ヒロアカ~俺の正義の名のもとに~   作:むらびとα

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とりあえずのプロローグです



プロローグ

 

 

 

その日俺は死んだ

 

 

 

いつも考えていたことがある

 

なぜ自分は生まれてきたのか

 

人類が、いや、思考能力を持った生き物が誕生してから、この問題を解けたものは数少ないはずだ

 

自らの生に意味を見出だせるものは、本物のバカか勘違いか、あるいはそうなるために生まれてきたと自覚できる何かがあったものだけだろう

 

さて、なぜ俺がこんなことを考えているかというと、生きる意味を見つけないと生きられないと感じてしまったからだ

 

 

どこにでもありふれた幸せとそれよりも多い不幸を経験しながら、この20年間生きてきた

 

決して裕福ではないが、幼稚園や義務教育、高校と不自由なく通い、家庭不和はあれども人格否定や暴力なんかはなかった

 

喧嘩もすれば笑い話もする

 

日本と言わず、県や市のなかでさえ、ありふれた家庭の一つだった

 

家庭という枠から外に目を向けると、数は多くはないが友人もいれば、好きだと言葉にできる恋人もいた

 

当時からしてみれば、高々十数年しか生きていない若造が何を言っていると言われるかも知れないが、俺が生きてきたその十数年というなかでの結果だ

 

 

 

だが、物足りなかった

 

幼き日には誰しもが『何か』に憧れただろう

 

だが、己を知り現実を知って、大抵のものは諦め妥協する

 

ほんの一握りの者だけが、その『何か』になれる

 

 

もちろん俺は前者の方だ

 

だが、周りと違う点が一つだけあった

 

諦め切れなかったのだ

 

いつまでもいつまでも、なれないとわかっていながらその妄想に取り付かれ、心を蝕み、そして病んでいった

 

 

決して自分はその他大勢のなかの一人ではない

 

何か特別な才能を持っている

 

自分が悪いわけではない、周りが、環境が、社会が、世界が悪いのだと

 

きっと自分には生まれてきた意味があり、その存在は無意味ではない

 

そう信じたかった

 

 

だが現実残酷だった

 

自分がそんな下らないことを考えている間にも時間は進む

 

まるで自分一人が取り残されているような感覚だった

 

数少ない友人とも連絡をとらず、恋人とも別れを告げ、日々をただ無為に過ごした

 

そんな中で、ふと気づいてしまった

 

誰でもいいから殺したいと

 

そんな欲求が強まる日々だった

 

きっとこのままでは自分で自分を抑えられず誰かを傷付け不幸にし、果ては殺してしまうような…

 

だから、そうなる前に…

 

 

部屋を片付け、荷物をまとめた

 

紙とペンを用意し机に向かう

 

久々に文字なんて書いたな、なんて思いながら下手くそな字を並べていく

 

どれ程の時間がたっただろう

 

外からは車の走る音さえなくなっていた

 

 

 

カツンカツンと階段を登る音が辺りに響く

 

吐く息は白く、指先は痛い

 

耳には風の音でいっぱいだった

 

(もうここら辺で十分かな)

 

目的の場所にはまだ着いていなかったが、登るのをやめ辺りを見回す

 

冷えた風のせいか目には涙が溜まりその上、日も登らないため景色なんて見えやしない

 

下を見るとポツポツと民家と街灯の明かりがあるのだけわかった

 

 

手すりに手をかけ身を乗り出す

 

心臓が爆発しそうだった

 

恐怖に体がすくむ

 

だが、派手に動く必要なんてなかった

 

あとは手を離すだけ

 

それですべてが終わる

 

 

なにも成し遂げられず、途中ですべてを投げ出す自分を思い、情けなくそして、悲しくなった

 

 

もし来世というものがあるならそこで意味を見つけたい

自由に、己が思うままに生きたい

そう思いながら、手を放し体は地面へと向かっている

 

そんなときあることがふと頭をよぎった

 

ある漫画のキャラクターが言ってた

 

『ワンチャンダイブ』だと

 

 

そこで俺の意識は途絶えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に俺が目を覚まし見たものは、知らない天井だった

身体に痛みが走りながらも考えることはただ一つ、まさか死にきれなっかったのかと

あの覚悟は何だったのかと無性に空しくなる

 

 

ただそんな考えはすぐに打ち砕かれた

 

 

「やっと目を覚ましたのね吐喰!!!」

 

知らない顔に知らない声、さらには顔にいくつかの『口』がついていた

その口からは、「よかった」「本当に」「心配したんだから」

など、声色は違うもののその女性に近いものを感じた

 

 

 

まず驚いた、なんて表現では済まされなかった

知らない女性に、顔には複数の口

そして俺の名前は『とばみ』なんて名前じゃない

もっとありきたりな名前だ

 

もしかして他人の体と入れ替わった??

 

ないない

そんなことがあれば世界中大混乱だ

 

 

まあそのすぐ後に俺の考えなんて小さなものだったなんて思いもみなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここヒロアカの世界やんけ・・・




いろいろ中二病満載になるので(笑)
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