信じて送り出したダチがTSして帰って来たんだが   作:有象無象

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第3話

「で?先日新しい仕事をしに帰ったはずなんだが?それは解決したのか?」

「まあ、ね」

 

あれから数日後立香は新しい仕事をするために帰っていった。

さらに数日後、仕事を終えた立香は再び帰ってきた。

マシュとともに、その仕事の経過を映像で見せてもらったのだが。

 

「お前」

「いやぁ、あはは」

「お前、さてはクセになったな」

「違うよ!あれもこれもやむを得なかったんだってば!」

 

何でこいつ女装してんの?

いや、必要だったのはわかるよ?それでもスナック感覚で性転換できるならそっちで代用しろや。何で女装してんの?あれなの?女の子になるのがクセになったの?だから、変装とかいろいろ理由付けて性転換してるの?俺コイツと十年以上の付き合いになるけど、さすがにかける言葉が見つからねぇぞ?受け入れる気ではいるけどさ。

 

「俺にその気は無いぞ?」

「誤解だよ!私だって、女の子になりたい訳じゃないよ!」

「現在進行形で性転換してる奴に言われても説得力皆無なんだよ!」

 

なんだおめぇ説得力なんかねぇんだよ。

 

「あ、やべ、バイトの時間だ。行ってくるから適当にくつろいだら帰ろよ」

「ホイホイ」

「気をつけてくださいね」

 

マシュの見送りのもと家を飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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◯月◯日

 

日記を書こうと思った。

というのも、アイツが戻ってきてからの今までが怒濤過ぎたため、その整理としてだ。

 

今日、アイツは女になっていた。理由は説明されたが、秘匿すべきことなのでここには記さないでおこうと思う。

 

まあ、アイツがどう変わろうと友達だ。俺は受け入れる気でいる。

 

とはいえ、まさか泣き出すとは思わなかった。泣き止むまで胸を貸してたせいでお気に入りのジャケットがぐしゃぐしゃだ。クリーニング代請求できるだろうか?

 

◯月△日

 

今日は立香とマシュの日用品を買いそろえるために買い物へいくことになった。その途中、マシュに街を案内した。まさか、あの先生が今でも勤務しているとは思わなかったが。

 

ショッピングモールでは体力との戦いだった。主にあのいかれた店員のせいなのだが。

 

とりあえず、アイツにいいたいことがある。女になったのに距離感が前のままなのすごく心臓に悪い。

 

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「そろそろ休憩おわるよー」

「あ、すいません店長今いきます!」

 

俺のバイト先は昔から通っていた喫茶店だ。俺は日記帳を鞄に戻すと、エプロンをつけ直して事務所を出た。

 

 

 

「いらっしゃいませー。ってなんだ立香か」

「あ、さっきぶり」

「こんにちは」

 

フロアで作業をしていると来客があった。何を隠そう立香だが。マシュとセットである。いや、良く見ると何人か別の人影が。

 

「ん?そっちの人らは?」

「あ、この子たちは私のツレで」

「こんにちは、ジャンヌ・ダルクです。マスターにお世話になっています」

「ジャンヌ・ダルク・オルタよ」

「ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ・ランサー・サンタです」

「色々と突っ込みたいが。今はバイト中だ。とりあえず置いておこう。あちら、窓側のボックス席へどうぞ」

 

席へ案内して思う。あれがサーヴァントか。ジャンヌ・ダルクってあれだろ、百年戦争で活躍したフランス救国の聖女。確かにあれだけの人物なら召喚されてもおかしくないと思うよ。

でもさ、ジャンヌ・ダルク・オルタとジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ・ランサー・サンタってなんだよ!初めての聞いたよ!いや確かに別の側面が召喚されることはあるって聞いたけどさ。オルタはなんとなくジャンヌ・ダルクの負の側面なんだろうかとか予想つくけども、ジャンヌ・ダルクのオルタでサンタで幼女な側面ってなんだよ!そんな側面持ってるやつなんかいてたまるか!

 

「ご注文はお決まりですか?」

「アフタヌーンセット五つください。飲み物はホットティー三つとコーヒー二つで」

「本日はケーキとマカロン、それからシュークリームからお選びいただけますが?」

「ケーキでお願いします」

「かしこまりました」

 

心の中で突っ込みつつ、注文をとり厨房へと戻る。

 

「あ、それ持ってったら上がっていいからね」

「あ、はい。お疲れ様です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で?詳しく説明してもらおうか?」

「まあ、そうなるよね」

 

バイト上がり、そのままコーヒーとケーキセットを注文して立香達の席についた。

 

議題はもちろん、オルタとオルタ・サンタ・リリィ・ランサー・サンタについてだ。

 

「あっと、ジャンヌ・ダルクは知ってるよね?」

「ああ、百年戦争で活躍したフランス救国の聖女だったな」

「そうそう、ジャンヌの最期も知ってるよね?」

「まあ、な。あーそれに起因する。ジャンヌの負の側面か?あれだけの最期だ。それくらいあってもおかしくない」

「微妙に正解かな? オルタはそんな『恨んでいてもおかしくない』って民衆の思いを元に生まれたの」

 

なんとなく居心地が悪そうなジャンヌ・ダルク・オルタを見ると、頼んだコーヒーにはほとんど手をつけていない。一口飲んでは眉をしかめている。苦いなら砂糖とミルク入れれば良いのに。

 

「なるほど」

「疑問とかないの?」

 

腐るほどあるけどもなぁ。

 

「腐るほどあるが。まあ、出自はどうあれ、今はお前の仲間なんだろ?ならそれでいいんじゃないか?」

 

そう言うとジャンヌ・ダルク・オルタが何やら不機嫌そうに口を開いた。

 

「はあ?あんた話聞いてたの?私は憎悪から生まれたのよ?」

「コーヒーが苦くても、淹れてもらった手前なんとか飲み干そうとしてるような奴が悪いとかありえねぇよ」

「は?に、ににに苦くなんかないわよ!」

「なんにしろ、コイツが信頼して連れ歩いてるなら大丈夫だろ。これでも信頼してるからな」

「やってらんないわ。あんたもお人好しなわけ?」

 

ジャンヌ・ダルク・オルタはその言葉最後に不機嫌そうにケーキを貪り始めた。あの、ジャンヌさん?何で少し嬉しそうなんですか?何で妹を見守るような優しい目をしているんですか?

 

「それで?ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ・ランサー・サンタって何なんだ?」

「リリィはね。ジャンヌ・ダルク・オルタが若返りの薬を飲んで幼女化した後でサンタを目指したことで出来上がったサーヴァントだよ」

「ええ!ロジカルです!」

「すまない。一ミリも理解できないんだが」

 

え?ジャンヌ・ダルク・オルタってジャンヌ・ダルクの本来存在しない復讐の側面をサーヴァントとして召喚した者なんだよね?存在しない人のあり得ない過去って存在しうるのか?

 

「サーヴァントが存在するには。人に信仰される何かになる必要があってね」

 

ジャンヌ・ダルクはその救国の聖女としての知名度と生涯、ジャンヌ・ダルク・オルタはジャンヌ・ダルクの悲劇の最期に対する人々の『恨んでいてもおかしくない』って思いが存在するための信仰ってことで。

 

「ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィはそんな存在しない側面のあり得ない過去だから、サンタという大きな信仰の源を目指すことで存在を証明したと?」

「そういうこと」

「もう、あれだな。屁理屈でも何でも理屈さえ通れば行けるのか?」

「……そうなるね」

 

Aは信仰を持っていない

サンタは信仰を持っている

Aはサンタになったので、Aは信仰を持っている。

 

なんだこのめちゃくちゃな三段論法。これ通るならなんでも通るわこんなん。

 

もういいや。考えるだけむだだ。

 

そこから俺は考えることをやめて、ケーキと雑談を楽しんだ。

 

ゲームの話をしたり、立香のカルデアでの生活を聴いたり。

 

ジャンヌさんっていいお姉さんだよなぁ。俺もあんな姉が欲しかったよ。

 

ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィはあれだな。元が負の側面だと思えない位素直ないい子だよね

 

あと、ジャンヌ・ダルク・オルタってわりとチョロ…素直な娘だよね。訂正しとこ、リリィは間違いなくオルタの幼女版だ。良く似てる

 

 

 

PS.俺の部屋のテレビとゲームと漫画がジャンヌ・ダルク・オルタに占領されました。

 

 

 

 

 

 

 

 




贅沢言わないから
ジャンヌ三姉妹と同居したい。
長女の膝枕で寝たい
次女を抱き締めて、無理やりクンカクンカしたい
三女を膝に乗せてギュッてしたい
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