしれません。それでも良ければどうぞ~。


第零話 夢へ向かって飛べ、RISING JUMP!

――或人、お前には将来の夢があるか?

 

記憶の片隅に残っている幼い頃の記憶。大好きな父親に肩車をしてもらって喜んでいた俺に向けられた何気ない質問。俺には色んな夢があった。宇宙飛行士やサッカー選手になりたいし、一生食べ切れないくらい大きいケーキだってお父さんと一緒に食べてみたい。正直今思うと現実味がなくて、馬鹿々々しくて如何にも幼い子供って感じの夢だ。けれど俺には絶対に実現できない事だとしても諦められない、たったひとつの夢があった。それはあの時、父さんの質問に対して俺が口にした答えだ。

 

「俺の夢はお父さんを心から笑わせる事!」

 

父さんがいなくなった今でもその夢は俺の中で途絶えることなく続いている。どうしたらその夢が叶うのかはわからないけれど、今は夢に向かってがむしゃらになって走ってみよう。そうすればきっと何処かで、俺の求めた『心からの笑顔』が見つかるかもしれないから――

 

【第零話 夢へ向かって飛べ、RISING JUMP!】

 

「――はいっ! アルトじゃあぁぁぁないとぉぉぉぉぉ!!!」

 

放たれた渾身の決め台詞。辺り一面を囲むように居る人達はきっと爆笑の渦に巻き込まれるに違いない。そう確信のもつかの間、返ってきたのは無情で残酷な静寂だけだった。何がいけなかったのかと思考を巡らせるが、舞台裏から係員がやって来て早々に俺を退場させる。そして次に舞台へ上がった人物が俺の取るはずだった笑いを全て掻っ攫ってしまい、その光景を目の当たりにした俺は楽屋裏の隅っこでうなだれていた。

 

「はぁ……笑いのシュミレーションは完璧だったのに」

 

今日開催された学園都市の第六学区に位置する遊園地のお笑いフェスティバルに向けていくつもネタを考えて、家の中でリハーサルをしたし最善は尽くしたと思う。だが『お笑いには正解がない』とテレビに出ていた芸人さんが言っていたように芸が必ずウケるとは限らない訳で……。と無限にも思えるような反省点を探し出す議論を脳内でリピートさせていると、誰かに肩を叩かれ振り向くとそこには見知った顔の女性が立っていた。

 

「小萌先生……?」

「そう落ち込まないでください、或人ちゃん。先生は個性的で面白いギャグだと思ったのですよ」

 

その女性は小学性のように小柄な体系をしているが立派な俺の高校の担任教師である、月詠小萌先生だ。何故この遊園地に居るのかはわからないが、どうやら俺の一発ギャグを見ていたらしい。口ではフォローしてくれているが、目を一向に合わせてくれない。そこから察するに俺のギャグは先生の心には響かなかったようだ。

 

「先生の優しさが傷口に染みるなぁ~。ところで先生はどうしてここに?」

「先生はここへ遊びに来たのではなく、或人ちゃんを探しにここまで来たのですよ」

「俺を探しに……?」

 

 

言われた通りにに小萌先生の後を付いて行くとそのままマイカーに乗せられて高速道路を走っていた。身長が極端に低い小萌先生がどう運転しているのか永遠の謎だったが、チャイルドシートを改造した物の上に乗っているのを見て謎が解けスッキリしたと同時に俺の心の中は憂鬱そのものだった。

 

「どうしたんですか、浮かない顔をして。まださっきの遊園地の事で落ち込んでるんです?」

「違いますよ。今から向かうところがわかって憂鬱なんです」

 

そう言って俺がカーナビに視線を向けると、目的地の項目に『飛電インテリジェンス本社』と書かれていた。そこから察するにどうやら俺を爺ちゃんの会社に連れていって例の件を説得させようとしているらしい。

 

「いい加減、ちゃんとお爺さんが遺した物に向き合わないとダメなのですよ。先生はその為なら何度でも或人ちゃんを連行するですよ」

「はぁ……それなら俺も何度だって言いますよ。俺は飛電インテリジェンスの社長になる気はありません」

 

俺は飛電インテリジェンス社長であり祖父である飛電是之助が死去し、その祖父が遺した飛電或人を会社の次期社長に任命するという遺言のもと学園都市に4か月前やって来た。だが俺の夢はお笑い芸人になる事であり、祖父には悪いが社長になる気はない。そう何度も小萌先生に言っているのだが、先生曰く『それが或人ちゃんにとって良い事とは思えない』らしく定期的にこうして飛電インテリジェンスの本社に連行されている。と言っても毎回俺は何処かで先生を撒いて逃げ出すのだが。

 

「それに今日は或人ちゃんにそれを渡して欲しいと社員さんに言われて持って来たのですよ」

「この車に乗った時から気になってましたけど、この怪しいアタッシュケースを俺に?」

 

違和感しかない後部座席の隣に置いてある怪しげなアタッシュケースが気になった俺はそれを膝の上に置いて開けた。すると中には不思議な電子機器とバッタの柄が記された電子キーが入っていた。これが何なのかわからず困惑していると小萌先生が説明を始めた。

 

「なんでもそれには新時代のセキュリティーシステムが組み込まれていて、使用権限があるのは社長である或人ちゃんだけみたいなのです」

「新時代のセキュリティーシステム……って勝手に使用権限を俺に!? 社長になる気はないって言ってるのにそんな勝手に!」

「せ、先生に言われても困りますよぉ」

 

勝手に社長扱いされ、トントン拍子に事が進んでいる。このままでは強制的に社長の座に就くことになってしまう。何処かで小萌先生を撒いて逃げ出さなくては。

そう考えて窓の外を眺めること数十分。車は学園都市最大の繁華街がある、第十五学区へと辿り着き停車した。とうとう飛電インテリジェンスの本社に近づいて来たと思うと、何度目かわからない溜息が口からこぼれた。

 

「まだ飛電インテリジェンスに着くのは早いので、この近くで休憩を取りましょう。この辺りで1番美味しいケーキ屋さんを知ってるので一緒に行くですよ~」

「先生は呑気だな~。俺はこんなにブルーな気分なのに」

 

先生に手を引かれるままアタッシュケースを片手に繁華街を歩き回って例のケーキ屋に辿り着き、テラス席で街並みを眺めながらコーヒー片手にケーキを食べていた。こんな優雅にお茶をしてる気分じゃないんだけどな。そんなことを思いながらボーっと道行く人達を見ていると気になるものを見つける。それは道端でぬいぐるみを抱えながら泣きじゃくっている小さな女の子の姿だ。隣には泣いている女の子の目線に合わせるようにしゃがんでいる少女の姿が。きっとあの少女が泣いている女の子の機嫌を取ろうとしているのだろうが、女の子は一向に泣き止む気配がない。そんな状況を見てじっとしていられなくなった俺は席を立った。

 

「小萌先生、ちょっと失礼します」

「ふぇ! ちょ、或人ちゃん!」

 

小萌先生が後ろでガヤガヤ何かを言ってるが今は無視。目の前で泣いてる女の子を前に黙っているほど、芸人として落ちぶれちゃいないって所を見せてやるんだ。そうすれば小萌先生の考えも変わるかもしれないしな。

 

「君、どうしたの? お母さんとお父さんと迷子になっちゃったのかな?」

 

そう質問するが俺の事を警戒して怖がっているのかどんどんその涙は溢れ返っていく。こうなったらアレしかないと、脳内を芸人モードに切り替えると瞬時に頭に叩き込んだネタ帳からギャグを選択して声高らかに言い放った。

 

「君の涙の雨を、この飴ちゃんで吹き飛ばそうぜ! ――はいっ! アルトじゃぁぁぁぁないとぉぉぉぉ!!!」

 

その決めポーズと共に懐に忍ばせておいた、さっきテラス席の上に置いてあった飴を女の子に手渡す。すると女の子はピタリと泣くのをやめたと思うと笑顔になって飴を頬張った。よっぽど俺のギャグが面白かったのか、それともただ単に飴が大好きなだけなのか。どちらにせよ目の前の女の子が笑顔になってほっとした。この分だとさっきから黙っている隣の少女は笑いをこらえるのに必死で――

 

「今のは俗に言うおやじギャグ、と言うものでしょうか? とミサカは飽きれた目で突如現れた謎の青年を見つめます」

「って飽きれてるのかよ!? 俺はてっきり笑いをこらえているのかと……」

「? 今のは何か面白い要素があったのですか? とミサカは意味が解らず首をかしげてみます」

「ぐっ……も、もういいよ。それよりも君、もし時間があるならこの子を交番までお願いできる?」

「はい、可能です。とミサカはお前は来ないのかよ……と思いながらも口には出さずに了承します」

「いや、思いっきり口からダダ漏れてるよ!? 」

 

……でも待てよ。これに乗じて小萌先生から逃げられるのではないだろうか。だとしたらこれは絶好のチャンス。そうと決まれば俺はミサカと名乗る少女と共に女の子を預けに交番へと向かう。小萌先生には悪いけど、俺には夢があるんだ。それを叶える為に今は逃げる事が先決だと自分に言い聞かせていると、瞬く間に交番へ着き女の子を預け終わった。

 

「か、完全にこれからどうするのか考えるの忘れてた……くぅ~、このままじゃ社長街道まっしぐらだ」

「社長……貴方はその若さで一企業の最高責任者なのですか? とミサカは疑いながらも真相を聞き出そうとします」

「いや、俺は社長になる気はないんだけど、周りが勝手にそうしようとしているというか……」

「なるほど。では貴方は自分の意思とは関係なく巨万の富と財産を得ようとしているのですね。とミサカは良い金蔓を発見したと不敵な笑みを浮かべます」

「君、心の声が出すぎ――ってちょっと!?」

 

自信をミサカと呼ぶ少女は急に俺の手を掴むと、何処かへ向かって走り出した。終始無表情の彼女が何を考えているのかもわからず、されるがままに連れてこられたのは開けた公園の中にあるクレープ屋さんの前だった。

 

「ミサカはこれが食べてみたいです。と小動物の様な可愛い目つきで目の前の貴方を見つめます」

「いや、そう言ってる割には無表情だけど……ったく、しょうがないな」

 

何故か彼女を見ていると放っておけない気持ちになった俺はなけなしのお金でクレープを2つ購入する。そして公園のベンチに座ると二人でクレープを食べ始めるのだった。

 

「なけなしのマネーが……俺に残ったのはこのアタッシュケースだけか……」

 

何やかんやで無意識のうちにここまで持ってきてしまったアタッシュケースを横にうなだれる。

 

「はむっ……クレープと言うものの存在は知っていましたが、これほど美味しいものとは思いませんでした。とミサカは恥じらいながらも豪快に食していきます」

「そう思うなら少しは笑ったらいいじゃん。友達と笑い合いながら食べるってのが醍醐味なんだからさ」

「笑う……こんな風にですか? とミサカはできる限りの営業スマイルを貴方に送ります」

「あっ」

 

そう言って見せる彼女の笑顔を見た俺は思わず見とれてしまった。それにしてもこの笑顔を何処かで見た記憶がある彼女とは会うのが初めてなのに、この懐かしい感覚は一体何なんだろう。そんな思考を巡らせていると公園の外から何やら騒がしい声が聞こえ始める。いったい何なんだとベンチから立ち上がって公園の外を見ると――

 

「何だあれ……怪……物?」

 

銀行のある通りでカマキリのような外見をした怪物が人を襲って暴れていた。怪物の歩いている方向的にこちらへ向かってきているようだ。だとしたら逃げなくちゃならない。あの怪物が何なのかはわからないが、あの腕から生えた鋭利な鎌を振るわれたら間違いなく死ぬ。俺は隣で呑気にクレープ食べてる少女の手を取ると、逃げる為に全力で走り出そうとする。しかし、俺の体は何かに引き寄せられるように後方へ戻されてしまう。いったい誰がと後ろを振り向くと、そこには俺の腕を掴んでいるミサカちゃんの姿が。

 

「ど、どうしたの!? 早く逃げないと――」

「逃げるのは構いませんが、あの男の子は置き去りにするのですか? とミサカは視線で貴方に何かを訴えかけます」

 

そう言ってミサカちゃんが指さす先には逃げ遅れた様子の男の子がおろおろしていた。このまま逃げるのは簡単なことだ。けどあの男の子を見捨てるなんて最低なことをするのは難しく、俺は一目散に男の子の元へと駆け寄る。そしておんぶするとその場を立ち去ろうと立ち上がった。すると――

 

「なっ!?」

 

緑糸に輝く円盤状の何かが俺の頬をかすめた。その頬からは鮮血が流れ落ち、俺は恐怖のあまり思わずその場で尻餅をついてしまう。そんな俺に向かって容赦なく差し迫る怪物を前にもうダメだと目を瞑ろうとするが、それを残り余った精神力で見開く。俺だけの命ならまだしも、背負った男の子の命まで危険に晒すわけにはいかない。俺は「ミサカちゃん!」と大声で名を呼ぶと男の子を彼女に向かって投げ飛ばした。危険なのはわかっているが、男の子を瞬時にこの場から退避させるにはこれしかない。

 

その意図が伝わったのかミサカちゃんは何とか男の子をキャッチする事に成功したようだ。ほっとしたのも束の間、肝心なのはここからだ。俺は一体ここからどうやって逃げれば良いのだろうか。何度も逃げる選択肢を探したが、タイムリミットが短すぎる。怪物は容赦なくその腕から生えた鋭利な鎌を俺に振り下ろした。

 

……おかしい。一向に痛みがやって来ない事に違和感を感じて瞑った目を開けると、視界に映ったのは鮮血に染まったミサカちゃんの体だった。

 

「ミ、ミサカちゃん!? ど、どうして……!」

「……ミサカには変わりがいくらでもいます。でも、貴方は違いますから……とミサカは再び営業スマイルを貴方に送ります」

「っ……!」

 

思い出した。この目の前の少女の向ける笑顔は昔、父さんが俺に向けていたものと同じものだ。そしてこの光景もまったく一緒、父さんは事故から俺を庇っていなくなった。このままではこの子も同じようにいなくなってしまう――

 

それだけは絶対にダメだ。俺の夢は『父さんを心から笑わせる事』、目の前の少女は父さんと同じ作り笑いを浮かべている。この笑顔を本物にするまでは彼女を失うわけにはいかないんだ。俺は全身に力を込めて倒れる少女を抱きかかえて、怪物の放った次の一手を避ける。そしてベンチに置いたままのアタッシュケースの所に全力疾走すると、彼女をベンチに寝かせアタッシュケースを開いて中から電子機器と電子キーを取り出した。

 

「頼むから新時代のセキュリティーシステムとやらでこの状況が変わってくれ……!」

 

そう言って電子機器を腰に当てがった。するとその瞬間、脳内にあらゆる情報が流れてくる。この電子機器『ゼロワンドライバー』と電子キー『プログライズキー』の使い方、そして目の前の怪物を倒すのに必要な知識を全てが頭に叩き込まれていった。

 

「――ラーニング完了」

 

《JUMP!》

 

プログライズキーのボタンを押し、ゼロワンドライバーに認証させると上空から巨大なバッタが舞い降りてくる。そして怪物の前に立ちふさがると俺はプログライズキーをゼロワンドライバーの横側に装填した。

 

《プログライズ! 飛び上がライズ! ライジングホッパー!》

【A jump to the sky turns to a rider kick.】

 

するとバッタが大きく飛び上がり空中で分解すると俺の体に全身真っ黒のアンダースーツが装着され、バッタの装甲がその上から見る見る内にくっ付いていく。そして完全に一体となると俺の姿は仮面ライダーゼロワンへと変身した。

 

「彼女の笑顔……俺の夢を叶えられるのはただ1人――俺だ!」

 

そうだ。いったい俺は何をしていたんだ。お笑い芸人になるとか、飛電インテリジェンスの社長になるとか悩む意味は無かったんだ。『心から笑顔にする』その夢に向かって飛べるなら、肩書なんてどうでもいい。大事なのはこの気持ちその物だったんだ。だから芸人でも社長でも俺のやる事は変わらない。今できることは目の前の怪物を倒して彼女を守り抜く事だ。

 

俺は怪物に向かって飛びあがる。すると人間とは思えない跳躍力で怪物をまたいで背後に回るとそのまま蹴りをぶつける。怪物は負けじと反撃してくるがそれを果敢に避けて次々と足技で怪物にダメージを与えていく。すると怪物は業を煮やしたのか後方へ飛びあがると、鋭利な鎌で斬撃を放った。すると人が避難し終えた無人の車やバスに被弾し巻き込んで、俺に向けて飛んできた。

 

「これで決める――!!」

 

それでも俺は冷静に装填されたプログライズキーをもう一度押し込むと、ゼロワンドライバーから高出力のエネルギーが右足に充填される。そして向かい来る車やバスの間を潜り抜けて怪物を蹴りあげると、空中で渾身の飛び蹴りを怪物にぶつけた。すると怪物の胴体を貫いて地面へ着地すると背後で怪物は断末魔と共に爆発した。

 

「ふぅ……って、あららら!?」

 

一息つこうとした瞬間、飛び蹴りの勢いを殺しきれずに足をひねるとそのまま体勢を崩して転がりながら建物にぶつかった。

 

「い、痛ってぇ~!」

 

俺は痛みのあまり立ち上がって自分の姿を見ると、元の飛電或人に戻っていた。すると間もなく風紀委員が現れて怪物の暴れた現場を押さえていた。幸いにも飛び蹴りの反動ですっ転んで現場から遠くに居たせいか被害者として扱われ、怪我の治療だけしてもらった後は事情聴取もされず自由の身となった。変身した瞬間を男の子に見られていたかもしれないが、申し訳ないが子供の絵空事として扱われるであろう。

 

「あの娘……どこ行っちゃったんだろうなぁ」

 

気がかりなのはミサカちゃんを事故現場周辺でその影すら見なかったことだ。きっと直ぐに病院へ搬送されたのだろうと思った俺は詮索しようとはせず、小萌先生の待っているであろうケーキ屋に戻るのだった。

 

「ううぅ~……」

「先生……? どうしてそんなに泣きそうなんです?」

「当たり前です! どうして急にいなくなっちゃうんですか!? 近くで事件もあったって聞いて巻き込まれてないか、死ぬほど心配したんですよ!」

「ご、ごめんなさい……」

「今日という日は絶対に観念してもらうです! 或人ちゃんは来週ずっと先生と補習授業ですよ!」

「えぇ!? 不こ――!」

 

どこぞのツンツン頭の不幸少年のようなことを叫んだ俺はこの後、飛電インテリジェンスに強制連行されたが覚悟を決めていた俺は次期社長へと就任する事に同意した。そして今の肩書はどうであれ、いつかあの人の『心からの笑顔を』見られるように夢へ向かって頑張ろうと心に誓ったのだった。

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