ガラルのワイルド散歩 (現在、地方巡り中) 作:愛月 花屋敷
今回はちょい長めに
「ギルガルド!思いっきり全力で〝アイアンヘッド〟をどたまにぶちかましてやれ!!!」とグレイブが指示を出せばギルガルドもモーア(ヌオー)よりも上空から速度をあげながら突撃し少しでも威力を上昇させたアイアンヘッドをかました。
周囲に鋼特有の鈍い音が響くが…命中したのはモーアの頭では無く拳。
激突する直前に〝たくわえる〟でエネルギーを得ていた拳でガードしたのだ、モーアはそのまま細い腕でギルガルドを掴むと背負い投げの要領でギルガルドを地面に叩きつけようとする。
「ひゅ~!やるねぇ、ギルガルド〝切り裂く〟」グレイブはモーアの対応に感心したように言いながら指示を飛ばす。ギルガルドもモーアの背負い投げから抜け出すと再度モーアへ突撃しに行った。
リョウは「――ブレードの出しっぱなしは悪手だなチャンピオン!モーア、受け止めて〝ねっとう〟」その程度ではモーアは倒れないと指示を出した。
その指示を受けたモーアはギルガルドの切り裂くをその大きな体で受けとめ至近距離でねっとうをギルガルドへ放った。
「Wow…こりゃ~さすがにまずったな、耐久面を見間違えたか」とグレイブは自身の作戦ミスを素直に認めた、ギルガルドもフラフラになりながらもグレイブの方へと戻っていたが第三者から見ても次に何かしらの技を一発受けようものなら倒れてしまうだろうとはっきりわかる状況であった。
「畳み掛けろ、モーア!そのまま〝ねっとう〟!!」しかしリョウは攻撃の手を緩めない。ここで油断などを見せると敵の策略等でこちらが返り討ちにされるのだから。
モーアもリョウの指示に頷きねっとうを放った。
「回避して〝切り裂く〟」グレイブは指示を冷静に出す。
ギルガルドもただではやられまいと迫りくるねっとうを紙一重で避けてそのままモーアへ接近し攻撃を仕掛けていく。
それをずっと見ていたクレハは(――すごい。凄すぎて思わず見入ってしまった…勝てるのか私達…いや、勝つんだ…!)と決意をみなぎらせながら二人の勝負を手持ちの面々と見守っていた。
「モーア、警戒しながら〝ねっとう〟を続けろ!」と指示を出しモーアもねっとうを放ちながらギルガルドの方向へと修正する。
「(流石にこれを喰らえばギルガルドはやられるな…だったら)くっ…〝キングシールド〟」グレイブはこれ以上喰らえばギルガルドはやられると判断し、迫りくるねっとうをシールドフォルムへ変わって防いだ。
「そうだ、止まるしかねない。だから…モーア!〝たくわえる〟をしながらいけっ!」とリョウが指示を出せばモーアはキングシールドでねっとうを受け切ったギルガルドへぼてぼてと走り出す。あと少しと言えどギルガルドを残すわけにはいかないと言わんばかりに。
(カロス地方に詳しくない私でもギルガルドが厄介なのはこのバトルでわかる…ここで倒しに行くのは当然だね…)と観戦していたクレハもそう考える。
走り出してきたモーアを見ながらグレイブは「ギルガルド!ギリギリまでひきつけろ…」と限界まで敵を引き付ける指示をギルガルドに出した。
対するリョウは「モーア、見極めろ、お前のタイミングを信じる…!」最終的な判断をモーアに託した。
今回はここまで、ポケモンバトルにおいて重要なのは手持ちとの信頼関係や敵にこちらの作戦を悟らせないよう立ち回る事。
また、敵の作戦や策略を察知できる能力が必要になってきます。
やはり奥が深い。