ガラルのワイルド散歩 (現在、地方巡り中) 作:愛月 花屋敷
今回はとあるワードについて彼ら二人に体験していただきたいと思います。
【人からポケモンへ】あるゲームを知っている方は察しがついたことでしょう。
それではどうぞ。
ホウエン地方の少し離れた小島に愛月とグレイブは呼び出された。
二人を待っていたのはとある科学者の一人「やぁやぁようこそ。我が研究所へ」グレイブは周囲を見回しながらも「…俺たちに用事って何の用だよ。しかも文面を見る限り、俺じゃなくて愛月宛になっているしよ」と疑問の表情でスマホロトムの画面を見せる。
そこには、一通のメール文章が表示されていた。
「拝啓愛月様へ。ぜひとも貴殿にご協力していただきたい事がございます。つきましては、地図を添付してありますのでこちらまでお越しくださいますか?勿論ご同行者のグレイブ様もご一緒で構いません。」
それを見た科学者は「えぇ私どもは愛月様の優れたバトルテクニックと知識に感銘を受け、世界中の人々にお伝えしたく思い今回そちらのメールをお送りいたしました。」とより満面な笑みを浮かべていった。
グレイブは何かを言いたげにしていたが、愛月がとっても上機嫌に了承したので、「はぁ」とため息をつきながら「もしもの場合は、覚悟しておけよ」と言って愛月を連れて研究所内へと入っていった。それを見届けた科学者はトランシーバーのスイッチをいれて何か話し始めていたが、すでに中に入った二人は気付かなかった。
内部はとてもシンプルで掃除も行き届いており正しく新品の状態であった。
「ほぇ~とってもきれいな場所だな…」と愛月が周りを見ながら歩いていると一人のスタッフが急いでこちらに駆け寄って、「おぉようこそいらっしゃいました愛月様」とあいさつをした。
スタッフはそのまま愛月と少し遅れて合流したグレイブを「応接室」に案内し、飲み物を出しながら今回行う事について簡潔な説明を行った。
(説明につきましては、今回省略させていただきます。申し訳ございません)
説明を聞き終わった愛月はなおの事テンションが上がり即座に了承したが、一方のグレイブは(何か裏があるのでは?)と考えいくつかの質問を行った。だがスタッフは動揺や回答拒否をする事無く答えた為、同意することにした。
愛月は持ち物と手持ちポケモンをすべて預けたのちに、赤いカプセルの中に入れられた。なんでもそこで最低でも10日間は過ごさなければいけないらしい。
グレイブはその間に別の検査で呼ばれてしまった…これこそが最大の過ちであった。
カプセルに入れられて最初の数日で変化は起き始めた、だんだんと手足に痺れが生じて満足に行動が出来なくなった。愛月もさすがに異変を感じ大声を出したが、カプセルは防音となっておりその声が届くことはなかった。
やがて愛月の手足は徐々に小さくなっていき、健康的であった肌色も少し赤みで帯びた黄色に変化していき、痺れはやがて激痛に変化。愛月は何度も悲鳴を上げ続けるが、いくら叫んでも声は届かない。
10日後、グレイブが検査から戻ってくると、赤いカプセルは修復不可能な状態まで破壊されており人の気配もなかった。少し周囲を探索してみると。棚と棚の間でうずくまっている一匹のピカチュウがいた。その体色は、普段のピカチュウよりも赤みを帯びており、一目で【色違い】であることが判断できた。
グレイブは早速ゲットするのかと思いきや「おい…どうしたよ?」と声をかけながら優しく抱き上げ顔を確認した。一方のピカチュウもグレイブの顔を見るや否や両目に涙を貯め、【うえ~ん!!グレイブとんでもないことになっちゃったよ!!!】と泣き叫びながら彼の胸に顔を押し当てた。
「えっ・・・もしかして愛月なのか?」とグレイブが声をかければそのピカチュウは小さくうなずいた。
【もしもあなたの身近にいた人物が人とは違う物に変わり果てた時あなたならばどうしますか?】
これは平行世界のお話です。
何かを感じることもあるかもしれませんがどうかご容赦願いたい。
それでは。