ガラルのワイルド散歩 (現在、地方巡り中) 作:愛月 花屋敷
「サーナイト〝やれ〟」とグレイブが一言言えばサーナイトは更にサイコキネシスでヌオーを囲んでいる砂煙を操作し回転を速くしながら近づけていった。
リョウも「……いやこれは違う!モーア〝ねっとう〟でぶち抜いて突っ込め!」と表情を変えながら指示をとばせば砂煙の中にいるヌオーも勢いよく熱湯を砂煙に向かって放ち一か所穴をあけ脱出したのちサーナイトへ再度ねっとうを放った。
観戦していたクレハも(……!?狙いはそれか!でもサーナイトに熱湯がまた迫って来た……!!)と二人のバトルの行方に目が離せなくなっていた。
「サーナイト!〝マジカルシャイン〟で押し返せ」とグレイブが言えばサーナイトは眩い光を放出させて自身に迫りくる熱湯を押し返し始めた。
「いい!突っ込め!こうなりゃ捨て身だ!モーア、全力で突っ込みながら最後の〝ねっとう〟!!」とリョウの指示が飛べばヌオーもマジカルシャインのダメージなんかお構いなしに突っ込んでいき熱湯の勢いを増加させていく。
一方のグレイブも「そのまま〝マジカルシャイン〟を続行だ!」と言えばサーナイトも更に光の勢いを強めて一気に押し返そうとしていく。
(これは、また我慢勝負だね……このモーア相手にゴウカザルは良く頑張ったな)とクレハはしみじみ思いながらゴウカザルの背中を撫でながら試合を見ていた。
リョウが指示が飛ぶ。「……今だ!もてる力を込めて〝どくどく〟!」とキツイ勝負だと思いながらもヌオーの耐久性を信じて突っ込ませる。熱湯が押し返される直前に放つのを止めさせどくどくをしたまま押し返そうとサーナイトへ飛び上がってのしかかりに行った。
しかしグレイブもここでみすみすやられるはずがなく「〝サイコキネシス〟で防げ!!」と指示を出せば、光の放出を止めたサーナイトは念動力を活用してのしかかってきたヌオーを浮かび上がらせて弾き返した。
弾き飛ばされたヌオーはリョウの目の前まで跳ね、再度立ち上がろうとしたが限界だと察したリョウが「…モーア、よく頑張った、もう十分だよ」と頭をなでながら言えばヌオーも頷きそのまま力尽きた。
それをみたグレイブは「ふぃ~よくやく一体目か…これだと気を引き締めないとな」と呟いた。これほどまでに育成されているポケモンと戦った経験はそこまでなかった為、次にリョウが出してくるポケモンも強力なんだと気を引き締めた。
(本当によく頑張ったよ…モーア。……多分二番手はリョウ君の手持ちからして)
クレハは力尽きたモーアを賞賛しながらリョウの次の一手を予測しようと思考を始めた。
リョウもモーアをボールに戻してから「…お疲れ、後は任せろ。あのチャンピオン、倒してやるから」と言ってから二つ目のボールを取り出して、投げる。
出てきたのは、かわいらしくふわふわとした体が特徴的なポケモン、エルフーンであった。
モーアの頑張りをボールから見ていたのか奮起するように鳴いていた。
グレイブは「エルフーンか…サーナイトあいつは手ごわいからな」と言えばサーナイトも一層気を引き締めた。
ふぅ…ようやくバトルが動き出した。
続いてエルフーン対サーナイトのバトルが始まる。