ガラルのワイルド散歩 (現在、地方巡り中) 作:愛月 花屋敷
長らく執筆作業から遠ざかっていましたが何とか意欲を奮い立たせて頑張ってまいります。
迫りくる水の弾丸を前に、リョウはフェイに「っ!フェイ!絶対に〝守れ〟!」と指示をとばしフェイも実行しようとするが【まもる】は連続で使用すると失敗しやすいデメリットがある。
水の弾丸はフェイに命中したがその直前に独断で【おいかぜ】を再度使用し持ち物【脱出ボタン】を起動してリョウの元へ戻った。
リョウも「――ああ、流石だ」とフェイの判断を賞賛し手持ちからエースのサラメが現れた。
グレイブはサラメが出てきた瞬間に「インテレオン!!!ボーマンダの翼に向けて〝冷凍ビーム〟」と指示を出した、彼の作戦としては冷凍ビームによりダメージと機動力を奪う事のようだ。
インテレオンも翼目掛けて指先を向ければそこからフェイに放ったものよりも強力なビームが飛んで行った。
「躱して〝ぼうふう〟!」とリョウが指示を出すとサラメがフェイが戻り際に発動した追い風にのって冷凍ビームを躱しそのまま大きな翼をはためかせインテレオンを中心に巨大な暴風を発生させた、本来暴風は命中が不安定ではあるが天候が雨であればそれが必中となる特徴がある。
「!?インテレオン!!!風の外側に退避だ!」とグレイブが驚き指示を出すがインテレオンの細身の体では、中々抜け出せずにいた。
それを見ていたクレハは(インテレオンはもう動けない、ここでボーマンダが打つ手は……)と自身も似た戦法をとるカイリューを持つからこそ、次の一手を予想しようとしている。
「終わらせろサラメ!全力で〝ハイドロポンプ〟!!」とリョウが指示を出せばサラメも上空から暴風で抜け出せないインテレオンの位置を捉え正確無比なハイドロポンプを放った。
これにグレイブは負けじとインテレオンに「やられてたまるか!!!インテレオン!!!全力の〝冷凍ビーム〟」指示を出せばインテレオンも最大級のビームを放てばそれらは中央付近で衝突し拮抗を始めた。
元来であれば雨によって威力の上昇しているハイドロポンプに拮抗するのは並大抵の威力ではかなわないのだがそれでも拮抗に持ち込めるあたりやはりチャンピオンの手持ちなのだという事がわかる。
しかし……リョウは「いいや、勝たせてもらうぞチャンピオン…モーアとフェイが繋いでくれたんだ!ここまでお膳立てされて負けるわけねぇんだろ!!」と声を張ればサラメもそれに応じるかのようにインテレオンの周囲に渦巻いていた暴風の発生を止めハイドロポンプに意識を集中し始めた。
雨天時の恩恵もありハイドロポンプの一撃はクレハのバンギラスを一撃で葬る威力を誇っている。
先ほどまで拮抗していたハイドロポンプに冷凍ビームが徐々に押され始めた所でグレイブはこれ以上技を撃ち続けていても無駄だと判断したのか「……インテレオン、ギリギリで避けろ」と静かに指示を出した。
インテレオンも頷き回避を試みたが…ハイドロポンプの威力は凄まじく直撃を許してしまった。
それを見ていたクレハは(直撃…いくら水タイプでもあの威力は…)と思考していた。
リョウは「…どうだ…?」と呟きながらもインテレオンの様子を油断することなく見ていた、おいかぜは未だ続いており雨も降り続いているがあと少しでやむと行った様子だ。サラメもリョウと同様に警戒していた。
そんな緊張感がバトルフィールドを満たしていく中、グレイブは「これで終わる…そんな訳ねぇだろ……なぁ?相棒」と言えばインテレオンも静かに立ち上がったその体からは、水色のオーラが迸っていた。それは、インテレオンの特性である激流が発動した証拠でもあった。
ふぅ……何とか、書き上げることができた。
ちゃんとつづけないとな~頑張らないと。