「おはよ〜」
「おはよう!譲君!」
何事も無く通学路を抜け、教室にたどり着く。でも、他のクラスの人からの視線が気になりすぎました。この視線は一体いつになったらされなくなるのだろうか。教室に入ってからはいつも通りにクラスメイトと無難に挨拶を交わし、自分の席に着く。
「毎日この視線はきついなぁ・・・はぁ」
クラスメイト達の視線が僕に集中していることは分かってる。確かに僕は小さくて、よく女の子と間違われる。だけどね、もう5年間もクラスメイトになってるんだよ?いい加減なれて?もう、ほんときついよぉ
「ため息なんてついてどうしたの?」
「ん?」
突如、自分の右側から声をかけられた。考え事をやめて声がした方に顔だけ向ける。そこには、今日家に遊びに行かせてもらう予定の一夏が右側に座っていた。
「おはよ〜一夏〜」
「おはよ!譲!」
「別に何もないよ〜?ただ少し考えてただけだからね」
「そっか!何かあったらいつでも相談乗るからね!」
いつもいい挨拶してくれてるなぁ一夏はぁ。そして何より、僕の事を心配してくれてる所も友達として嬉しいよ。
「ほら、箒も挨拶しようよ!」
「分かっている、おはよう、譲」
次は後ろから挨拶をされる。そこには、篠ノ之道場で剣道の練習を毎日欠かさずしている箒が後ろの席に座っていた。
いつからいたの?一夏の時は気付いていなかったから何も思わなかったけど、さっきまでいなかったよね?瞬間移動なのかな?おかしいなぁ。僕も篠ノ之道場で修行をして、気配察知とかできるはずなんだけど・・・一夏は良く気付いたね・・・
「ふっ、愛の力さ!」
お前もか!何故、心の中を読めるの?僕は顔に考えてる事が出やすいタイプの人なのかな?ていうか、愛の力でそんなことが出来るならリア充カップルただの化け物じゃん!?
「・・・あ、うん・・・おはよぉ」
「そういえばさ!譲は今日遊びに来るんでしょ?その時、大乱闘ス◯ッシュブラザーズとかのゲームで遊ぼ!箒も来る?」
「いや、私は今日学校が終わった後に用事あるんだ。遊ぶのはまた今度にさせてもらおう」
「そっか、その時は遊ぼうね!とりあえず、先生来るまで今日何するか話そ!」
「そうしよ〜」
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「ん〜やっと終わった〜」
今日最後の授業が終わって、背伸びをする。
「譲、一夏また明日会おう」
「またあーしたー」
「うん!また明日!」
箒はまた明日と挨拶をして教室を出て行く。それにしても、今日は結構疲れたなぁ。主にツッコミのせいで心が。
「ねぇねぇ!早く帰って遊ぼうよ!」
一夏が少し急かしながら言ってきた。遊べるのが楽しみなんだなぁ。もう、満面の笑みが眩しすぎるよ。まぁ、僕も楽しみなんだけどね♪
「それに今日は千冬姉が休みで家にいるから、譲が来てくれたらすごく喜ぶよ!」
「それなら嬉しいなぁ」
千冬さんは一夏の姉にあたる人物。織斑家は親ががいないため、千冬さんがアルバイトをしたりして、生活費を稼いでそれを頼りに生活をしている。僕はそんな千冬さんをとても尊敬している。辛くて、きついはずなのに、一人の家族の為に動き続ける強い心を持っていて、剣道の大会で1位を取るほどの強さも持っている人だから。僕もいつかはそうなりたいと思ってる。ていうか、カッコよくなりたい。
「よ〜し!今日はとことん遊ぶぞ〜僕に続け一夏〜」
「おぉー」
教室から下駄箱に向かい、スリッパを靴に履き替え、一夏の家を目指して走って向かった。