ヒロアカ~俺の正義の名のもとに~   作:むらびとα

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~繭side~

 

ヒーローと警察での事情聴取では緊張はしたが、隣に吐喰君がいることで安心することができた

 

 

吐喰君の想定道理に事が運んでいく。

 

事実お母さんが殺された後のことはよく覚えていない

 

 

 

ヴィランを殺してしまったのは隠しようのない事実だ

あの場には私しかいなかった

 

 

 

それにヴィランの死体の状況を見る限り、私の個性によるものだとはっきりわかった

 

 

お母さんが死んでしまったこと

ヴィランを私が殺してしまったこと

 

 

 

すぐに吐喰君に助けを求めに行った

 

 

だがそこで見た光景は、一階が無残にも破壊された家だった

 

 

思わず私は吐喰君の名前を叫んでいた

すると吐喰君はすぐに駆けつけてくれた

 

私はありのままの事実を伝えた

嫌われてしまうとか、そんなことを考えている余裕はなかった

 

 

 

私の家に近づくにつれ、頭がはっきりとしてきた

 

 

お母さんが死んでしまったことによって私は一人になってしまった。

ヴィランを殺してしまったことによって、ヒーローを目指す吐喰君とも一緒にはいられない。

 

 

本当の独りになってしまう

 

 

家に着きヴィランのもとへつくと、吐喰君は衝撃的なことをしだした。

 

 

私が殺したヴィランを個性を使って収納したのだ

 

 

私はとっさに何をしているのかと思った

 

 

すると吐喰君は

 

『「繭ちゃんのヒーローでいるって言ったでしょ。こんな場所で言うことではないかもしれないけど、俺は繭ちゃんのことが好きだ。だから僕の側以外どこにも行かせない。たとえヒーローになれなくても、繭ちゃんのことは守るから」』

 

 

 

私にとっては衝撃的な一言だった

 

 

あの時の言葉を今でも覚えていたこと

 

 

約束を守ってくれること

 

 

私のことを好きだと、どこにも行かせないと

 

 

 

 

 

そして、たとえ『ヒーロー』になれなくともと

 

 

 

 

 

 

 

 

その言葉に私は歓喜してしまった

 

 

 

 

 

 

『吐喰君が上級生から嫌がらせを受けていることを私は知っていた

そしてそれを卒業まで続けさせたのは私だ』

 

 

 

私が訓練に参加する前から、自らの部屋で訓練を行っていた

 

 

あの時、私を守ると言ってくれた日から、今度は私が吐喰君を守りたいという思いができたからだ

 

 

私の嫌がらせが解決してから、今度は吐喰君に対する嫌がらせが始まった

それに気が付いたのは少し後のこと

 

 

いつも一緒に帰っていた吐喰君がいきなり、他の友達と遊ぶと言って私と一緒に帰らなくなった

 

 

いつもの表情じゃないのは私の目には丸わかりだ

 

いつもいつも見ていたから

 

 

 

見慣れない住宅街を進んでいく吐喰君の後をばれない様に進んでいく

 

 

ついた場所は人気のない林だった

 

 

そこにいたのは身体の大きさからみて上級生だろう

それが六人だ

 

いつもは無視をしていたのに、どうして今日は・・・

 

 

すると私が耳にしたのは衝撃的な一言だった

 

 

 

おばさんと私のことのために、今まで無視を決め込んでいた吐喰君が動いた

嬉しさもあったが、一体六では明らかに不利だろうと思っていたが・・・

 

 

一切反撃することなく六人を疲弊させていた

 

 

やっぱり彼はヒーローなんだ!

 

 

そう思ったとき、私のことを狙うと上級生が言った

 

 

今の私は弱くはない

あの頃よりもずっと強くなった

 

 

 

だから大丈夫

 

 

だけど彼は動きを止め、上級生からの暴力をその身に受けだした

 

 

今にも飛び出しそうだった

 

 

でも吐喰君は私のためにその身を捧げてくれた

 

 

 

 

 

身体がうずくのを感じた

言葉では表せない感覚が身を襲った

 

 

 

 

 

 

 

ああ、なんて素敵なんだろう

私なんかのために傷ついて、私が傷つかないようにするなんて

 

 

 

 

 

やっぱり私は吐喰君を愛している

 

 

 

 

 

 

歓喜におぼれていたがやることを思い出した

やつらは見逃せない

 

 

 

 

 

 

吐喰君が倒れ伏しているのを、心苦しく思いながらその場をたち、あいつらを追った

 

 

 

 

都合よくあいつらはまたも人気のない場所で話をしていた

 

 

 

私は毒毛を飛ばし、あいつらが痺れて動けなくなるのを待っていた

 

 

少し時間が流れ、一人、また一人と膝をついていく

その様子を見て私はあいつらの前に出て行った

 

 

 

「初めまして、あなたたちが言っていた蜘蛛女です」

 

微笑みながらそう言うと、私に対して文句を言おうとしている

 

 

だが痺れていてうまく言葉が話せていないようだ

 

 

 

「ふふ、バカにしていた人にいいようにやられるのはどんな気持ちですか?」

 

 

一人一人の腹を蜘蛛の腕を使って殴っていく

 

 

中には吐き出すものもいた

 

 

 

 

 

「卑怯なんて言わないでしょう?さっきまで私の吐喰君を苛めていたんだから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はあの時の感覚が忘れられずにいた

 

 

 

傷つきながら私を守ってくれる彼の姿を思いだす

 

 

 

 

彼はいつまで私を守ってくれるのだろ?

そう思ってしまった

間違った感覚だということも幼いながらに自覚していた

 

 

 

 

 

 

 

でもでもでもでも止められなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私のこと、とばみ君に言ったら殺すから」

 

牙から毒液を滴らせながら言った

 

 

「でも、とばみ君に対する嫌がらせは辞めないでね」

 

 

 

 

何を言っているんだという顔で私を見ていた

 

 

 

 

 

「私はあの林でいつも見ているから」

 

「もしこのことを話したり、ばらすようなことをしたら、さっきも言った通り殺すから」

 

 

 

そうして私は個性の実験台と、吐喰君を愛を同時に得た

 

 

 

 

 

それから一緒に訓練をするようになり、才能があると言われたが、私には実験台があるから追いつくのも当然だろう

 

 

 

だがあいつらは卒業時に『「今日もご苦労さん」「そろそろ俺らも卒業だし、解放されるぜ。よかったな」』といった

 

 

あれは仲間に対して言っており、解放とは私からだ

 

 

 

危なく吐喰君にばれるところだった

 

 

 

 

お仕置きはもちろんしたけどね

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてあの日に続く

 

 

 

 

 

 

 

 

私は吐喰君と一緒に暮らすことにした

 

 

むしろ吐喰君が一緒にいろと言ってくれた

 

 

トイレを除くときはいつでも一緒にいた

 

 

お風呂では裸を見てしまった

 

筆舌にしがたい多くの傷があった

 

それは彼が今までヒーローになるため負った傷だ

 

 

 

 

 

でもそれは、今は私のもの

 

 

 

とても愛おしい

 

 

 

 

一緒に暮らし始めてから一週間がたったころ、吐喰君は病院へと向かい私は一人この家で彼の帰りを待つことにした

 

 

 

 

 

 

 

その日彼は帰ってこなかった

 

 

 

 

付き添いのヒーローから、おじさんとおばさんが亡くなったこと

 

そしてその事実を知った彼が気絶してしまったことを伝えられた

 

 

 

 

それを聞いた瞬間、個性を使い家を飛び出そうとした瞬間に、謎の力によって私の身体は閉じ込められた。

 

 

「あらら、この子だいぶ個性を使いこなしてるな、もちろん吐喰君も。将来のお嫁さんだーって気を入れすぎだよ。まったく先輩も何やってるんだよ・・・」

 

 

「君は吐喰くんのお嫁さんって、先輩、吐喰君のお父さんたちに認められてたんだよ。だから旦那さんの帰宅を待ってないと」

 

 

 

 

 

涙を流しながらそう言って私を押さえつけていた力が消えた

 

 

 

 

 

そう言われて落ち着いた私はのそのそと椅子に座り吐喰くんのことを考えていた

 

 

 

 

 

~繭sideout~

 




いかがだったでしょう



活動報告にも書きましたが、ヴィランのアイデアがありましたら提案していただけるととてもありがたいです



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