ガラルのワイルド散歩 (現在、地方巡り中) 作:愛月 花屋敷
お嬢様ワールド続投からのバトルの始まりまでかければいいなぁ~と予想。
それではどうぞ。
リリィの疑問はとどまることを知らないのか「いえ、そうなるとカイリューがおかしいのです。カイリューは世界一周ができるポケモンですわ。それほどの持久力があるという事はスピードもまたあるという事なのですから」と言ってきた。
確かに図鑑ではそういう風に説明されていたけど実際の所飛行速度とかを調べる博士はいないんだよな…ほとんど生体・進化・ふれあいなんかを中心にしているし。
俺はそんなことを思いながらもクレハの方を向いて「ふーんそこん所どうなんだ?クレハさんよ~」と投げかけると「ごめんなさい。私にもわからないです。何年も一緒なのに、本当にごめんね。カイリュー、ガブリアスゥゥゥ…!」と謝罪しながら崩れ落ちた…こりゃ多分心が折れてるかな?と内心すまんと謝罪しておき後で精神回復(応急処置程度)を行おうと考えていた。
そんなクレハの様子を見ていたリリィは「…やはり皆さん先生のように馴染んでますのね。ポケモンの常識が…」と顎に手を置きながら言えば隣で冷や汗を垂らしながらリョウが「いやこれが常識っていうか…知るべきじゃないというか…」と苦言を呈していた…うんその様子からいっつもこんな感じの疑問を一生懸命答えているんだろうなと感じた。
俺はさりげなくリョウの近くによりながら「なぁ…お嬢様はいつもあんな感じなのか?」と質問すればリョウは「ああ、この前はなんだったかな…ルギアとカイオーガ、どっちが最初ですの?って話だったかな…」とげんなりした様子で答えてくれた。
正直に言えばカイオーガは超古代から生息しているポケモンだからそっちの方が先だろうと言いたくなったがここでは伏せておこう。
そんな事を話している最中クレハはと言えば「ひっく…ごめんね、ごめんね…!」泣いていたやはり長年一緒に冒険してきた相棒たちの事に関してあまりにも無知だったことが余程ショックが大きかったんだろうなと思っているとリリィがクレハの傍に近づいて「…そう泣かないでくださいまし。クレハさん、これから知ればいいではありませんか!私たちはトレーナーなのですから!」と明るい表情で言った。
俺は何かしら反論をしてやりたかったが正直面倒だったので「…いや現実的な常識を俺らトレーナーに押し付けないでくれ。それ俺ら以外のトレーナーにも弱点としてクリティカルヒットするからな」と言うにとどめた。
先ほどの質問は我々トレーナーに対して【弱点】と形でダメージが二倍となりしかも【クリティカルヒット】つまり急所に命中しダメージが1・5倍になるもんだからたまったもんじゃないと容易に想像できる。
「うん、ありがとう。私も頑張るよ…」と励まされた影響かクレハは泣き止んでリリィにお礼を言っていた。リリィも満面の笑みで「ええ、そうですわ!」と意気込んでいた。将来…とんでもないトレーナーになるなこの子と考えていた。
ここが話を切り替えるタイミングだろうとリョウが「…えっと、それじゃ…」と言いかけた瞬間再びリリィが「それで、次の質問なのですが!」と言い始めた。
あぁこれはしばらく付き合うしかないと覚悟した。
それから暫く(と言っても数十分)の間リリィの疑問は止まる事はなかったがリョウが必死に回答したりクレハが頑張って考えてくれたおかげもあってリリィは大変満足したようだった。
クレハさんは「まなーまなーまなーめざめるまなー」と謎の言葉を壊れた人形のように何度も繰り返しながら地面に打ち上げられたコイキングのように跳ねていた。
それを見た俺は「おーい大丈夫か?クレハさんや~一先ずサーナイトや精神の回復を頼む」とボールから出していたサーナイトに指示を出した。
頷いたサーナイトは両手をクレハに向けるとそこから淡い緑色の光が発射されクレハを包み込んでいった。
「ああ…リリィの被害者が…クレハさん、大丈夫ですか?」とリョウがクレハの肩に手を置きながら聞いていた。そのおかげか「まなーまなー……はっ!?う、うん、何とか大丈夫」とクレハは正気に戻った。
俺も少々身震いしながら「はぁ…危なかった。それにしてもある意味おっそろしいな常識は」と言うにとどめた。
常識と言いうのはその道に関して詳しければ詳しい程恐ろしいダメージとなりえますね。
では、また次回