ガラルのワイルド散歩 (現在、地方巡り中) 作:愛月 花屋敷
それでは、どうぞ。
こちらを見て身構えたモーア(ヌオー)を見てグレイブは「ほぉ~ヌオーと来たか、だったら〝アイアンヘッド〟!!!」とギルガルドに指示を飛ばした。
ギルガルドは瞬時に収めていた剣を抜き放って先ほどまでの防御態勢【シールドフォルム】から攻撃体勢である【ブレードフォルム】に変わりヌオーへ突撃しに行った。
これこそギルガルドの特性である【バトルスイッチ】である、特定の技を使えば守りとなり攻撃技を使用すれば攻めとなるまさに攻防一体のポケモンそれがギルガルドなのだ。
これは同じくギルガルドを手持ちに加えているリョウも把握している事で冷静に状況を判断したリョウは「(ギルガルドのブレーどフォルムは確かに脅威的。だが、攻撃の分、防御を捨ててるのはわかりきっているはずだ…)モーア、〝たくわえる〟をしてわざと吹っ飛べ」と指示を出した。
モーアは自身の防御と特防を一段階上昇させたのちにギルガルドの攻撃が当たる直前うしろに飛ぶことで技の威力軽減と距離の確保を同時に行ったのだ。そしてお返しとばかりに〝ねっとう〟をギルガルドめがけて放射した。
それはグレイブもある程度想定していたことだったのか「(やはりな)ギルガルド、後ろに下がりながら〝キングシールド〟で防げ!!!」と瞬時に指示を出しギルガルドも迫りくる熱湯を目の前に【シールドフォルム】にチェンジしつつ距離の確保と攻撃の遮断を行った。
それを観戦していたクレハは(すごい完全に対応している…流石チャンピオン…!)と一連の動作に無駄がなかったグレイブを賞賛していた。
リョウはその光景を見ながら「技二つは見抜いた…(だが参ったな。モーアの戦術は遅延による毒戦術。鋼相手じゃ毒は…)モーア、構うな、そのまま撃て!」と冷静に相手の技構成を分析しながら指示を飛ばした。
しかし、これは本来の戦術ではないらしいのか内心舌打ちをかましていた。
一方のグレイブは読み通りといったような表情を浮かべながら「(読み通り鋼にゃ毒は効かないからそのまま攻撃続行させるしかないよな、だったら)そのまま〝キングシールド〟を維持しながら高速回転!」と指示を出した。
ギルガルドも守りの体勢を維持したまま自身を素早く回転させると、熱湯は今なお発射し続けているモーアに向かっていった。
従来ありえない光景にクレハは「なっ!?」と驚きの声を漏らすが一方のリョウは対して驚かなかったそれは「(あぁ、これは……リッターと同じだ)モーア、問題ない、避けて〝ねっとう〟」という事なのだろう。
彼から指示を受けたモーアは迫りくるねっとうを難なくよけて再度ねっとうを浴びせかける。
ねっとうは一定確率で敵にやけどの状態異常を引き起こす技でありこれならいくらギルガルドでも堪えるはずだろうと踏んでいたからだ。
毒戦術は割かし一般的となったものだが鋼タイプには効果がないのが難点。